夜空に瞬く星に向かって

松由 実行

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第六章 泥沼のプリンセス

3. 友人からの頼み事

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■ 6.3.1
 
 
 地球政府、もしくは地球軍或いは地球軍情報部の意向は、多分この依頼を俺に受けて欲しいというものだろう。
 勿論、幾ら生まれ故郷の政府の要請であろうと、儲けのない仕事はするつもりもないし、割に合わないほどに危険な仕事をするつもりもない。
 そもそも政府関係者、特に諜報機関の人間が噛んでいる依頼など、本来なら二度と受けたくも無いのだ。
 もっとも、諜報機関云々という点においては、この船にアデールが乗っている時点でうやむやになってしまっている様な気もするが。
 
 仕事を受けるも受けないも当然その条件次第なのだが、肝心のその条件について依頼人が情報を出し渋るので話がろくに進まない状態に陥っていた。
 
「ヴィーイーから球状十二星団か。色々とヤバそうな名前しか並んでいないのだが? そもそも、そのミスターXをヴィーイーで拾うのは大丈夫なのだろうな?」
 
「そこはこちらで手配するわ。」
 
「・・・ちょっと待て。何を手配するんだ? そもそもフィコンレイド領だよな? また綱渡りをやらされそうな匂いがプンプンしているぞ?」
 
 ただ客を乗せるだけなら「大丈夫」と答えれば済むだけだ。
 ハフォン人からの依頼で動いているとは言え、民間船であるレジーナがフィコンレイド領のヴィーイーに普通に寄港して、乗客を拾う事は本来問題無い。
 但しそれは、フィコンレイド領内で移動の自由が約束された人物を搭乗させる場合だ。そのミスターXがフィコンレイド政府の監視下にあったり、身柄を拘束されていたりする場合には、もちろん普通に搭乗させることなどできはしない。
 
 長い付き合いという訳でもないが、前回ハフォンで行動を共にした時に、この女から情報を引き出すにはコツがある事を知った。
 この女は元々開示しても問題無いところよりもかなり手前で情報を絞り始める。そこに気付いて突っ込めば、直接的もしくは迂遠な表現で情報を小出ししてくる。
 そういう分かりにくい、回りくどいやり方でこちらを煙に巻こうとはするが、とは言え嘘をつくことはない。
 そして本当にこれ以上開示できないという所に到達した場合、それ以上は教えられないとはっきりとした答が返ってくるのだ。
 
「その人物は、フィコンレイド軍の監視下に置かれているの。監視を解いて乗船できる状態になる様、こちらで手配する予定よ。」
 
 どう聞いても、フィコンレイドに拘束されているハフォン王族に対してハフォン情報軍が要人奪還作戦を実行した後、その身柄の護送の部分を担当させられる様な話にしか聞こえない。
 つまり、搭乗前後にそれなりの実力行使が予想され、搭乗した後もフィコンレイド軍とハフォン軍新政府派に追い回される事になるというわけか。
 
「で? 球状十二星団の方の受入れ手配は済んでいるんだろうな? ジャンプアウトしました、集中砲火を浴びて一瞬で蒸発しました、というのは御免だぞ。」
 
 自分でも分かるほど渋い表情で、もう一方の問題について質問した。
 
「この船には、地球軍が秘匿している超光速航行設備が設置されていると聞いているわ。」
 
「成る程。それが俺のところにこの話を持って来た直接的な理由か。ということはつまり、神官族側も話が付いていないということなんだな?」
 
「現在継続交渉中よ。」
 
 ハフォン情報軍がその王族の亡命先に神官族を選んだのは、当然宗教的な繋がりからだろう。
 しかし神官族はその亡命要求をすんなりとは受諾しなかった、ということだった。
 国家間の面倒に巻き込まれたくなかったからか、ただ単に亡命を認めたくないのか。それとも他の理由でもあるのか。
 
「いろいろ問題が山積みというのは判った。で? 報酬は?」
 
「お金は無いわ。」
 
「・・・は? 金が無い? バカかお前? ただ働きさせようってか?」
 
 それにしても、金が無いとバカ正直に言うのはどうなんだ。
 
「ただ働きじゃ無いわ。型落ちになるけれど、三千m級戦艦二隻の現物支給でどうかしら?」
 
 思わず沈黙してしまった。
 多少のトラブルがあるとしても、三千m級戦艦二隻の建造費用を金額に換算した場合、いや現物を資産価値として金額換算した場合でも、人を一人運ぶ報酬としては破格の金額となる。
 勿論、俺の本来の運び屋の仕事には戦艦など全く必要ない。
 それどころか、重武装した巨大な戦艦が、民間の一般の港に接岸しようとしても大概拒否される。そんな重武装したヤバイものが民間の埠頭に接岸する事自体が嫌がられるし、そもそもでかくて邪魔だ。
 
