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【 旅と温泉グルメ しゃぶれどもしゃぶれども(中部編) 】
31: 信州、湖めぐり ⑤ ミヒャエル・エンデの闇
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野尻湖湖畔にある手作りジャムのお店でジャムを4種類ほど買う。
確かに美味しいけど吃驚する程じゃない。
それでもアンは、個人で自分のブランドを立ち上げようとする人たちがすきだ。
だから買う。
湖畔のナウマン象博物館は、例によって「最○」だったけどGWのお陰でごった返していた。
北海道は、旭山動物園の奇跡のV字回復あたりから、この手の施設にも色々な変革の波が、、、と言いたいところだけど、そういうのが押し寄せてくる場所と、ずっと凪ぎ状態の場所とに二極化してるようだ。
旭山動物園の成功って、形だけ真似ても同じなのね、要は革新の為のハートというか。
くまモンとひこにゃんが、ゆるキャラワールドの国王と女王として君臨して有象無象の後発ゆるキャラの屍を栄養にしながら君臨してる秘密もそこに。
野尻湖人のコスプレって何(笑)。
しかし、日本人の娯楽を求める時の行動様式って、なんだかおかげ参りとか、伊勢参りを思い出す。
目的やその意味なんかどうでも良くて、イベントや様式に参加する事自体が重要みたいな。
帰りは北陸道で帰る事にする。
少し大回りだけれど、どうせ中央道では断続的な渋滞が発生するだろうし、名神が混まない筈がないからだ。
信濃町ICに乗り込む前に黒姫童話館に立ち寄る事にする。
ここは正解だった。
信州はどこもそうだが、高原や高山のすそ野の風景が素晴らしい。
黒姫も妙高山を背景に、新緑が涼やかに輝いている。
そして小説家ミヒャエル・エンデの素顔が垣間見れたのも収穫だった。
ミヒャエル・エンデと言えば、モモやネバーエンディングストーリーを思い出すばかりで、おまけに教育界ともクロスする人物、、アンの守備範囲の人じゃない。
・・と思っていたけれど、氏が作った人形の造形を見ていると、この人にはこの人なりの暗部があるんだなと気付かされた。
そんな風に、本人の本質を、大衆側の勝手な思いこみで「漂白」されたクリエイターって沢山いるよな~。
日本で身近な例で言うと手塚治虫氏とか。
手塚治虫と言えば「鉄腕アトム」、、それはそれで良いんだけど、それじゃアトムが手塚治虫の総てかって言うと全然そんな事ないし。
アン的には、これほど上質な変態的エロチシズムを内包する漫画家って、そうザラにはいないと思うんだけど。
ちなみにミヒャエル・エンデ氏のお父さんは、シュールレアリスム画家のエドガー・エンデなのだ。
今では、エドガー・エンデが描く幻想領域は、それほど珍しくはないと思うけれど、氏が作品を発表していた時代や背景を考えると、かなり尖っていた人なんだなと。
ナチス政権下で退廃芸術家の烙印を押されて迫害されるとか、、。
確かに美味しいけど吃驚する程じゃない。
それでもアンは、個人で自分のブランドを立ち上げようとする人たちがすきだ。
だから買う。
湖畔のナウマン象博物館は、例によって「最○」だったけどGWのお陰でごった返していた。
北海道は、旭山動物園の奇跡のV字回復あたりから、この手の施設にも色々な変革の波が、、、と言いたいところだけど、そういうのが押し寄せてくる場所と、ずっと凪ぎ状態の場所とに二極化してるようだ。
旭山動物園の成功って、形だけ真似ても同じなのね、要は革新の為のハートというか。
くまモンとひこにゃんが、ゆるキャラワールドの国王と女王として君臨して有象無象の後発ゆるキャラの屍を栄養にしながら君臨してる秘密もそこに。
野尻湖人のコスプレって何(笑)。
しかし、日本人の娯楽を求める時の行動様式って、なんだかおかげ参りとか、伊勢参りを思い出す。
目的やその意味なんかどうでも良くて、イベントや様式に参加する事自体が重要みたいな。
帰りは北陸道で帰る事にする。
少し大回りだけれど、どうせ中央道では断続的な渋滞が発生するだろうし、名神が混まない筈がないからだ。
信濃町ICに乗り込む前に黒姫童話館に立ち寄る事にする。
ここは正解だった。
信州はどこもそうだが、高原や高山のすそ野の風景が素晴らしい。
黒姫も妙高山を背景に、新緑が涼やかに輝いている。
そして小説家ミヒャエル・エンデの素顔が垣間見れたのも収穫だった。
ミヒャエル・エンデと言えば、モモやネバーエンディングストーリーを思い出すばかりで、おまけに教育界ともクロスする人物、、アンの守備範囲の人じゃない。
・・と思っていたけれど、氏が作った人形の造形を見ていると、この人にはこの人なりの暗部があるんだなと気付かされた。
そんな風に、本人の本質を、大衆側の勝手な思いこみで「漂白」されたクリエイターって沢山いるよな~。
日本で身近な例で言うと手塚治虫氏とか。
手塚治虫と言えば「鉄腕アトム」、、それはそれで良いんだけど、それじゃアトムが手塚治虫の総てかって言うと全然そんな事ないし。
アン的には、これほど上質な変態的エロチシズムを内包する漫画家って、そうザラにはいないと思うんだけど。
ちなみにミヒャエル・エンデ氏のお父さんは、シュールレアリスム画家のエドガー・エンデなのだ。
今では、エドガー・エンデが描く幻想領域は、それほど珍しくはないと思うけれど、氏が作品を発表していた時代や背景を考えると、かなり尖っていた人なんだなと。
ナチス政権下で退廃芸術家の烙印を押されて迫害されるとか、、。
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