夜空に瞬く星に向かって

松由 実行

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第四章 Bay City Blues (ベイシティ ブルース)

13. 南スペゼ市街戦

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■ 4.13.1
 
 
 見事着地を決め、少々痛む脚を抱えながら少し走る。多分まだ窓から覗いてこちらを見ている女達から見えなくなったところで、路地に入る。
 少し離れた所から、断続的に銃撃音が聞こえる。火薬カートリッジ式実体弾のハンドガンは、ジェネレータも要らずコンパクトであるので、護身用としてポピュラーな武器だ。
 
「ニュクス、聞こえるか。」
 
 話には絡んでこないが、ニュクスの性格ならば確実にこちらをモニタしているはずだ。
 軍隊並に武装しているというヤクザ相手に、SMG一丁とナイフだけでは心許ない。
 
「ご用かの?」
 
「市街地戦用の装備を追加したいが俺は素人でな。おすすめがあるか?」
 
「重装甲スーツを着ときや。」
 
「出来るかそんなこと。目立ちすぎて逆に標的になる。却って危ない。」
 
「ならば、軽装甲スーツ、アサルトライフル、ハンドガン、グレネード、フラッシュグレネード、といったところかの。」
 
「それでいい。ライフルはスタンブレットがいけるのにしてくれ。合成するのにどれくらいかかる?」
 
「合成に十分、お主が装着するのに十分といったところじゃの。」
 
 二十分か。少し長いな。
 
「あら。こんな時に女を待たせるもんじゃないわよ。」
 
 アデールからつっこみが入る。
 この女、この色っぽくてヤバイ女のモードを面白がってるとしか思えない。
 
「わかってる。ニュクス、スーツ無しだ。何分かかる。」
 
「五分じゃ。もう取りかかっておる。」
 
 五分後、アサルトライフルを片手に持ち、ハンドガンを尻ポケットにねじ込んで、グレネードでずっしりと重くなったスカジャンを着た俺はもう一度通りを走り始めた。
 
「前方20m、看板の向こう側を右の路地に入ってください。」
 
 アサルトライフルを右手に抱えたまま走るのは結構骨が折れる。しかしライフルが無ければ、軍隊並の装備をしているというヤクザどもが装甲スーツを着て出てきたときに対処できない。SMGのメタルキャップ弾では軽装甲スーツでさえ止められてしまう。
 重装甲スーツなど持ち出されたら、弾速があり、徹甲(AP)弾が撃てるアサルトライフル以外では対処できない。
 
 ノバグに指示された路地に走り込む。
 路地の先から煙と、色々なものが燃える臭いが吹き付けてくる。
 
「路地を出る前に周辺の脅威を確認願います。周辺ノードで幾つかのIDの活動が確認されています。この辺りはノードの増設が無茶苦茶で、リアル位置が絞り込めません。申し訳ありません。」
 
 ノバグの誘導に応じて、路地の出口でいったん立ち止まる。垂れ下がっている配管と、配管にからみついている布の切れ端の陰から通りの様子を窺う。
 通りには色々なものが散乱していた。50mほど向こうに火を噴いているビルが見える。その隣のビルに緑色のターゲットマーカーが重なっている。あれが多分、ダバノ・ビラソ商会の入っているビルだろう。
 辺りを見回すが、動くものと言えばちらちらと明滅する炎と、風にはためく商店のテントの切れ端などばかりだった。
 
「ノバグ、周囲クリアだ。次は?」
 
「通りを渡って向こう側、11時の方向の路地に入ってください。目標の建物の裏手に誘導します。」
 
 その時、眼の保護のために貼り付けているゴーグル型のHMDに赤色の警告が表示される。
 元々ゴミが舞い飛ぶ市街地での戦闘対策としてゴミ除けに必要だったゴーグルだが、おまけ機能としてこのHMDにはパッシブセンサが内蔵されており、電磁擾乱の接近や急激な重力線異常が検知されると警告を表示する。
 今から飛び出そうとした表通りに黒い影がすさまじい勢いで落ちてきて、跳ね返るようにまた上昇していった。
 黒い影を追う様に路面に派手に火花が舞い散り、数十cmもありそうなクレーターが一直線に並んで現れる。弾丸そのものと、着弾の衝撃波が襲いかかって来て、路地にいなければ確実に吹き飛ばされていた。
 ゴーグルに再び赤いアラートが表示され、地面から15m程上を銀色の物体が凄まじい勢いで通過した。
 アデールと、ヤクザの重装甲スーツが浮遊しながら市街戦を行っているのだろう。迷惑極まりない。
 
