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【 煩悩四国旅 順打ち・逆打ち・乱れ打ち 】
11: 四国は愛媛 今治 ①「しまなみ海道を経て鈍川温泉へ+宇和島」
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高い位置を走る高速道路の位置から見えるラブホテルの屋上の看板は、分厚い洋書に描かれたキューピットの図柄で、キューピットは今まさに、真っ白なページに愛の矢を放とうとしている。
カーラジオから思い出したように大瀧詠一のカバー曲が流れ出る。
「恋するカレン」、馬鹿な失恋男の詩。
雨で流れた遠足みたいに人生は思い通りにならない。
だから人々は、苦しみにさえ、ささやかな幸せを見つけだす。
・・なんて散文詩的な人生(笑)。
お仕事の関係で、とれる休みが不規則なので、旅行の方も宿を直前にとったりという事が多くて、狙い澄ましたように「このホテルで!」って訳にはいつもいかないんです。
でもそれが結果的に、新しい発見に繋がって面白かったりもします。
今回の四国旅は愛媛・今治の鈍川温泉でした。
大阪からのルートは、尾道からしまなみ海道を経て四国へ渡り今治に入るパターンです。
しまなみ海道はサイクリングコースに使われたりと、瀬戸大橋や明石海峡大橋を使っての四国入りとはちょっと違う楽しみがありますね。
「せとうち美術館ネットワーク」という美術館のTPPみたいなもの(笑)があるんですが、しまなみ海道上は見事に美術館の所在ピンが立ち並びます。
中でもアンが好きなのは平山郁夫美術館ですね。
日本画の平山郁夫氏って有名すぎて、逆に実物の作品を見たことのある人が少ないんじゃないかと思いますが、氏のシルクロードをテーマにした作品は圧巻です。
次にアンのお勧めなのが、耕三寺博物館。
とにかくあらゆるものがシュール、浄土真宗本願寺派のれっきとした寺院なのに不思議です。
特に彫刻家の抗谷一東って人による広さ5千平方メートルの白い大理石庭園「未来心の丘」が、、、、
。
それ以上言いません(笑)。
個人的な好みでいうと、因島の小高い丘の麓にある植物園尾道市因島フラワーセンターもいいかなぁ、、、。
アンは大きな植物園が好きなんですよね。
中でも温室の中にある熱帯の奇妙な形をした花達が好きです。
因島フラワーセンターの温室には、初めて見る珍しい花がありました。
俗名ブラックキャット、暗黒色の花弁の中心から猫のひげのようなものが何本も伸びてます。
花のくせに、まるで美しさを拒絶して、違う何物かに変身したがっているように見えるんです。
昼食はしまなみ海道の南端の大島で、海鮮バーベキューを戴きました。
道の駅の「よしうみいきいき館」は「道の駅」というより、「海の駅」って言った方がよさそうな場所で海が充分に堪能できます。
食事の方は、七輪で生け簀から上げた魚介類をそのまま焼くという趣向です。
俗に言う「海鮮焼き」は結構、経験があるんですが、これぐらい鮮度の高い魚介類を食べたのは初めてした。
それくらい、海から生け簀に移されるまでの時間と距離が短いって事ですね。
サザエが自分の蓋を開けて触覚を覗かせる様子を間近に見たのは初めてで「なーんだかカタツムリに似てるー」と恐れおののきながら、それを七輪の金網の上に置いた時には、さすがに残酷なような心持ちになりました。
残酷焼き~っ(汗)。
同じくアワビもそんな感じで食べました。
アワビに肉厚のワカメや海草類の味がして、何よりミルクがかった甘みを持つことにビックリしました。
多分、どんなアワビでも同じような味がするのでしょうが、鮮度の違いは肉の柔らかさや、これらの微妙な味の部分に出てくるのだろうと思います。
残念な事にお値段は、この様な場所でも、やはりそれなりにお高いですけどw。
まあアワビを捕る手間を考えれば、仕方がないことなのかも知れませんね。
さて鈍川温泉の方なんですが、四国の温泉地としては名前が結構通っているのに、この連休中の直前まで空き部屋残数があったという事だけで、その様子の想像はしてもらえると思います。
結構、地味めな「温泉地」です。
今時ピンクの提灯が並んでいる通りを持つ温泉地など、見ただけでも若い客層には何もない「しなびた」場所なのかも知れません。
もっとも、アンの場合は車を使ってかなり無茶な移動をしますから、観光と宿泊地が重なっている必要はあまりなく、鈍川温泉の立地の悪さも気にはなりません。
それにアン達がお世話をしていただいたホテルは、接客などが非常に良心的で、料金的に考えても「穴場」と言っていい存在でした。
ここの食事の名物は、いのぶた料理という事で夕食のコースの中にも小さな、いのぶた鍋が出されました。
