270 / 410
閑話休題 -次に向けての準備期間-
閑話休題 -74話-[黄竜と魔石と新たな武器と⑤]
しおりを挟む
闇魔法の使用許可もいただけたのでまず初めにセプテマ氏を呼び出してイエロー・ドラゴンを紹介した。
「こちらはイエロー・ドラゴンのグリュエザールです。
俺のついでに竜の魔石精製の依頼を快く受け入れてくださったので、
近場に居たセプテマ氏をまずは引き合わせることにしました」
「お、お初にお目に掛かる地竜の王よ。
上位者と対面する機会も少なかったため不出来な挨拶はご容赦してほしいですぞ…」
手順としては、イエロー・ドラゴンが面談して性格や魔力が合いそうな眷族を選定し、
その竜と共に一旦元の生活に戻すことになる。
地竜は土属性なのでノイ達土精と同じくクリエイトな集団であるため、
人化の術や小型化もうちのフリューネ並みにやってのけるらしい。
そんなわけでセプテマ氏が面談している間に俺はフォレストトーレで頑張っている他の候補者とアクセスを取ってみることにした。
「《コール:アインス》」
ピリリリリリリリ、ピリリリリポロン♪
〔はい、アインスです。いかがされましたか水無月様?〕
「イエロー・ドラゴンとの接触に成功しまして、
勇者PTのマクラインと契約精霊を貸してもらいたくて」
〔教国のギルドと連携を取りますのでしばらくお待ちください。
マクライン様の確保が出来ましたら改めてこちらから折り返します〕
「お願いします」
アスペラルダのギルドだけで済む内容ならアインスさんはものの一分で大抵のことは準備して見せるが、
流石に教国所属扱いになっていて勇者PTの生き残りたるマクラインを呼び出すのは簡単じゃないらしい。
それでも詳しく聞かないうちから[連携取ります]っては凄いな。有能過ぎて怖い。
「《ゲート:土精霊の里》」
次はマリエルがやってもらった加護の前借と後日の正式な祝福を打診しにティターン様に会いに行こう。
「セプテマ氏、ちょっと出てきます」
「え!?なっ!!? 儂を残してどどど、どこへ行こうと言うのかね!?」
「土精の王、ティターン様に謁見してきます。
そこまで時間を使うわけでは無いと思いますが一応声掛けだけでもと思ったんですけど…。
イエロー・ドラゴンは優しい竜でしょう? 何をそんなに…」
「水無月殿は分かっていない様だが竜は物語に出ては来ても人前に姿を現したことはないのですぞ!
そんな竜の長と二人は流石に恐れ多いわ!」
いや、でも俺も行かないと。
マクラインは加護を持ってないから先に話を通しておかないと地属性の魔石精製の話も進まなくなるし。
「じゃあブルー・ドラゴン残します?」
『嫌!』
「鬼か!」
「対面式が終わったらここで待っててください。
戻って来た時に村にお送りしますんで。じゃ」
置いて行かれまいと密着して来たフリューネをそのままに、
子犬の様な顔で訴えかけてくる剣聖を無視して俺は島から出て行った。
土精霊の里に着いたらおっさんが着いて来ないようにゲートは早々に閉ざさせていただいた。
* * * * *
光源に[ライトボール]を使用して通路を抜けると、
すでに俺が訪問したことを察していたティターン様と里に住む精霊たちが歓迎してくれた。
「ご無沙汰しております、ティターン様」
『精霊からしてみれば高頻度で顔を出してくれている。今日はどのような用向きだ?』
「実は――」
なんだかんだで知り合った精霊王の元へは菓子折りなどを持参してちょくちょく顔を出している。
そんな俺の根回しも功を奏してか、
すんなりと話を聞く態勢になってくださったティターン様を相手に俺は計画と確認を含めてすべてを伝えた。
「というわけで、今後真なる加護持ちを増やしていきたいのですが、
祝福を与える条件や期間的な制約はありますか?」
『真なる加護を祝福する条件は確かに存在する。
細々としたものがいくつかあるが内容を人に伝えたところで判断は我々で行うので口にはしない。
期間で言えばそうだな……、半年に一人に真なる加護を祝福することは可能だろう』
半年か……。
今のところ芽が出ているのはマクラインだけだからまだいいが、う~む。
タルテューフォはひとまず魔法に慣れさせることから始めている状況だから、
最悪一閃などの基本技は使えなくても防御力を上げる魔法だけ使わせるでも十分な戦力になるか?
「これからマクラインという勇者PTで守護騎士を担っている男を見てもらいたいのですが可能でしょうか?」
『水無月宗八の推薦であれば期待は出来るか…。
わかっていると思うが祝福は本来おいそれと行うものでは無いぞ。
現在は事情も加味して協力できる部分はしているに過ぎない事は理解しておいてくれ』
「重々理解しております。
無精も連れて来ますのでもし合格であれば染めていただいて構いません」
『あいわかった』
あ、そうだ聞いておかないといけないのがあったな。
「俺の身内の話なのですが、
大風精テンペスト様から1日限定の祝福をしてもらっている間に正式な真なる加護を慣らすという事がありました。
ティターン様も同じことは出来るのでしょうか?」
『よくもまぁあの最古参がそんな面倒な事をしたものだな。
それは緊急的な処置にしても力をかなり消耗する荒業だろうに……、私も可能であるがやろうとは思わないな』
「そうですか……」
マクラインが祝福を受けて真なる加護が適用されるにはマリエルと同じく1日掛かるだろう。
実際に加護が無い状態でマクラインとイエロー・ドラゴンを合わせるのは失礼に当たるかもしれないな……。
土属性の魔力を持たない人間と地竜との相性を判断することが出来るか先に聞いておいて、
ダメそうなら明日に再度マクラインを借りて地竜を連れ帰ってもらおう。
「では、一度戻ります。
今日中にマクラインは連れて来ますのでご対応よろしくお願いします」
* * * * *
「というわけで連れて来ました。先ほど話を通していたマクラインです」
『水無月殿の紹介に預かりました、マクライン=ハウランドです。
お会い出来て光栄です。四神、精霊王ティターン様』
マクラインの本名をいま初めて知ったわ。
さっそくアポの取れたアインスさんから折電をもらいすぐに連れて来たマクラインは、
軽く説明されていたにも関わらずここにきて一番の緊張を見せている。
『顔を上げてくれマクライン。
今回の縁は特例である事だけはしっかり理解しておいてもらえればいい』
「ははっ!」
まるで自分が仕える国の王様にでも傅くかの様な低姿勢な態度で返答するなぁ…。
いや、立場的には王様よりも上なんだろう。この世界は精霊信仰があるからな。
っていうか、その信仰が原因で神と王が同じ存在になってますが人間は大丈夫だろうか?
「お願いしていた件ですが…」
『いくつか質問もしたい。契約精霊の具合も観察する時間も欲しい』
「では、ひとまず1時間ほど預けます」
と、踵を返す俺を呼び止める声あり。
「え!?なっ!!? 自分を残してどどど、どこへ行こうとしているのですか!?」
「用があるのはマイクライン氏だけで俺がここに残ってもやる事ないし。
その時間が勿体ないから黄竜の巣に戻るんですけど…」
どこぞの剣聖みたいな反応しやがって。
あっちでも緊張しいのおじさんが待ってるからお世話しに行かないといけないのよ。
「水無月殿は分かっていない様だが精霊王は物語に出ては来ても人前に姿を現したことはないのですよ!