 しかし、今現在俺が置かれた状況を考えると事情は少々異なってくる。
 辺境とは言え、ほぼ小国並みの勢力を持つジャキョセクションと、パイニエ国内という限定的勢力の地方ヤクザとは言え、バペッソという組織と完全に敵対している現状に併せて、レジーナにホールドライヴが搭載されていると露見してしまったためにあちこちから追っ手が掛かるという現状では、強力な攻撃力と厚い防御力を備えた戦艦は魅力的な船ではある。
 ハフォン星の型落ちの戦艦をそのまま利用しても良いし、必要な設備をむしり取った後に資材としてレジーナの改造に注ぎ込むという手も採れる。
 何でもかんでもニュクスが操るナノボットで作成してもらっていて、金を持ってもその使い道が無いという現状では、考えようによっては金をもらうよりも遥かに魅力的な報酬かも知れない。
 
 そして多分、ミリはその様な俺達の現状を知った上でこの報酬を提案してきているはずだった。
 ただ、不思議に思うところは残る。
 
「それは随分太っ腹な報酬だが、いいのか? 政権をもう一度ひっくり返す気ならば、船なんて今から幾らでも必要になるだろう?」
 
「人が居ないのよ。幾ら船があっても、それに乗る人間がいなければどうしようも無いでしょう?」
 
 バイオチップを持たないハフォン人の船は、他種族の船に較べて乗組員が多くなる。バイオチップとの直接インターフェースで処理出来る問題が、全て乗組員が行う操作で処理せねばならなくなるため、その分どうしても効率が落ちる事になるのだ。
 それにしても、乗組員が足りないというのは少々異常な事態ではある。
 多分、旧政府側、新政府側に別れた軍の中で、艦船数と兵士数がアンバランスになっているのだろう。
 そして、船が撃沈される場合には通常その中の乗組員も同時に死亡する。乗組員数と艦船数のアンバランスはいつまで経っても解消はしない。
 クーデターを成功させた新政府側は、そのうち新兵の補充もあるのだろうが、今や「反政府勢力」と成り下がってしまった旧政府派に新兵の補充などあり得ないのだろう。
 
「旧政府側は船が余っているのか。」
 
「そういう事よ。どうやって船を確保したかは言うつもりは無いわ。」
 
 逆に新政府側は船が足りなくなっているのだろう。もっともその状況は一時的なもので、この後新造船が行き渡る様になれば、その状況は改善するだろうが。
 
「大体判断材料は提供できたと思うけれど? これ以上の詳細情報は、さすがに依頼を受けてくれた後で無ければ教えられないわ。
「で。依頼を受けてくれるの?」
 
「断る。」
 
 ミリの反応は思ったほど大きなものでは無かった。
 彼女は少しばかり諦めた様な表情で、軽く溜息をついた。
 
「そう。依頼を受けたくない理由を聞いても?」
 
「簡単なことだ。危険すぎる。幾ら報酬が大きくても、危険度が大きすぎれば受ける訳には行かない。何か誤解している様だが、俺達は民間の運送屋だ。傭兵じゃ無い。武力を伴った実力行使が確実に発生すると判りきっている様な危険な依頼を受ける気にはなれない。」
 
 報酬に目が眩んで、確実に命の危険があると分かっている依頼を受け、曲芸飛行やら白兵戦やら色々なことをやらかした俺が言う台詞では無いかも知れないが。
 だがあの時と今では状況が異なる。
 あの時は、自分の身一つを考えれば良かった。今は、船があってクルーが居る。
 
「あら。今回の重要人物の移送について相談したら、どこの運送業者協会も口を揃えてあなたの名前を挙げたのだけれど?」
 
 なんたる事だ。
 このレジーナを得ることに繋がったミリ達からの依頼を除いて、進んで実力行使をせねばならない様な依頼を受けたことなど無い。最近は荒事専門の運び屋などとレッテルを貼られているが、不本意にして遺憾の極みもいい所だ。
 バディオイの依頼については、どこの運送会社を通した訳でも無いのでノーカウントだろう。
 という様な独り言を呟いていたら、アデールとブラソンが微妙な目つきでこちらを見ているのに気付いた。
 
「何だ? 何か言いたそうだな?」
 
「いや、そろそろ現実を見た方が良いんじゃないかな、と思っただけだ。」
 
 ブラソンまでがそんなことを言い始める。
 
「停泊中に私が街中をうろちょろしているのは知っていると思うが。大体どこに行ってもこの船とお前の名前を出すと、『バシース』というマジッド語の単語が返ってくる。もう殆ど、お前の通り名か二つ名になっているな。」
 
 あきれ顔でアデールがその後に続いた。
 マジッド語で「バシース」とは、人に制御できない森羅万象の事を示す言葉だ。転じて乱暴者、無頼漢という意味で使われる。
 英語で言えば「ワイルド(wild)」という単語と似たような意味を持ち、同様の使われ方をする。
 
「言いがかりも甚だしい。俺はそんな見境なくあちこち喧嘩を売ったりしていないぞ。」
 
「いや、バペッソとジャキョ相手に喧嘩売ってる時点で駄目だろ。」
 
 ブラソンが溜息をつきながら突っ込みを入れてくる。
 だからそれはどこの運送会社も通していない話で、カウントされても困る。
 
「誰もそうは思わねえよ。ヤクザ者の組織二つ向こうに回して大太刀回りを演じているイカレた野郎だと、誰もが思ってるさ。」
 
 正確にはジャキョセクションはヤクザではないが、辺境の無法者の集団という意味では確かにヤクザ者の集まりと言うことも出来る。
 不名誉な徒名を早期に払拭する為の対策を講じる必要性を感じながら、完全に脱線した話を元に戻すことにした。
 
「不本意な徒名はこっちに置いておいて、いずれにしても危険と分かり切っている仕事を受ける気はない。他を当たってくれ。」
 
「例えば、球状十二星団の方は問題が無くなったとしたら?」
 
「問題はそっちじゃないだろう。ヴィーイーで超VIPを拾う時だ。分かっていてとぼけるなよ。」
 
「ヴィーイーではどうしてもある程度の実力行使を伴うわ。勿論、この間みたいにあなたに直接白兵戦をしてもらう必要は無い。あなたにして欲しいのは、最低限目標の人物の確保と離脱、可能であれば実行部隊も回収、と言った所よ。基本的には全てこの船に乗ったまま可能な分担よ。」
 
「では、ヴィーイーでその超VIPを拾う作戦の成功率は?」
 
 救出作戦が失敗する、もしくは失敗しないまでも予想外に難航すれば、本来人一人を乗せれば良いだけだった筈のこちらにも面倒事が降りかかってくる可能性が跳ね上がる。
 
「言えないわ。今でもすでに喋りすぎているのよ。」
 
 危険の量は減った様だが、それでもやはりヴィーイーの状況が分からなければ受ける気にはなれなかった。
 200%の確率で死ぬ話が、危険が半分になったからと言っても100%死ねる話なのかも知れないのだ。
 
 ミリとは知らない仲ではない。例の件以降、ハフォンの情勢が時々には気にかかっていたという個人的な感情もある。
 実際の所、俺たちでこなせるような依頼であれば受ける事に吝かではないのだが、いかんせん危険度の期待値が全く分からないのでは受けるわけには行かない、と言うのが本音のの所だ。
 
「マサシ、一つ良いか?」
 
 しばらく前にルナが置いていったコーヒーのカップを置きながら、アデールがおずおずと言った形で切り出した。
 
「実は、先日の契約違反に関する地球政府からの指示を受けとっている。安全保障上の重大な違反事項が懸念される為、聴取の為速やかに地球軍火星基地ステーションⅢに出頭する様、司法命令が発行されている。但し書きがある。同盟国政府関連の依頼を請け負っている場合には出頭を免除する、とある。」
 
 タイミングが良すぎる。
 やはり、ミリに俺達の所在を教えたのはアデールで間違いないだろう。そして、地球政府は、暗に俺達にこの依頼を受ける様にプレッシャーを掛けて来ている訳だった。
 
「そうか。ではこの女をハバ・ダマナンに戻して、俺達は地球に戻るとするか。俺はまだ命が惜しい。前回生き延びられたからと言って、今回もそうとは限らない。やばい仕事を受けるくらいなら、木っ端役人の面を拝みながら何日か臭い飯を食う方がまだましだ。」
 
 その俺の発言には、地球政府の思い通りに操られてたまるか、という個人的感情も含まれていた。
 
「マサシ、おまえは思い違いをしている。政府が誰かを動かそうとしたときに保険を掛けていない訳がない。今回、国家安全保障法違反のカードを切ってきたということは、お前が意にそぐわない行動をとった場合の対抗策にも法律関係のカードを次々と切ってくることを示唆している。
「私と最初に会った日の会話を覚えているか? お前にはかなりの数の容疑が掛かっている。出入国管理法違反、住居等不法侵入、器物損壊、公文書虚偽申告、脱税、威力業務妨害、業務上過失致死、殺人、その他色々。私がすぐに思い出せるだけでこれくらいはある・・・もう分かるだろう?」
 
 つまり、ミリからの依頼を受けずに地球に戻った場合、報復として地球政府はそれらを立件に掛かるという訳か。
 政府が相手ならば、罪状は殆どがそのまま認められ、実刑判決を受け、残りの人生を牢屋の中で過ごす事になる、と言う訳だ。
 それは要するに、実刑で牢屋にぶち込むぞと脅されながら、これから先地球政府に良い様にこき使われるという事を示している。
 
「脅しか?」
 
「済まないが、脅しでは無い。国は本当にやるだろう。逆にそこから逃げる道を示している、と受け取って欲しい。」
 
 だが、連中は忘れている。所詮は地面に足を付けて暮らしている連中の発想でしか無い。
 
「俺には、地球を捨てて二度と戻らないという選択肢もある。地球にそれほど執着している訳でもないし、俺には船がある。随分心強い友人も出来た事だしな。」
 
「その通りだ。そしてお前は、必要とあれば本当にそうするだろう。地球政府は追っ手を差し向けるだろうが、お前を捕まえるのは中々に骨が折れそうだな。」
 
 アデールは珍しく皮肉な嗤いを顔に浮かべて、テーブルの上で冷め切ったコーヒーを一口飲んだ。
 
「今回は銃は出さないのか?」
 
「そうだな。そういう気分じゃ無い。」
 
 ふむ。多少は人間関係に改善が見られた、と言うところか。
 
「横から済まぬ。その依頼、受けてもらえぬかのう。」
 
 アデールが口を閉じた後に一瞬の間があり、そこにニュクスの声が割り込んできた。
 特にアクセスは禁止していなかったので、レジーナだけでなくニュクスもこの部屋の中での会話を聞いていただろう。
 ニュクスは勿論、ノバグもメイエラもこの船の乗員である限りは依頼内容を聞いて、意見する権利がある。もっともメイエラはまだ市民登録されていないので、正式に乗員として公的機関に登録されたわけではないが、そんなものはお役所の手続きだけの話だ。
 
「何か理由が?」
 
 機械達がその優れた演算能力を生かして、情報部顔負けの策謀を色々と巡らしているのはニュクスからの話でよく知っている。
 突然割り込んできて依頼を受けろと言うからには、勿論何か考えあっての事だろう。
 ましてや機械達の同盟相手である地球政府から、半ば正式に受けるように要求されている依頼について、まるでそれを補強するかのようにニュクスから、つまり機械達から依頼を受けるように要請があるというのは、彼女達が地球政府と共に何かを企て計画していると言っている様なものだ。
 
「理由はある。が、済まぬが今は言えぬのじゃ。不確定なことが多すぎての。友からの頼みと言うことで聞いてもらえぬか。」
 
 やはり何か裏があるらしいが、機密レベルが高すぎて一介の船乗り、もしくは地球軍情報部が使う便利な捨て駒程度には知らせることは出来ない、と言うことか。
 黙ったままニュクスの眼を見る。
 
「ニュクス。言いたいことは分かるが、それで納得できると思うか?」
 
「済まぬ。」
 
 いつものふざけた態度をとるわけでもなく、こちらの心理につけ込もうとする訳でもなく、ニュクスは俺の眼を真っ直ぐに見返してくる。
 ほんの数秒のことだっただろう。
 俺は再び口を開いた。
 
「アデール、お前の上司に言っておけ。俺の過去について容疑のリストを持ち出すのは二度とするな。もう一度この手を使ったら、俺は地球を捨てる。そしてお前はその場で船外へ放り出す。
「そしてミリ。ハバ・ダマナンに一旦戻る。着替えてホテルを引き払え。依頼内容について詳細を話してもらおうか。今から俺たちも当事者だ。」
 
 銀の髪に縁取られた冷たい濃青色の眼が僅かに見開かれたようにも見えた。たぶん気のせいだろう。
 
「着替えさえもらえれば、ハバ・ダマナンに戻る必要は無いわ。このまま行きましょ。」
 
 前回この女と別れたときに、政府がらみ、諜報機関関係の依頼はもう二度と受けないと堅く心に誓った筈なのだが。
 いや。友人の頼みとあっては仕方がない。
 と云う事にしておこう。
 
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