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第六章 泥沼のプリンセス
4. にゃんこ三兄弟
しおりを挟む■ 6.4.1
「いったいこの船はどうなっているの?」
朝食の皿に乗ったハッシュドポテトに塩を振りかけている俺に、正面の席に座ったミリが熱いコーヒーさえも一瞬で冷やしてしまいそうないつもの冷たい眼差しを投げかけてくる。
「何か拙い事でもあったのか?」
勿論俺の方はと言うと、そのようなミリの視線にはとうに慣れてしまっているため、至って素っ気ない返事になってしまったのは自覚している。
食事が終わった後もダイニングルームで遊んでいるミスラの声を背中に聞きながら、俺は岩塩の入ったミルをテーブルの上に置いて右手にフォークを持ち替えながらミリに聞き返した。
「何で船にあんな小さな子供が乗っているの?」
ミリがまるで詰め寄るように俺に質問を発するのと、三毛猫の着ぐるみパジャマを着たミスラが俺の後ろを嬌声をあげながら駆け抜けていくのが同時だった。
「色々と訳ありでな。しばらくこの船で預かることになっている。あの子が家に帰る方法を探している、と理解してくれ。」
「迷子なの?」
「そんなようなものだ。」
僅かに言葉から険の消えたミリの前に、俺と同じメニューが置かれる。
ワンプレートでスクランブルエッグとハッシュドポテト、少し大きめの茹でたソーセージと固揚げベーコンが数枚乗った少し大きめの皿だ。これに追加で厚焼きのトーストとサラダボウルとオレンジジュースがやって来る。大きめのコーヒーマグは、すでにミリの前のテーブルの上で湯気を立てている。
国の外での生活が長いミリは、この様なメニューでも躊躇いも問題も無く食べる事が出来る事は知っている。
皿を置いたルナは何を口にする訳でも無く、いつも通り無表情に踵を返してキッチンに戻っていく。
その後ろ姿を眼で追いながらミリが口を開く。
「彼女も、その、機械知性体なの? テラの?」
ミリが珍しく少し戸惑った様な小声で言った。
ちなみに、小声で言ったとしてもほぼ意味は無い。この船の中の会話は全てレジーナに拾われてログ化されており、そのデータはリアルタイムでルナと共有される。
珍しいミリの戸惑い声で気付いた。そういえば、ミリの外見が金髪セミロングで焦げ茶色の眼に変わっている。ハフォンに到着した時の、あの姿だ。
しかし、地球軍情報部エージェントであるアデールの前で、自分の特技をこれほどに簡単にさらけ出しても良い物だろうか、と思う。
多分、良いのだろう。この程度の事は、彼女たちの同業者の間では周知の情報なのだろうと想像する。
そういえば、前にミリの事が話題になった時、アデールが「千の顔の女」とか何とか、彼女のあだ名を呼んでいたような気がする。
「そうだ。最初に言ったが、彼女たちは『地球人』だ。俺と同じだ。」
ハッシュドポテトを切り分ける手を止め、ミリの眼を見て言った。
彼女たちは俺と同じ地球人であって、ヒトだとか、機械知性体だとかの区別をするべきでは無い、という意味もある。
そして多分、機械知性体を悪魔か何かのように忌み嫌う銀河人類の一人であるミリは、この機械知性体だらけの船に乗っている事について、まるで自分が一人魔界に迷い込んだか、悪魔と悪霊だらけの古城に一人閉じ込められたような気分になっているはずだった。
そうではない。彼女たちも同じ知性体なのだ、と言いたかった。
デピシャノ人のように甲殻類の外見をもっている者や、シェク・キイレア人のように爬虫類の様な外見を持つ者、クパド人の様に昆虫か節足動物のような外見を持つ者、それら全てを含めて「銀河人類」という括りにしているのだ。
そこに機械知性体が含まれてはならない理由が無い。
分かっている。
数十万年も掛かってこびり付いた因習や、小さな頃から聞かされて育った刷り込みといったものがそう簡単に消えるはずは無い。
だから、前半部分だけでも理解して欲しかった。
少なくとも、ハナから悪魔や悪霊のように忌み嫌うのでは無く、この船の乗員として冷静な目で見て欲しかった。
ミリの眼の表情が少し変わる。
頭のいい女なのだ。どうやら俺の言いたい事は伝わったらしい。
次の瞬間、俺とミリの間、テーブルの上を白っぽい茶色の何かが横切り、一陣の風が吹き抜ける。
それを追いかけ、嬌声を上げるミスラがテーブルの下にスライディングで突入し、俺とミリの脚の間を滑り抜けていく。
俺はフォークとナイフを置き、思わず右手でこめかみを押さえた。
「ミスラ。ここで誰かが食事をしている時は走り回るのをやめなさい。それからミケ。食事中にテーブルの上を走るな。レジーナ、ミケの学習機能入っているのか?」
ミリが乗船してからこちら、ミリの前では直接レジーナに話しかけるのを避けていたのだが、もうそうするべきでは無いだろう。
「済みません。ミスラの遊び相手としての性格が強くて、それが出てしまっています。基礎行動パターンを見直します。」
レジーナが船内の音声で返答した。ミリの肩がピクリと動いた。
ミケというのは、先日のナノマシン侵入騒ぎ以降にレジーナが新たに導入した船内用半自立型義体端末だ。
ネコ型の義体が三機おり、それぞれミケ、タマ、アーダルベルト・フォン・ファーレンハイトという名前が付いている。
勿論ミケは三毛猫で、タマは白黒、そしてアルはロシアンブルーの外見をしている。
ミケとタマはともかく、アルについては名前や外見に色々ツッコミどころが沢山あるのだが、それぞれレジーナ、ルナ、ニュクスの名付けなのでもう諦めている。
これら三匹の猫は生義体ではなく、いわゆる機械によって構成された端末、つまり機械式のロボットになっている。
逆に機械式である構造を生かして、各種センサーをてんこ盛りにしてあったり、簡単な攻撃手段を体内に内蔵搭載してある。
それらの機能を存分に使いつつ、先日ミスラがはまり込んだ様な狭い配管孔や整備用通路を縦横無尽に、半自立式にパトロールし、必要とあればレジーナ指揮の下即応にて障害に対処するのが主任務だ。
そして彼らは重要な副任務も受け持っている。
小型のリアクタを内蔵しているので、時々燃料の水を補充する必要がある。
燃料補充は、ダイニングルーム端に置かれたペット用の水やり皿から行う事になっており、燃料補充後は一定時間ダイニングルームで過ごす様に指示されている。
その間、今現在進行している様にミスラの遊び相手となったり、ソファの上で丸まったりいじり回されたりして乗員の癒やしとなるのが彼らの重要な副任務だ。
俺も何度か撫で回したり抱き上げたりしてみたが、外見は当然のこととして、重量も身体の柔らかさも本物の猫と殆ど区別が付かない。
しかも彼らは人間であれば五~十歳児程度に相当するAIを備えており、我々乗員からの言語指示を理解することが出来る。
猫が喋る、ということについてとある物語の登場人物(猫?)の印象が強すぎたらしく、珍しくルナがそれを嫌った為に彼らの会話機能は普段使われていないが、緊急時においては乗員と言語で会話して報告受命する事が可能だ。
俺の注意を聞いたのか、ミスラとミケが並んでテーブルの脇に歩いてきた。
「ごめんなさい。」
「にゃー。」
ミスラとミケがこちらを見上げて謝罪を口にする。
ミケの態度が妙に人間くさいのが少し奇妙で、そして滑稽だ。
「気をつける様にな。特に今は船内にお客さんがいる。」
依頼人は、一応、客だ。これでも。
「はーい。」
「にゃー。」
一人と一匹がぺこりと頭を下げると、今度はゆっくりとソファに向かって仲良く並んで歩き去った。
「古ファラゾア語・・・」
ミリの眼が大きく見開かれ、その視線がミスラの後ろ姿を追った。
ミスラはチップを持っていないので、英語やマジッド語を覚えるのは容易ではない。だから俺達の方が彼女のファラゾア語の方に合わせている。
さすがというべきか、ミリは俺達が喋った言語をすぐに特定したようだった。
「余り詮索はして欲しくはないが、まあ、そういう事だ。訳ありだ。」
ミリが僅かにげんなりとした顔をして再び口を開いた。
「テランの船だから機械知性体は良いとして、存在するはずのないファラゾア人の幼女に、船内を走り回る小動物に、宇宙船のくせにこんな豪華な食事は出てくるし、航行中に船員の誰もコクピットに座っていないし、挙げ句の果てはノバグAIは地球人になってるし。一体何なのこの船は。」
ふむ。確かにそうやって列記されて、よく考えると色々変な所も多いか。
「俺の、船だ。お前達からの依頼を達成した報酬で手に入れた、な。おかしな奴らに思われるかも知れないが、俺達地球人は、例え宇宙空間であっても生活レベルを落とす様な妥協をしないんだよ。」
俺だけかも知れないがな。
宇宙空間で生存し、そして極力高速で移動することを目的とするならば、キッチンもダイニングも過剰で無用な質量とスペースだ。
しかし連中には悪いが、ハフォンでウンザリするまで毎日食わされた個体ブロックと液体ゲルの二種類しかない、地球製の軍用レーション以下の食物かそれに類した船内用食料を摂り続ける事が人間らしい生活と言えるとは思っていないし、そんなもので日々の活力が湧いてくるなどあり得ないと思っている。
気取った言い方になるが、人としての心の豊かさを保つために必要な無駄、と考えている。
そう言えば、昔から夢だった銀河のバルジを眺めながら懐石料理で日本酒を一杯、というのをまだやっていないな。
「そうね。慣れなくちゃ、ね。」
そう言ってミリは皿の上のソーセージにフォークを突き刺した。
俺はその言葉の真意にまだ気づけていなかった。
■ 6.4.2
ミリの言わば「レジーナショック」も一段落し、昼食後に全ての乗員がダイニングに集まった。全員が今回の依頼内容の詳細を共有する為だ。
