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CM打ち合わせ
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第一回のCMの打ち合わせをすることになった。打ち合わせというより顔合わせだった。
ブライダル部門の
向井部長、山田課長、川瀬さん、坂下君、田上さんの5名と霧矢くんと副社長と私で、提案会をすることになった。
ブライダル部門の川瀬さんと田上さんは霧矢くんのこと初めてみたようで、目がハートになっていた。
私は、基本的に会社にいる時は、メガネをかけて、スーツでいることが多い。
いわゆる地味。
それは霧矢くんの指示でもある。
心配性の霧矢くんは、私に言いよる影を嫌う。
霧矢くんもそれを楽しんでる節もある。
会議が始まった。
お互いの紹介が終わった。
もちろん地味な瑞希も紹介された。
部長さん、課長さんは、平然としていたけど、
その他の3人は、見下している目をしていた。
二人とも自分に自信があった。
モデル体型であり、何より自分中心の性格。
振られたことがないタイプ。
特に川瀬さんと田上さんは、霧矢くんを奪えるという目をしてた。
瑞希は、、またか、、、と思いながら、資料を見ていた。
「窓口は、山田課長にして頂いてよろしいですか?」
「課長、私達のどちらかが、窓口にしてもらえませんか?」
「大丈夫ですか?」
「はい。霧矢社長の望み通りにします。」
「それなら構いませんよ。川瀬さんお願いしますね。最後まで、しっかりとお願いします。」
「それではお願いします。」
「川瀬さんは、綺麗系、
田上さんは、可愛い系
山田課長は、両方のドレス、
合計の4点を提案してください。
プランも一緒に提案して下さいね。」
「霧矢社長。一度、お食事でもいかがでしょうか?
私達、霧矢社長のことを知りたいのです。
その方が、提案もスムーズにいけるかと思います。」
「早く仕事が終わればいいけど、今日忙しいから。」
「終わり次第連絡ください。」
提案日まで、何度も、会社の携帯に連絡が来た。
まず、川瀬さん、田上さんの提案だった。
二人は自分でドレスを着た。
もちろんそんな提案の仕方もあることはある。
二人は、自分に合うドレスを選び、霧矢にアピールしていた。
「地味な瑞希より私達のが、霧矢社長に合う。貴方より私のがいいと言ってもらえる」それを信じていた。
だから、
CMを奪うつもりで、自分達の方が、似合うとアピールし、自分達のしたいようなことを提案した。
田上さんの提案は、
「可愛いドレスは、フリフリのレースを使い、胸は、谷間を見せた。そして、プランの方は、たくさんの友達に囲まれて、風船を飛ばす。みんなにおめでとうと言われて満足している顔をアップ。」
であった。
川瀬さんの提案は、
「綺麗なドレスは、全体的に露出が多い。胸は谷間がみえ、背中も腰あたりまで、みえる。シンプルなドレスで、体のラインがわかる。教会の中で、2人愛し合う2人をアップ」であった。
霧矢は、それを見て、笑顔で、対応していた。
また、それを見て、二人は手応えがあると信じていた。
山田課長は、瑞希によく似たマネキンを持ってきた。
「このマネキンは、瑞希さんによく似たものです。
瑞希さんは、綺麗系も可愛い系もどちらもよく似合うと思います。
まず、綺麗系は、背中をあけ、フリルをたくさん使えば、隠れやすいです。
背中をメインにし、青空の下の教会の階段を歩くシーンにし、背中をみせる。
こちらの可愛い系の方は、前の丈を短くし、後ろは長めで、レースの花をつけると可愛いと思います。
今回CMなので、歩かず立っている状態での撮影にしたら、周りのものに見られることはないと思います。
瑞希さんの綺麗な足を出し、霧矢社長と並んで幸せな顔をアップにする。」
「ありがとう。」
「どちらが採用されますか?」
自信を持って訪ねた2人。
「そうだね。やっぱり山田課長の案がいい。」
「え?どこが、私達のがダメだったんですか?」
