46 / 228
第46話勇者:桐谷
しおりを挟む
アユムがエレンダ商会と異世界でフランチャイズ店の開店に向けて準備をしていた頃
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
同日――同時刻―― 旧ユニオン王国――国境付近・・・
「ほぉ・・・ アレが魔王軍か――思ったより弱そうだな。」
そう呟いたのはクラス委員長の桐谷だった。良好な能力値とスキルを持つ勇者である彼が魔王軍を侮るのも無理はなかった。
なぜなら、目の前にいるのは数が多いとは言え元の世界のテレビゲームなどでよく見るゴブリンだからだ。
「そうかな...あの緑色の人達...すごく怖い顔してるよ?わたし。すごく怖いよ。凄いね...桐谷くん。」
「ねぇ?あの緑の肌の生き物ゴブリンだよね・・・?刃物持ってるよ?槍も盾も持ってるしクロスボウみたいなのも・・・危ないよ!ねぇ、帰ろう?やめよぉ~よ!死んじゃうよ!桐谷くん!」
取り巻きの女子たちは怯えているが彼女たちも有用なスキルを持っているので、怯える事はないと思ったのだが・・・しかし、桐谷は女子たちへのフォローを忘れたりはしなかった!
「大丈夫。怖いなら、ここで待っていてくれても良い。女の子に怖い思いをさせるのは趣味じゃないからね。」と笑顔で言うと・・・ひとり敵陣へと突っ込んで言った。
桐谷は警戒の緩みきっていたゴブリンの哨戒兵を抜き身の聖剣で一閃《いっせん》するとゴブリンの哨戒兵の体は糸の切れた人形のように、ゆっくりと地に伏せていく・・・だが、桐谷はその哨戒兵の躯には目もくれずに、その体が完全に地に伏せる前に次々と近くのゴブリン達に襲いかかっていった!
桐谷の奇襲に一休みしていたゴブリン達は悲鳴もあげる間もなく次々と絶命していき、アレだけいたゴブリン達は一分も経たずに一掃され残ったのは大量の彼らの死体だけになっていた。
取り巻きの女子たちが駆け寄ってくる・・・
「すごい!凄いよ!桐谷くん!」
「うん!すごく綺麗で格好良かった!」
「惚れ直しちゃった!」
と彼女たちは次々と称賛の言葉を口にした・・・
この場に第三者がいたら、この異様な光景に絶句するだろう・・・が――
すました顔をしていた桐谷は、一瞬でいつものイケメンスマイルに顔を変えると「ありがとう。君たちに怪我がなくて良かった。」と言い放つ・・・
すると、女子たちは「きゃー♡桐谷くん優しい!自分の心配じゃなくて私たちの心配をしてくれるなんて私、感激しちゃう!」「ありがとう!桐谷くん!」と感謝の言葉へと変わった。
桐谷は、そんな彼女たちに内心こう思った・・・
(チョロくて性欲処理には持ってこいだが、正直コイツら、足手まといだな・・・今のところの救いは前線でオレの足を引っ張ったり助けを求めて来たりしない事だが・・・頃合いが来たら、どう処分しよう...)
だが――まだ、彼女たちは気づいていない・・・
彼女たちは桐谷に飽きられれば終わりなのだ・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
同日――同時刻―― 旧ユニオン王国――国境付近・・・
「ほぉ・・・ アレが魔王軍か――思ったより弱そうだな。」
そう呟いたのはクラス委員長の桐谷だった。良好な能力値とスキルを持つ勇者である彼が魔王軍を侮るのも無理はなかった。
なぜなら、目の前にいるのは数が多いとは言え元の世界のテレビゲームなどでよく見るゴブリンだからだ。
「そうかな...あの緑色の人達...すごく怖い顔してるよ?わたし。すごく怖いよ。凄いね...桐谷くん。」
「ねぇ?あの緑の肌の生き物ゴブリンだよね・・・?刃物持ってるよ?槍も盾も持ってるしクロスボウみたいなのも・・・危ないよ!ねぇ、帰ろう?やめよぉ~よ!死んじゃうよ!桐谷くん!」
取り巻きの女子たちは怯えているが彼女たちも有用なスキルを持っているので、怯える事はないと思ったのだが・・・しかし、桐谷は女子たちへのフォローを忘れたりはしなかった!
「大丈夫。怖いなら、ここで待っていてくれても良い。女の子に怖い思いをさせるのは趣味じゃないからね。」と笑顔で言うと・・・ひとり敵陣へと突っ込んで言った。
桐谷は警戒の緩みきっていたゴブリンの哨戒兵を抜き身の聖剣で一閃《いっせん》するとゴブリンの哨戒兵の体は糸の切れた人形のように、ゆっくりと地に伏せていく・・・だが、桐谷はその哨戒兵の躯には目もくれずに、その体が完全に地に伏せる前に次々と近くのゴブリン達に襲いかかっていった!
桐谷の奇襲に一休みしていたゴブリン達は悲鳴もあげる間もなく次々と絶命していき、アレだけいたゴブリン達は一分も経たずに一掃され残ったのは大量の彼らの死体だけになっていた。
取り巻きの女子たちが駆け寄ってくる・・・
「すごい!凄いよ!桐谷くん!」
「うん!すごく綺麗で格好良かった!」
「惚れ直しちゃった!」
と彼女たちは次々と称賛の言葉を口にした・・・
この場に第三者がいたら、この異様な光景に絶句するだろう・・・が――
すました顔をしていた桐谷は、一瞬でいつものイケメンスマイルに顔を変えると「ありがとう。君たちに怪我がなくて良かった。」と言い放つ・・・
すると、女子たちは「きゃー♡桐谷くん優しい!自分の心配じゃなくて私たちの心配をしてくれるなんて私、感激しちゃう!」「ありがとう!桐谷くん!」と感謝の言葉へと変わった。
桐谷は、そんな彼女たちに内心こう思った・・・
(チョロくて性欲処理には持ってこいだが、正直コイツら、足手まといだな・・・今のところの救いは前線でオレの足を引っ張ったり助けを求めて来たりしない事だが・・・頃合いが来たら、どう処分しよう...)
だが――まだ、彼女たちは気づいていない・・・
彼女たちは桐谷に飽きられれば終わりなのだ・・・
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
539
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる