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護衛のパラディン大佐隊編(【04】の裏)
02 初回は敵前逃亡(モルトヴァン視点)
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パラディン待望のエリゴールは、モルトヴァンが危惧していたほど不機嫌ではなかった。
しいて言うなら、この執務室で初めて面談したときと同じくらい。
思えば、この中佐の演技ではない全開の笑顔は一度も見ていない気がする。
事務仕事をしながらそんなことを考えていると、ソファへの移動を却下されたパラディンが、それでも本気の笑顔で例の件を切り出した。
「アンドラス中佐が退役するそうだ」
エリゴールは少し開を置いてから、そうですかとそっけなく応じた。
「退役理由は訊かないのかい?」
「興味ありません。……自分も退役しますので」
そう答えた次の瞬間、エリゴールは内ポケットから白い封書を取り出していた。わざわざ訊ねなくとも中身はわかる。モルトヴァンは心の中で叫んだ。
――うっ! 退役願! やっぱり持ってきてた!
「呼び出されましたので、退役願を持参してまいりました。受理をお願いいたします」
一転してにこやかに説明すると、エリゴールはその封書をパラディンの前に差し出した。
パラディンの金色の目はその封書を見たが、執務机の上で組まれた白い両手はぴくりとも動かなかった。
「どうしても退役したいのかい?」
一瞬、何を今さらとでもいうようにエリゴールは眉をひそめた。が、すぐに明らかに演技の微笑を浮かべた。
「どうしても退役したいです」
「君は砲撃より護衛のほうが向いていると思うのだが……」
「向き不向きにかかわらず、退役したいです」
「ここを退役した後、どうするつもりでいるのかね?」
この質問は想定外だったようだ。エリゴールは意表を突かれたように真顔になった。
「はあ……ケセドに帰って、まっとうに会社勤めでもしようかと」
そういえば、エリゴールの出身星は第四星系のケセドだったか。ちょっと確認してみようかと端末で隊員名簿を覗こうとしたとき、パラディンが身を乗り出して叫んだ。
「ケセド!?」
「何か問題でも?」
「遠いじゃないか!」
――そういう問題!?
思わずモルトヴァンは突っこみそうになったが、エリゴールのまるで虫けらを見るような眼差しのおかげで瞬時に正気に返った。
駄目だ。ここで口を挟んでは、自分もあの目を向けられる。パラディンにならもういくら睨まれても平気だが、エリゴールのあれは耐えがたい。確実にトラウマになる。
「マルクトよりは全然近いですよ。それに、退役したら遠いも近いもないでしょう」
もっともだ。だが、すっかり笑顔の消えたパラディンは、椅子の背もたれに寄りかかると、今度は自分の腹の上で両手を組んだ。
「退役願の受理を拒否する」
モルトヴァンにとってはまったく予想どおりの回答だったが――そもそも、ここにエリゴールを呼び出す前に、エリゴールの退役願は絶対に受理しないと明言していた――エリゴールにとってはそうではなかったようだ。これまでの強気な態度が嘘のように愕然としていた。
「なぜですか!?」
――いや、むしろ、なぜ受理してもらえると思っていたんですか?
そんな言葉が喉まで出かかったが、もちろん我慢した。この二人の攻防にはいっさい関わらない。エリゴールのあの目を見て改めて決意した。
「理由はいろいろあるが……一言で言うなら、君を退役させたくないからだ」
確かにいろいろあるが、どれも口には出せなかったのか、パラディンは理由になっていない理由を堂々と答えた。
いつものエリゴールだったら冷静にそう指摘していただろうが、退役願の受理を拒否されるとはまったく想定していなかったのだろう。封書を持ったまま、エリゴールとは思えないことを口走った。
「な……約束が違います!」
――え、アンドラス中佐だましたあなたが約束言いますか?
