夜空に瞬く星に向かって

松由 実行

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第四章 Bay City Blues (ベイシティ ブルース)

44. コントロールルーム攻防戦

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■ 4.44.1
 
 
 俺達が仮にステーションXと名付けたこのステーションは、十万年という永い時間の経過の中でいたる所に破損や劣化が原因の機能不全を起こし、ほぼ全体が動作不能の廃墟のような構造体ではあったが、今俺達が侵入した第三階層の、海賊達が日常的に使用している区域に関しては通路の照明が生きていた。
 海賊達が修理して使っていたのか、奇跡的に生き残った区画を海賊達が捜し当て占拠したのか、どちらかは分からない。
 いずれにしても周囲が明るいということは、俺達攻撃側にしてみれば不利になることはあっても、有利にはなり得ない。
 ノバグがネットワークの支配権を奪い取ったので、たとえ暗闇であろうが俺達には海賊達の位置がある程度掴める。
 逆に海賊達は、各種センサーなどステーションの付帯設備を利用した索敵情報が全く利用できない。自分たちの着ているスーツのセンサー情報を共有する以外にこちらの様子を知る術はない。
 そこを突く。
 
 全員で正面からぶつかる事も考えられたが、俺は誰も失いたくなかった。誰かが怪我をするのを見たくもなかった。
 ブラソンを除いて全員が地球人かそれ以上の身体能力を持ち、おかしな個人技を持った者も多いこのチームであれば、闇に紛れて個別に闘う方が案外安全だろうという結論に至った。
 
 俺達五人は光学迷彩を有効にしセンサーリダクションを掛け、ジェネレータを利用せず地上を自分の脚で走ってそれぞれの待機場所に散った。それぞれのスタート地点に潜み、ノバグが第三階層の明かりを落とす作戦開始の合図を待った。
 
 
■ 4.44.2
 
 
 連絡のあった貨物船に乗って現れた奴らが、四~五名の突入チームを組んで侵入してきていやがることはすでに報告で知っていた。
 一体どんな手を使いやがったのか、拠点としているこのサテライトのネットワークは一発で占領され、奴らの攻撃に気付いた時にゃすでに設備は何一つ自分たちの思うように動かせなくなっていた。
 ネットワークに詳しい連中が、さっきから数人掛かりで何とかネットワークに潜り込もうとしちゃいるが、何一つ上手くはいってねえようだ。
 おかげで頼りになると思っていた自動防衛システムも起動しねえし、奴らが今どこにいやがるのか、カメラやセンサーで調べることも出来ねえ。
 だから、奴らが居ることは分かっていても、どこにいやがるのかさっぱり分からねえ。
 送り出した部隊と奴らの最後の接触が第八リフト脇の階段だった。多分もうこの階層には侵入されているんだろう。
 そしてそれを報告してきた荒事専門の兵隊達は、どうやら皆やられちまったようだ。
 
 レベドレアの連中も、ジャキョから警告されながらもたかだか民間の貨物船の乗組員とナメてかかっていたら、ジャキョシティに停泊中にその貨物船の乗組員どもから襲撃を受け、あえなく全員叩きのめされた上に、値の張る積み荷を四つも奪われるというだらしのねえ話だ。
 襲撃してきた奴らはこっちの想定したとおりにレベドレアのダミー航法データを奪ったらしく、どれかのポイントにジャンプして消えたらしいが、どうやらどのトラップにも引っかからずまた戻ってきやがった様だ。
 まったく運の良い奴らだ。クソッタレめ。
 
 で、今はこの海賊拠点が襲撃を受けているって訳だ。
 奴らがいつの間に現れやがったのか、誰も気づきはしなかった。
 気付いた時には、拠点の外で停泊していた船団は補給船や輸送船もろとも全て撃破され、ほぼ同時にここのネットワークも占領されていた。
 連絡では、テラ製の小型貨物船が一隻だけという話だったが、小型貨物船一隻だけで一瞬のうちにこれだけのことが出来る訳がねえ。
 軍の艦隊でさえ、攻撃の前にはどうしても姿をさらさなくちゃならねえ。ところが奴らは全く姿を見せず、いきなりどこかから攻撃を加えて来やがった。
 面倒なことになりたくなけりゃテランとは関わるな、と良く言われる。奴らはあり得ないほどしつこくて、限度というものを知らず、そして残忍だと。
 関わるなも何も、向こうからやって来やがるものは避けようがねえだろう。
 
 一体こいつ等は何者なんだ? 何が目的で、この宙域じゃ最大の規模を誇る俺達に喧嘩を売って来やがるんだ?
 惑星国家並の組織規模があるジャキョセクションに喧嘩を売り、その取引先のヤクザにも喧嘩を売り。
 
