口なしに熱風

拝啓 このたびは、永らく途絶えていた国交の交渉に、屈強かつ、ふざけた女装の姫を派遣いただき幸甚に存じます。聞けば、男色家の私にぴったりだと彼を遣わせたとのこと、お心遣い痛み入ります。しかし彼は私と寝るなど言語道断、死んでも嫌だと、我が国の後宮で無双をはじめるそうです。好奇心旺盛でなによりです。 敬具 

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口なしの封緘

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