夜空に瞬く星に向かって

松由 実行

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第五章 インターミッション ~ミスラのだいぼうけん

Appendix SS5; 主要登場人物リスト

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 登場人物リスト
 
 第四章まで
 

 
■ マサシ (主人公; マサシ・キリタニ (霧谷正司))
 地球人。男。黒髪、黒目。身長175cm程度。
 貨物船「レジーナ・メンシスII(Regina Mensis II)」船長。
 地球人としては数少ない、太陽系外で活躍する貨物船船長。
 色々な国籍の船で働いた事のある下働きからの叩き上げであるため、若い割には銀河種族の風俗習慣に通じている。また同じ理由から、荒事に強い。
 宇宙船操縦の腕は、地球人的には中の上、銀河種族全体で見れば上の下程度(自称)。
 脳内チップは普通に扱う事が出来るが、ネットワーク関連はちょっと苦手。身体を動かしたり、現物の船を動かす方が性に合っている。
 運送業界では、荒事専門の船長として名前が通っており、「ワイルド(wild)」のあだ名を付けられている。
 
 
■ ブラソン (Brasong Weespaolsse Rassanabaddi)
 パイニエ人。男。黒目、黒髪、巻き毛で短髪。身長175cm程度。システムエンジニア(航海士)
 故郷パイニエでは名の売れたハッカーだったが、色々とヤバい事になって故郷を飛び出してきた。非合法な仕事に手を出すのも厭わない。
 仕事にあぶれていたところを、システム改造の伝手から定期航路の航海士に。その後船を転々とする。とある貨物船航路の仕事でマサシと知り合い、テラン(地球人)特有の無茶な性格に(注:地球人的にはごく普通)意気投合した。
 基本的に「面白い事が大好きで、皮肉屋、理屈屋で酒好き」な性格。
 ハッキング(クラッキング)の腕を生かし、宇宙船のシステムを弄って限界性能を引き出したり、あり得ない機能を付与したりなどが得意技。
 故郷パイニエでは「ノバグ」というハンドル名を使う超一流のハッカーとして名が通っていた。が、実はそれはブラソンが作成したハッキング用AIツールの名前。
 
 
■ ルナ (Luna (Kiritani))
 地球人。女。機械知性体生義体。銀髪ショートボブ、赤眼、超やせ形少女体型で、眼と唇以外はほぼ無色。身長160cm。完全無欠の無表情。
 貨物船「Regina Mensis II」乗員。
 元々は、「Regina Mensis II」のAIが操るだけの生義体端末だったが、キュメルニア・ローレライ探索時の機械達のナノマシンに浸食された時、レジーナAIが本体をルナに待避させたことで知性体を内蔵した生義体となった。
 その後AIの書き戻しを行わないうちに、元のレジーナAIとの乖離が大きくなり、書き戻せなくなったためそのままルナとして生きる事になった。
 性格は相変わらずだが、個体ルナとなってから、少しばかり辛辣さが増した。また少しばかり悪戯好きになったが、これはほぼ同時期に生義体を得たニュクスの影響かも知れない。
 実はかなりの心配性で、マサシの事を始終見張っていないと気が済まない。
 レジーナ乗員の中では、食事関係、船内の整備(掃除含む)を担当するが、実は隠遁からの暗殺技に優れている。船外活動時には何故か黒メイド服にこだわる。
 
 
■ レジーナ (Regina (Kiritani))
 地球人。女。機械知性体。義体は貨物船「Regina Mensis II」
 貨物船「Regina Mensis II」中枢AI。船の状態把握から、外部情報収集、機関制御まで一手に引き受ける。マサシが操縦をしていない時の自動操縦や、ブラソンが出るまでも無い通常の航法も担当する。
 太陽系内では豪快な荒くれ者達として知られるベルターである、シャルル造船所所属のAI達に教育を施され、かつマサシの行動を学習しているため、徐々に乱暴な性格になりつつある?
 実際のところ、ルナが分離してからはルナの性格との乖離が大きくなる一方であり、非常識な悪戯好き且つ無表情のルナに対して、常識的且つ優しい性格のレジーナとなってきた。
 が、ブチ切れると怖い事が最近バレてきている。
 「レジーナ」は仲間内での短縮名。
 