そんな土精王と二人は流石に恐れ多いです!」
「自分の契約精霊も居るしいっぱい土精も居るじゃないですか。
今後お世話になるでしょうしこの場でしっかりと自分をアピールしておいてくださいね。じゃ」
普段は勇者を前に立たせて歩かせてとしているからこういう時に不安になるのだ。
俺は全部をアルシェに任せていないから前に出なきゃいけない場面もある。
今後は勇者PTのメンバーとしてメリオに負けないくらいガンガンこういう場に連れ出して自覚を持たせよう。
ゲートを通り抜けて焼き直しの如くマクラインが続かない様にさっさと閉じる。
「あれ? セプテマ氏はどちらです?」
『青の守り人が遅いからと自分の足で帰って行きましたよ。
彼は魔力操作に慣れていませんでしたから地竜を付けることにしました』
「そうですか。 《召喚:ノイティミル》」
『第二長女ノイティミル、お父さんの呼び掛けに応え護らせていただくです』
セプテマ氏のお見合いが終わったなら次はタルテューフォかノイのどちらかだけど、
ひとまずは即戦力に繋がるうちの第二長女の魔石をおねだりするかね。
召喚時の決め台詞と共にクー監修のカーテシーを見せつけたノイを背後から抱き上げる。
『お父さん、タルテューフォより先でいいんです?』
「Chu♪ あいつはセプテマ氏と同じで魔石が成長するまで時間が掛かるからな。
ノイが魔石を取得出来れば一緒に戦う時に俺も恩恵を得られる」
『次はその精霊と相性が良い竜を選べばいいのですか?』
「お願いします。愛娘ですので特に相性が良い竜をお願いします」
元陰キャの俺が人前に出るストレスを解消する為に最近は娘に甘える頻度が増えている気がする…。
そのおかげでノイも甘えられる事に慣れて頬へのKissも寛容になった。
あとは四女アニマを篭絡させるだけよ!
『(Kissは許しません!)』
「(だが、断る!)」
『うわっ!? は、放しなさい宗八!』
「お父様と呼んでくれアニマ。Chu♪」
『あ~~~~~~!!?ワタクシにキスしたぁ~~!』
無精の鎧からアニマを分離しての意図一緒に抱きながら愛が篭るチッスをすると、
真っ赤になって騒ぎ立てるアニマのなんと愛らしい事か。
『青の守り人の愛は歪んでいるのではないですか?』
『あれは娘たちだけだよ。アルカンシェに対しては普通の愛を示してる』
『アルカンシェ?』
『水精王シヴァの娘で宗八の大事な女だよ』
娘とのコミュニケーションを取っている間にペットが勝手に暴露しているなど思いもしない宗八であった。
「こちらはイエロー・ドラゴンのグリュエザールです。
俺のついでに竜の魔石精製の依頼を快く受け入れてくださったので、
近場に居たセプテマ氏をまずは引き合わせることにしました」
「お、お初にお目に掛かる地竜の王よ。
上位者と対面する機会も少なかったため不出来な挨拶はご容赦してほしいですぞ…」
手順としては、イエロー・ドラゴンが面談して性格や魔力が合いそうな眷族を選定し、
その竜と共に一旦元の生活に戻すことになる。
地竜は土属性なのでノイ達土精と同じくクリエイトな集団であるため、
人化の術や小型化もうちのフリューネ並みにやってのけるらしい。
そんなわけでセプテマ氏が面談している間に俺はフォレストトーレで頑張っている他の候補者とアクセスを取ってみることにした。
「《コール:アインス》」
ピリリリリリリリ、ピリリリリポロン♪
〔はい、アインスです。いかがされましたか水無月様?〕
「イエロー・ドラゴンとの接触に成功しまして、
勇者PTのマクラインと契約精霊を貸してもらいたくて」
〔教国のギルドと連携を取りますのでしばらくお待ちください。
マクライン様の確保が出来ましたら改めてこちらから折り返します〕
「お願いします」
アスペラルダのギルドだけで済む内容ならアインスさんはものの一分で大抵のことは準備して見せるが、
流石に教国所属扱いになっていて勇者PTの生き残りたるマクラインを呼び出すのは簡単じゃないらしい。
それでも詳しく聞かないうちから[連携取ります]っては凄いな。有能過ぎて怖い。
「《ゲート:土精霊の里》」
次はマリエルがやってもらった加護の前借と後日の正式な祝福を打診しにティターン様に会いに行こう。
「セプテマ氏、ちょっと出てきます」
「え!?なっ!!? 儂を残してどどど、どこへ行こうと言うのかね!?」
「土精の王、ティターン様に謁見してきます。
そこまで時間を使うわけでは無いと思いますが一応声掛けだけでもと思ったんですけど…。
イエロー・ドラゴンは優しい竜でしょう? 何をそんなに…」
「水無月殿は分かっていない様だが竜は物語に出ては来ても人前に姿を現したことはないのですぞ!
