私が拾ったのは子猫なんですけど!そして私は男じゃない!

わらいしなみだし

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男の子?の雨月はイチャイチャしたがる

163 それはごほうびではありません!

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 私に両手を広げて「抱っこして!」っていうポーズをするおさない雨月の要望に答えるべく、私は椅子に座ったままからだを屈めておさない雨月を抱き抱えた。

 私たちを微笑ましく見つめていた陽愛さんが椅子から腰をあげてドアの方へ歩いていった。

「じゃあ、みんなでお茶にしましょうね!」

「あ、陽愛さん。私がします!」

 私は慌てておさない雨月を抱えたまま立ち上がろうとしたら、片手を広げて止められた。

「いいのいいの!雨月ちゃんと一緒にいてあげて。初仕事のご褒美をあげなきゃ……ね?」

「でも……」

 陽愛さんはどっちかと言えば夏川上司の奥さんとはいえ、ここではお客さんだもの。おさない雨月のためにわざわざ来てくれたのです。そんなことさせられない。

「いいからいいから。葉月……あ、星野ちゃんは雨月ちゃんと一緒にいてよね?」

「え?」

 な、なんで?
 どうしていつも呼んでいる「葉月ちゃん」じゃなくて「星野ちゃん」になったの?

 私が不思議がっていると

「あとでお話ししましょ!」

 明るい笑顔を振り撒いて第三会議室から出ていってしまった。

 おさない雨月はからだをゆっさゆっさ左右に揺らしながら、ご褒美を待っているかのよう。
 その左右に揺らしている姿は子猫の雨月を思い出してしまって、ジンときちゃいます。

「雨月ぅー、偉いね!よくできたね!」

 私が頭を優しく撫でるとお目目が糸のように見えなくなるほど目を瞑ったとびきりの笑顔を見せてくれた。

「ぼくも、いっちょ!おちごと!うれちーの!」

 おさない雨月はいっぱいいっぱい私に抱きつきました。

「ちゅき!ちゅき!にいちゃ、ちゅきなのぉ!」

 ……ん?

 その抱きついてるお手々、動いてるよね?
 ムニュってされてる気がするのですが……。

 私は目線をおさない雨月の顔から下に移した。

 な、ななななな……!どうしてこうなってるの?

 小さなお手々はどうして私の両胸を包み込んじゃってるのぉー?

 ……雨月、それってわざとでしょう!
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