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閑話休題 -次に向けての準備期間-
閑話休題 -73話-[黄竜と魔石と新たな武器と④]
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精霊使いとしての訓練内容を知るゼノウPT/トワイン=エリアルスに助手セーバーPT/ディテウス=マレマールを付け、エルダードワーフ達の訓練はお任せして手が空いたのでさっそくゲートを繋げてドラゴドワーフの村に移動した。
「おはようございまーす。水無月です」
「勝手に入ってきな!こっちはもう作業に入ってるからねぇ!」
一応先日の訪問時にどういう物が欲しいと伝えてはいたけど惰眠姫がすでに働き始めているとはこれ如何に?
ネフィリナの声に従い扉を開けて中へ進むとそこにはアンバードラゴンを侍らせた彼女は並べたインゴットの山を前に胡坐を組んで座り込んでいた。
「どうもぉ~。今は何をしているんですか?」
「今はアンタが持ち込んだ魔石と相性の良いインゴットを調べてる所だよ。
あれ? ソニューザは一緒じゃないのかい?」
「あいつは近い将来貴女を守れるようになる為に訓練中ですよ。
夕方頃には一度顔を出すと言ってました」
「そう…」
おぉ!口調は男勝りでもソニューザが恋しいのか!愛されてるよ、ソニューザ!
「っていうか、敬語じゃなくていいよ。
仕事は受け合うけど島外からの依頼なんて初めてだし身内でしか基本的に仕事やらないから敬語が痒いんだよ」
「あー、わかった。ネフィリナさんがそう言うならタメ口にするよ」
「こっちは時間がまだまだ時間が掛かりそうだ。
この魔石は相当なじゃじゃ馬だよ、50以上のインゴットがフラれてる」
依頼内容は籠手に出来ればって話だったが、
魔石をそのまま加工するのではなくて実際は相性の良いインゴットと合成して出来上がった新しいインゴットから籠手を作成してくれるらしい。
この魔石と鉱物の合成と新インゴットの加工の2つがドラゴドワーフにしか出来ない技術とのことだ。
都会ドワーフが出来ると聞いたことが無いからやっぱり違うんだなぁ。
「爺様、青の守り人をグリュエザール様の元へ案内するんでしょ。
ここに居ても邪魔だから連れてってよ」
『そうであったな。昨日伝えたのだし数年は放置でも気づかれんと思ったのだが』
こちらを振り向くことなく魔石とインゴットのお見合いを続けるネフィリナの一声にアンバードラゴンがのそりと起き上がった。
長命種あるあるなスケジューリングは定命の俺たちにとっては大問題なのだから、
そこはちゃんと貴方たちに合わせられない俺たちに合わせて欲しいもんですがね。
『付いて参れ、青の守り人よ。
外で待っている青竜も連れて来ていいそうだ』
「あ、はい。じゃあ加工の方はよろしく」
「はいよ~」
心の篭らぬ相槌を最後にネフィリナの家を出ればすぐにフリューネが駆け寄って来た。
『どうだった?』
「魔石と相性の良いインゴット選びのまだまだ初期段階だな。
今日はアンバードラゴンの案内で黄竜にお目通りだ」
『へぇ~、昨日は下っ端があんな態度取ってたんだ。
黄竜からどんな謝罪が貰えるのか楽しみだね』
「フリューネも意外とプライドが残ってたんだな」
俺が雑に扱っても怒らないからもうペットとして生きていく覚悟を決めたのかと思っていたのに、
同族からの失礼な態度には失っていたプライドも再建されるのか。
グルルルルゥ♪
しかし、煽った後にその態度は如何かな、青竜様?
* * * * *
道中はある意味地獄だった。
ドラゴドワーフの村から少し離れた所に巣へ繋がる洞穴に移動した俺たちはアンバードラゴンに付いて中へと突入した。
そんな俺たちを出迎えてくれたのはそこ等辺に寝転びながらもフリューネに殺気を飛ばしまくるアースドラゴン達。
『青の守り人は人間だからわからぬだろう。
青竜と言っても勢力が違うからな、下位竜のアースでも普通にケンカ腰なのは当然なのだぞ』
「青竜にケンカを売っても負ける未来しかないでしょうに……」
『勝ち負けなど関係ない。王以外は本能に抗えず他勢力竜には声高になるのだ』
『僕の巣に黄竜が来ても同じ状況になるからわかってるんだけどね…良い気はしないね…』
逆に生存本能はどこに忘れてきたのだろうか?
