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……ギシッ、

僕の上に跨がり、ハイジが自身のシャツを大胆に脱ぐ。露わになった身体は引き締まっていて、先程まで憂いでいた瞳に劣情が宿る。

「いい眺めだな」
「……」
「ちっこくって、可愛くて。それでいて色っぽくて。……堪んねぇよ……」

片手をベッドに付いたハイジが、もう片方の手を寄せ、少し丸めた指の背で僕の頬を撫でる。
サラッと溢れ落ちる白金の横髪。幼さの残る、やんちゃな顔立ち。僕に向ける眼は、力強くて、真っ直ぐで──

「……」

色っぽいのは、ハイジの方だよ……
見つめ返しながらそんな事を思っていると、劣情を含んだ眼が迫る。

薄く閉じた瞼に、落とされるキス。そこから頬骨、鼻の頭、顎先……と啄むように唇が当てられ、最後に僕の唇を塞ぐ。

「……、ん」

軽く片膝を立てられた後、ハイジの手のひらが腿裏に滑り降り、肉づきの悪い臀部を撫でながら軽く揉む。
歯列の裏や頬裏を舌先で弄られれば、溢れた蜜が口の端や肉茎の先端から零れ伝う。

一度離れた手の指が、臀部の割れ目に滑り込む。いつの間にか、とろりとその指先が濡れていて。窄んだ襞の上を優しくなぞって刺激し、そこの周囲を柔らかく解していく。

「……」

もう、何度もされてる行為なのに。
何だかいつもと感じが違う。……少し、ヘン。

「ガマンすンな。……聞かせろよ、声」
「……ゃ、」

意地悪げに耳元で囁かれ、擽ったくて首を竦める。と、そこを無理矢理こじ開け、ハイジの顔が埋められる。

「恥ずかしがンなって」

首筋を食まれ。舌が這われ。……擽ったくて、恥ずかしくて。
何度も何度も刺激され、柔らかくなっていく臀部の窄まりに、ハイジの指先が垂直に宛がわれる。

……つぷ、
ゆっくりと押し挿ってくる異物。
それが優しく入り口を押し拡げながら、:腸壁(ナカ)を刺激するように愛撫し、奥へと侵入していく。

「……っ、」

そうしながら、ねっとりとした熱い舌が耳下まで舐め上げる。柔く耳朶に歯を立てられた後、耳殻の溝をなぞるように舌先で愛撫され、熱い吐息が外耳を擽る。

「すげェ、いい匂い……」
「……ぇ……」
「解んねぇか? さくらから、甘っとろくていい匂いがすンだよ。……嗅いでるとつい、イっちまいそうになる」

柔くも興奮した息遣い。顔を上げ、間近でハイジが僕を見つめる。その眼がとろんと、蜂蜜のように甘く光っていて──

「……誰にも、嗅がせたくねぇ。触れさせたくもねぇ。……全部、オレだけのモンだ」

「……!」

切なく濡れる瞳。
その瞳に捕らえられ……トクンッ、と心臓が大きな鼓動を打つ。


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