「わからないですか?」
「申し訳ございません。私達の指導不足です。」向井部長が頭を下げ、山田課長も同じ下げた。
「大丈夫ですよ。まだまだ若い。もっと勉強しないとね。私が説明するよ。」
その時、瑞希が、コーヒーを出しに入ってきた。
「瑞希。こっちにあるドレスどれがいいか選んで。」
瑞希はじっくりみて、選んだ。
「私に合うものは、こっちのドレスだと思います。こっちのドレスは、綺麗な方、可愛い方、みなさんが似合うと思います。」
「山田課長。こっちのドレスをみんなにレンタルできるようにしてください。」
「はい。」
「なぜ?こっちのドレスのがいいに決まってるわ。瑞希さん、目が悪いんじゃない?」
「そうですか?私は、あなた方のような方には、とてもよく似合うと言うことですよ。」
「それは、、」
「そう。このCMは、瑞希が出るものである。瑞希に合うドレスがいいということだ。山田課長のドレスは、まず、瑞希に似たマネキンを使ったこと、これは、山田課長が自信がなくて、自分で着なかったのではない。このドレスは瑞希のためのものであるのに、他人が着たものを見せるのは間違っている。プランも、自分たちがしたいことをアピールしてきてるね。これはCMだよ。山田課長のプランは完璧だよ。
ドレスが綺麗に見える青空、、後ろ姿をみせ、最後に幸せな笑顔をアップすることで、結婚式をしたいと思える。CMを見て、うちの会社で撮りたいと言ってくれることがいい。」
「わかりました。でも瑞希さんには、似合わないのと違いますか?地味だし、、、」
と田上さんが言い出した。
「田上さん。」と山田課長が止めようとしたけど、それを静止した。
「大丈夫ですよ。本当に瑞希に似合わなかったら、田上さんにしましょうか。当日、貴方に似合うドレスを着て下さい」
「よろしいのですか?」
「いいよ。なら川瀬さんもそうしたら?」
「「ありがとうございます」」
と自信満々で返事をした。
「今日の打ち合わせをこれで終わりにしましょう。向井部長。予算のことでお話しをしたいのです。」
「山田課長、みんなを連れて、先に戻ってくれ。」
会議室を去っていった。
「向井部長。今日の夜、予定はありますでしょうか?」
「大丈夫ですよ。今日は、予定がなく、どうしようかなと思っていたのです。」
「もしよければ、一緒に食事でも、」
「ありがとうございます。ぜひ!!」
「副社長は、いかがですか?」
「もちろん大丈夫です。」
「瑞希も一緒に行く?」
「いえ。私は、、、、」
「じゃあ。料亭 鈴蘭をとって、」
「はい。」
ブライダル部門の
向井部長、山田課長、川瀬さん、坂下君、田上さんの5名と霧矢くんと副社長と私で、提案会をすることになった。
ブライダル部門の川瀬さんと田上さんは霧矢くんのこと初めてみたようで、目がハートになっていた。
私は、基本的に会社にいる時は、メガネをかけて、スーツでいることが多い。
いわゆる地味。
それは霧矢くんの指示でもある。
心配性の霧矢くんは、私に言いよる影を嫌う。
霧矢くんもそれを楽しんでる節もある。
会議が始まった。
お互いの紹介が終わった。
もちろん地味な瑞希も紹介された。
部長さん、課長さんは、平然としていたけど、
その他の3人は、見下している目をしていた。
二人とも自分に自信があった。
モデル体型であり、何より自分中心の性格。
振られたことがないタイプ。
特に川瀬さんと田上さんは、霧矢くんを奪えるという目をしてた。
瑞希は、、またか、、、と思いながら、資料を見ていた。
「窓口は、山田課長にして頂いてよろしいですか?」
「課長、私達のどちらかが、窓口にしてもらえませんか?」
「大丈夫ですか?」
「はい。霧矢社長の望み通りにします。」
「それなら構いませんよ。川瀬さんお願いしますね。最後まで、しっかりとお願いします。」
「それではお願いします。」
「川瀬さんは、綺麗系、
田上さんは、可愛い系
山田課長は、両方のドレス、
合計の4点を提案してください。
プランも一緒に提案して下さいね。」
「霧矢社長。一度、お食事でもいかがでしょうか?