道中の俺はフリューネの意識を俺に向けさせることに苦心して撫でまわしながら進む羽目になった。
ここで殺っちまえばマジで全面戦争待ったなしだもん。
外から見ただけではわからなかったけれど、
意外と奥に進めるだけの広さがあったのか続いて登場したのは地竜よりデカイ琥珀竜達からの殺気であった。
はぁ…、君たちさぁ…。
これまでに無い程にケンカを売られてブチ切れ半分、
これまでに無い程俺に構われて喜び半分で忙しいフリューネの精神がこれ以上は持たないよ!
それに地竜程度の殺気なら危機意識を持つまでもいかなかったけど、
流石に琥珀竜にもなれば俺も心穏やかではいられない。
常に巣内部でどのように立ち回れば被弾なく倒せるかを計算しながらフリューネの相手も強要されて、
俺の精神的にのダメージが蓄積していくから早く黄竜のところに辿り着いてくれぇ!
『この奥でイエロードラゴンが待っている』
「わかりました。気配がイエロードラゴンだけですけど、世話役とか居ないんですか?」
『竜玉を後継して100年程度なら世話役も居るであろうが、すでにその時期は過ぎている』
竜はそんな生態になってるんだな。
フリューネは角もしっかりしているし参謀のように誰かが傍にいるのは当たり前だと思っていたけど、
もっと成長すればフロストドラゴンのエルレイニアとムグンダールもお役御免になる予定だったのか。
ってか、今現在すでに俺にお世話を任せっきりになっている件については後で文句言ってやる!
「魔力濃度が高いな」
『基本的に巣にする場所は[マギウスヴェスル]の吹き出し口の近くに作るものだしね』
巣に入ってからここまで進む道中にも各所に魔石が生え散らかしていた。
魔石は採掘しなければその場の魔力濃度により光源となるのだが、
入ってすぐは仄かに光っている程度だったのが黄竜が居るこの最奥にもなると整備されたトンネル並みに視界は良好となっている。
「マギウスヴェスルって循環される自然魔力の事でいいんだよな?」
『そうそう。使用された個の魔力を星が吸収して、
綺麗な魔力に浄化してから一定量を超えれば決まった場所が開いて高濃度魔力が噴き出すんだ。
噴出場所の特定は大変だけど分かればあとは移住するだけだしね』
竜も特定に苦労するならやっぱり世界を構成するシステムに組み込まれているのだろう。
亜空間から噴き出すということは港町アクアポッツォで確認していたけれど、
あれだけの高濃度魔力の流れが見つけられないってことは本来あり得ない。
おそらく自然魔力が流れる用の特別な空間を見つけて枯らすことも魔神族の目標のひとつなんだろうな…。
やがて、地下へと続く道も直線を残すだけとなり、
その最奥には大きな竜が待ち受けているのが見えた。
近づくにつれ、細部まで視認出来るようになるとなるほど青竜とは種族が違うというのは納得がいった。
『遠路遥々よく参られた、青竜よ』
『黄竜よ、こちらこそ受け入れてもらえて感謝している』
『青の守り人も顔を上げてください。
我は地竜や琥珀竜と違って聞く耳は持っております。
我が名はグリュエザール、今代のイエロー・ドラゴンを担っている竜です』
「ありがとうございます。
青竜の守り人、並びに精霊使いの水無月宗八と申します」
土属性の面々は温厚なのか、顔を上げて黄竜の瞳を見やれば確かに先ほどまでに見て来た竜とは違うらしい。
ティターン様と同様に存在としての大きさを感じつつも安心して話が出来る相手だと認識出来た。
ボディの方もブルー・ドラゴンの本来の姿が想像しやすい竜に近しいものに対し、
黄竜は筋肉量も凄ければ鱗も鎧と言っても良いほどに守りを重視していることがわかる。
『魔石は見せてもらった。あれほど高濃度の魔石は色持ちしか精製出来ないでしょう。
瘴気に関わりのある集団と戦って居るとも伺いましたがそこまでの力が必要なのでしょうか?