そんな竜の長と二人は流石に恐れ多いわ!」
いや、でも俺も行かないと。
マクラインは加護を持ってないから先に話を通しておかないと地属性の魔石精製の話も進まなくなるし。
「じゃあブルー・ドラゴン残します?」
『嫌!』
「鬼か!」
「対面式が終わったらここで待っててください。
戻って来た時に村にお送りしますんで。じゃ」
置いて行かれまいと密着して来たフリューネをそのままに、
子犬の様な顔で訴えかけてくる剣聖を無視して俺は島から出て行った。
土精霊の里に着いたらおっさんが着いて来ないようにゲートは早々に閉ざさせていただいた。
* * * * *
光源に[ライトボール]を使用して通路を抜けると、
すでに俺が訪問したことを察していたティターン様と里に住む精霊たちが歓迎してくれた。
「ご無沙汰しております、ティターン様」
『精霊からしてみれば高頻度で顔を出してくれている。今日はどのような用向きだ?』
「実は――」
なんだかんだで知り合った精霊王の元へは菓子折りなどを持参してちょくちょく顔を出している。
そんな俺の根回しも功を奏してか、
すんなりと話を聞く態勢になってくださったティターン様を相手に俺は計画と確認を含めてすべてを伝えた。
「というわけで、今後真なる加護持ちを増やしていきたいのですが、
祝福を与える条件や期間的な制約はありますか?」
『真なる加護を祝福する条件は確かに存在する。
細々としたものがいくつかあるが内容を人に伝えたところで判断は我々で行うので口にはしない。
期間で言えばそうだな……、半年に一人に真なる加護を祝福することは可能だろう』
半年か……。
今のところ芽が出ているのはマクラインだけだからまだいいが、う~む。
タルテューフォはひとまず魔法に慣れさせることから始めている状況だから、
最悪一閃などの基本技は使えなくても防御力を上げる魔法だけ使わせるでも十分な戦力になるか?
「これからマクラインという勇者PTで守護騎士を担っている男を見てもらいたいのですが可能でしょうか?」
『水無月宗八の推薦であれば期待は出来るか…。
わかっていると思うが祝福は本来おいそれと行うものでは無いぞ。
現在は事情も加味して協力できる部分はしているに過ぎない事は理解しておいてくれ』
「重々理解しております。
無精も連れて来ますのでもし合格であれば染めていただいて構いません」
『あいわかった』
あ、そうだ聞いておかないといけないのがあったな。
「俺の身内の話なのですが、
大風精テンペスト様から1日限定の祝福をしてもらっている間に正式な真なる加護を慣らすという事がありました。
ティターン様も同じことは出来るのでしょうか?」
『よくもまぁあの最古参がそんな面倒な事をしたものだな。
それは緊急的な処置にしても力をかなり消耗する荒業だろうに……、私も可能であるがやろうとは思わないな』
「そうですか……」
マクラインが祝福を受けて真なる加護が適用されるにはマリエルと同じく1日掛かるだろう。
実際に加護が無い状態でマクラインとイエロー・ドラゴンを合わせるのは失礼に当たるかもしれないな……。
土属性の魔力を持たない人間と地竜との相性を判断することが出来るか先に聞いておいて、
ダメそうなら明日に再度マクラインを借りて地竜を連れ帰ってもらおう。
「では、一度戻ります。
今日中にマクラインは連れて来ますのでご対応よろしくお願いします」
* * * * *
「というわけで連れて来ました。先ほど話を通していたマクラインです」
『水無月殿の紹介に預かりました、マクライン=ハウランドです。
お会い出来て光栄です。四神、精霊王ティターン様』
マクラインの本名をいま初めて知ったわ。
さっそくアポの取れたアインスさんから折電をもらいすぐに連れて来たマクラインは、
軽く説明されていたにも関わらずここにきて一番の緊張を見せている。
『顔を上げてくれマクライン。
今回の縁は特例である事だけはしっかり理解しておいてもらえればいい』
「ははっ!」
まるで自分が仕える国の王様にでも傅くかの様な低姿勢な態度で返答するなぁ…。
いや、立場的には王様よりも上なんだろう。この世界は精霊信仰があるからな。
っていうか、その信仰が原因で神と王が同じ存在になってますが人間は大丈夫だろうか?
