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6◆メリー君セコム(メリー視点
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おはようからおやすみまでだけじゃ僕は足りない。
だから、おやすみからおはようまでも見守るの。
栗栖君の寝顔はすごく可愛くて、食べたくて食べたくて食べたくて、たまに我慢できなくて食べてたりする。
眠る栗栖君の身体を犯す快感は、いけないことしてるって気持ちが堪らないよ。
栗栖君に取り憑いてから、栗栖君を狙う悪い奴は始末したりしている。
僕の栗栖君を狙う奴は許す気ないの。
栗栖君のみている前だと、たまに栗栖君自身に妨害されちゃうけど……手を積極的に繋いでくれるからつい許しちゃう。
あ、許してるのは栗栖君の妨害行為ね?
僕がブチ切れるまでは許すよ。
ブチ切れたら………それは、その時のお楽しみかな。
………監禁とか調教とかって、興味あるんだぁ……ふふ。
栗栖君のバイト先の女先輩の部屋にて。
女はその日、栗栖君の財布からお金を盗んだ。
しかし、栗栖君が気づく前に僕が女から盗まれたお金を回収して財布に戻した。
女は気づかないまま帰宅したのだ。
そんな女のスマホが鳴る。
ピロピロピロ。
「もしもし」
「もしもし、僕メリー君、今貴女の家の前にいるの」
「は?」
女は意味不明の電話に困惑していた。
僕は栗栖君に取り憑いていてもメリー君という怪異だからね。
ターゲットに迫るにはマナーがあるんだ。
………狩りは獲物をじわじわ追い詰めるものでもあるしね。
僕は電話を鳴らす度に近づいていく。
そして、最期の電話を鳴らす。
「もしもし、僕メリー君、今貴女の後ろにいるの」
「!?」
振り向く女がみたものは、ナイフを振りかざす僕の姿だった。
グサッ!グサッ!グサッ!
何度も何度も、振り下ろすナイフが血飛沫を撒き散らす。
あぁ、なんて汚いんだろう。
血塗れになった僕は、その血をみてそう思った。
翌朝、あの女が死体でみつかったとニュースで流れた。
けれど、犯人はみつからないだろうね。
何故なら、悪霊や怪異などなどの存在による殺人は、人間の犯行じゃないからこそ人間にはどうにもできない。
「物騒なニュースだな」
「そうだね!」
「……メリー君、まさかメリー君じゃないよね?」
「僕じゃないよ♡」
僕を疑う栗栖君。
そんな眼差しにも僕はキュンキュンしちゃうの。
もっともっと僕だけみつめていてね!
だから、おやすみからおはようまでも見守るの。
栗栖君の寝顔はすごく可愛くて、食べたくて食べたくて食べたくて、たまに我慢できなくて食べてたりする。
眠る栗栖君の身体を犯す快感は、いけないことしてるって気持ちが堪らないよ。
栗栖君に取り憑いてから、栗栖君を狙う悪い奴は始末したりしている。
僕の栗栖君を狙う奴は許す気ないの。
栗栖君のみている前だと、たまに栗栖君自身に妨害されちゃうけど……手を積極的に繋いでくれるからつい許しちゃう。
あ、許してるのは栗栖君の妨害行為ね?
僕がブチ切れるまでは許すよ。
ブチ切れたら………それは、その時のお楽しみかな。
………監禁とか調教とかって、興味あるんだぁ……ふふ。
栗栖君のバイト先の女先輩の部屋にて。
女はその日、栗栖君の財布からお金を盗んだ。
しかし、栗栖君が気づく前に僕が女から盗まれたお金を回収して財布に戻した。
女は気づかないまま帰宅したのだ。
そんな女のスマホが鳴る。
ピロピロピロ。
「もしもし」
「もしもし、僕メリー君、今貴女の家の前にいるの」
「は?」
女は意味不明の電話に困惑していた。
僕は栗栖君に取り憑いていてもメリー君という怪異だからね。
ターゲットに迫るにはマナーがあるんだ。
………狩りは獲物をじわじわ追い詰めるものでもあるしね。
僕は電話を鳴らす度に近づいていく。
そして、最期の電話を鳴らす。
「もしもし、僕メリー君、今貴女の後ろにいるの」
「!?」
振り向く女がみたものは、ナイフを振りかざす僕の姿だった。
グサッ!グサッ!グサッ!
何度も何度も、振り下ろすナイフが血飛沫を撒き散らす。
あぁ、なんて汚いんだろう。
血塗れになった僕は、その血をみてそう思った。
翌朝、あの女が死体でみつかったとニュースで流れた。
けれど、犯人はみつからないだろうね。
何故なら、悪霊や怪異などなどの存在による殺人は、人間の犯行じゃないからこそ人間にはどうにもできない。
「物騒なニュースだな」
「そうだね!」
「……メリー君、まさかメリー君じゃないよね?」
「僕じゃないよ♡」
僕を疑う栗栖君。
そんな眼差しにも僕はキュンキュンしちゃうの。
もっともっと僕だけみつめていてね!
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