ゴックン、その口で食べるの? /Osaka発ドラァグドライブ、掛け違いの旅

Ann Noraaile

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【 旅と温泉グルメ しゃぶれどもしゃぶれども(中部編) 】

30: 信州、湖めぐり ④帰り道は遠かった つれづれフェチズム考

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 ふーっ「お疲れ」って、自分に声をかけてあげたい。
 やっぱり旅行は、一人旅か気心の知れた友人に限る。
 個人の旅行と、「地方出張」とを兼ねるのはもう止めよう。
 ドライブで長野なんて遠すぎるし。
 それにGWに重なったのも悪かった。

 でも殿方って、上手く口実付けてお家を空けて来るんだな~と感心しちゃったよ。
 一晩だけで出張費込みの規定料金は悪いなって思うんだけど、急な会社の出張でなんて口実で、家を出たなら仕方ないよね。
 「豪華なホテルでなくてゴメンね」ってしきりと恐縮してらっしゃったけど、GW中じゃ予約はとれないだろうし、経費込みなんだから凄い出費だよ。
 ホント、ありがたいことなんだよね。
 でもその分、激しかったけど(笑)、、。
 あんなに求められたのも久しぶり。
 こっちが責めている筈なのに、どっちが責めているのか判らない。

 お別れの日の朝は、御一緒に朝食を頂いたんだけど、お皿をとったりコーヒーをついで差し上げただけで凄く感謝された。
 一体、この人って、お家でどんな待遇受けてるんだろう?って思ちゃった。
 セックスがMだからと言って、衣食住の日常生活は別なんだろうと思うんだけど、、。
 (その時の写真、家に帰ったら営業用のメールアドレス宛に「感謝」の言葉と一緒に届いてた。)

 味噌の付いちゃった貸し出し用のラバースーツ、、帰ったら速攻で完璧にクリーニングしなくちゃって考えながら、戸隠に立ち寄る。
 この頃は、結構、お仕事からの開放感があったから、その名の通りバードゲージが掛かった戸隠への七曲がりを強引に駆け上がった。
 結構、快感(笑)。

 戸隠神社の境内に残っている雪を見て、次は水芭蕉の群生を見ようと戸隠森林公園に行ったんだけどどの駐車場も超満員。
 普段、水芭蕉なんて全然興味ありませーんっていう顔の家族連れがゾロゾロと、、。
 なんだか帰り道は遠そう、、。

 ところで今回のお仕事でもメインアイテムだったラバークロス。
 これに関するフェチズムってなんなのだろう?って考える事が時々ある。
 アンも含めて、ある種の人間はラバークロスを身に付けたり、見たりする事によって性的な興奮をする。
 この感覚は、一般の方でも、和洋を問わず特撮ヒーロードラマに登場するヒロイン達の多くが過度にタイトフィットなコスチュームに身を固めていて、それを見ている観客は「格好良い」と「エロチック」の丁度中間くらいの感覚でその姿を鑑賞している筈だから、ある程度の想像はしてもらえると思う。

 考えてしまうのは、その性的興奮云云の事ではなく、社会での「受け入れられ方」の方だ。
 例えばラバーなどを、マドンナやがが辺りが着ると先端ファッションになったりする。
 例えば女性にとって見ればごく当たり前の下着や衣服が、ある種の男性にとって見れば興奮の対象になる。

 決して、お国の状態が安定しているとは言えないコンゴには「サプール」と呼ばれるオシャレに自分の人生の総てを注ぎ込む人々がいるそうだ。
 でも彼らは決して裕福なワケではない。
 高価なスーツに投資するお金を、他に回せば、生活は少しは豊かになる筈だが彼らはそうしない。
 そうしたって、それは彼らにとっての「豊かさ」ではないからだ。
 これ等は一見、個人の考え方のように見えて、実はその人間と社会との関係で反射されて生まれてくる意識のような気がしている。
 ラバークロスも外界との遮断感覚が重要で、それは単に性的なものだけでもないような気がする。

 衣服に関するフェチズムって、どうしても性的な部分で語られる事が多いのだけれど、本当は社会学的な見地でもっと探求されていって良い分野だと思うのだけれど、どんなものだろうか?
 実を言うとアンの書く物語は、いつもその辺りを意識しているのだけれど。



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