「間違えて俺を撃つなよ。」
 
 通りに走り出ながらアデールに言う。
 
「大丈夫よ。素人相手の機動戦なんてあくびが出そう。もう五~六機居れば面白くなるのにねえ。でも柔スーツ相手に弾速10km/sなんて、非道いと思わない?乱暴で困っちゃうわねえ。素人さんは狙いが無茶苦茶だから、流れ弾に当たらないようにね。まあ、当たっても痛くはないと思うけれど。ふふふ。」
 
 それは、痛いと思う間もなく全身引き千切られて死んでいる、という意味だろう。そんな死に方は御免こうむる。
 ノバグが指定した路地に入る。狭い路地にゴミやガラクタが沢山転がっており、邪魔でしょうがない。ライフルで全部吹き飛ばしたくなるのを我慢して、ゴミをかき分けながら進む。
 
「路地から出たら左に50mで目標のビルの裏口です。」
 
 ゴミの山の路地を抜けると、細い裏通りに出た。左右を確認する。動くものは見えない。
 路地から出て、一気に目標のビルに到達する。が、裏口のドアが開かない。
 
「申し訳ありません。非ネットワークの物理キーです。ご自分で解除願います。」
 
 俺は開錠のスキルなど持っていない。だから、ライフルでドアノブ辺りを吹き飛ばしてドアを蹴り開けた。
 ドアの向こうには狭く薄汚れた暗い階段が続いている。俺は二段飛ばしで階段を駆け上がり始めた。
 
 
■ 4.13.2
 
 
 少し時は遡る。
 
 アデールは薄汚れた小さなビルの前に立っていた。そのビルは、大きく傾いた南国の日差しの中、周囲の高いビルの影に埋もれ、徐々に迫り来る夕闇の中にそのまま沈み込もうとしているように見えた。
 このビルの八階に情報屋が入っている事は知っていた。ただ、使ったことはなかった。
 この街に滞在したことは一度だけある。前任者がやらかした政治工作の失敗の尻拭いという面倒な仕事だった。あちこちに残っている痕跡や、目撃者達を消去するのが任務だった。
 その時に街中の情報屋を幾つか使ったが、今目の前に建っているビルに入っている情報屋は、街の有力なヤクザ組織の一つと深く繋がっている事が分かっていたため、最後まで足を踏み入れたことはなかった。
 
 ダバノ・ビラソ商会については、実をいうと少し情報を得ていた。
 前回の滞在時に、足下を掬われないようこの街の有力なヤクザ組織全てと、その裏と表の全ての関連組織について調査していた。
 もちろんそんなデータをいつも持ち歩いているわけではなかったが、レジーナの船倉に設置している、小型コンテナに見せかけたステーションユニットに備え付けてある直通の量子通信デバイスで、地球軍情報部のデータバンクに接続すればいつでも取り出すことができた。
 そのデータの中に、かのダバノ・ビラソ商会の名があり、そのバックであるヤクザ組織バペッソと、今目の前にあるビルに間借りしている情報屋が深く繋がっていることを発見した。
 
 その情報を隠した上で藪をつついて蛇を出し、マサシの情報収集がやり易い状況を作り出すと、また勝手に絵図を書いたとマサシから非難されるだろうか。
 それを思うと思わず唇の端に薄らと笑みが浮かぶのを自覚する。
 
 実は彼女はマサシのことが嫌いではなかった。マサシは彼女のことを激しく毛嫌いしていたようだったが。
 国や政府や大企業という有力で巨大な大樹の下に居る事を良しとせず、例え困難でも常に自ら道を切り開き、そしてその道を自分の脚で歩もうとするその姿勢と、そして実際にそれに成功していること。
 地球上で最も巨大な組織に所属し、自分が受け入れた結果とは言え、自分の人生はもちろん人格さえまでも全てその巨大組織の存続の為、好きなように弄り回される彼女と対極の存在である、そんなマサシが眩しくも見えた。
 
 すでに救い様が無い程に徹底的に嫌われている事は分かっていたが、それでもそんな自由な男の生き方を間近で見てみたいと思った。
 今更そのような子供っぽい感情で自分が突き動かされてしまったことが可笑しくもあるが、渋る上司を屁理屈で口説き落として、面倒な条件とともにこの仕事を強引にむしり取った行動の、根源的な理由はそのマサシの生き方への憧れだろうと自分でも気付いていた。
 