私達、霧矢社長のことを知りたいのです。
その方が、提案もスムーズにいけるかと思います。」
「早く仕事が終わればいいけど、今日忙しいから。」
「終わり次第連絡ください。」
提案日まで、何度も、会社の携帯に連絡が来た。
まず、川瀬さん、田上さんの提案だった。
二人は自分でドレスを着た。
もちろんそんな提案の仕方もあることはある。
二人は、自分に合うドレスを選び、霧矢にアピールしていた。
「地味な瑞希より私達のが、霧矢社長に合う。貴方より私のがいいと言ってもらえる」それを信じていた。
だから、
CMを奪うつもりで、自分達の方が、似合うとアピールし、自分達のしたいようなことを提案した。
田上さんの提案は、
「可愛いドレスは、フリフリのレースを使い、胸は、谷間を見せた。そして、プランの方は、たくさんの友達に囲まれて、風船を飛ばす。みんなにおめでとうと言われて満足している顔をアップ。」
であった。
川瀬さんの提案は、
「綺麗なドレスは、全体的に露出が多い。胸は谷間がみえ、背中も腰あたりまで、みえる。シンプルなドレスで、体のラインがわかる。教会の中で、2人愛し合う2人をアップ」であった。
霧矢は、それを見て、笑顔で、対応していた。
また、それを見て、二人は手応えがあると信じていた。
山田課長は、瑞希によく似たマネキンを持ってきた。
「このマネキンは、瑞希さんによく似たものです。
瑞希さんは、綺麗系も可愛い系もどちらもよく似合うと思います。
まず、綺麗系は、背中をあけ、フリルをたくさん使えば、隠れやすいです。
背中をメインにし、青空の下の教会の階段を歩くシーンにし、背中をみせる。
こちらの可愛い系の方は、前の丈を短くし、後ろは長めで、レースの花をつけると可愛いと思います。
今回CMなので、歩かず立っている状態での撮影にしたら、周りのものに見られることはないと思います。
瑞希さんの綺麗な足を出し、霧矢社長と並んで幸せな顔をアップにする。」
「ありがとう。」
「どちらが採用されますか?」
自信を持って訪ねた2人。
「そうだね。やっぱり山田課長の案がいい。」
「え?どこが、私達のがダメだったんですか?」
「わからないですか?」
「申し訳ございません。私達の指導不足です。」向井部長が頭を下げ、山田課長も同じ下げた。
「大丈夫ですよ。まだまだ若い。もっと勉強しないとね。私が説明するよ。」
その時、瑞希が、コーヒーを出しに入ってきた。
「瑞希。こっちにあるドレスどれがいいか選んで。」
瑞希はじっくりみて、選んだ。
「私に合うものは、こっちのドレスだと思います。こっちのドレスは、綺麗な方、可愛い方、みなさんが似合うと思います。」
「山田課長。こっちのドレスをみんなにレンタルできるようにしてください。」
「はい。」
「なぜ?こっちのドレスのがいいに決まってるわ。瑞希さん、目が悪いんじゃない?」
「そうですか?私は、あなた方のような方には、とてもよく似合うと言うことですよ。」
「それは、、」
「そう。このCMは、瑞希が出るものである。瑞希に合うドレスがいいということだ。山田課長のドレスは、まず、瑞希に似たマネキンを使ったこと、これは、山田課長が自信がなくて、自分で着なかったのではない。このドレスは瑞希のためのものであるのに、他人が着たものを見せるのは間違っている。プランも、自分たちがしたいことをアピールしてきてるね。これはCMだよ。山田課長のプランは完璧だよ。
ドレスが綺麗に見える青空、、後ろ姿をみせ、最後に幸せな笑顔をアップすることで、結婚式をしたいと思える。CMを見て、うちの会社で撮りたいと言ってくれることがいい。」
「わかりました。でも瑞希さんには、似合わないのと違いますか?地味だし、、、」
と田上さんが言い出した。
「田上さん。」と山田課長が止めようとしたけど、それを静止した。
「大丈夫ですよ。本当に瑞希に似合わなかったら、田上さんにしましょうか。当日、貴方に似合うドレスを着て下さい」
「よろしいのですか?」
「いいよ。なら川瀬さんもそうしたら?」
「「ありがとうございます」」
と自信満々で返事をした。
「今日の打ち合わせをこれで終わりにしましょう。向井部長。予算のことでお話しをしたいのです。」
「山田課長、みんなを連れて、先に戻ってくれ。」
会議室を去っていった。
「向井部長。今日の夜、予定はありますでしょうか?」
「大丈夫ですよ。今日は、予定がなく、どうしようかなと思っていたのです。」
「もしよければ、一緒に食事でも、」
「ありがとうございます。ぜひ!!」
「副社長は、いかがですか?」
「もちろん大丈夫です。」
「瑞希も一緒に行く?」
「いえ。私は、、、、」
「じゃあ。料亭 鈴蘭をとって、」
「はい。」
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