驚きのあまり、片言になってしまった。
しかし、パラディンはにこりともせず、聞き分けのない子供を叱るように言い返した。
「私は出撃後、君の退役願を受理するとは言っていない。せめて戦闘終了までは退役を保留にしてくれと言っただけだ」
と、ここでエリゴールも落ち着きを取り戻したようだ。しばらく考えてから口を開いた。
「あの戦闘は終了したんですから、保留も終了になるでしょう」
正論である。ついでに言うなら、パラディンは退役願を受理しないとも言っていない。少なくとも、エリゴール本人には。
「とにかく、私は受理しない!」
理屈ではかなわないと判断したか、バラディンは回転椅子から立ち上がると、執務室の奥にある仮眠室へと駆けこんだ。
「大佐殿!」
エリゴールは後を追いかけようとしたが、そこが仮眠室だということを思い出したのだろう。思いきり顔をしかめると、結局触れることさえ拒否された封書を内ポケットの中に突っこんだ。
(大佐……せめて、給湯室かトイレあたりにしておけばいいのに……)
それとも、計算した上で仮眠室に逃亡したのか。そこはモルトヴァンにもわからないが、もうこれ以上傍観しているわけにもいかなくなった。
「あの……エリゴール中佐……」
こわごわ声をかけると、エリゴールはすぐにモルトヴァンを振り返った。
「何か?」
パラディンがアレなので、その副官の自分も嫌われているのではないかと思っていたが、エリゴールの表情も口調もいたって普通である。そして、普通にしていれば、やはりエリゴールは男前すぎるほど男前な男なのだった。
(これならここを退役したほうが、楽に生きていけるだろうな……)
そう思いつつも、最初で最後になるだろう忠告をする。
「大佐に退役願を受理してもらうのは諦めたほうが……大佐がああ言ったら、本当に受理してくれませんよ」
モルトヴァンにこんなことを言われるとは思っていなかったのか、エリゴールは暗緑色の目を見張った。余計なお世話だと言い返されることも覚悟していたが、意外なことにエリゴールは少し笑った。
「ご助言ありがとうございます。しかし、まっとうに退役したいというのが自分の最後の望みなので。大佐殿はお疲れのようですから、また出直してまいります。では」
機敏と言うより流麗に一礼すると、エリゴールは踵を返して執務室を出ていった。
今はドレイク大佐隊にいる、元マクスウェル大佐隊の六班長――セイルもまた男前で礼儀正しい男だったが、所作はエリゴールのほうが優美だ。
だが、あの一見出来すぎた男は、なぜパラディンが自分に退役するなと言うのかは、まったく理解できずにいるのだ。
(何だろう……自分は罪人としか思えなくなっているんだろうか……)
エリゴールと比べたら、ザボエスのほうがよほど……などとモルトヴァンが思ったとき、仮眠室の手動ドアが開き、パラディンが自分の執務机に戻ってきた。
仮眠室にいてもエリゴールが帰ったことはわかったのだろう。彼の返事も聞こえていたのか、複雑な表情をしている。ちなみに、エリゴールの『大佐殿はお疲れのようですから』は完全に嫌味だろうとモルトヴァンも思っている。
「大佐……退役願を受理しないなら、受理しない理由をはっきりエリゴール中佐に伝えてくださいよ。退役させたくないからというのはまったく理由になっていません」
〝敵前逃亡〟したパラディンに苦言を呈すると、彼は椅子の背もたれに手を置き、真顔で呟いた。
「理由……ずっと顔を見ていたい……」
「却下です。もし私がそう言われたら、大佐の顔に退役願を叩きつけて立ち去ります。そして、殿下に直訴します」
「そうだな。……だから私も言えなかった……」
「それは言わなくて本当によかったです」
副官として心からそう言うと、パラディンは椅子に座り直し、肘をついて両手を組んだ。
「うーん……私はおまえが言ったとおり、絶対に受理する気はないが……エリゴール中佐には、何を言ったら退役を思い留まってくれるのだろうな……」
「やっぱり聞き耳立ててたんですね。……そうですね……退役されたくないという思いだけは過剰にあふれているんですが……」
「モルトヴァン……?」
「いえ、何でもありません」
そのとき、ふとモルトヴァンに魔が差した。
最近見はじめた、連続ドラマの悪影響かもしれない。
「では、開き直って。――〝寂しいからそばにいて〟」
「モルトヴァン……」
呆れたような眼差しを向けられて、さすがにこれはふざけすぎたとモルトヴァンは即座に後悔した。
「申し訳ありません。悪乗りしすぎました……」
「いいな、それ。よし、それでいこう」
「え?」
軽く頭を下げていたモルトヴァンがあわてて顔を上げると、パラディンは感心したようにうなずいていた。
「いやその、言っておいて何ですが、今のは冗談ですよ? 本当に冗談ですよ?」
モルトヴァンは必死で訴えたが、バラディンは完全に無視して、顎に手を添えている。
「問題は、いつどのように言うかだ……」
「もう実行計画まで!?」
――やはり、この二人の攻防に関わってはいけなかった。
いくら後悔してみても、一度口に出してしまった言葉は回収できない。
モルトヴァンは己を呪いながら、職務放棄したパラディンの分まで事務仕事をした。
しいて言うなら、この執務室で初めて面談したときと同じくらい。
思えば、この中佐の演技ではない全開の笑顔は一度も見ていない気がする。
事務仕事をしながらそんなことを考えていると、ソファへの移動を却下されたパラディンが、それでも本気の笑顔で例の件を切り出した。
「アンドラス中佐が退役するそうだ」
エリゴールは少し開を置いてから、そうですかとそっけなく応じた。
「退役理由は訊かないのかい?」
「興味ありません。……自分も退役しますので」
そう答えた次の瞬間、エリゴールは内ポケットから白い封書を取り出していた。わざわざ訊ねなくとも中身はわかる。モルトヴァンは心の中で叫んだ。
――うっ! 退役願! やっぱり持ってきてた!