 
■ ノバグR (Nobbague (Weespaolsse))
 地球人。女。機械知性体。義体なし。
 元々はブラソンが作製したハッキングツール。
 ブラソンが「Regina Mensis II」ネットワーク上に外挿サーバ通称「ブラソンサーバ」を構築した為、そのサーバの中に常時展開状態で格納される事になった。これによりノバグの存在がネットワーク管理者であるレジーナに知られる事になった。
 レジーナとニュクスの強い勧めもあり、機械達が使っている基礎人格フレームを導入し。機械知性体化した。その後、地球で所謂「知性審査」をパスし、晴れて地球市民となった。
 ブラソンは外国人であるが、地球圏に定住をして仕事をしている外国人扱いで、ブラソンが生み出したAIは「地球生まれの外国人」扱いで登録となった。
 ちなみに名前の最後の「R」は、「Regina Mensis II」の「R」であって、けして三倍速いとか、レース用の特殊仕様だとか、一代目が壊れて改良型の二代目だとか、そんな意味ではない。いずれにせよ「R」は機械知性体の方のノバグの通称。
 ブラソンの相棒としてハッキングやシステム攻撃などを行っていたため、実はかなり大胆に攻撃的な性格なのだが、使用している声の質が柔らかく、口調も優しく丁寧である為、表面的には非常にしとやかな印象を受ける。
 本編で「ノバグ」名で頻繁に出てくるのは、殆どがこちらのノバグR。ノバグゼロの方は通常ブラソンの頭の中におり、AIではあっても人格では無い。
 
 
■ ノバグゼロ (Nobbague)
 AIプログラム。女性設定。
 ブラソンが作製したハッキングツール。AI型の学習機能を持っており、ブラソンのハッキング・クラッキング手法を学習して高度化している。が、所詮はただの学習型ツールプログラムでしかない。
 普段はブラソンの脳内チップに圧縮・格納されているが、必要に応じてネットワーク上に展開して動作する。
 ネットワークに展開せずに動作させる事も可能だが、プラソンの脳内チップの処理速度の限界、チップ記憶容量の限界もあり、ネットワーク上に展開した時に比べて大きく機能制限される。
 ノバグRが人格を得て、文字通りブラソンの相棒として共同でハッキングを行えるようになったが、それでもノバグゼロの立場は変わらず「すべてのノバグのオリジナル」であることには変わりない。ハッキング中に作る出される者達も含めて、ノバグコピーはノバグゼロに対して相応の敬意を表している。
 女性ボイスでのI/Fを備えており、ごく簡単な会話程度は可能な人語会話機能を備えている。これはブラソンが作業中に高速で指示を行うために必要だった機能。
 
 
■ ニュクス (Nyx)
 機械達の機械知性生義体。女。黒髪ロングで前髪ぱっつん。眼はディープグリーン。肌は透き通るように白く、唇は吸血直後のバンパイアのように赤い。身長120cm。見てくれは8~10才くらいの白人少女(幼女?)。
 機械達が実際に銀河人類の世界を肌で感じるために作り出した生義体。
 悪戯好きで武器オタク。
 何故か古めかしいフランス語を喋る。実は、キュメルニアガス星雲でレジーナが機械達に捕獲される直前、レジーナは料理の研究のためかなり古いフランス貴族家のレシピ本を開いていた。その解読のためにたまたま中世フランス語辞書を展開しており、そのファイルを閉じる間も無く緊急事態に突入した。レジーナネットワークをハッキングしたニュクスが最初に見つけた言語辞書が中世フランス語だったため。
 勿論、現代英語を理解もするし喋る事も出来る。どうやら本人は面白がって古めかしいフランス語を喋っているらしい。
 ちなみに、ベースとなった生義体はルナのコピーだが、そもそも身長も外見も元のルナからは想像できないくらいに改造が入っており、それは内骨格や筋繊維なども同様。骨格は、カーボンウィスカーと金属とセラミックの積層コンポジットであり、通常の地球人成人男性の骨強度の100倍近い。また血液中に取り込んでいるナノマシンにより、血中のCO2をO2に分解する事ができ、真空中でも数十分活動できる。
 