アンは肉類があまり好きではなくて、特にぶたとか、いのししの類はごめんなさいなんですけれど、ここのホテルのものは結構おいしく頂けました。
たぶん薬味として付け合わせをする為に出された、たっぷりの白ゴマが効いていたのだと思います。
「いのぶたに白ゴマ」、憶えておきましょう(笑)。
カーラジオから思い出したように大瀧詠一のカバー曲が流れ出る。
「恋するカレン」、馬鹿な失恋男の詩。
雨で流れた遠足みたいに人生は思い通りにならない。
だから人々は、苦しみにさえ、ささやかな幸せを見つけだす。
・・なんて散文詩的な人生(笑)。
お仕事の関係で、とれる休みが不規則なので、旅行の方も宿を直前にとったりという事が多くて、狙い澄ましたように「このホテルで!」って訳にはいつもいかないんです。
でもそれが結果的に、新しい発見に繋がって面白かったりもします。
今回の四国旅は愛媛・今治の鈍川温泉でした。
大阪からのルートは、尾道からしまなみ海道を経て四国へ渡り今治に入るパターンです。
しまなみ海道はサイクリングコースに使われたりと、瀬戸大橋や明石海峡大橋を使っての四国入りとはちょっと違う楽しみがありますね。
「せとうち美術館ネットワーク」という美術館のTPPみたいなもの(笑)があるんですが、しまなみ海道上は見事に美術館の所在ピンが立ち並びます。
中でもアンが好きなのは平山郁夫美術館ですね。
日本画の平山郁夫氏って有名すぎて、逆に実物の作品を見たことのある人が少ないんじゃないかと思いますが、氏のシルクロードをテーマにした作品は圧巻です。
次にアンのお勧めなのが、耕三寺博物館。
とにかくあらゆるものがシュール、浄土真宗本願寺派のれっきとした寺院なのに不思議です。
特に彫刻家の抗谷一東って人による広さ5千平方メートルの白い大理石庭園「未来心の丘」が、、、、
。
それ以上言いません(笑)。
個人的な好みでいうと、因島の小高い丘の麓にある植物園尾道市因島フラワーセンターもいいかなぁ、、、。
アンは大きな植物園が好きなんですよね。
中でも温室の中にある熱帯の奇妙な形をした花達が好きです。
因島フラワーセンターの温室には、初めて見る珍しい花がありました。
俗名ブラックキャット、暗黒色の花弁の中心から猫のひげのようなものが何本も伸びてます。
花のくせに、まるで美しさを拒絶して、違う何物かに変身したがっているように見えるんです。
昼食はしまなみ海道の南端の大島で、海鮮バーベキューを戴きました。
道の駅の「よしうみいきいき館」は「道の駅」というより、「海の駅」って言った方がよさそうな場所で海が充分に堪能できます。
食事の方は、七輪で生け簀から上げた魚介類をそのまま焼くという趣向です。
俗に言う「海鮮焼き」は結構、経験があるんですが、これぐらい鮮度の高い魚介類を食べたのは初めてした。
それくらい、海から生け簀に移されるまでの時間と距離が短いって事ですね。
サザエが自分の蓋を開けて触覚を覗かせる様子を間近に見たのは初めてで「なーんだかカタツムリに似てるー」と恐れおののきながら、それを七輪の金網の上に置いた時には、さすがに残酷なような心持ちになりました。
残酷焼き~っ(汗)。
同じくアワビもそんな感じで食べました。
アワビに肉厚のワカメや海草類の味がして、何よりミルクがかった甘みを持つことにビックリしました。
多分、どんなアワビでも同じような味がするのでしょうが、鮮度の違いは肉の柔らかさや、これらの微妙な味の部分に出てくるのだろうと思います。
残念な事にお値段は、この様な場所でも、やはりそれなりにお高いですけどw。
まあアワビを捕る手間を考えれば、仕方がないことなのかも知れませんね。
さて鈍川温泉の方なんですが、四国の温泉地としては名前が結構通っているのに、この連休中の直前まで空き部屋残数があったという事だけで、その様子の想像はしてもらえると思います。
結構、地味めな「温泉地」です。
今時ピンクの提灯が並んでいる通りを持つ温泉地など、見ただけでも若い客層には何もない「しなびた」場所なのかも知れません。
もっとも、アンの場合は車を使ってかなり無茶な移動をしますから、観光と宿泊地が重なっている必要はあまりなく、鈍川温泉の立地の悪さも気にはなりません。
それにアン達がお世話をしていただいたホテルは、接客などが非常に良心的で、料金的に考えても「穴場」と言っていい存在でした。
ここの食事の名物は、いのぶた料理という事で夕食のコースの中にも小さな、いのぶた鍋が出されました。
アンは肉類があまり好きではなくて、特にぶたとか、いのししの類はごめんなさいなんですけれど、ここのホテルのものは結構おいしく頂けました。
たぶん薬味として付け合わせをする為に出された、たっぷりの白ゴマが効いていたのだと思います。
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