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女人禁制の☆あみだん☆開始!
9 『消毒』……って? ☆坂口side
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坂口side
僕は鳴海君の事になると冷静でいられない。
僕だけじゃない。
僕たち、鳴海君のファンクラブの友は学校が違ってもあの頃の鳴海君に救われ、楽しい時期を共に過ごした仲間だから。
鳴海君が誰かを好きになって幸せになるのだったら……
僕たちは遠くからそれを見守って祝福することを誓っている。
それでも……やっぱり僕たちは『みんなの鳴海君』であることを密かに願っている。
誰も……抜け駆けするようなことはしない。
鳴海君の気持ちを重視すること。
仲間のままでずっといよう!
特別な想いを持っている仲間も少なからずいたけど、それでもみんなの気持ちを理解している僕たちは、その気持ちを敢えて封印してでも仲間でいることを誓い合った。
みんな……それぞれ鳴海君に想いを持っている。
誰とも打ち解けられない僕がこんなにもみんなと仲良くなれたのだって鳴海君のお陰である。あのままずっと独りでいたら……クラスで孤立していたかもしれない。
中学時代の鳴海君を知ってる僕たちはきっと今の鳴海君を見たら歓喜に震え涙する仲間もいるだろう。
それほど今の鳴海君が嬉しくて仕方がないんだ。
……だから
……だから!
僕は許せなかった。
鳴海君にキスをしたって云う行為を!
信じたくなかったんだ……!
例えおでこでも、噂じゃない事実として聞くことになるだなんて……。
僕が動揺して涙が止まらないのを軽くいとも簡単に空気を変えてくれたのが……嫌な奴だった相沢君だった!
僕の心は……それに救われた……。
ほんとうに、本当に救われたんだ!
「みんなの鳴海君」
ここでもそう思っていいんだよね?
僕たちは……鳴海君が好きでいいんだよね?
僕は……鳴海君は……素敵な仲間を新しく出会えたと思っていいのだと……
信じることにしたんだ。
鳴海君、「みんなの鳴海君」でいてね。
あんな男に惑わされないで……。
僕たちの元で一緒に居て……
ずっと笑っていて……
鳴海君の笑顔を……今度こそ守れるように、強くなりたいよ……。
弱くてなにも出来なかった僕でも……強くなりたい!
僕はそう思いながら鳴海君、君のおでこに口付けたんだよ……
誓いを込めて……。
僕は鳴海君の事になると冷静でいられない。
僕だけじゃない。
僕たち、鳴海君のファンクラブの友は学校が違ってもあの頃の鳴海君に救われ、楽しい時期を共に過ごした仲間だから。
鳴海君が誰かを好きになって幸せになるのだったら……
僕たちは遠くからそれを見守って祝福することを誓っている。
それでも……やっぱり僕たちは『みんなの鳴海君』であることを密かに願っている。
誰も……抜け駆けするようなことはしない。
鳴海君の気持ちを重視すること。
仲間のままでずっといよう!
特別な想いを持っている仲間も少なからずいたけど、それでもみんなの気持ちを理解している僕たちは、その気持ちを敢えて封印してでも仲間でいることを誓い合った。
みんな……それぞれ鳴海君に想いを持っている。
誰とも打ち解けられない僕がこんなにもみんなと仲良くなれたのだって鳴海君のお陰である。あのままずっと独りでいたら……クラスで孤立していたかもしれない。
中学時代の鳴海君を知ってる僕たちはきっと今の鳴海君を見たら歓喜に震え涙する仲間もいるだろう。
それほど今の鳴海君が嬉しくて仕方がないんだ。
……だから
……だから!
僕は許せなかった。
鳴海君にキスをしたって云う行為を!
信じたくなかったんだ……!
例えおでこでも、噂じゃない事実として聞くことになるだなんて……。
僕が動揺して涙が止まらないのを軽くいとも簡単に空気を変えてくれたのが……嫌な奴だった相沢君だった!
僕の心は……それに救われた……。
ほんとうに、本当に救われたんだ!
「みんなの鳴海君」
ここでもそう思っていいんだよね?
僕たちは……鳴海君が好きでいいんだよね?
僕は……鳴海君は……素敵な仲間を新しく出会えたと思っていいのだと……
信じることにしたんだ。
鳴海君、「みんなの鳴海君」でいてね。
あんな男に惑わされないで……。
僕たちの元で一緒に居て……
ずっと笑っていて……
鳴海君の笑顔を……今度こそ守れるように、強くなりたいよ……。
弱くてなにも出来なかった僕でも……強くなりたい!
僕はそう思いながら鳴海君、君のおでこに口付けたんだよ……
誓いを込めて……。
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