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1 小・中学校の同級生 芥川瀬奈《あくたがわせな》の話
2.小・中学校の同級生 芥川瀬奈《あくたがわせな》の話 ①
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(録音開始)
二見さんの話を聞きたいんですか?
確かにわたし、二見さんとは小学校と中学校が同じで、同級生でしたけれど。
でも、中学を卒業してからは接点なんかないですよ。
中学生までだって、そんなに仲もよくなかったし。
それでもいいなら、お答えしますけれど。
いいんですか。
新聞記者さんって、大変ですね。
学生時代の同級生まで探しだして、こうして家まで訪ねてくるんだから。
あ、別に嫌がっているわけじゃありません。
ただ、インタビューはこの、玄関口でお願いしていいですか。
家の中には子供も寝ているし、それに知らない人を入れると、旦那がうるさいんですよ。
いえ、普段はいい人ですよ。
明るいし、面白いし、稼ぎもよくて。
なんといっても、こんな立派な一戸建てを建ててくれた、自慢の旦那様ですから。
ありがたく、専業主婦もさせてもらっていますしね。
あ、でも、主婦が楽ってわけじゃないんですからね?
育児、炊事、洗濯、掃除、買い物。
やること、たくさんあるんです。
あははっ。
どうでもいいですかね?
そうですね、二見さんについてのインタビューでしたね。
事件についてですか?
うん、やっぱりね、びっくりしましたよ。
自分の地元で、殺人事件が起きて、怖いねって友達とも話していたら、昔の同級生が被害者だったなんて。
ええ、あれは殺人事件だってみんな話していますよ。
みんなっていうのは、小学校とか中学校の友達のことです。
わたし、昔から顔が広いほうだし、いまでもけっこう、友達と繋がりがあるので。
そう、二見さんの事件のことでしたね。
あれ、死に方が、自殺とか病気じゃありえないものですよね。
誰か、二見さんのことを深く憎んだか、邪魔だと思っているひとがいるか。
そういうひとが犯人かなってみんなで話していたんですよ。
だって、顔をズタズタに切り裂かれて、死体に画鋲まで刺されているんですよ?
ホラー映画みたい。あんな殺し方、しませんよね、普通?
といっても、ホラー映画、そんなに見たことないですけれど。
ううん。
よっぽど恨みを買っていたのかな、って思いますよね、二見さん。あはは。
あ、ごめんなさい。
笑いごとじゃなかったですね。
なにせ昔の友達だったから、殺されたっていう実感が湧かなくて。
ええ、昔の友達ですよ?
なにかわたし、変なこと言いました?
……まあ、いいですけれど。
二見さんの死体に、中学の卒業アルバムの写真が、画鋲で刺して貼られていたんですよね。
怖いですよ。わたしたちの中学と関係あるのかって思っちゃうじゃないですか。
でもなあ。
二見さん、あんまり他の子と接点なかったから。
恨んだり恨まれたり、してるとは思えないんですよね。
それに中学時代なんて、もう十三年も前の話ですから。
二見さんとも、もう、ほとんどのひとが会っていなかったと思うし。
そもそも中学を出てから、二見さんと会ったりした子、いたのかなあ。
あのひと、友達少なかったですからね。
あはは。
はい。
それじゃ、昔の二見さんの話をしましょうか。
まあ、基本的におとなしいひとでしたね。
小学校のころは、よく図書室にいましたよ。
晴れた日の昼休みでも、図書室にいて、本をよく読んでいたような印象です。
髪型はいつもおかっぱ頭でした。
ええ、いまどき珍しいおかっぱでしたよ。昭和の小学生かって話です。
その上、髪がクセッ毛だったから、ちょっと伸びてくるとピンピン外にはねていて。
あれ、お母さんに切ってもらってたんですかね?
上はいつもヨレヨレの白いTシャツで、スカートも、ちょっとばっちい感じのチェック柄。
お世辞にも可愛い見た目じゃなかったですね。
それでも愛想があるなら、いいんですけれど。
そういうことはなくて、ずっとムスッとしていましたね。
たまにわたしも、いっしょに遊ぼうって声をかけるんですけれど。
なんか、ムスッと黙って首を振って、それでおしまいなんですよ。
そういうことが続いたんで、わたしもあまり誘わなくなっていって。
クラスのみんなもそうですよ。
けっこう、気を遣っていたと思うんですけれどね。
二見さん、あんまり友達がいない感じで、ひとりぼっちだったんで。
あんまりひとりだから、わたし、声をよくかけた時期があったんです。
そうです。わたし、小学生のときは、絡んであげたほうですよ?
クラスのみんなでドッジボールとか、バスケットボールとかするとき、誘ったりしましたもん。
でも、どんどん関わらなくなっていったんです。
だって、扱いが難しいじゃないですか。
給食でカレーライスが来たってムスッ。
授業中にみんなが笑ったってムスッ。
休み時間にボール遊びをしたってムスッ。
いつも笑えとは言わないですけれどね。そんなひと、気持ち悪いし。
でも、こんなにムスムスしてたんじゃ、誰だって話しかけにくいですよ。
あ、ううん。
でも、嫌われてたってことはないと思いますよ。
面白いときもありましたし。
二見さん、普段は無口なんですけれど、突然、ボソッとギャグを言ったりするんですよ。
それがおかしくて、おかしくて。クラスのみんなで大爆笑していました。わたしなんか一番笑ったくらいで。
どんなギャグだったかって?
それはさすがに覚えていません。
小学校のときですから。
でも、みんなで笑ったのは覚えています。
卒業文集で、アンケートを採ったんですよ。
クラスで一番面白い子は? っていうアンケート。
それで二見さん、なんと第一位でしたからね。
みんなから、無口だけど、面白いひとだって人気者だったんですよ、本当に。
「二見さん、いちばん面白い子だって人気だよ、おめでとう」
ってわたしが言ったら、やっぱりムスッってしていましたけれどね。
褒めたのに、なんであんなに不機嫌だったんですかね。
は?
いじめ?
いや、そういうのはなかったですよ。
うちの学校、小学校も中学校も、みんな仲が良かったんで。
なんですか。
うちの学校の人たちを疑っているんですか?
わたしの通っていた中学校に、二見さんを殺した犯人がいるとでも?
そりゃあ、中学校の卒業アルバムの写真が、二見さんの死体に画鋲で刺されていたから……。
学生時代のいじめとか、そういうイメージを持たれるんでしょうけれど。
言ったじゃないですか。
中学時代なんて十年以上前の話だし。
そもそも二見さんは、他の子とそんなに接点がなかったんだから。
そんな二見さんを、どうして中学のひとが殺さなきゃいけないの?
ばかばかしい。二見さんが殺されたのは、わたしの母校とは無関係だって信じているから。
卒アルの写真が貼られたのは、犯行が変質者の仕業だからじゃない?
そのほうが、わたしにはよっぽどしっくりくるけれど。
あんた、失礼なひとだね。
いきなり取材にやってきて、ひとの母校に、いじめがあったんじゃないか、なんて。
マスコミって、だからネットなんかでよく叩かれて、炎上するんだよ。分かってんの?
……まあ、いいですよ。
インタビュー、続けてください。
でも、ここから家の中には上がらないでくださいね、絶対に。
二見さんの話を聞きたいんですか?
確かにわたし、二見さんとは小学校と中学校が同じで、同級生でしたけれど。
でも、中学を卒業してからは接点なんかないですよ。
中学生までだって、そんなに仲もよくなかったし。
それでもいいなら、お答えしますけれど。
いいんですか。
新聞記者さんって、大変ですね。
学生時代の同級生まで探しだして、こうして家まで訪ねてくるんだから。
あ、別に嫌がっているわけじゃありません。
ただ、インタビューはこの、玄関口でお願いしていいですか。
家の中には子供も寝ているし、それに知らない人を入れると、旦那がうるさいんですよ。
いえ、普段はいい人ですよ。
明るいし、面白いし、稼ぎもよくて。
なんといっても、こんな立派な一戸建てを建ててくれた、自慢の旦那様ですから。
ありがたく、専業主婦もさせてもらっていますしね。
あ、でも、主婦が楽ってわけじゃないんですからね?
育児、炊事、洗濯、掃除、買い物。
やること、たくさんあるんです。
あははっ。
どうでもいいですかね?
そうですね、二見さんについてのインタビューでしたね。
事件についてですか?
うん、やっぱりね、びっくりしましたよ。
自分の地元で、殺人事件が起きて、怖いねって友達とも話していたら、昔の同級生が被害者だったなんて。
ええ、あれは殺人事件だってみんな話していますよ。
みんなっていうのは、小学校とか中学校の友達のことです。
わたし、昔から顔が広いほうだし、いまでもけっこう、友達と繋がりがあるので。
そう、二見さんの事件のことでしたね。
あれ、死に方が、自殺とか病気じゃありえないものですよね。
誰か、二見さんのことを深く憎んだか、邪魔だと思っているひとがいるか。
そういうひとが犯人かなってみんなで話していたんですよ。
だって、顔をズタズタに切り裂かれて、死体に画鋲まで刺されているんですよ?
ホラー映画みたい。あんな殺し方、しませんよね、普通?
といっても、ホラー映画、そんなに見たことないですけれど。
ううん。
よっぽど恨みを買っていたのかな、って思いますよね、二見さん。あはは。
あ、ごめんなさい。
笑いごとじゃなかったですね。
なにせ昔の友達だったから、殺されたっていう実感が湧かなくて。
ええ、昔の友達ですよ?