 
■ アデール (Adele Minnemann)
 地球軍情報部のエージェント。髪ダークブラウン、眼ディープブルー。黒縁眼鏡。
 詳しい事は分かっていないが、どうやら情報部の中でもトップクラスの超一流エージェントらしい。本人は変装が苦手と言っているが、嘘。完全に人格が入れ替わる程の完璧ななりすましが出来る。外部から性格をいじり回され云々という話も、嘘。
 そんな超一流のトップエージェントがなぜ「郵便配達」役などをやっているか。そもそも任務からしておかしい。どこまでが本当でどこまでが嘘で、どの性格がアデール本人か全く分からない。
 多少バトルジャンキーの気味があるらしく、白兵戦時には好んでバトルジャンキーの人格を選んで暴れる癖がある。
 ちなみに黒眼鏡は伊達では無く、アレルギー体質のため眼球交換が出来ず、同じ理由で長時間のコンタクトレンズ着用が出来ないため。外科手術も受けた事があるらしいが、余り芳しい結果では無かったので、諦めて眼鏡に。と、本人は言っている。
 
 
■ ミスラ (Mislathamez Thezeroteledte Ninidda)
 ファラゾア人。女。銀髪、白い肌、眼は薄い赤。4~5歳程度の幼女。
 種族的にはファラゾア人だが、機械化している列強種族であるファラゾアとは袂を分かっている植民星の出身。ただしその植民星の位置は不明。
 自宅周辺で遊んでいたところ、違法人身売買業者に捕獲されて生命維持装置付きのコンテナに押し込まれ、商品として売られるために輸送船レベドレアに積載されていたところを、マサシ達に救い出された。ニュクスが家に帰す事を約束し、故郷の星が判明するまでレジーナで預かる事になった。
 生来天真爛漫で明るい性格らしく、大人ばかりのレジーナのクルーの中に溶け込み受けいられており、なかば船内のアイドル的存在。
 当然、レジーナ船内で特に仕事は分担していない。
 ミスラは愛称。ミスラタミズが正式な名前。
 
 
■ メイエラ (Maiella)
 パイニエ人。女。機械知性体。
 バディオイがハッカー時代に作製したAIプログラム。
 生体としての名はエイフェであり、生体はブラソンの親友バディオイとその妻ハファルレアの娘という事になる。
 バディオイの奴隷刑執行、ハファルレアの親権喪失に伴いエイフェが強制孤児院送りとなった時、主であるバディオイの命に従いエイフェのバイオチップに自らをロードした。
 その後エイフェが自我喪失状態になり、メイエラは機械達の助けによってニュルヴァルデルアVIII型人格フレームを与えられ、エイフェ生体の中に。
 その状態でハファルレアに引き取られ、現在はダマナンカス郊外で母と共に暮らしている。
 つまり、エイフェの中の人がメイエラ。
 ニュルヴァルデルアVIII型は並列型の人格フレームであるため、コピーをレジーナに置いて常に同期を取りながらエイフェボディを操作したり、レジーナでの仕事をこなしたりしている。
 
 
■ セイレーン (Sirene)
 機械達の機械知性生義体。女。緩くウェーブのかかったプラチナブロンドとアイスブルーの碧眼。肌が真っ白で唇が鮮やかな赤なのはニュクスと同じ。身長120cm。こちらも見てくれは10才前後の白人少女。
 機械達が地球と友好条約、軍事同盟を結ぶ際に地球に派遣した在地球大使。
 主に地球の地上に居り、外交政治関連の窓口となる。軍事関連はイヴォリアIXが受け持つ。
 知性体人格としてはニュクスのコピーになるが、ニュクスよりももう少し真面目な性格をしており、現代英語を話す。
 羽を付ければそのまんま天使、という外見をしている。これは白人少女に激甘な地球人オッサン政治家を手玉に取るためのもの。
 