守り人を選ぶ程なのですから厄介なのは理解していますが、
やはり竜として生来の傲慢な気質が危機意識を歪ませてしまうので貴方達の口から詳しく聞きたいと思ったのです』
イエロー・ドラゴンはフリューネの様に幼くなくかなりの知性を備えているようだ。
生物のひとつの頂点である竜種のさらにひとつの頂点である黄竜にもなればそりゃ傲慢になっても仕方ないと思うが、
それを気質だからだの言い訳もせずあくまで理性的に話を聞いてくれようとする姿勢は大変にありがたい。
俺とフリューネはこの世界で起こっている[破滅]についての説明と、
逐次挟まる質問に回答しつつ俺たちの希望もイエロー・ドラゴンに嘆願した。
何せ現時点で一緒に居ることが多いのは第二長女ノイだから地属性の竜の魔石は喉から手が出るほど欲しいからね!
『では既に魔石は加工に入っているのですね?』
「ここに来る前の進捗はインゴットとの相性選びでしたからまだまだ完成には時間が掛かりそうです」
『魔石は青の守り人の分だけでよろしいのでしょうか?』
「出来れば複数人分をお願いしたいところです。
戦力が今後も増えると考えて10人以上にはなってくるかと……」
人間だけでなく精霊の分も合わせれば魔力供給も威力も格段に改善するからな。
今の時点で俺、ノイ、セプテマ氏、契約精霊ファレーノ、タルテューフォ、マクライン、契約精霊タイラスと6人分は確実に精製してほしい。
『協力は致しましょう。魔力量によっては精製回数を増やす必要があります。
まずはその者たちをこちらへ連れて来てもらえますか? 我が口添えをして眷族たちに協力させましょう』
「ありがとうございます!」
『感謝する、黄竜よ。
しかし、宗八の魔力は加護もあって普段から鍛えている分かなり多い。
これは黄竜か琥珀竜でなければならないのではないか?』
『島にしばらく滞在するならばラーツァグリアニスに協力させましょう。
アレの子孫も無職を卒業したのであればアレの子離れも卒業させないといけませんから』
先代黄竜をアレ呼ばわりとは…。苦労してんだな、この人。
「他の魔石精製が必要なメンバーへ確認を取りますので少々お待ちいただいてもいいでしょうか?
それとここで闇魔法を使う事もお許し願いたいのですが……」
『島で時々反応があったのは青の守り人でしたか。どちらも構いませんよ、早くに動き始めるのは良いことです』
「おはようございまーす。水無月です」
「勝手に入ってきな!こっちはもう作業に入ってるからねぇ!」
一応先日の訪問時にどういう物が欲しいと伝えてはいたけど惰眠姫がすでに働き始めているとはこれ如何に?
ネフィリナの声に従い扉を開けて中へ進むとそこにはアンバードラゴンを侍らせた彼女は並べたインゴットの山を前に胡坐を組んで座り込んでいた。
「どうもぉ~。今は何をしているんですか?」
「今はアンタが持ち込んだ魔石と相性の良いインゴットを調べてる所だよ。
あれ? ソニューザは一緒じゃないのかい?」
「あいつは近い将来貴女を守れるようになる為に訓練中ですよ。
夕方頃には一度顔を出すと言ってました」
「そう…」
おぉ!口調は男勝りでもソニューザが恋しいのか!愛されてるよ、ソニューザ!