 最初の話では、ただの貨物船だと聞いた。
 ところが良く聞いてみりゃ、派手に暴れてどこかの星のヤクザの組織を一つ潰して来た奴らだという。
 そんなバカなことをする貨物船が居るわけはない。ヤクザと事を構えるなど、軍や警察ならともかく、そうでなけりゃ頭のまともな奴がする事じゃねえ。
 ところが奴らはそれをやらかし、挙げ句の果てにジャキョセクションにまで喧嘩を売りつけた。
 たった、貨物船一隻で、だ。
 頭がおかしいなんてもんじゃねえ。完全にイカレてやがる。
 
 貨物船一隻で、ジャキョセクションといくつものヤクザのファミリーを相手に何が出来るというのか。
 いつまでもどこまでも追いかけられ、追い詰められ、脅されて、従わなければ殺される。
 まともな頭の奴なら、それを考えただけで手を出すのを止める。
 
 なんだ?
 明かりが全て落ちた。
 奴ら、来る気だな。
 
「来るぞ。周りを警戒しろ。ジャゴゾ、正面良く見ておけよ。」
 
 馬鹿な奴らだ。
 真っ暗になって混乱した所を突く気だろうが、明かりを落とすというのは、今から攻めますよ、と宣言している様なものだ。
 パッシブセンサーの出力を上げる。どうせ奴らにはこっちの位置はバレてるんだろう。
 なら、目はよく見える方が良い。
 
 だが、しばらく待っても何も起こらない。
 HASを着て司令室の周りを守っている他の九人も半ば戸惑い、半ばしびれを切らしている。
 奴ら、思ったよりやりやがる。素人じゃ無い。
 こっちがしびれを切らして動くのを待っていやがる。
 暗闇で敵を待ち続けるのは神経が削れる。例え赤外線や電磁波を使う事で周りが見えていても、自分が暗闇の中に居るということを知っていればそれが無意識にストレスとなる。
 そして、しびれを切らして動く。受けたプレッシャーの為に注意が散漫になり、動きも雑になる。
 そこを待ち構えて狙う気だろう。
 厄介な奴らを相手にしちまった。
 
 暗闇の中、何かがぶつかる様な激しい音が響く。重い金属製の物が床に落ち、ぶつかった音。
 何があったか、確かめなくても分かる。
 
「動くな。誰がやられた?」
 
「バリエン? バリエンが居ねえ! クソ、さっきまでそこに居たはずなのに!」
 
 ベーリゴが落ち着きの無い声で騒ぎ始める。
 
「騒ぐな! 狼狽えれば奴らの思う壺だ。持ち場を離れるなよ。互いが見える位置から動くな。お互いあんまり離れてねえんだ。隣の奴の向こう側を・・・」
 
「ケキ! おい、ケキ見なかったか? 後ろに居た筈が、振り返t」
 
 ベウナの声が不自然に途切れた。
 
「おい、このブラスタ、ベーリゴのじゃねえか? ベーリゴどうし・・・何だあれは?」
 
「落ち着け! お互いの後ろを見るんだ! 皆から離れるな! センサーちゃんと使いやがれ! おい、ノレノ! 分かってんのか!」
 
 もう既に収拾が付かなくなっている。
 暗闇に潜む敵に対する恐怖と、気付かない内に味方の数を減らされていく恐怖、暗闇そのものに対する恐怖。
 奴らそれを分かっていて、闇に潜んで、わざと飛び道具を使わずに一人ずつ始末していやがる。
 
「なにやってんだラバージ、勝手に動くな! そっちはさっき・・・あ。」
 
 なんで敵が見えねえ?
 確かに俺達のHASは、最新型でもなけりゃ、整備も万全じゃあねえ。
 それでもパッシブセンサーをフル稼働させれば、そんじょの光学迷彩くらい見破れる筈だ。
 相手は所詮貨物船の運送屋だろう?
 
 スーツを着ている俺達に、本来は暗闇は殆ど意味は無い筈だ。
 敵が見えなくても、すぐ近くに寄られれば空気が動く。動いた空気はセンサーに引っかかる。
 が、既に半数以上がやられている。
 すでに皆怯えていてまともな動きなど出来ちゃいない。暗闇に潜む見えない敵。その心理的圧迫は、思ったよりも遥かに強い。
 畜生。
 
「なんだ、このガキ! どこk がひゅ」
 
 敵は近くにいるはずだ。五人も居て、そのどれも探知できねえのか。
 
「俺の手! 俺の手が! クソッタレ! どこn」
 
 なんだこれは。
 そんなはずは無い。こんな短時間で。
 思わず後ずさる。スーツの背中が壁に当たり、重く固い音を立てる。
 
「駄目だ! 逃gぐえ」
 
 そして辺りが静かになった。
 あざ笑うかの様に、遠くでまたゴトリと重い音がした。
 
 背中は司令室外の壁。
 前方も、両脇も、何も居ねえ。
 スーツのキャノピーの中に響く、自分のうわずった荒い息だけが聞こえる。
 何か居る。
 近くに絶対何か居やがる。
 だが、それでも何も見えない。
 辺りを見回し、何か居そうな方向へ銃口を向けるが、敵は居ない。
 