「呼び出されましたので、退役願を持参してまいりました。受理をお願いいたします」
一転してにこやかに説明すると、エリゴールはその封書をパラディンの前に差し出した。
パラディンの金色の目はその封書を見たが、執務机の上で組まれた白い両手はぴくりとも動かなかった。
「どうしても退役したいのかい?」
一瞬、何を今さらとでもいうようにエリゴールは眉をひそめた。が、すぐに明らかに演技の微笑を浮かべた。
「どうしても退役したいです」
「君は砲撃より護衛のほうが向いていると思うのだが……」
「向き不向きにかかわらず、退役したいです」
「ここを退役した後、どうするつもりでいるのかね?」
この質問は想定外だったようだ。エリゴールは意表を突かれたように真顔になった。
「はあ……ケセドに帰って、まっとうに会社勤めでもしようかと」
そういえば、エリゴールの出身星は第四星系のケセドだったか。ちょっと確認してみようかと端末で隊員名簿を覗こうとしたとき、パラディンが身を乗り出して叫んだ。
「ケセド!?」
「何か問題でも?」
「遠いじゃないか!」
――そういう問題!?
思わずモルトヴァンは突っこみそうになったが、エリゴールのまるで虫けらを見るような眼差しのおかげで瞬時に正気に返った。
駄目だ。ここで口を挟んでは、自分もあの目を向けられる。パラディンにならもういくら睨まれても平気だが、エリゴールのあれは耐えがたい。確実にトラウマになる。
「マルクトよりは全然近いですよ。それに、退役したら遠いも近いもないでしょう」
もっともだ。だが、すっかり笑顔の消えたパラディンは、椅子の背もたれに寄りかかると、今度は自分の腹の上で両手を組んだ。
「退役願の受理を拒否する」
モルトヴァンにとってはまったく予想どおりの回答だったが――そもそも、ここにエリゴールを呼び出す前に、エリゴールの退役願は絶対に受理しないと明言していた――エリゴールにとってはそうではなかったようだ。これまでの強気な態度が嘘のように愕然としていた。
「なぜですか!?」
――いや、むしろ、なぜ受理してもらえると思っていたんですか?
そんな言葉が喉まで出かかったが、もちろん我慢した。この二人の攻防にはいっさい関わらない。エリゴールのあの目を見て改めて決意した。
「理由はいろいろあるが……一言で言うなら、君を退役させたくないからだ」
確かにいろいろあるが、どれも口には出せなかったのか、パラディンは理由になっていない理由を堂々と答えた。
いつものエリゴールだったら冷静にそう指摘していただろうが、退役願の受理を拒否されるとはまったく想定していなかったのだろう。封書を持ったまま、エリゴールとは思えないことを口走った。
「な……約束が違います!」
――え、アンドラス中佐だましたあなたが約束言いますか?
