25 / 143
第一章 危険に見合った報酬
25. 魅了、再び
しおりを挟む■ 1.25.1
マサシとミリのIDがネットワーク上に現れる。どうやら助け出せたようだった。
ブラソンは少しだけ胸をなで下ろし、そして話しかけた。
だがまだ安心は出来ない。まだ二人は王宮の中だ。
「戻ってきたな。マサシは無事か? バイタルはこちらでも確認できるが、大きな怪我はないか?」
チップからのバイタル情報で、脈拍や血圧、体温などのチェックは可能だが、それはあくまでまだ生きている、という状態の確認でしかない。
もちろん大怪我をしていれば血圧は下がり、脈拍は上がって、体温も上がる、というような変化は見て取れるが、実際その怪我がどの程度重篤なのかは分からない。
特に今、その手の情報が重要だった。
マサシは自力で歩けるのか、話は出来るのか、戦闘になった場合自分の身を守れるのか。
これからの脱出経路の選択に大きな影響を及ぼす。
「おおむね無事だ。あちこち擦り傷だらけだけれどな。歩く分には問題無い。」
マサシの声がチップ越しに聞こえる。
あちこち擦り傷だらけは想定のうちだ。
兵士に痛めつけられて、足を折られたり、腕を切り取られたりしていなければいい。
「諒解。では二人で脱出だ。まだ朝までにはだいぶ時間がある。落ち着いていこう。王宮は寝静まっている。まずは、左手に向かって80m進んで、右側のドアだ。」
二人の周囲に現在人影は無い。
「ミリ。入ってきたとはほぼ反対側から脱出する。地上の通用口が使えるはずだ。城壁はどうしようもないが。」
「外に出られるのなら経路にこだわりはない。最も安全な経路を選んでくれ。」
「諒解した。」
そう言いながら、二人が到達したドアを開ける。
二人を指している二つの緑色の点滅輝点が目の前に展開されている立体図の中を進んでいく。
時間は完全に深夜だ。
こんな時間に歩き回っているのは、巡回の兵士くらいのものだ。
巡回の兵士は基本的に一定のルートを一定の速度と時間で回るので、ほぼ完璧な先読みが可能だ。
「マサシ、これを持っていろ。」
「なんだこれは・・・って、苦無と手裏剣かよ。おまえどんだけ。」
マサシとミリの会話が聞こえる。
マサシの呆れた口調と、一瞬で理解した様子から、どうやらミリがマサシにニンジャの武器を渡したようだった。
すまんマサシ。なんかツボにハマったみたいでやたら気に入っているんだ。申し訳ないが相手をしてやってくれ。
そのとき、視野の端を何かが横切ったような気がした。
正確には、視野の端に掃き寄せるようにして表示させていた複数の王宮内モニタカメラ映像の一つに、人影が映ったような気がした。
そちらを見るが、もうカメラ視野の外に出てしまったらしく、幾つものモニタ画像はどれも真っ白な廊下だけを映していた。
見間違いや気のせいではなかった。間違いなくどれかのカメラの視野の範囲内を誰かが通った。しかし、どのカメラか分からない。
片っ端から10秒前に戻って録画を再生させる。
ここでブラソンは貴重な何秒かを失った。
幾つ目かのモニタ画像の再生で、数人の兵士とおぼしき姿がカメラの視野の端を横切ったことを見つけた。
カメラの位置は・・・二人がまさにこれから通ろうとしている通路だった。
そんなバカな。
目の前にある立体図には、二人の位置を示す輝点しか表示されていない。
その周囲には何も・・・
立体図に武器センサーの情報を重ねて投影する。
二人からわずか数十mしか離れていないところに、大量の武器反応が重なって表示された。
しかも二人の進行方向と完全に重なっている。
別のカメラの視野に入ったらしく、ここに来てカメラ映像に兵士達の姿が映り始める。
五人、いや兵士四人と白服が一人。
もう回避は無理だ。
二人がすぐに逃げ込めそうなわき道や、部屋の入り口が近くにない。
「緊急! 敵が接近している! 前方50m右のドアから出てくる。前方50m右のドア。敵は五人。武装している。逃げ道が無い。実力で排除しろ! あと10秒、9、8・・・」
「なんだって?」
戸惑ったマサシの声が聞こえた。
「やるぞ。あの右のドアだ。」
さすがミリの反応は早い。
「クソッタレ!」
二人の輝点が急に動き始める。敵を迎撃するために、敵の方に向かって。
「五人だって? 武器の種類は?」
「兵士が四人と、白服が一人。全部で五人。兵士四人がアサルトライフル。出てくるぞ!」
二人の輝点は、兵士達が今まさに出てこようとしているドアの前にまだ到達していなかった。
そしてブラソンはモニタに映る人物に注意を引かれた。
こいつ、見た事のある奴だぞ?