なにかわたし、変なこと言いました?
……まあ、いいですけれど。
二見さんの死体に、中学の卒業アルバムの写真が、画鋲で刺して貼られていたんですよね。
怖いですよ。わたしたちの中学と関係あるのかって思っちゃうじゃないですか。
でもなあ。
二見さん、あんまり他の子と接点なかったから。
恨んだり恨まれたり、してるとは思えないんですよね。
それに中学時代なんて、もう十三年も前の話ですから。
二見さんとも、もう、ほとんどのひとが会っていなかったと思うし。
そもそも中学を出てから、二見さんと会ったりした子、いたのかなあ。
あのひと、友達少なかったですからね。
あはは。
はい。
それじゃ、昔の二見さんの話をしましょうか。
まあ、基本的におとなしいひとでしたね。
小学校のころは、よく図書室にいましたよ。
晴れた日の昼休みでも、図書室にいて、本をよく読んでいたような印象です。
髪型はいつもおかっぱ頭でした。
ええ、いまどき珍しいおかっぱでしたよ。昭和の小学生かって話です。
その上、髪がクセッ毛だったから、ちょっと伸びてくるとピンピン外にはねていて。
あれ、お母さんに切ってもらってたんですかね?
上はいつもヨレヨレの白いTシャツで、スカートも、ちょっとばっちい感じのチェック柄。
お世辞にも可愛い見た目じゃなかったですね。
それでも愛想があるなら、いいんですけれど。
そういうことはなくて、ずっとムスッとしていましたね。
たまにわたしも、いっしょに遊ぼうって声をかけるんですけれど。
なんか、ムスッと黙って首を振って、それでおしまいなんですよ。
そういうことが続いたんで、わたしもあまり誘わなくなっていって。
クラスのみんなもそうですよ。
けっこう、気を遣っていたと思うんですけれどね。
二見さん、あんまり友達がいない感じで、ひとりぼっちだったんで。
あんまりひとりだから、わたし、声をよくかけた時期があったんです。
そうです。わたし、小学生のときは、絡んであげたほうですよ?
クラスのみんなでドッジボールとか、バスケットボールとかするとき、誘ったりしましたもん。
でも、どんどん関わらなくなっていったんです。
だって、扱いが難しいじゃないですか。
給食でカレーライスが来たってムスッ。
授業中にみんなが笑ったってムスッ。
休み時間にボール遊びをしたってムスッ。
いつも笑えとは言わないですけれどね。そんなひと、気持ち悪いし。
でも、こんなにムスムスしてたんじゃ、誰だって話しかけにくいですよ。
あ、ううん。
でも、嫌われてたってことはないと思いますよ。
面白いときもありましたし。
二見さん、普段は無口なんですけれど、突然、ボソッとギャグを言ったりするんですよ。
それがおかしくて、おかしくて。クラスのみんなで大爆笑していました。わたしなんか一番笑ったくらいで。
どんなギャグだったかって?
それはさすがに覚えていません。
小学校のときですから。
でも、みんなで笑ったのは覚えています。
卒業文集で、アンケートを採ったんですよ。
クラスで一番面白い子は? っていうアンケート。
それで二見さん、なんと第一位でしたからね。
みんなから、無口だけど、面白いひとだって人気者だったんですよ、本当に。
「二見さん、いちばん面白い子だって人気だよ、おめでとう」
ってわたしが言ったら、やっぱりムスッってしていましたけれどね。
褒めたのに、なんであんなに不機嫌だったんですかね。
は?
いじめ?
いや、そういうのはなかったですよ。
うちの学校、小学校も中学校も、みんな仲が良かったんで。
なんですか。
うちの学校の人たちを疑っているんですか?
わたしの通っていた中学校に、二見さんを殺した犯人がいるとでも?
そりゃあ、中学校の卒業アルバムの写真が、二見さんの死体に画鋲で刺されていたから……。
学生時代のいじめとか、そういうイメージを持たれるんでしょうけれど。
言ったじゃないですか。
中学時代なんて十年以上前の話だし。
そもそも二見さんは、他の子とそんなに接点がなかったんだから。
そんな二見さんを、どうして中学のひとが殺さなきゃいけないの?
ばかばかしい。二見さんが殺されたのは、わたしの母校とは無関係だって信じているから。
卒アルの写真が貼られたのは、犯行が変質者の仕業だからじゃない?
そのほうが、わたしにはよっぽどしっくりくるけれど。
あんた、失礼なひとだね。
いきなり取材にやってきて、ひとの母校に、いじめがあったんじゃないか、なんて。
マスコミって、だからネットなんかでよく叩かれて、炎上するんだよ。分かってんの?
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