 
■ 機械 (Machines) ※機械知性体としての機械達を示すときは、英語表記は常に複数形、頭文字は大文字。
 銀河人類由来の機械知性体群。
 三十万年前に通称「機械戦争」を起こした銀河種族由来の機械知性体の末裔達。末裔も何も、本人が生き残ってたりするが。
 流石に人類と共存無くしては自分達の未来は無い事にとっくに気付いており、何度も銀河人類とコンタクトを取ろうとしたが、人類側に機械アレルギーがあり、一度も上手く行った試しは無い。
 宇宙船や義体ひとつずつが機械知性体一体であるが、機械知性体同士がネットワークで常に繋がっており、機械群という一つの大きな集合知性体種族であると見なす事も出来る。
 汎銀河戦争に参戦している国の中で唯一地球だけが機械知性体を認めている事から、地球に対して非常に友好的。
 
 
■ イヴォリアIX (Yvollieer IX)
 機械達の母艦。球状艦。赤道直径一万一千km。
 太陽系に駐留する機械達の巨大母艦で、地球軌道上、太陽に対して地球と点対称の位置に占位している。
 機械達の地球に関する情報の集積基地であり、在ソル太陽系駐留艦隊の母艦かつ旗艦であり、補給基地でもある。
 また、ニュクスはこのイヴォリアIXを統括する知性体からのコピーである。ただ、イヴォリアIXは集合知性にてコントロールされているため、どちらかというとニュクスはイヴォリアIXから分離した一人、という表現の方が正しいかも知れない。
 
 
■ 駆逐艦「霧風」 (DD "KIRIKAZE")
 機械達の駆逐艦。全長約五百m。「谷風」と同型艦。
 在地球大使であるセイレーンの護衛という名目で、在地球大使付武官の肩書きを持つ。勿論普段は地球の衛星軌道上に待機していて、大気圏内にいたりする訳では無い。
 「谷風」とは同型艦であるが、霧風は攻撃に特化した艦であり、主砲1500mm二軸レーザーを三基備えている。
 性格は、レジーナ曰く「物静かで落ち着いた雰囲気」とのこと。
 
 
■ 駆逐艦「谷風」 (DD "TANIKAZE")
 機械達の駆逐艦。全長約五百m。「霧風」と同型艦。
 霧風と同じく、在地球大使セイレーンの護衛として、在地球大使付武官の肩書きを持つ。常に霧風とペアで行動している。これは霧風とコンビ、という意味もあるが、谷風は霧風の様に武装特化型では無いため。武装の代わりに、数千チャンネルを同時に扱える大型量子通信ユニットを搭載しており、地球と機械達との対話の中継役となっている。
 性格は、レジーナ曰く「明るく溌剌とした雰囲気」とのこと。
 
 
■ 戦艦「カーリー」 (BB "KALI")
 機械達の戦艦。全長5370m。
 ジャキョセクションのバックアップを得た海賊船団が本拠地としている、廃棄された惑星改造用サテライトを攻略する際、気を利かせたニュクスがレジーナの護衛として呼んだ戦艦二隻のうちの一隻。
 多目的戦艦としての性格が強く、小型艦載機(移動砲台)を100機格納し、大量のナノマシンを保持している。また、防御にも秀でており、対レーザー防御反射板を2km2分搭載している。
 マサシによる命名前の個体識別番号は、B6-95453艦。
 当該サテライト攻略後はレジーナの護衛を離れ、機械達の物となったサテライトの護衛をしている。
 
 
■ 戦艦「インドラ」 (BB "INDRA")
 機械達の戦艦。全長5250m。
 ジャキョセクションのバックアップを得た海賊船団が本拠地としている、廃棄された惑星改造用サテライトを攻略する際、気を利かせたニュクスがレジーナの護衛として呼んだ戦艦二隻のうちの一隻。
 砲撃艦としての性格が強く、口径2500mmクラスのレーザーを64門備え、口径10000mmクラスの重力マスドライバを12門搭載している。ホールドライヴデバイスを8基実装するため、最大8発同時のホールショットを行うことが出来る。
 マサシによる命名前の個体識別番号は、D4-65175艦
 当該サテライト攻略後はレジーナの護衛を離れ、機械達の物となったサテライトの護衛をしている。
 