■ 1.25.2
突然のブラソンからの警告を聞いた次の瞬間には、ミリは前方に向けて突進を始めていた。
さすがプロフェッショナルというところか。
俺は一瞬躊躇した。
それは、複数人の兵士を相手にして戦えるか、という自信のなさでもあったし、今現在の自分の身体の状態に不安があるためでもあった。
しかし、敵に向かって猛然とダッシュしたミリの後ろ姿を見て、立ち止まっていても状況は悪化しかしないのだ、と思い至り、ミリの後ろ姿を追って走り始めた。
床に着地する度に左の膝が激痛に悲鳴を上げ、床を蹴る度に右の大腿部が痛む。
しかしそんな痛みは無視して走る。
それはとても全力疾走と呼べるような速度ではなかったが、それでも今の俺にこれ以上の速度は出せなかった。
ミリは急停止し、目標のドアの脇の壁に張り付いた。
ならば俺は、ドアの向こう側に同じように張り付くのが一番良い。
しかし、俺がドアの前に到達するよりも遙か手前で、横開きスライド構造になっているドアが開き始めるのが見えた。
ならば逆に、走る速度を少し落としてドアに到着するタイミングを調節する。
「ブラソン。このドアを開いたままロックしろ。向こうの通路のドアを全てロックしろ。」
ミリの声が頭の中に響く。
「ロック完了。」
ブラソンの声がそれに応える。
開いたドアから、兵士の足が二人分出てきて床を踏む。
俺が到達するより僅かに早く、兵士二人の身体がドアから出てくる。
俺の足音に気づいたらしく、二人共が驚いた顔でこちらを見て銃を構えようとする。
遅い。
ミリの横を駆け抜け、一人目の兵士の顔面、眼球あたりに苦無を突き入れる。
完全に入った感触が手に伝わる。
そのまま右肘を胸に突き入れて、身体を預けて二人目の兵士に向けて押しながら雪崩れ込む。
LASを着ていようが、慣性制御ユニットでも付いていない限りは、体当たりで体勢を崩せば倒れる。
二人分の体重をかけられた二人目の兵士はよろめいてひっくり返った。
兵士二人の身体と一緒に倒れながら、一人目の顔から苦無を抜く。
抜いた苦無を二人目の顔に突き入れるつもりが、床に倒れた衝撃で手元が狂い、苦無は喉元に深々と刺さった。
まだ全身に痛みの残る身体が、床に倒れた衝撃で悲鳴を上げる。
しかしそんなことは言っておれない。
二人目の兵士の喉に深く突き立った苦無を、力任せに横なぎに引き抜く。
兵士の首を半分切断して、真っ赤に濡れた苦無が姿を現す。
動脈を切断された兵士の首から勢いよく鮮血が吹き出してきて、真っ白な床に真っ赤な血溜まりを広げていく。
兵士は右手で首を押さえて血を止めようとしているが、そんなのは無駄なあがきだった。
声にならない叫びを上げている兵士の首元で、傷口から息が漏れるゴボゴボという音がする。
他に三名いるはずの攻撃に対応するため体を起こそうとするが、無理をしてしまいあちこちが激しく痛む。
後ろで足音。
声になっていない短い呻きが上がり、ドサリと重い音がする。
ブラソンは、敵は兵士四人と白服が一人と言っていた。
ミリが一人倒したのだろう。兵士あと一人。
片腕を突いてやっと体の向きを変える。
ミリがもう一人の兵士の喉を苦無で掻き切る瞬間だった。
兵士は何か叫ぼうとして大きく口を開けたが、その口からは声は出てこなかった。
ミリを睨みつけていた兵士の視線が、自分の首筋から勢いよくほとばしる血しぶきに落ち、まるで傷口を塞ごうとするかのように開いた左手を首に持って行きながら、兵士の身体は力なく崩れ落ちた。
兵士の身体の向こうに、苦無を逆手に構えて膝を突いてしゃがんでいるミリが見えた。
それはまるで本当の忍者を見ているようだった。
次の瞬間、乾いた破裂音が立て続けに響き、ミリの身体が何かに弾かれたように横倒しになる。
白服が火薬式の銃器を持っていたようだった。
さらに破裂音は続くが、弾はミリの身体を覆うシールドで弾かれたようだった。
バイタルデータの急激な変化があったのだろう、ブラソンが叫んでいる声が聞こえる。
なぜミリのパーソナルシールドは最初の銃撃を弾かなかったのか不思議に思いつつも、半ば反射的にダッシュしていた。
連中の反射速度では、これに対応できないはずだ。
扉の前で止まり、右手の苦無を白服に投げつける。白服は、扉から10mほど離れたところで銃を構えていた。
長すぎる苦無が俺の手を放れ、白服に向けて飛び、そして弾かれた。
こっちもシールドを張っていやがる。