 だから面倒なところは、それが得意な自分が引き受けてやろうと思った。
 アデールは、アサルトライフルが入ってずっしりとした重さのある、ついさっきすぐ近くの鞄屋で安く手に入れたばかりの大きめのバッグを肩にかけ直し、薄汚れたビルの箱型のエレベータに乗り込んで八階のボタンを押した。
 
 エレベータを降りた八階は、どこが通路か分からないほどにゴミだらけだった。
 確か地球には、ゴミに囲まれて暮らすのが好きな昆虫がいたな、などと意味もないことを考えて気を紛らわしながら、悪臭に顔をしかめつつ情報屋の入口を捜した。このゴミ屋敷のような八階が情報屋が隠遁している階であるという事は、ゴミに紛れてあちこちに隠してある多数のセンサーの反応からして間違いがなかった。
 立て掛けられた汚いテーブルの脇に、多分情報屋に通じるのであろう小さなドアを見つける。ドアのあちこちに不自然な赤外線を発生する領域がある。見てくれ通りの薄汚いドアではないようだった。
 鍵さえ掛かっていないドアを開け、中に入る。中は外と変わらないほどにゴミとガラクタだらけの小部屋だった。事情を知らないものが入り込んでも、ただの廃墟と思って出て行ってしまうだろう。多分、そういうカモフラージュなのだろう。
 
 そのカモフラージュとはうらはらに、部屋の中は電磁波と超音波で満ちている。
 入室してきた者を徹底的にスキャンするためだろうが、今着ている柔スーツには電磁攪乱の機能もあるので問題ない。
 
「ねえ、教えて欲しいことがあるのだけれど?」
 
 誰もいない空間に向かって話しかける。
 性格は、普段レジーナの中で使っているコマンダーFと呼んでいるものから、シリアルキラーと名付けたものに変更してある。色っぽく艶やかで、そしてねっとりと絡み付くような毒のある戦闘狂(バトルジャンキー)かつ殺人者の性格。この街にお似合いだと思った。
 ややあって、耳障りなノイズが乗った声が返事を寄越した。
 
「バカかお前は。全身火薬庫みたいに武装してる正体不明の女に何か教えることがあると思ってんのか。」
 
 電磁波のスキャンは攪乱しているが、超音波エコーで彼女が武装していることは分かっているようだ。
 超音波の攪乱は、音がうるさいのでやらなかった。
 もっとも、こんな所にやってくる人間が武装していないなどあり得ないが。
 情報屋と思しき男の声に苦笑いする。
 こちらももちろん素直に何かを教えてくれるなどとは思っていないし、そもそも教えてもらうことが目的で来た訳ではない。
 
「あら連れないわねえ。なら、これを全部使えばこのビルごと消すことも出来ることは分かるでしょう?だから、お隣のダバノ・ビラソ商会について教えて欲しいのだけれど。私の手が滑ってしまわない内に。」
 
 アデールは艶やかで妖しげな笑みを浮かべて言い放った。
 
「てめえ、誰に喧嘩売ってんだ。俺のバックにはバペッソが付いてんだぞ。そんな事をして見ろ、オメエタダじゃ済まねえぞ。」
 
 拍手さえしたくなる程の見事な小者の台詞だった。
 
「ねえ、知ってる?私の故郷じゃ『虎の威を借る狐』って諺があってね。ここなら、そうねえ『ハンガの横に居るジュマル』ってとこかしら?親分の名前を語って威張り散らすチンケなゴミ野郎、って意味なんだけど?」
 
「ふざけんなよてめえこのクソ女(アマ)、ぶっ殺すぞ。さっさと出てけ。」
 
 余り長話をするべきでは無い事を思い出す。例のブラソンの知り合いの犯罪奴隷の娘を助け出すには、一秒でも早く行動する方が良いのだ。
 バックパック下のポケットからグレネードを取り出し、掌の上に載せる。向こうからも見えているはずだ。
 
「あなた、頭が悪すぎて話をしていてもつまんないわ。男ならもう少し気の利いた台詞を言わないと、女に愛想を尽かされるわよ?
「ところで肝心のお隣の情報を教えてもらえてないのだけれど、それとも客の要求も理解できないほど頭が悪いのかしら?」
 
 右手の壁の向こうでメカ音が急激に高まっている。左手の鉄屑の山の中に動くものがある。
 壁の向こうはメカ音からしてパイニエ軍制式重装甲スーツの払い下げ品で、鉄屑の中を動いているのは、コイルガンか何かが照準を付けているのだろう。
 武装だけでなく、今情報屋は彼女のIDから返ってくる情報を元に全力で身元の解析を行っているはずだ。余りに真正面から喧嘩を売っているので、どこか他の組からの鉄砲玉か何かだと思っているに違いない。
 情報屋には生憎な話だったが、アデールは情報部のエージェントであるので、彼女のチップにピンガーを打ってもまともなアンサーバックはない。正体不明のヒットマンがやってきて、さぞかしあわてていることだろうとアデールは内心笑っていた。
 