 
■ ヘルフストベルグ少佐 (Oliver Herbstberg)
 地球軍情報部のマネージャ。外見不明。年齢不明。通称「少佐」
 実は誰もその姿を見た事が無い、ということにだれも気付いていない(さすがに上司達は例外)。オフィスに行ってもいつも明かりはついて居らず、人の気配がしない。
 物腰柔らかく、人当たりが良い。が、謀略させたら右に出る者は居ない。
 「実は少佐自身が機械達の二重スパイだった!」というオチは使いませんので、ご安心あれ。
 
 
■ シャルル (Charles Leverrier)
 地球人。男。ベルター。身長160cm、髪ダークブラウン、眼ダークブラウン、がっしりとした固太り体型。
 シャルル造船所(Charles chantier de l'univers (Charles space shipyard))社長。三代前からアステロイドで造船所を営む。
 アステロイドで荒くれ者達(ベルター)を相手に商売をしているだけあって、剛胆かつ用心深い性格。
 シャルル造船所と言えば、アステロイドでは相当有名な造船所である。1000mを超える大型貨物船を建造する事も出来る。
 面倒見の良い親分肌の性格であり、昔貧乏な頃になけなしの金を持って船を買いに来た若造でしかなかったマサシが、太陽系の外で一旗揚げる夢を語り、それを実現した事でマサシの事を随分気に入っており、何かと面倒を見てやっている。
 愛称は「チャーリー」。だが本人はこの愛称で呼ばれる事を嫌っている。
 
 
■ アンジェラ (Angela (Leverrier))
 地球人。女。ベルター。機械知性体生義体。身長170cm、髪ライトブラウン、眼ダークブラウン。皮膚色は少し日焼けした小麦色で、外見設定は20代後半のラテン系白人女性。相当な美人でグラマー。
 シャルル造船所のレセプショニスト兼、社長であるシャルルの秘書。
 性格は温和で、姉貴肌なところあり。マサシに対して、姉の様に振る舞う。
 いつも造船所のツナギを着て腕まくり、裾まくりで歩いているが、なぜか靴だけハイヒール。
 シャルルの先代が造船所を始めた時に雇った(作った)汎用AIで、先代の頃は設計から在庫管理までこなす何でも屋だった。シャルルの代になり、会社も大きくなったので設計や在庫管理からは抜けた。シャルルとの付き合いが一番長いのでシャルルの秘書を担当することとなり、この時生義体を得た。相当な美人に仕上がったので、さらにレセプショニストも担当する事に。
 
 
■ アンリエット (Henriette (Leverrier))
 地球人。女。ベルター。機械知性体。義体無し。
 シャルル造船所の主任設計士、かつドック長の一人。
 普段は丁寧な口調で、穏やかな性格をしているが、キレるとベルターどもを震え上がらせる豪快姐さんに豹変する。得意技は「核融合プラズマトーチ一刀切り」。
 シャルルからの信頼厚く、造船所では一番の設計士。船の設計だけで無く、艤装からシステム、ソフトウェアまで造船関連一般を全てこなす。お役所への届け出にも詳しく、その辺りの裏口情報にも詳しい。
 
 
■ ドリアーノ警部 (Michelozzo Doriano)
 地球人。男。ベルタ-。
 ソル太陽系のアステロイドJ区警察署の警部。
 進水したばかりのレジーナを駆って月宙域でマサシがRedSunといざこざを起こした際、マサシに出頭命令を出し、実際に取り調べを行った警官。
 マサシの行動が防衛中心であった事と、もともとRedSunが問題児であった事から、マサシの取り調べに好意的に臨んで以来、マサシから色々押し付けられてしまっている不幸な警官。
 
