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閉め切られたカーテン。
次第に、色濃くなっていく闇。


「──!」

ズルズルズル……
背後から羽交い締めにされ、男達に部屋の中央まで引き摺り込まれる。

「おい、見ろよ。すんげぇ綺麗な肌してんぜ」
「……堪んねぇなぁ」
「あぁ、突っ込みてぇ……」

ギャハハハ。
何かに取り憑かれたかのように激しく燥ぎ、充血した目を見開いてニタニタと不気味に笑う。

「……」

怖い……
恐怖が、残酷な現実が全身を襲う。
抵抗するも虚しく、僕の全てを剥ぎ取り、仰向けに寝かせ、上から押さえつける手、手、手──
まるで、罪人を張り付けるかのように。

「……」

酷く鼻につく異臭。
部屋中に蔓延するお香のような臭いに混じり、埃のようなカビのような粉っぽさを感じ、喉がイガイガする。背面に感じる古い畳は、少しベタついていて気持ち悪い。


はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……

僕を取り囲むようにして覗き込むチームメンバー達。
異常なテンションは一旦収まったものの、ギラギラとしたその赤い眼は欲望に満ち満ちていた。

「……っ、!」

どんなに力を籠めて押しのけようと、びくともしない。
晒される羞恥と恐怖。脳内が痺れ、呼吸が震え、やがて膜を張ったように全ての感覚が麻痺し……現実逃避に陥る。


「……それじゃあ、始めるとしようか」


それまで傍観していた太一が冷静に仕切ると、ギャラリー達が一斉にワッと沸き立つ。

「……」

僕の腰上に膝を付いて跨がり、自身の服を脱ぎ捨て裸体を晒す。
厭らしい目付き。片手を僕の顔の横に付き、絶望に打ちひしがれる僕を覗き込んだ後、スッと耳下に寄せられる鼻先。

「……あぁ、相変わらずいい匂いだ」

すぅ、と嗅がれた後、熱い吐息が柔肌に掛かる。
頭を少し擡げ、再び僕の顔を間近で覗き込む。細く吊り上がった眼が、心なしか恍惚として少しだけ緩んで見えた。




ぴちゅ、じゅる……

厭らしい音を立て、太一が右胸の小さな突起にしゃぶりつく。その反対側の突起を、指先で摘まんで弄びながら。

「……」

カタカタと小さく震える身体。
声を上げようにも、出ない。

レイプなら、竜一から何度も受けているのに。
……あの時とは、全然違う。


怖い──

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