 メカ音が急速に高まる。起動シーケンスを終了してアイドリングに移ろうとしている。
 
「ねえ、壁の向こうのお友達に伝えてくれるかしら。怪我したくなければ、出てこない方が良いわよ?」
 
「うるせえクソッタレ、これでも食らえ!」
 
 本当に当てる気なら、何も言わずにいきなり撃った方が良いのに、と思いながらアデールは少し身体を動かした。それとも、そんなことさえ分からないほどに本当に頭が悪いのだろうか。
 鉄屑の山の中から打ち出された実体弾は、高速の弾体特有の衝撃波を引いて胸元をかすめていった。
 多分、コイルガン程度の実弾体ならこのスーツであれば弾ける筈だが、もしもの事を考えると避けておいた方が安全だった。
 
「ハズレ。」
 
 にっこりと微笑んで言う。
 次の瞬間、右手の壁が吹き飛ぶ。
 手に持ったグレネードを床の上に落とし、同時に腰のポケットに装填されている五発のグレネードを全てイジェクトする。
 バラバラとグレネードをまき散らしながらアデールはバッグを抱え、トリガーを引くことなくチップからの指示だけでアサルトライフルから通常徹甲(AP)弾をまだ壁が吹き飛んだ埃の中にいる重装甲スーツに向けてばら撒いた。
 同時に床を蹴って後ろに飛ぶ。
 後ろには、部屋に入ったときに確認しておいた窓がある。人が居るわけでもない部屋の窓を防弾にしているとは考えられなかった。
 窓を突き破り、窓枠を蹴って通りに飛び出す。
 重力ジェネレータが作動し始め、彼女の身体は落下することなく、窓を突き破った勢いのまま向かいのビルに突進する。
 向かいのビルの壁を蹴り、ジェネレータを全開にして上昇すると、情報屋のガラクタ部屋でグレネード六発がほぼ同時に爆発して爆炎が吹き上がってきた。
 
 上空100mで一瞬止まり、炎の中ビルから飛び出してきた重装甲スーツに再びバースト連射を浴びせる。
 すでにかなり装甲にダメージを与えた筈だが、スーツはまだ動いて彼女を追撃してくる。
 スーツが右手に持ったライフルを彼女の方に向けて連射するが、すでに彼女は降下を開始しており、スーツは一瞬目標を見失う。
 突然の爆発にあわてて逃げまどう人々が走る路上に着地。
 地上に彼女の姿を確認したスーツは、周りに無関係な人々が居るにも関わらず容赦なく発砲した。
 高速で打ち出された銃弾が路上で火花を撒き散らし、巻き添えを食らった人々の血しぶきや身体の一部が乱れ飛ぶ。
 しかしそのころにはアデールはすでに脇の路地に入り込み、用途不明の配管や配線がゴチャゴチャと絡み合う空間を急上昇していく。
 
 アデールが重力ジェネレータを使用しているため、例え間に建物があっても重力線探知によりスーツは彼女の場所を特定している。
 路地の上空に出て射線を確保しようとするスーツに予測射撃を一連射し、向きを変え水平飛行をする彼女は裏通りの角を曲がって再び身を隠した。
 重装甲スーツの一機程度、その気になればいつでも撃破できる。
 しかし、これでいい。
 この市街戦の目的は重装甲スーツの撃破ではなく、市街地で大乱闘を行うことで、マサシがダバノ・ビラソ商会に潜入してスタンドアロン端末から情報を抜き出す時間を稼ぐことにある。
 
 ブラソンのわめき声に混ざってマサシの声が聞こえた。
 どうやらこの鉄火場に突入することを渋っているようだった。
 
「あら、あなた案外軟弱なのね。男でしょ?」
 
 揶揄するように笑いながら言う。
 あなたが行動しやすいようにこの状況を作っているのだ、などとは言わない。面白くない。
 市街戦で街がズタズタになり、沢山の住人が死ぬだろう。せっかくなのだから楽しまなければ。
 マサシが情報を手に入れるまでの間、いまからしばらく続く命のやりとりを思い、楽しげな笑みを浮かべながらアデールは地を蹴って空に駆け上がった。

 
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