上 下
29 / 349
砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)

16【引っ越しついでに演習編13】再び第十二班第一号にて

しおりを挟む
【パラディン大佐隊・第十二班第一号ブリッジ】

ヴァッサゴ
「生き残った艦数はたった一隻でも、〈フラガラック〉の定位置まで行ければ、うちが勝ったことになるのか……」

ザボエス
「釈然としねえが、元ウェーバー大佐隊は納得してるんだろうな」

ヴァッサゴ
「それどころか、自分たちを責めているかもしれない」

ザボエス
「うちと違って真面目そうだからな。変に思いつめたりしなきゃいいが」

ヴァッサゴ
「でも、状況が全然違うから単純に比較はできないが、元ウェーバー大佐隊よりダーナ大佐隊のほうが強かったような気がする」

ザボエス
「え? ダーナ大佐隊に砲撃指導したのは、元ウェーバー大佐隊だろ?」

ヴァッサゴ
「そうだが、ダーナ大佐隊は無人艦みたいに正確に軍艦ふねを動かしてくるんだ。元ウェーバー大佐隊にはそういう怖さはなかった。……〝全艦殲滅〟されといて言うのも何だが」

ザボエス
「やっぱり、護衛艦だと勝手が違うな。何というか……機能多すぎ?」

ヴァッサゴ
「心配するな。今回はそんな言い訳しなくても、誰も〝全艦殲滅〟されたことを責めたりしないから」

ザボエス
「言い訳って……」

ヴァッサゴ
「大佐もエリゴールも、そんな理由で俺らをここから追い出したりはしないさ……」

ザボエス
「……そうか。それがおまえのトラウマなんだな……」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

無冠の皇帝

有喜多亜里
BL
「連邦」、「連合」に次ぐ銀河系内の第三勢力「帝国」。その宗主であった「連合」五星系の一つザイン星系は「帝国」の再植民地化をもくろみ侵攻しようとするも「帝国」宇宙軍と皇帝軍護衛艦隊に阻まれる。「帝国」の元皇太子アーウィンが司令官を務める皇帝軍護衛艦隊の鉄則はただ一つ。〝全艦殲滅〟。――なーんて感じの「なんちゃってSF」。コメディ寄りのボーイズラブ(自称)。大佐(変態だけどまとも)×元皇太子(ツンデレストーカー)。 ◆BOOTH様で同人誌を通販しています。既刊4冊(https://aarikita.booth.pm/)。 ◆表紙はかんたん表紙メーカー様で作成いたしました。ありがとうございました(2023/03/16)。 ◆「第11回BL小説大賞」で奨励賞をいただきました。ありがとうございました。

どうして、こうなった?

yoyo
BL
新社会として入社した会社の上司に嫌がらせをされて、久しぶりに会った友達の家で、おねしょしてしまう話です。

アダルトショップでオナホになった俺

ミヒロ
BL
初めて同士の長年の交際をしていた彼氏と喧嘩別れした弘樹。 覚えてしまった快楽に負け、彼女へのプレゼントというていで、と自分を慰める為にアダルトショップに行ったものの。 バイブやローションの品定めしていた弘樹自身が客や後には店員にオナホになる話し。 ※表紙イラスト as-AIart- 様(素敵なイラストありがとうございます!)

熱中症

こじらせた処女
BL
会社で熱中症になってしまった木野瀬 遼(きのせ りょう)(26)は、同居人で恋人でもある八瀬希一(やせ きいち)(29)に迎えに来てもらおうと電話するが…?

真冬の痛悔

白鳩 唯斗
BL
 闇を抱えた王道学園の生徒会長、東雲真冬は、完璧王子と呼ばれ、真面目に日々を送っていた。  ある日、王道転校生が訪れ、真冬の生活は狂っていく。  主人公嫌われでも無ければ、生徒会に裏切られる様な話でもありません。  むしろその逆と言いますか·····逆王道?的な感じです。

熱のせい

yoyo
BL
体調不良で漏らしてしまう、サラリーマンカップルの話です。

モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)

夏目碧央
BL
 兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。  ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?

ハイスペックストーカーに追われています

たかつきよしき
BL
祐樹は美少女顔負けの美貌で、朝の通勤ラッシュアワーを、女性専用車両に乗ることで回避していた。しかし、そんなことをしたバチなのか、ハイスペック男子の昌磨に一目惚れされて求愛をうける。男に告白されるなんて、冗談じゃねぇ!!と思ったが、この昌磨という男なかなかのハイスペック。利用できる!と、判断して、近づいたのが失敗の始まり。とある切っ掛けで、男だとバラしても昌磨の愛は諦めることを知らず、ハイスペックぶりをフルに活用して迫ってくる!! と言うタイトル通りの内容。前半は笑ってもらえたらなぁと言う気持ちで、後半はシリアスにBLらしく萌えると感じて頂けるように書きました。 完結しました。

処理中です...