「っていうか、敬語じゃなくていいよ。
仕事は受け合うけど島外からの依頼なんて初めてだし身内でしか基本的に仕事やらないから敬語が痒いんだよ」
「あー、わかった。ネフィリナさんがそう言うならタメ口にするよ」
「こっちは時間がまだまだ時間が掛かりそうだ。
この魔石は相当なじゃじゃ馬だよ、50以上のインゴットがフラれてる」
依頼内容は籠手に出来ればって話だったが、
魔石をそのまま加工するのではなくて実際は相性の良いインゴットと合成して出来上がった新しいインゴットから籠手を作成してくれるらしい。
この魔石と鉱物の合成と新インゴットの加工の2つがドラゴドワーフにしか出来ない技術とのことだ。
都会ドワーフが出来ると聞いたことが無いからやっぱり違うんだなぁ。
「爺様、青の守り人をグリュエザール様の元へ案内するんでしょ。
ここに居ても邪魔だから連れてってよ」
『そうであったな。昨日伝えたのだし数年は放置でも気づかれんと思ったのだが』
こちらを振り向くことなく魔石とインゴットのお見合いを続けるネフィリナの一声にアンバードラゴンがのそりと起き上がった。
長命種あるあるなスケジューリングは定命の俺たちにとっては大問題なのだから、
そこはちゃんと貴方たちに合わせられない俺たちに合わせて欲しいもんですがね。
『付いて参れ、青の守り人よ。
外で待っている青竜も連れて来ていいそうだ』
「あ、はい。じゃあ加工の方はよろしく」
「はいよ~」
心の篭らぬ相槌を最後にネフィリナの家を出ればすぐにフリューネが駆け寄って来た。
『どうだった?』
「魔石と相性の良いインゴット選びのまだまだ初期段階だな。
今日はアンバードラゴンの案内で黄竜にお目通りだ」
『へぇ~、昨日は下っ端があんな態度取ってたんだ。
黄竜からどんな謝罪が貰えるのか楽しみだね』
「フリューネも意外とプライドが残ってたんだな」
俺が雑に扱っても怒らないからもうペットとして生きていく覚悟を決めたのかと思っていたのに、
同族からの失礼な態度には失っていたプライドも再建されるのか。
グルルルルゥ♪
しかし、煽った後にその態度は如何かな、青竜様?
* * * * *
道中はある意味地獄だった。
ドラゴドワーフの村から少し離れた所に巣へ繋がる洞穴に移動した俺たちはアンバードラゴンに付いて中へと突入した。
そんな俺たちを出迎えてくれたのはそこ等辺に寝転びながらもフリューネに殺気を飛ばしまくるアースドラゴン達。
『青の守り人は人間だからわからぬだろう。
青竜と言っても勢力が違うからな、下位竜のアースでも普通にケンカ腰なのは当然なのだぞ』
「青竜にケンカを売っても負ける未来しかないでしょうに……」
『勝ち負けなど関係ない。王以外は本能に抗えず他勢力竜には声高になるのだ』
『僕の巣に黄竜が来ても同じ状況になるからわかってるんだけどね…良い気はしないね…』
逆に生存本能はどこに忘れてきたのだろうか?
道中の俺はフリューネの意識を俺に向けさせることに苦心して撫でまわしながら進む羽目になった。
ここで殺っちまえばマジで全面戦争待ったなしだもん。
外から見ただけではわからなかったけれど、
意外と奥に進めるだけの広さがあったのか続いて登場したのは地竜よりデカイ琥珀竜達からの殺気であった。
はぁ…、君たちさぁ…。
これまでに無い程にケンカを売られてブチ切れ半分、
これまでに無い程俺に構われて喜び半分で忙しいフリューネの精神がこれ以上は持たないよ!
それに地竜程度の殺気なら危機意識を持つまでもいかなかったけど、
流石に琥珀竜にもなれば俺も心穏やかではいられない。
常に巣内部でどのように立ち回れば被弾なく倒せるかを計算しながらフリューネの相手も強要されて、
俺の精神的にのダメージが蓄積していくから早く黄竜のところに辿り着いてくれぇ!
『この奥でイエロードラゴンが待っている』
「わかりました。気配がイエロードラゴンだけですけど、世話役とか居ないんですか?」
『竜玉を後継して100年程度なら世話役も居るであろうが、すでにその時期は過ぎている』
竜はそんな生態になってるんだな。
フリューネは角もしっかりしているし参謀のように誰かが傍にいるのは当たり前だと思っていたけど、
もっと成長すればフロストドラゴンのエルレイニアとムグンダールもお役御免になる予定だったのか。
ってか、今現在すでに俺にお世話を任せっきりになっている件については後で文句言ってやる!