「お願いしていた件ですが…」
『いくつか質問もしたい。契約精霊の具合も観察する時間も欲しい』
「では、ひとまず1時間ほど預けます」
と、踵を返す俺を呼び止める声あり。
「え!?なっ!!? 自分を残してどどど、どこへ行こうとしているのですか!?」
「用があるのはマイクライン氏だけで俺がここに残ってもやる事ないし。
その時間が勿体ないから黄竜の巣に戻るんですけど…」
どこぞの剣聖みたいな反応しやがって。
あっちでも緊張しいのおじさんが待ってるからお世話しに行かないといけないのよ。
「水無月殿は分かっていない様だが精霊王は物語に出ては来ても人前に姿を現したことはないのですよ!
そんな土精王と二人は流石に恐れ多いです!」
「自分の契約精霊も居るしいっぱい土精も居るじゃないですか。
今後お世話になるでしょうしこの場でしっかりと自分をアピールしておいてくださいね。じゃ」
普段は勇者を前に立たせて歩かせてとしているからこういう時に不安になるのだ。
俺は全部をアルシェに任せていないから前に出なきゃいけない場面もある。
今後は勇者PTのメンバーとしてメリオに負けないくらいガンガンこういう場に連れ出して自覚を持たせよう。
ゲートを通り抜けて焼き直しの如くマクラインが続かない様にさっさと閉じる。
「あれ? セプテマ氏はどちらです?」
『青の守り人が遅いからと自分の足で帰って行きましたよ。
彼は魔力操作に慣れていませんでしたから地竜を付けることにしました』
「そうですか。 《召喚:ノイティミル》」
『第二長女ノイティミル、お父さんの呼び掛けに応え護らせていただくです』
セプテマ氏のお見合いが終わったなら次はタルテューフォかノイのどちらかだけど、
ひとまずは即戦力に繋がるうちの第二長女の魔石をおねだりするかね。
召喚時の決め台詞と共にクー監修のカーテシーを見せつけたノイを背後から抱き上げる。
『お父さん、タルテューフォより先でいいんです?』
「Chu♪ あいつはセプテマ氏と同じで魔石が成長するまで時間が掛かるからな。
ノイが魔石を取得出来れば一緒に戦う時に俺も恩恵を得られる」
『次はその精霊と相性が良い竜を選べばいいのですか?』
「お願いします。愛娘ですので特に相性が良い竜をお願いします」
元陰キャの俺が人前に出るストレスを解消する為に最近は娘に甘える頻度が増えている気がする…。
そのおかげでノイも甘えられる事に慣れて頬へのKissも寛容になった。
あとは四女アニマを篭絡させるだけよ!
『(Kissは許しません!)』
「(だが、断る!)」
『うわっ!? は、放しなさい宗八!』
「お父様と呼んでくれアニマ。Chu♪」
『あ~~~~~~!!?ワタクシにキスしたぁ~~!』
無精の鎧からアニマを分離しての意図一緒に抱きながら愛が篭るチッスをすると、
真っ赤になって騒ぎ立てるアニマのなんと愛らしい事か。
『青の守り人の愛は歪んでいるのではないですか?』
『あれは娘たちだけだよ。アルカンシェに対しては普通の愛を示してる』
『アルカンシェ?』
『水精王シヴァの娘で宗八の大事な女だよ』
娘とのコミュニケーションを取っている間にペットが勝手に暴露しているなど思いもしない宗八であった。
10
お気に入りに追加
758
あなたにおすすめの小説

侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!

愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

【完結】聖女にはなりません。平凡に生きます!
暮田呉子
ファンタジー
この世界で、ただ平凡に、自由に、人生を謳歌したい!
政略結婚から三年──。夫に見向きもされず、屋敷の中で虐げられてきたマリアーナは夫の子を身籠ったという女性に水を掛けられて前世を思い出す。そうだ、前世は慎ましくも充実した人生を送った。それなら現世も平凡で幸せな人生を送ろう、と強く決意するのだった。

公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。

投獄された聖女は祈るのをやめ、自由を満喫している。
七辻ゆゆ
ファンタジー
「偽聖女リーリエ、おまえとの婚約を破棄する。衛兵、偽聖女を地下牢に入れよ!」
リーリエは喜んだ。
「じゆ……、じゆう……自由だわ……!」
もう教会で一日中祈り続けなくてもいいのだ。
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!
珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。
3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。
高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。
これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!!
転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる