ゴックン、その口で食べるの? /Osaka発ドラァグドライブ、掛け違いの旅

Ann Noraaile

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【 旅と温泉グルメ しゃぶれどもしゃぶれども(番外編) 】

18: 安藤忠雄建築、灘浜ガーデンバーデンと沖縄ドンキホーテ

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 灘浜ガーデンバーデンの建築デザインって、「温泉だけど、ひょっとして安藤忠雄氏が作った他の施設と、そっくりなんじゃ、ないかしら、?」・・しかしまあアンの予想が、人間以外でこんなにピッタリ当たったことは今回が初めて。

 前に訪れた兵庫県立美術館の側にバーデン施設があるって情報を得て、しかも同所の図面をかいたのが、安藤忠雄氏と聞いて、温泉マニアのアンとすれば、これは是非とも挑戦をしなくちゃと思い始めて約1ヶ月。
 行って来ました。
 灘浜バーデガーデン。

 勿論、神戸へ遊びに出かけた帰りに寄ったんだけど、、もう建物の外見から安藤忠雄氏の香りが~(笑)。
 入館の為の手続きを1Fカウンターで済ませて、地下のロッカールームに降りるというその瞬間から、建物はシリンダー内部を思わす螺旋階段。
 この構造って、、淡路花博も美術館もみんな同じじゃん。

 更に、浴室・浴槽の区切りを見て連想しちゃうのが、コンパスと三角定規と分度器、、もうここまでくるとユーモアさえ感じるってもので、、。
 だってこの温泉自体が、廃熱利用の人工温泉。
 自然の無理無駄から遠く離れた「合理」の世界なんだよね。
 安直な文明批判なんか、これっぽちもしたくないけど、ここまで人工物の極まったものの中にいると「素」で疲れるのは確か。
 ここは「お風呂」だぞー! 

 ・・お酒はぬるめのカンがよい。肴は炙った烏賊でいい。
 ・・・アンはあの歌詞の絶妙の「断定」が好き。
 そして安藤忠雄氏の建物は、文化に対する最大の勘違いの「断定」であり、アンは氏のこの「断定」を「倒錯した思惟の無駄遣い」だと思う(笑)。
 アンはこのご時世で、氏の建物を一体何人の人間が「ありがたく」感じているのかを、真剣に問うて見たいと思うことがある(笑)。

 冗談めかして書いたけれど、後の方はかなり本気、、だってつまらない絵は破って捨てればいい、つまらない曲は聴かなければいい、でも嫌いな建物は、個人の力では壊すことも出来ず、いつまでも空間を占領しながらそこに有り続けるんだから。

 あっと、皮肉書くだけで終わるのも、むなしいから、この日に行った神戸のこともついでに書いて置こう。
 アンが主に神戸に出没するのは元町・三宮周辺だけど、時々は気の迷いでハーバーランドに出張する事もある。
 ハーバーランドはumieモザイクのある海辺はともかく、駅方面は「巨大ビルの谷底に落ち込んでしまった感覚」が強すぎてあまり好きになれない。

 まあハーバーランド中央交差点当たりが、そのギリギリの臨界点かな。
 このハーバーランド中央交差点側にあるのがカルメニ。
 カルメニの別名は「神戸情報文化ビル」で、ネーミング的にはあまりセンスが良いとは言えない。
 カルメニの以前の名前だった「エコールマリン」ももう一つだったけど、オシャレの線を狙いすぎてるんだよね。
 でも麓に立ってこのビルを見上げると結構ハイセンスな造形。
 ホント、ハーバーランドの駅周辺のビル群は、ペンシル型というか、、床面積の割には高さがあって、それでもってビルとビルの間の距離も少なくて、なんとなく香港の光景に似ていなくもない。

  ・・・

 というのが昔、書いた神戸のというか、安藤建築に関する一文なんですが、アンがこの情報的には賞味期限を切ったものを、持ち出したのには理由があります。
 それは、なんと上に登場するこの安藤建築が、あのドン・キホーテの居抜き出店戦略の対象になっちゃったって言うニュースを知ったからなんです(笑)。

 場所は那覇市の「国際通り」、、2013年に閉店したファッションビル「那覇オーパ」の居抜きですね。
 で1984年竣工のこのビルを設計したのが安藤忠雄氏なんです。
 この建物の最大の特徴は、沖縄特有の建材「花ブロック」を用いた外壁で、その他にもビルの中央を貫く「吹き抜け」、屋上の「ガジュマル」の大木など、随所に凝った造りが施されているそうで、いかにも安藤忠雄的。
 、、だった筈、でも現在は、あの「ドンキカラー」へ塗り替えられたそうです。

 なんとも言えません。
 過去には、上の文章にあるように、安藤建築批判ぽい一文を書いていた、このアンの胸が痛むんです(笑)。
 みなさん、一度、ギリシャのパルテノン神殿の柱にLED球が巻き付けてあったり、万国旗が張り巡らされている姿を想像してみてください!!
 ・・・まあね、、実を言うとそれ程、怒りを感じているわけでもないんですが。
 ただ考えさせられる事は色々ありますね、経済と文化について、、、そして今という時代、それだけは確かです。











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