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葵ちゃんと何億の力
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翔子の翼は数十メートル、数百メートル以上広がった。そして翔子の小刀が真っ赤に光り、オブリドのロングソードに直撃した。
「ふーん、力が何万何億になろうと私には、勝てないね。だって……」
「だって、チート級の防御特性があるからじゃろ?」
「そ、そうだ。わかってるじゃないか。ならなんで? ま、まさか!?」
「やっと気づいたか。そうわしがこの攻撃をする前に出した三人の分身。こやつらには一人一人大事な役目があったのじゃ」
翔子が黒いマスクを外し、にやけながら答えた。そして力一杯、小刀を振り、オブリドのロングソードを斬った。
オブリドは驚きとともに、翔子から距離を取ろうと後ろへ下がった。しかし、今の翔子は無敵だ。何万何億倍の力を手にした翔子はその光を超える速さでオブリドに急接近し、小刀を構えた。
「そうじゃ、一人目はお主の武器の特性を消し去った。そしてもう二人目は……」
「ふん、それがどうした! 『再構築・無力化』」
小刀を振り下ろす翔子に対し、オブリドは右手の平を翔子に向け、無力化の技を放った。しかし、無力化の技は意味をなさず、オブリドは翔子に右腕を斬られた。
「ゔぅ、うわぁぁ! な、なぜ効かない!?」
叫ぶオブリドともに右腕は大量の血を流し、吹っ飛んでいった。
「そう、二人目はお主の技の無力化じゃ。最後の三人目は……」
「クソ! おい、『玉藻前』! 早くコイツを咬み殺せ!」
オブリドが翔子から離れた赤い狐に呼びかけるが、暗闇のせいか、赤い狐は見当たらず、オブリドの元には来なかった。そして前を振り向くと、翔子が真っ赤に光る小刀を構え、オブリドの心臓を狙っていた。冷や汗を垂らすオブリドに翔子は話した。
「最後じゃが、三人目はお主の中に入り、あの化け狐の消去じゃ。オブリドよ、ここまでじゃな。地獄で眠れ」
「ちっ」
翔子は言葉を放つと小刀をオブリドの心臓に突き刺した。大量の返り血が翔子の顔にかかり、オブリドは吹っ飛ばされ、地面に倒れた。
翔子は赤い眼光でオブリドの霊力を探り、トドメを刺せたか確認した。
(霊力の流れ無し、脈拍ゼロ。殺ったか?)
次の瞬間、殺されたはずのオブリドが空中に浮き、狐のような尻尾がオブリドを包んだ。黄金に光る尻尾は、金色に燃え上がり、あたりは眩しく照らせれた。
「あやつは本物の化け物じゃ。これで殺れないとは……」
尻尾が花のように広がるとそこにはオブリドの姿があった。翔子はすぐに小刀を構えた。空中で立っているオブリドは狐の面を外し、地面に投げた。オブリドの素顔はなんとも童顔で、翔子に負けないくらいの幼い顔つきだった。目はビーズのように丸い黒で、唇はバラのように真っ赤だった。翔子もその素顔に驚き、尋ねた。
「お主、その顔はどういうことじゃ」
「え? 何。顔のことなんてどうでもいいじゃん。てか、この体になるのに何年かかったと思うんだよ」
「な、何年!? 一体お主は何の話をしておるのじゃ」
オブリドの驚きの言葉に翔子は焦っていた。しかも、翔子が斬ったはずの右腕も完治していたのだ。あの回復は霊力のものなのか、はたまたそれ以外の何らかの奇跡が起こったのか。翔子の頭の中は矛盾が生じ、混乱していた。
するとオブリドは空中からゆっくり降りると指パッチンをした。それと同時にオブリドの後ろに巨大な神社が現れた。
「さぁ忍者さん。一瞬だからね?」
「ふーん、力が何万何億になろうと私には、勝てないね。だって……」
「だって、チート級の防御特性があるからじゃろ?」
「そ、そうだ。わかってるじゃないか。ならなんで? ま、まさか!?」
「やっと気づいたか。そうわしがこの攻撃をする前に出した三人の分身。こやつらには一人一人大事な役目があったのじゃ」
翔子が黒いマスクを外し、にやけながら答えた。そして力一杯、小刀を振り、オブリドのロングソードを斬った。
オブリドは驚きとともに、翔子から距離を取ろうと後ろへ下がった。しかし、今の翔子は無敵だ。何万何億倍の力を手にした翔子はその光を超える速さでオブリドに急接近し、小刀を構えた。
「そうじゃ、一人目はお主の武器の特性を消し去った。そしてもう二人目は……」
「ふん、それがどうした! 『再構築・無力化』」
小刀を振り下ろす翔子に対し、オブリドは右手の平を翔子に向け、無力化の技を放った。しかし、無力化の技は意味をなさず、オブリドは翔子に右腕を斬られた。
「ゔぅ、うわぁぁ! な、なぜ効かない!?」
叫ぶオブリドともに右腕は大量の血を流し、吹っ飛んでいった。
「そう、二人目はお主の技の無力化じゃ。最後の三人目は……」
「クソ! おい、『玉藻前』! 早くコイツを咬み殺せ!」
オブリドが翔子から離れた赤い狐に呼びかけるが、暗闇のせいか、赤い狐は見当たらず、オブリドの元には来なかった。そして前を振り向くと、翔子が真っ赤に光る小刀を構え、オブリドの心臓を狙っていた。冷や汗を垂らすオブリドに翔子は話した。
「最後じゃが、三人目はお主の中に入り、あの化け狐の消去じゃ。オブリドよ、ここまでじゃな。地獄で眠れ」
「ちっ」
翔子は言葉を放つと小刀をオブリドの心臓に突き刺した。大量の返り血が翔子の顔にかかり、オブリドは吹っ飛ばされ、地面に倒れた。
翔子は赤い眼光でオブリドの霊力を探り、トドメを刺せたか確認した。
(霊力の流れ無し、脈拍ゼロ。殺ったか?)
次の瞬間、殺されたはずのオブリドが空中に浮き、狐のような尻尾がオブリドを包んだ。黄金に光る尻尾は、金色に燃え上がり、あたりは眩しく照らせれた。
「あやつは本物の化け物じゃ。これで殺れないとは……」
尻尾が花のように広がるとそこにはオブリドの姿があった。翔子はすぐに小刀を構えた。空中で立っているオブリドは狐の面を外し、地面に投げた。オブリドの素顔はなんとも童顔で、翔子に負けないくらいの幼い顔つきだった。目はビーズのように丸い黒で、唇はバラのように真っ赤だった。翔子もその素顔に驚き、尋ねた。
「お主、その顔はどういうことじゃ」
「え? 何。顔のことなんてどうでもいいじゃん。てか、この体になるのに何年かかったと思うんだよ」
「な、何年!? 一体お主は何の話をしておるのじゃ」
オブリドの驚きの言葉に翔子は焦っていた。しかも、翔子が斬ったはずの右腕も完治していたのだ。あの回復は霊力のものなのか、はたまたそれ以外の何らかの奇跡が起こったのか。翔子の頭の中は矛盾が生じ、混乱していた。
するとオブリドは空中からゆっくり降りると指パッチンをした。それと同時にオブリドの後ろに巨大な神社が現れた。
「さぁ忍者さん。一瞬だからね?」
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