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【 煩悩四国旅 順打ち・逆打ち・乱れ打ち 】
10: 四国は高松 屋島の巻(ついでに「わら屋」さんとかドリフターズとか)
しおりを挟む前回「骨付鳥」の続きで、「四国高松」屋島編です。
「屋島」に訪れてからアンは初めて、四国香川は「うどん県」だけじゃなく、「タヌキ王国」もありだって事を初めて知りました(笑)。
「源平合戦」の内、源氏と平家が「屋島の戦い」を繰り広げたこの島。
那須与一とかのニューヒーローが登場したりして、西日本を転戦して行く平家滅亡ドラマの最終回直前の盛り上がりを支える好ロケーション地でもあります。
(平野耕太さんの「ドリフターズ」のヨイッチー、アニメ版も原作もチャーミングでした。)
といっても現在の「屋島」と、平安末期の「屋島」とでは地形が全然違うんですけどね。
今の屋島は四国の半島ってか岬ぽいんですが、当時はその名の通り「島」だったんですもんね。
といっても現在の「屋島」と、平安末期の「屋島」とでは地形が全然違うんですけどね。
今の屋島は、四国の半島ってか岬ぽいんですが、当時はその名の通り「島」だったんですもんね。
アン達は、屋島の天辺にある屋島寺に向かうために屋島ドライブウェイを、、、、おっと、その前に今回の優しい案内人さんは、屋島ドライブウェイ麓にある「わら屋」さんでデザート代わり?の釜揚げうどんをご馳走して下さいました。
四国讃岐うどん名所を八割方制覇した我が身とすれば、「今更、四国うどん」、そんなに心動かされないだろうと思ってましたが、とっくりに入って出てきた「出汁」にはやられましたね。
イリコです。讃岐うどんで、イリコ出汁は珍しいものじゃないんですが、その濃さというか強さが絶妙でした。
麺は讃岐標準を軽くクリアしてますし、なにより、こういう結構ビッグな観光ロケーションにある「うどん店さん」って、味が平均化しちゃって「普通でしょ」となる所が、他の各穴場うどんスポットと比較しても遜色ないのが凄いと思いました。
えっ?うどんの話はもういいって?
でも話があちこち横にそれるのはアンのクセなんだからもう少し我慢してくださいな。
「源平合戦」と言えば、数年前にNHK大河で放映された「平清盛」を思い出しますね。
アンも主役が松山ケンイチ君って事もあって、最初はかなり一生懸命見てたんですよ。
それに「源平合戦」とか言っちゃうと、古くさくてそれだけで、「興味な~い」って感じなんだけど、あれを映画の「ロード・オブ・ザ・リング」風にアレンジしたらかなり面白い筈だって昔から思ってたし、大河の「平清盛」も最初はそんな感じだったんですよね。
アニメで「アルスラーン戦記」が放映されてましたけど、あれだってアルスラーンが源義経(牛若丸)で、武将ダリューンが弁慶みたいな読替えが充分出来ますよね。
原作の田中芳樹氏だって多少はそう言うこともお考えになったんじゃないかと勝手に想像してます。
そういう楽しみ方をしたら、日本の歴史だって、もっと生き生きした形で蘇るんじゃないかなとか思ったりします。
まあNHK大河「平清盛」の方は、そういう「掴み直し」が上手く行ってなくて、残念な結果になってしまいましたが。
で屋島の方なんですが、「わら屋」さんを後に、屋島ドライブウェイをグビグビ~って感じで上がって行きます。
料金はチラッと見て確認しましたが630円でした。
道路自体はそんなに整備された印象もなく、ただ、これしか車で屋島に上がれる方法はないわけで、、、でも本気で屋島を観光資源として活用したいのなら、このお値段は考えた方がいいんじゃないの~?とか頭の中で思ってましたが、顔は勿論、笑顔、笑顔です。
案内者さんには何の罪もない、どころか感謝感謝ですから。
頂上(?)到着後の駐車場は、広かったですねー。
ここまでの道程を考えると、ちょっとその広さに度肝を抜かれました。
そして観光のハイシーズンになったら、この駐車場が満杯になるのかしらん?という余計な心配も。
で屋島寺に向かったんですが、その境内には巨大な狸立像が2体、、。
屋島について、いや四国についての歴史的な知識のないアンには「?????」の連続。
オーサカで狸と言えば、「信楽の狸」くらいしか知りませんからね。
ちなみに、これは後に興味半分で調べたんですが、日本の三名狸は、佐渡団三郎狸(新潟県佐渡島)、淡路芝右衛門狸(兵庫県淡路島)、屋島太三郎狸(香川県屋島)なんだそうです。
太三郎ってジブリの「平成狸合戦ぽんぽこ」で活躍してたような、、うーん、もう覚えてないや(笑)。
屋島寺を建てた弘法大師が、霧深い屋島で道に迷われた時、蓑笠を着た老人に変化して大師の道案内をしたのが蓑山大明神、つまり屋島太三郎狸なんだだそうです。
でも言っちゃわるいけど、この狸像、存在感に違和感ありまくり(笑)、オーラとしては今は亡き道頓堀の食い倒れ人形に近いぞ。
狐だとしっくりくるのになぁ、、庶民性とかユーモラスな感じって、神社仏閣が持つ雰囲気とマッチしないのか?
狸って、せいぜい神社横の森に巣を構えてるってイメージですもんね。
ここをお参りをした後、「四天門」から出て右手に3分程歩くと、瀬戸内海や高松市内を一望できる「獅子の霊巌」ってゆー凄いネーミングの展望台に移動できます。
その途中に、お土産物屋さんぽいお店が数軒、その中のあるお店で狸の金タマの置物があるのを発見、その表面が御利益にあやかりたい人達の手でつるつるになってるのには笑いました。
(何の御利益かしら?)
ってか勿論、アンも案内人さんの目の前で撫でて来ちゃいましたが(笑)。
この展望台から見える景色は瀬戸内海国立公園の景勝地です。
確かに目に飛び込んで来る光景のグレードはかなり高い、眼下に広がる瀬戸内海、初日の出を拝みに来る人もたくさんおられるようだけど、納得しますね。
屋島名物の「かわらけ投げ」も、確かにここなら本能的にモノを投げたくなるなと思います。
で最後に屋島の山上「談古嶺」、源平合戦の舞台を一望できる展望台です。
古戦場の「檀ノ浦」や小豆島、五剣山などを眺めることができるんただけど、やっぱりここは知識がないと、本気では楽しめないかなー。
同じ歴史でも、幕末とかは、観光地に行った時でも「ここがあの場所かぁ」とか、感覚的にオーバーラップさせられる可能性が高いんですけどね。
、、「源平合戦」はなぁ。
まあ、それとは関係なく、日本人に生まれたなら自分の国の歴史くらい知っときゃ駄目だなって、ちょっと反省しました。
大昔の人たちが、いなけりゃ、今の自分達も存在しないわけですしね。
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