あみdan

わらいしなみだし

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女人禁制の☆あみだん☆開始!

10 ★俺は想いに応えたい! 1

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 サッカー部の部室ではGWでの部活動の内容と練習試合二試合の日程とベンチメンバーを副部長が公表していた。

 GW時の部活の休みはたった一日しかなかった。強豪チームだから致し方ないことだろうと神崎川は思った。

 翔琉とデートの予定を考えていたのに、必然的に部活の休みの日しか都合がつかない……翔琉と日にちが合うことを祈るしかなかった。

 サッカー部は部の中でも大所帯で三年が十一人、二年が十八人、一年が二十六人、女子マネージャー三人である。

 一試合は他校に出向く試合でもう一試合は校内のグランドで行うことになった。

 神崎川は一年でただ一人スタメンを勝ち取っていた。
 ポジションはFW。



 なのだが……



 ミーティングの解散した後、部長の村瀬智と神崎川だけが部室に残っていた。

 部長の村瀬に残れと言われたからだ。

 不穏な空気が漂う中、その雰囲気を崩したのはキャプテンの村瀬智だった。

「本当にいいんだね?僕は引退した後、神崎川を後継者に推そうと思っていたんだけど。FWは辞めたいんだって?」

「同じポジションだと……キャプテンと戦えないでしょ?」

 俺は挑発的な笑みを浮かべた。
 キャプテンとはいえ、サッカーでコンビを組むより部内での練習試合で戦える位置にいたい……。

 そんな事を思い描けたのは……翔琉の『GKの方が似合うと思う』という言葉だった。

 翔琉の言葉に応えたい……
 翔琉に俺がGKになって活躍する勇姿を見てもらいたい……

 その思いがFWの地位を捨てさせる気持ちになったのだ。
 ボールを蹴ってゴールネットを揺らす方が格好良いと思っていたのに……翔琉にとっては違うようだった。

「それって……どういう意味?」

 キャプテンの片目が吊り上がる。

「ご想像にお任せします」

 本意はコイツに教えない。

「だからって……これだけのセンスを僕が『はいそうですか!』って諦められると思う?公私混同は、しない主義なんだけど?一応僕はキャプテンでもあり、部長だからね!」

 確かに部活のキャプテンは鬼キャプテンだし、公私混同するような人ではないことは部活動での行動でよくわかっている。
 俺の才能を買ってくれていて、誰よりもシゴいてくれている。
 俺がサッカー初心者だからというのもあるのだろう。
 授業以外でサッカーなんかした事がなかったのだから。

「わがまま言って申し訳ございません。ですが、どうしてもGKをしたいんです!」

 直角に頭を下げる。

 俺は……必死だった。
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