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2部 焼け落ちる瑞鳥の止まり木
第17話 乱れ咲き(ルーク視点)※
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自分の履物をずらして、軟膏を塗る。その間中ジルは目を合わさなかった。レオの期待に満ちた呼吸音だけが響く。
静かな部屋でひっそりと蜜に濡れるレオが、泣いているようだった。はやく慰めてあげたい一心でそのまま窄まりに押し入っていく。
「んぅうっ……ルーカス……」
「ルークと」
「ルーク! ルーク!」
「ああ、いい子だね……花の中はとても熱くなっているよ。兄様も名を呼ばれて嬉しいのがわかるかい?」
「あぁ……あっあっ……なんで……なんで……?」
快感に戸惑っているのだろうか、レオは腕を掴んで疑問を投げかける。
「レオが兄様を愛してくれなくても、兄様はレオを愛している。いつも弟がジルの名を呼ぶんだ。だから今日は」
引っ掛かりがあって進めないところがあった。だから少し右にずらして一気に奥にねじ込む。
「ああああっ! ああっ! あぅ……ううっ」
「ああ、気持ちがいいね。レオは愛されるのがとても上手だ。ほらここ、ここがいいだろう?」
「ああっ、あ、いい、ひぅっ、いいよぉ」
「兄様で我慢してくれてるレオにご褒美をあげなければね」
レオが背を翻し悦ぶ場所を、引き抜きもせず乱暴にもせず、やわやわと押していく。
「ルーク……ダメ……奥はダメ……」
「ああ、ああ、そうだね。ここがいいね。ほら、約束を忘れているよ。質問にはどう答えるのかい?」
「はい……あぁ……だめぇ……」
また涙が伝うから、舌ですくう。
「レオ、少し唇を開いて」
「っ……はい……」
開いた唇と歯の間に舌を差し込む。
「ぁ……ぁっ……」
腰も弛まず、柔らかく何度も悦い場所をこする。その律動で体と共にレオの唇に舌が離れる。レオが耐えきれずにおずおずと舌を差し出したところを見計らって、舌を絡めた。
「ぁ……かぁ……ルーク……」
漏れた声を拾い集めるように口を塞いで中を犯す。そして腰を何度も深く入れる。口の中でレオの悲鳴が響く。一つ二つと腰をしならせ深い場所を突いたら、レオが私の腰を掴んだ。
唇を離し、レオから体を少しだけ離すと、いま噴き出たかのように汗でびっしょりになっていた。
「レオは兄様を愛してくれているよ。とても上手だ。でももう少しだけ愛したいんだ。我慢ができるね?」
レオは額から汗を垂らしながらイヤイヤと首を振る。
「レオももう少し愛してくれるかい?」
「はい……はい……だから……手加減を……」
「それはできないよ。レオを愛しているのだから。我慢ができるよう、ジルに握ってもらおうね」
視線をジルに向けるが、ジルは思い詰めた顔で横を向き、決してこちらを見ようとはしなかった。
「ジル、レオが果てないように握るんだ」
「もうやめろ……」
「そうか。お前は都合のいい愛しか持ち合わせていないのか」
レオの奥にグッと突きつける。レオは限界なのか慌てて自身を掴もうと手を伸ばしたが、私がそれを阻止した。
「も……少し……お願い……もう……誰も愛して……くれないから……」
細く上ずった声が、懇願の切実さを際立たせていた。胸になにかがつかえて言葉が出ない。
「もう少しだけ……お願い……します」
震えた唇に涙が伝う。このまま泣き出してしまったら、蕾のまま花が萎れてしまう。ジルが触ろうとしないレオの中心をそっと触る。声を漏らし、レオは耐えていた。
「兄様に握らせてね。うまくできなかったらごめんね」
「あり……がとうござい……」
感激で顔をくちゃくちゃにするレオを見ていられなかった。
静かな部屋でひっそりと蜜に濡れるレオが、泣いているようだった。はやく慰めてあげたい一心でそのまま窄まりに押し入っていく。
「んぅうっ……ルーカス……」
「ルークと」
「ルーク! ルーク!」
「ああ、いい子だね……花の中はとても熱くなっているよ。兄様も名を呼ばれて嬉しいのがわかるかい?」
「あぁ……あっあっ……なんで……なんで……?」
快感に戸惑っているのだろうか、レオは腕を掴んで疑問を投げかける。
「レオが兄様を愛してくれなくても、兄様はレオを愛している。いつも弟がジルの名を呼ぶんだ。だから今日は」
引っ掛かりがあって進めないところがあった。だから少し右にずらして一気に奥にねじ込む。
「ああああっ! ああっ! あぅ……ううっ」
「ああ、気持ちがいいね。レオは愛されるのがとても上手だ。ほらここ、ここがいいだろう?」
「ああっ、あ、いい、ひぅっ、いいよぉ」
「兄様で我慢してくれてるレオにご褒美をあげなければね」
レオが背を翻し悦ぶ場所を、引き抜きもせず乱暴にもせず、やわやわと押していく。
「ルーク……ダメ……奥はダメ……」
「ああ、ああ、そうだね。ここがいいね。ほら、約束を忘れているよ。質問にはどう答えるのかい?」
「はい……あぁ……だめぇ……」
また涙が伝うから、舌ですくう。
「レオ、少し唇を開いて」
「っ……はい……」
開いた唇と歯の間に舌を差し込む。
「ぁ……ぁっ……」
腰も弛まず、柔らかく何度も悦い場所をこする。その律動で体と共にレオの唇に舌が離れる。レオが耐えきれずにおずおずと舌を差し出したところを見計らって、舌を絡めた。
「ぁ……かぁ……ルーク……」
漏れた声を拾い集めるように口を塞いで中を犯す。そして腰を何度も深く入れる。口の中でレオの悲鳴が響く。一つ二つと腰をしならせ深い場所を突いたら、レオが私の腰を掴んだ。
唇を離し、レオから体を少しだけ離すと、いま噴き出たかのように汗でびっしょりになっていた。
「レオは兄様を愛してくれているよ。とても上手だ。でももう少しだけ愛したいんだ。我慢ができるね?」
レオは額から汗を垂らしながらイヤイヤと首を振る。
「レオももう少し愛してくれるかい?」
「はい……はい……だから……手加減を……」
「それはできないよ。レオを愛しているのだから。我慢ができるよう、ジルに握ってもらおうね」
視線をジルに向けるが、ジルは思い詰めた顔で横を向き、決してこちらを見ようとはしなかった。
「ジル、レオが果てないように握るんだ」
「もうやめろ……」
「そうか。お前は都合のいい愛しか持ち合わせていないのか」
レオの奥にグッと突きつける。レオは限界なのか慌てて自身を掴もうと手を伸ばしたが、私がそれを阻止した。
「も……少し……お願い……もう……誰も愛して……くれないから……」
細く上ずった声が、懇願の切実さを際立たせていた。胸になにかがつかえて言葉が出ない。
「もう少しだけ……お願い……します」
震えた唇に涙が伝う。このまま泣き出してしまったら、蕾のまま花が萎れてしまう。ジルが触ろうとしないレオの中心をそっと触る。声を漏らし、レオは耐えていた。
「兄様に握らせてね。うまくできなかったらごめんね」
「あり……がとうござい……」
感激で顔をくちゃくちゃにするレオを見ていられなかった。
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