驚きのあまり、片言になってしまった。
しかし、パラディンはにこりともせず、聞き分けのない子供を叱るように言い返した。
「私は出撃後、君の退役願を受理するとは言っていない。せめて戦闘終了までは退役を保留にしてくれと言っただけだ」
と、ここでエリゴールも落ち着きを取り戻したようだ。しばらく考えてから口を開いた。
「あの戦闘は終了したんですから、保留も終了になるでしょう」
正論である。ついでに言うなら、パラディンは退役願を受理しないとも言っていない。少なくとも、エリゴール本人には。
「とにかく、私は受理しない!」
理屈ではかなわないと判断したか、バラディンは回転椅子から立ち上がると、執務室の奥にある仮眠室へと駆けこんだ。
「大佐殿!」
エリゴールは後を追いかけようとしたが、そこが仮眠室だということを思い出したのだろう。思いきり顔をしかめると、結局触れることさえ拒否された封書を内ポケットの中に突っこんだ。
(大佐……せめて、給湯室かトイレあたりにしておけばいいのに……)
それとも、計算した上で仮眠室に逃亡したのか。そこはモルトヴァンにもわからないが、もうこれ以上傍観しているわけにもいかなくなった。
「あの……エリゴール中佐……」
こわごわ声をかけると、エリゴールはすぐにモルトヴァンを振り返った。
「何か?」
パラディンがアレなので、その副官の自分も嫌われているのではないかと思っていたが、エリゴールの表情も口調もいたって普通である。そして、普通にしていれば、やはりエリゴールは男前すぎるほど男前な男なのだった。
(これならここを退役したほうが、楽に生きていけるだろうな……)
そう思いつつも、最初で最後になるだろう忠告をする。
「大佐に退役願を受理してもらうのは諦めたほうが……大佐がああ言ったら、本当に受理してくれませんよ」
モルトヴァンにこんなことを言われるとは思っていなかったのか、エリゴールは暗緑色の目を見張った。余計なお世話だと言い返されることも覚悟していたが、意外なことにエリゴールは少し笑った。
「ご助言ありがとうございます。しかし、まっとうに退役したいというのが自分の最後の望みなので。大佐殿はお疲れのようですから、また出直してまいります。では」
機敏と言うより流麗に一礼すると、エリゴールは踵を返して執務室を出ていった。
今はドレイク大佐隊にいる、元マクスウェル大佐隊の六班長――セイルもまた男前で礼儀正しい男だったが、所作はエリゴールのほうが優美だ。
だが、あの一見出来すぎた男は、なぜパラディンが自分に退役するなと言うのかは、まったく理解できずにいるのだ。
(何だろう……自分は罪人としか思えなくなっているんだろうか……)
エリゴールと比べたら、ザボエスのほうがよほど……などとモルトヴァンが思ったとき、仮眠室の手動ドアが開き、パラディンが自分の執務机に戻ってきた。
仮眠室にいてもエリゴールが帰ったことはわかったのだろう。彼の返事も聞こえていたのか、複雑な表情をしている。ちなみに、エリゴールの『大佐殿はお疲れのようですから』は完全に嫌味だろうとモルトヴァンも思っている。
「大佐……退役願を受理しないなら、受理しない理由をはっきりエリゴール中佐に伝えてくださいよ。退役させたくないからというのはまったく理由になっていません」
〝敵前逃亡〟したパラディンに苦言を呈すると、彼は椅子の背もたれに手を置き、真顔で呟いた。
「理由……ずっと顔を見ていたい……」
「却下です。もし私がそう言われたら、大佐の顔に退役願を叩きつけて立ち去ります。そして、殿下に直訴します」
「そうだな。……だから私も言えなかった……」
「それは言わなくて本当によかったです」
副官として心からそう言うと、パラディンは椅子に座り直し、肘をついて両手を組んだ。
「うーん……私はおまえが言ったとおり、絶対に受理する気はないが……エリゴール中佐には、何を言ったら退役を思い留まってくれるのだろうな……」
「やっぱり聞き耳立ててたんですね。……そうですね……退役されたくないという思いだけは過剰にあふれているんですが……」
「モルトヴァン……?」
「いえ、何でもありません」
そのとき、ふとモルトヴァンに魔が差した。
最近見はじめた、連続ドラマの悪影響かもしれない。
「では、開き直って。――〝寂しいからそばにいて〟」
「モルトヴァン……」
呆れたような眼差しを向けられて、さすがにこれはふざけすぎたとモルトヴァンは即座に後悔した。
「申し訳ありません。悪乗りしすぎました……」
「いいな、それ。よし、それでいこう」
「え?」
軽く頭を下げていたモルトヴァンがあわてて顔を上げると、パラディンは感心したようにうなずいていた。
「いやその、言っておいて何ですが、今のは冗談ですよ? 本当に冗談ですよ?」
モルトヴァンは必死で訴えたが、バラディンは完全に無視して、顎に手を添えている。
「問題は、いつどのように言うかだ……」
「もう実行計画まで!?」
――やはり、この二人の攻防に関わってはいけなかった。
いくら後悔してみても、一度口に出してしまった言葉は回収できない。
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