ダナラソオン。
俺は、対峙している白服が何者かを知った。
■ 1.25.3
目の前で護衛の兵士四人が全て倒された。
最初の二人は、よく分からない薄汚れた格好をした男に飛びかかられて。あとの二人は、奇天烈な格好をした女に。
懐に差し込んでいた護身用のハンドガンを取り出し、無防備にもドア開口部前にしゃがみ込んでいる女に向けて撃った。
護衛官達に無理に持たされはしたものの使うことなどあり得ないと思っていた護身用のハンドガンだったが、護衛のプロの言うことは聞いておくものだ、とダナラソオンは思った。
8発しかない弾の2・3発は女に当たったようだが、あとは外れるか、シールドに弾かれるかしたようだった。
しかし、王宮内で使用できるシールドをこの女はどこで手に入れたのだろう、と思いつつもう一人いるはずの襲撃者に備える。
法術を攻撃に使えるようにするため、シールドは機械の力を借りる。
複数の法術を同時に使う事は出来ない。それが自分の能力の限界なのだ。
シールドが立ち上がったちょうどそのとき、扉の前に男が現れて、こちらにナイフを投げつけてきた。
撃ち尽くしたハンドガンを捨て、攻撃のための火炎弾を準備する。
男が投げたナイフは上手くシールドが弾いた。
間一髪のところだった。
男の動きが一瞬止まる。
その理由を理解した。
男は、キュロブが雇い込んだテランのマサシだった。
こちらも驚いたが、マサシも驚いて動きが止まったようだった。
この一瞬が勝負の明暗を分けた。
ハンドガンを捨てたダナラソオンを見てマサシはダナラソオンに飛びかかろうとしたが、すでに火炎弾の準備を終えていたダナラソオンの方がマサシが動き出すより早かった。
ハンドガンを捨てた右腕をマサシに向けて突き出す。
一瞬で形成された火炎弾を打ち出す。
まさにこちらに向けて走り出そうとしていたマサシは、ぎょっとしたような表情を浮かべ、あわてて立ち止まる。
とっさに手を前に出して身を防ごうとするが、火炎弾の炎はただの火ではない。
炎はマサシの腕に当たり、そのまま腕にまとわりつく。
すぐに次の火炎弾を打ち出す。
マサシはギリギリのところで火炎弾を避けた。
さすがテランだ。素晴らしい反射神経だ。
火炎弾は術者の意思で目標を追尾する。
それを上回る回避を行ったのだ。
次の火炎弾を撃つと、マサシはそれをすでに燃え上がっている腕で受けつつ、シールドを張った女の死体の脇に飛び戻った。
良い判断だった。
法術とはいえ、物理的な炎である火炎弾は通常のパーソナルシールドで弾ける。
マサシは女の身体に覆い被さるようにして、シールドの中に完全に隠れた。
さて、これでは打つ手がない。シールドのパワーが切れるのは何十時間も先だ。それまで火炎弾を打ち続けることは出来ない。
ふと思いついた。
マサシが魅了の法術を解除したのは、情報軍の助けがあってのことだ。
魅了の法術は、掛かることは確かに掛かったのだ。
ならば、再びかける事も可能だろう。
ダナラソオンは火炎弾を打つときと同じように、マサシに向けてもう一度右腕を上げた。
■ 1.25.3
どうやらダナラソオンは小型の火炎放射器か何かを持っているらしい。
連続して火の玉を飛ばしてくる。
しかもこの火の玉がどうやってか追尾性を持っているときたものだ。
二発目を避けられたのは偶然だ。
避けたが、こちらの頭を狙って火の玉は軌道を変えて飛んできた。
さらに身体をひねって何とかかわしたのだ。
情けない事ながら、息が絶えつつあるであろうミリのパーソナルシールドを頼る事になる。
追尾してくる火炎放射器を避けながら、ダナラソオンまでの距離を詰めるのは無理だ。
ミリの身体の上に覆い被さるようにして、身体をシールドの中に隠す。
二発ほど火球を食らった左腕が痛む。
服は難燃性の素材で出来ているが、露出していた手の甲は焼け爛れて真っ赤になっている。
難燃性とは言え、宇宙服では無い。
袖の中もどうなっているか分かったものではない。
ダナラソオンはさらに火球を飛ばしてくる。
さて、どうする。手詰まりだ。
有効な攻撃手段を持たない俺と、有効なダメージを与えられなくなったダナラソオン。
しかし、ミリのシールドもいつまでも保つものでは無いだろう。いつかはパワーが切れる。
ダナラソオンが、一旦降ろした右手をまたこちらに向けるのが見えた。
いつまで経っても火球は飛んで来ないが・・・?