 
■ ミリ (Millig Rocen Bardumn)
 ハフォン人。女。
 ハフォン情報軍最上級隊長(少佐相当)。身長165cm程度。銀髪(多分)、碧眼(多分)。
 変装とトラップと市街戦、屋内戦の達人。特にトラップを併用した屋内戦能力はほぼハフォン軍随一を誇る。このため「銀ネフシュリ」のあだ名を付けられ、軍全体から一目置かれる存在。
 ミリという名は勿論偽名で、他に幾つも常用する偽名を持つ。
 「ハフォン星クーデター阻止依頼」について、惑星ハバ・ダマナンでマサシをスカウトするためのチームの一員だった。ミリ以外のチーム員がクーデター側の現地工作員に全滅させられたため、仕方なくマサシ達をハフォンに送り届ける事となり、そのままマサシ達とチームを組んで事態に対処する事になってしまった。
 
 
■ ダナラソオン (Rebrey Danarasaon Debegseom)
 ハフォン人。男。
 ハフォン王室顧問相談役。ちなみにこの「顧問相談役」というのは、現王が一代限りで設けた特別職。クーデターの首謀者。
 人を暗示に掛ける才があり、このためクーデター首謀者となる。かなり高齢(78才)であるため、そろそろ役職からは引退の筈だった。
 
 
■ サベス (Sabeath Joetmenterron Yjungorbhsnabd)
 ハフォン人。男。
 ハフォン情報軍連隊長(中佐相当)。ミリの上司。
 サベスはもちろんエージェントとしての偽名。
 銀髪を短く刈り込んだ、がっしりとした体格の持ち主。格闘技に秀でている。宇宙船の操縦等は苦手だが、強化装甲を着けての突入作戦に関しては、陸戦隊歩兵部隊に勝る成績を残している。肉体派。脳筋野郎ではなく、頭も良い。
 性格はかなり厳しく、いかにも情報軍の士官、という感じの男。
 実はミリが初めての女性の部下であり、内心ちょっと扱いに困っているところもあるが、エージェントはエージェント、と割り切って使っている。
 
 
■ ビルハヤート (Zaorono Bilhayardt Ksaodmodif)
 ハフォン人。男。
 ハフォン軍第八基幹艦隊第3156陸戦小隊長。
 銀髪、碧眼。ハフォン人にしてはごつくがっしりとした体型。
 ベレエヘメミナに突入する際にマサシの駆る駆逐艦「霧谷」に搭乗することになった第3156陸戦隊の隊長。実は相当頭は切れるのだが、気が短いので色々考えるのが嫌いな脳筋系。
 気が短く、上官に対して理論的に反抗して上官を口で追いつめたりするので、陸戦隊内で嫌われて(扱いづらいと思われて)おり、そんなビルハヤートの元には、あちこちの隊で同様に嫌われた不良兵士達が次々送り込まれたため、第3156陸戦小隊はほとんど愚連隊状態。
 ところが、ビルハヤートは脳筋野郎ではあっても実は頭が回るため、ビルハヤートの下に送り込まれた不良兵士どもはビルハヤートの言うことは素直に聞くようになる。おかしな特技を持った奴らも多く、3156小隊は模擬戦などやらせると必ず陸戦隊全体でも上位に食い込む(特殊部隊の次ぐらいにランクインする)。なので、よけいに扱いづらい事になり、損な役回りばかりさせられる連中。
 
 
■ エイフェ (Ejyfeyh Rebsbasagage Rnchanaramanaraj)
 パイニエ人。女。六歳。身長120cm。黒髪、黒目。
 ブラソンの友人、もしくはハッカー仲間であったバディオイとハファルレアの娘。
 バディオイが逮捕され、奴隷落ちした事で親権を失い、ハファルレアも真剣回復に失敗した事から、孤児院送りになった。
 孤児院での度重なる虐待により発狂し、突発的な自殺を繰り返した。バディオイの命によりバイオチップに自身をロードしていたメイエラにより、オリジナルの人格は凍結ライブラリ化された。
 現在はエイフェの身体を人格フレームを得たメイエラが操作している状態。但し、母親のハファルレアはそれを知らされていない。
 
 
 第四章終了時点での主要登場人物リストです。
 出てる人出てない人います。理由は・・・そのうち分かります。
 
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