アマレ船籍の「ピナリタ」を名乗ったレジーナは、勿論ホールドライヴなど使う訳には行かない為、パダリナン星系外縁に向けて通常空間を航行している。
今は六人掛けとなっているダイニングテーブルに、ミリ、ブラソン、ニュクス、俺の四人が席に着いている。
アデールはまるで打合せ時の定位置となってしまった様なソファに深く腰を下ろしており、ルナは飲み物を全員に配っている。配り終わったら席に着くか、もしくはテーブルの端に立ってメイドよろしく待機するつもりなのだろう。
さすがに仕事の話の時にはミスラの姿は消えている。その代わりと言っては何だが、灰色の毛をしたロシアンブルーのアルが、アデールと同じソファの上に丸くなって寝ていた。
アデールは案外猫が好きなようで、丸くなっているアルの背中をゆっくりと撫で続けている。
皆に飲み物が行き渡ったことを確認し、少々改まった口調で話し始めた。
「さて、わざわざ集まってもらったのは他でもない。今回の正式な依頼について詳細を皆で共有したいからだ。あらましはすでに承知してもらっているだろう。追加情報を確認する、という形で進めたい。
「先に確認しておきたい。どこの国の宙航法も大概そうなっていると思うが、航行中のログを取るという意味でこの会議は録音される。ミリ、かまわないか?」
「ええ。勿論かまわないわ。」
最初の頃の少し気後れしたような感じはなく、ミリが答える。
もっとも、あの気後れしたような、少し怯えたような態度も、今変装している人格による演技だということはこちらも承知している。
「では始めよう。最初に俺から質問だ。現在レジーナはパダリナン星系の外縁部ジャンプ可能エリアに向けて進んでいる。ジャンプ可能となった後のジャンプ先はどこだ?」
実は俺もまだ聞いていない。ミリからは、ジャンプ可能宙域に向けて進むよう指示されただけだ。
「このまま通常空間を航行してあと2日、ジャンプ可能となった後にローダフシャン星系に飛んで欲しいの。そこの星系外縁防衛ステーションでちょっとした積み荷を積み込むわ。」
ローダフシャン星系は、ハフォンが幾つか持っている植民星のある太陽系だと、ネットワーク越しでルナからの注釈が入る。
「積み荷? なにを積む? 見ての通りの船だ。余り大きなものや、大量には無理だぞ。」
レジーナは貨物船としては小型の方だ。薄利多売の大量輸送よりも、高付加価値品の迅速かつ安全な輸送をセールスポイントとして商売をしている。
「それほど大きなものではないわ。軽装備の兵士を二十名程拾いたいの。主目的であるVIPの身柄確保に必要な戦力よ。」
「ハフォン兵か? 陸戦隊の部隊か?」
「ええ、そうよ。そして申し訳ないのだけれど、彼らを拾った後にもう一度パダリナン星系か、ソル太陽系に戻って欲しいの。彼らは十分な装備を与えられていない可能性が高いので、彼らの装備をまず手に入れなければならないわ。」
二十名の陸戦小隊を一個とその装備。貨物室で十分に入りきるだろう。
ただし、兵士達には野営に毛が生えた程度の宿泊設備とスペースしか与えてやれないと思うが。レジーナは二十もの客室を持っていない。
「手に入れる当てはあるのか? いくらダマナンカスが自由貿易港だからと言って、ハフォン軍の装備が必要数だけそう簡単に手に入るとは思えないが。」
金さえ出せば大概のものがそろうのがダマナンカスだ。しかしそれにも限度がある。
その陸戦隊兵士達が使い慣れているであろうハフォン軍の最新装備が、二十組も手にはいるかというと、甚だ怪しい。
「何とかするしかないわ。彼らに与える装備の善し悪しは、VIP救出作戦の成否を大きく左右する。」
成る程。ではその点については、蛇の道は蛇ということでミリに頑張ってもらうしかない。俺たち民間の人間がどう頑張っても、軍の最新装備などなかなか手に入るものではない。
「彼ら陸戦隊の装備をそろえた後に、ヴィーイーに行ってもらうわ。連れて行った二十名の兵士はVIPが囚われている建造物に向けて降下作戦を実施する。当然大騒ぎになる。その騒ぎに呼応して、すでに現地に浸透している部隊が蜂起し、目標の建物を襲撃する。VIPを解放したら、この船に収容する。連れて行った陸戦隊と、現地で蜂起した者達も、可能であれば同時に回収する。」
兵士数十名の命を摺り潰しても身柄を確保したいVIP。もう大体想像は付いているが、それでも敢えて問うてみる。
「で。その超VIPは何者だ?」
ミリが一瞬言い澱む。一瞬の後、意を決したように続ける。
「ハフォン皇室ファーリン・リブリロエド第三皇女殿下。第五皇位継承権を持つお方だったけれど、現在では第二位に繰り上がっているわね。」
俺の斜め向かいに座っているブラソンが目を剥いたのが分かる。
第三皇女か。
なるほど確かにそれは、超VIPだ。
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