突然、ダナラソオンからの圧力が強くなったのを感じる。
はっと気付く。
俺は何をしているのだ。
ミリの上に伏せていた身体を起こして立ち上がる。
「ダナラソオン様。大変失礼致しました。ご無事で何よりです。」
ダナラソオンがあの心を包み込む様な暖かみのある笑みを浮かべるのが見え、その微笑みはダナラソオンに対して攻撃をしてしまった事で感じている申し訳なさや恐怖を少し和らげてくれた。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
静寂の星
naomikoryo
SF
【★★★全7話+エピローグですので軽くお読みいただけます(^^)★★★】
深宇宙探査船《プロメテウス》は、未知の惑星へと不時着した。
そこは、異常なほど静寂に包まれた世界── 風もなく、虫の羽音すら聞こえない、完璧な沈黙の星 だった。
漂流した5人の宇宙飛行士たちは、救助を待ちながら惑星を探索する。
だが、次第に彼らは 「見えない何か」に監視されている という不気味な感覚に襲われる。
そしてある日、クルーのひとりが 跡形もなく消えた。
足跡も争った形跡もない。
ただ静かに、まるで 存在そのものが消されたかのように──。
「この星は“沈黙を守る”ために、我々を排除しているのか?」
音を発する者が次々と消えていく中、残されたクルーたちは 沈黙の星の正体 に迫る。
この惑星の静寂は、ただの自然現象ではなかった。
それは、惑星そのものの意志 だったのだ。
音を立てれば、存在を奪われる。
完全な沈黙の中で、彼らは生き延びることができるのか?
そして、最後に待ち受けるのは── 沈黙を破るか、沈黙に飲まれるかの選択 だった。
極限の静寂と恐怖が支配するSFサスペンス、開幕。


ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
【完結】バグった俺と、依存的な引きこもり少女。 ~幼馴染は俺以外のセカイを知りたがらない~
山須ぶじん
SF
異性に関心はありながらも初恋がまだという高校二年生の少年、赤土正人(あかつちまさと)。
彼は毎日放課後に、一つ年下の引きこもりな幼馴染、伊武翠華(いぶすいか)という名の少女の家に通っていた。毎日訪れた正人のニオイを、密着し顔を埋めてくんくん嗅ぐという変わったクセのある女の子である。
そんな彼女は中学時代イジメを受けて引きこもりになり、さらには両親にも見捨てられて、今や正人だけが世界のすべて。彼に見捨てられないためなら、「なんでもする」と言ってしまうほどだった。
ある日、正人は来栖(くるす)という名のクラスメイトの女子に、愛の告白をされる。しかし告白するだけして彼女は逃げるように去ってしまい、正人は仕方なく返事を明日にしようと思うのだった。
だが翌日――。来栖は姿を消してしまう。しかも誰も彼女のことを覚えていないのだ。
それはまるで、最初から存在しなかったかのように――。
※第18回講談社ラノベ文庫新人賞の第2次選考通過、最終選考落選作品。
※『小説家になろう』『カクヨム』でも掲載しています。
我ら新興文明保護艦隊
ビーデシオン
SF
もしも道行く野良猫が、百戦錬磨の獣戦士だったら?
もしも冴えないサラリーマンが、戦争上がりのアンドロイドだったら?
これは、実際にそんな空想めいた素性をもって、陰ながら地球を守っているエージェントたちのお話。
※表紙絵はひのたけきょー(@HinotakeDaYo)様より頂きました!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる