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3月 卒業
15 奪われた日常15
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「けんたろー!! 何迷っているの? その時間に、着いていたよ! はやく行こうよ! すぐそこなんだから! 一瞬でしょう?」
何を言っているんだ?
一瞬のはずないだろう……
こんなとこは、やっぱり子供なんだな……
俺の胸に相変わらず縋り付いているリリィさんを俺は力なく見つめ、とりあえず、薄ら笑みを浮かべた。
もうダメだ……
答えが出ない……
無力だ……
こんな子供さえ……
守ってやれなかった……
ゴメン……
地響きと共に、一向に収まらない、そんなアトラクションなのかと思うくらいによく出来ている、巨大な余震群の中で、俺は自信の無力さと不甲斐なさを、責めて……
力無く、立ち尽くすだけだった……
何を言っているんだ?
一瞬のはずないだろう……
こんなとこは、やっぱり子供なんだな……
俺の胸に相変わらず縋り付いているリリィさんを俺は力なく見つめ、とりあえず、薄ら笑みを浮かべた。
もうダメだ……
答えが出ない……
無力だ……
こんな子供さえ……
守ってやれなかった……
ゴメン……
地響きと共に、一向に収まらない、そんなアトラクションなのかと思うくらいによく出来ている、巨大な余震群の中で、俺は自信の無力さと不甲斐なさを、責めて……
力無く、立ち尽くすだけだった……
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