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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)
293【挨拶回りの前後編45】十一班の場合(二巡目)
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【パラディン大佐隊・第八班第一号ブリッジ】
八班長・ブロック
「十一班か……もう一位は確実なのに、さらなる高みを目指すんだろうな……」
副長・ウィルスン
「それはおまえ、愚問だろ。きっと今度は五十八秒を切りたいと思ってる。……レラージュ副長が」
ブロック
「やっぱり、副長はフィリップス副長がいい」
ウィルスン
「俺は論外か」
パラディン
『それでは、十一班の二巡目の計測、開始します! 五、四、三、二、一、ゴー!』
***
【パラディン大佐隊・第六班第一号ブリッジ】
六班長・ラムレイ
「〝先生〟! うちのタイムより下には絶対にならないでください! うちは二位で満足してますから!」
副長
「班長の宿命のライバルは、あくまで一班なんだな」
クルーA
「まあ、〝護衛隊〟は軍艦からして違いますしね。……十二班も、本気を出したらうちより上に行きそうな気が……」
副長
「十二班、二巡目は本気出してくるかね? 二巡目なら、どんなにいいタイム出しても、順位は変わらないし」
クルーA
「さあ……いずれにしろ、十一班を越えることはないですね」
副長
「ああ、ないな。……越えてもいいことは何一つない」
クルーA
「まったくです」
***
【パラディン大佐隊・第十一班第一号ブリッジ】
『十一班、お疲れ様! すごいよ! 四分五十七秒四四! 一巡目をさらに越えた! これで君たちの一位は確定! でも、最終タイムは一巡目の四分五十八秒八八になるよ!』
副長・レラージュ
「……たった一秒程度しか更新できなかったか」
十一班長・ロノウェ
「たった一秒でも更新できたんだからいいだろ! いいかげん、班員を労え!」
レラージュ
「……それは班長の仕事だと思います」
ロノウェ
「俺は五分切れなんて言ってねえ!」
ゲアプ(操縦士)
(班長……副長……あなたたちのそのやりとりを聞けるだけで俺は満足です……でも、このタイムトライアルはもう二度とやりたくないです……)
八班長・ブロック
「十一班か……もう一位は確実なのに、さらなる高みを目指すんだろうな……」
副長・ウィルスン
「それはおまえ、愚問だろ。きっと今度は五十八秒を切りたいと思ってる。……レラージュ副長が」
ブロック
「やっぱり、副長はフィリップス副長がいい」
ウィルスン
「俺は論外か」
パラディン
『それでは、十一班の二巡目の計測、開始します! 五、四、三、二、一、ゴー!』
***
【パラディン大佐隊・第六班第一号ブリッジ】
六班長・ラムレイ
「〝先生〟! うちのタイムより下には絶対にならないでください! うちは二位で満足してますから!」
副長
「班長の宿命のライバルは、あくまで一班なんだな」
クルーA
「まあ、〝護衛隊〟は軍艦からして違いますしね。……十二班も、本気を出したらうちより上に行きそうな気が……」
副長
「十二班、二巡目は本気出してくるかね? 二巡目なら、どんなにいいタイム出しても、順位は変わらないし」
クルーA
「さあ……いずれにしろ、十一班を越えることはないですね」
副長
「ああ、ないな。……越えてもいいことは何一つない」
クルーA
「まったくです」
***
【パラディン大佐隊・第十一班第一号ブリッジ】
『十一班、お疲れ様! すごいよ! 四分五十七秒四四! 一巡目をさらに越えた! これで君たちの一位は確定! でも、最終タイムは一巡目の四分五十八秒八八になるよ!』
副長・レラージュ
「……たった一秒程度しか更新できなかったか」
十一班長・ロノウェ
「たった一秒でも更新できたんだからいいだろ! いいかげん、班員を労え!」
レラージュ
「……それは班長の仕事だと思います」
ロノウェ
「俺は五分切れなんて言ってねえ!」
ゲアプ(操縦士)
(班長……副長……あなたたちのそのやりとりを聞けるだけで俺は満足です……でも、このタイムトライアルはもう二度とやりたくないです……)
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