 天井からふわりと何かが落ちてきた。
 黒い、人?
 反射的にビームライフルの銃口を向ける。
 が、ライフルは半分の長さしか無かった。
 引き金を引くが、銃は反応しない。
 銃口が床に落ちて転がり、金属的な重い音を辺りに響かせた。
 目の前に立つ敵を凝視する。
 それは、まだ大人になりきっていない十代半ばの子供の身体つきだった。
 何もかもが真っ黒のその人影が女の声で喋った。
 
「あなたが最後です。」
 
 右腕には突出式のナイフが仕込んである。
 右腕を上げようとして、妙に軽いことに気付く。
 腕は無かった。
 視線を前に戻すのと、妙に長いナイフが胸に突き入れられるのが同時だった。
 胸から生えるナイフを呆然と眺める。
 もう一本のナイフが頭に向けて突き入れられ、キャノピーを割り、モニタがブラックアウトし、そして何も見えなくなった。
 
 
■ 4.44.3
 
 
「全HASおよびLAS処理完了。ステルスタイプが残って居るかも知れませんので、引き続き警戒を怠らないでください。
「稼働不能HASが残七機、LASが残四機ある様です。人員は残十五人と思われます。」
 
 レジーナの声が、戦闘の一区切りを宣言する。
 全員が無事にコントロールルームの前に集まっている。
 
「ルナ、怪我は無いか?」
 
「ご心配ありがとうございます。かすり傷ひとつありません。」
 
「ブラソン?」
 
「後ろにいたからな。おかげで大丈夫だ。」
 
 残る二人は、心配する必要も無いだろう。
 すでに明かりの戻った通路で、ニュクスは得意満面といった風にこちらを向いている。アデールは右手にアサルトライフルを持ち、少し気怠げに右足に重心を乗せて楽な姿勢を取っている。
 
「残りは、殺戮を続ける意味も無い。無抵抗ならスタンガンで無力化しよう。死体は外に排出、無力化した海賊は、そうだな、レベドレアにでも詰め込んで、後で警察にでも突き出すか。」
 
 海賊を生きたままジャキョセクションに返す義理も無い。
 海賊と絶対に癒着していないと自信を持って言える警察権力など、それこそハフォン人達の様なクソ真面目な連中以外に無い。
 その点、地球の警察は信用出来る。レベドレアにでも積み込んで、太陽圏外縁にでも放り出してやろう。
 
「コントロールルーム、アンロック。扉、開きます。」
 
 ノバグの声で扉が開くと同時に、アデールがフラッシュバンとガスグレネードを放り込む。
 部屋の中で閃光が上がり、扉からガスが漏れ出す。
 アデールがさらにプローブを放り込む。
 投げられたプローブは空中で姿勢制御を開始し、滑る様に室内に入っていった。
 
「OK。クリア。」
 
 アデールの声で、扉両脇に張り付きしゃがんでいた俺達は立ち上がり、部屋の中に入った。
 それは五m四方程度の小さな部屋だった。部屋の中で四人倒れている。死んでは居ないだろう。
 
 後ろでゴトリという音がする。
 咄嗟に振り向く。
 ニヤリと笑うニュクスの足元に、三cmx十cm程度の金属塊が転がっている。ナノボットタブレットだ。どこから出したかは、聞かないでおこう。
 
「驚かせて済まぬのう。ネットワークがズタズタで余りに不便なのでな。ここを中心にちいと修理しておくわい。」
 
 成程。是非も無い。俺達も助かる。
 
「お疲れ様です。コントロールルーム占拠終了です。最終目的のコンテナストレージは、一階層下にコンテナコントロールがあります。そこを中心に残る十一人の存在が確認されています。
「本第三階層のコントロールルームからは、コンテナルームを通るルートと、先ほどの階段を通るルート、海賊達が利用していたリフトを通るルートがあります。」
 
 アデールを見る。
 どうせコンテナルームはチェックしなければならない。さらに、コンテナルームにゲリラ的に潜む奴が居るかも知れない。それならば、意表を突いて後ろから襲うのも良いだろう。
 
「コンテナルームか?」
 
「いや、二手に分かれよう。」
 
 と、アデールが言った。
 
「さっきの闘い方で確信した。闘い方がかなり違う。正統派の白兵戦が中心のマサシと私、変則的な個人技中心のニュクスとルナの組で行こう。
「マサシと私の組は、海賊達が使っていたリフトを使う。ニュクスとルナの組は、コンテナルームのルートだ。ブラソンは私たちに付いて来てくれ。」
 
 意外な話ではあった。
 情報部エージェントであるアデールが正統派の白兵戦を得意とする事もだが、ルナが変則的な個人技による闘い方が得意だと言うことが、より意外だった。
 俺の印象としては、エージェントの方が余程変則的な個人技に通じているのかと思っていたが、アデールの見立てではルナの方がその傾向が強いらしい。
 俺に比べれば余程その方面のプロであるアデールの見立ての方が正しいのだろう。
 俺は素直に従うことにした。残る二人も、特に不満は無いらしい。
 
 そして俺達は二手に分かれて、さらに下の階層を目指した。
 
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