「魔力濃度が高いな」
『基本的に巣にする場所は[マギウスヴェスル]の吹き出し口の近くに作るものだしね』
巣に入ってからここまで進む道中にも各所に魔石が生え散らかしていた。
魔石は採掘しなければその場の魔力濃度により光源となるのだが、
入ってすぐは仄かに光っている程度だったのが黄竜が居るこの最奥にもなると整備されたトンネル並みに視界は良好となっている。
「マギウスヴェスルって循環される自然魔力の事でいいんだよな?」
『そうそう。使用された個の魔力を星が吸収して、
綺麗な魔力に浄化してから一定量を超えれば決まった場所が開いて高濃度魔力が噴き出すんだ。
噴出場所の特定は大変だけど分かればあとは移住するだけだしね』
竜も特定に苦労するならやっぱり世界を構成するシステムに組み込まれているのだろう。
亜空間から噴き出すということは港町アクアポッツォで確認していたけれど、
あれだけの高濃度魔力の流れが見つけられないってことは本来あり得ない。
おそらく自然魔力が流れる用の特別な空間を見つけて枯らすことも魔神族の目標のひとつなんだろうな…。
やがて、地下へと続く道も直線を残すだけとなり、
その最奥には大きな竜が待ち受けているのが見えた。
近づくにつれ、細部まで視認出来るようになるとなるほど青竜とは種族が違うというのは納得がいった。
『遠路遥々よく参られた、青竜よ』
『黄竜よ、こちらこそ受け入れてもらえて感謝している』
『青の守り人も顔を上げてください。
我は地竜や琥珀竜と違って聞く耳は持っております。
我が名はグリュエザール、今代のイエロー・ドラゴンを担っている竜です』
「ありがとうございます。
青竜の守り人、並びに精霊使いの水無月宗八と申します」
土属性の面々は温厚なのか、顔を上げて黄竜の瞳を見やれば確かに先ほどまでに見て来た竜とは違うらしい。
ティターン様と同様に存在としての大きさを感じつつも安心して話が出来る相手だと認識出来た。
ボディの方もブルー・ドラゴンの本来の姿が想像しやすい竜に近しいものに対し、
黄竜は筋肉量も凄ければ鱗も鎧と言っても良いほどに守りを重視していることがわかる。
『魔石は見せてもらった。あれほど高濃度の魔石は色持ちしか精製出来ないでしょう。
瘴気に関わりのある集団と戦って居るとも伺いましたがそこまでの力が必要なのでしょうか?
守り人を選ぶ程なのですから厄介なのは理解していますが、
やはり竜として生来の傲慢な気質が危機意識を歪ませてしまうので貴方達の口から詳しく聞きたいと思ったのです』
イエロー・ドラゴンはフリューネの様に幼くなくかなりの知性を備えているようだ。
生物のひとつの頂点である竜種のさらにひとつの頂点である黄竜にもなればそりゃ傲慢になっても仕方ないと思うが、
それを気質だからだの言い訳もせずあくまで理性的に話を聞いてくれようとする姿勢は大変にありがたい。
俺とフリューネはこの世界で起こっている[破滅]についての説明と、
逐次挟まる質問に回答しつつ俺たちの希望もイエロー・ドラゴンに嘆願した。
何せ現時点で一緒に居ることが多いのは第二長女ノイだから地属性の竜の魔石は喉から手が出るほど欲しいからね!
『では既に魔石は加工に入っているのですね?』
「ここに来る前の進捗はインゴットとの相性選びでしたからまだまだ完成には時間が掛かりそうです」
『魔石は青の守り人の分だけでよろしいのでしょうか?』
「出来れば複数人分をお願いしたいところです。
戦力が今後も増えると考えて10人以上にはなってくるかと……」
人間だけでなく精霊の分も合わせれば魔力供給も威力も格段に改善するからな。
今の時点で俺、ノイ、セプテマ氏、契約精霊ファレーノ、タルテューフォ、マクライン、契約精霊タイラスと6人分は確実に精製してほしい。
『協力は致しましょう。魔力量によっては精製回数を増やす必要があります。
まずはその者たちをこちらへ連れて来てもらえますか? 我が口添えをして眷族たちに協力させましょう』
「ありがとうございます!」
『感謝する、黄竜よ。
しかし、宗八の魔力は加護もあって普段から鍛えている分かなり多い。
これは黄竜か琥珀竜でなければならないのではないか?』
『島にしばらく滞在するならばラーツァグリアニスに協力させましょう。
アレの子孫も無職を卒業したのであればアレの子離れも卒業させないといけませんから』
先代黄竜をアレ呼ばわりとは…。苦労してんだな、この人。
「他の魔石精製が必要なメンバーへ確認を取りますので少々お待ちいただいてもいいでしょうか?
それとここで闇魔法を使う事もお許し願いたいのですが……」
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