ゴックン、その口で食べるの? /Osaka発ドラァグドライブ、掛け違いの旅

Ann Noraaile

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【 煩悩四国旅 順打ち・逆打ち・乱れ打ち 】

09: 四国は高松 骨付鳥の巻(ついでに栗林公園・北浜alley)

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 四国は結構何回も訪れてるんですが、アンの場合、高松って四国内部への「経由地点」みたいな感じが強かったんですよね。
 ですから高松で長時間滞在した事がなかったんです。

 今回の高松滞在で、地元の方に案内して貰ったのは、高松観光の定番なのでしょうが、「栗林公園」「屋島」「北浜alley」etcでした。

 北浜alleyには、高松港あたりから車で訪れました。
 地元の方に、案内して貰ってるので簡単に駐車場へ車を止められましたが、初めて観光で訪れたら、この駐車場はちょっと戸惑うかもしれませんね。
 いえ、駐車場が複雑な場所にあるという事じゃなく、一瞬ここに止めて良いのかな?と考えちゃう場所だからですが。
 駐車場が港の倉庫跡なんです。
 駐車場だけ見ても、北浜alleyが昔使われていた湾岸の倉庫街を利用して作られた商業施設だというのが良く判ります。

 神戸港は外国との接触が昔からあった影響かどことなくオシャレぽい匂いがしますが、こちらは純国産の港が順調に成長した結果みたいな感じですかね。
 寂れてるわけでもないし、漁港にあるような汗の匂いもあまりしないし、良い感じと言えばイイカンジです(どっちやねん!笑)。

 古い倉庫を活用した複合商業施設という事で、「いかにも」って感じの色々なギャラリーやレストラン、カフェ、雑貨店がありました。
 残念ながらこの時は、日も未だ高い頃に訪れてざっと見て回るだけというスケジュールだったので、夕暮れ時とか、夜の感じは判らないんですけど、それぐらいの時間帯の方がより素敵だったかも。
 北浜alleyで印象に残ったのは雑貨屋さんの「エレメント」でした。
(夜だったらお酒を楽しんだりして、又、違うお店が印象に残っていたんでしょうけど、、この日の夜は○○なお仕事です。)
 
 「エレメント」さんの2階には、レトロな国産ゲーム機が置いてあって、実際にお金を入れて遊べます。
 インベーダーゲームが最新ゲーム機に見えるんですから、そのラインナップはそうとう古いものです。
 中には「あー、これ知ってるー!」っていうゲーム機があって、そのときはプチタイムトラベルしちゃいました。

 他のお店ではアジアン雑貨の「ラグスタイル」、ここも雰囲気良かったです。
 空間が広くて、「バリ雑貨、買えよ。買わないのか!」って感じの押しつけがましさがなくて、オーナーさんがこういうのが本当に好きなんだなって思いました。
 先の「エレメント」さんもそうなんですが、こういう商業形態って、昔と違って大手でヴィレッジヴァンガードとかチチカカがあって、結構難しいと思うんですが、そこは北浜alleyというロケーションを生かした知恵でなんとか生き延びて欲しいなーと思います。
 上から目線の事、書いちゃいましたが、アンはほんとこういうお店が大好きなんですよ。

 で次に案内してもらったのが栗林公園です。
 本州から車で四国に渡るなら、淡路島経由か瀬戸大橋経由でしょ。
 すると高松って、四国上部を東西に移動する時に使う高松自動車道の北側にある街って事になって、本州からの観光だと、途中経由の位置づけになるんですね。
 アン個人の旅行だと、高松ってずっとそんな感じだったんです、でも栗林公園は凄く有名、四国に訪れてなんでそこを知らないんだ?って事なんです。

 なので今回、栗林公園を案内して貰って凄くラッキーでした。
 外国から見た日本庭園ランキングなどでは、栗林公園って足立美術館・桂離宮に続く3位を獲得したりと、結構すごいらしいですね。

 ・・・うーん、でもどうなのかなぁ、足立美術館の日本庭園に比べられるものなのかなぁ、足立美術館の超絶美庭園を見てると、涙が出てきちゃうくらいだし(料金もお高いw)、他にも良い日本庭園っていっぱいあるし。

 まあこの辺りは、個人の感覚の問題なので、もしこの文章が栗林公園ファンの方の目に止まって、気分を害されたら許してやって下さいませ。
 でも紫雲山の借景効果は凄いと思いますよ。
 あんなふうに、山の形が構図の中にピタリと収まる庭園はあまりないと思います。
 それと圧倒的な松の量ですね。

 兎に角、あまり時間がなかったので栗林公園の深いところまで散策できず、外周に近い所で見学してたので、時には周囲のビルの看板が見えたりと、少し気持ちが削がれる事があったのは残念でした。
 景勝地の周辺の美観、これも大事ですね。
 京都が市条例でやってる事って良く判ります。


 この日の夜は、「骨付鳥」です。
 豪華ディナーより、旅に出たら、やっぱりご当地グルメです!
 四国と言えば「うどん」なんですが、今回初めて出会った「骨付鳥」もキュートでした。
 料理下手なアンでさえ、家に帰ってからこの味を再現しようと挑戦した位ですから(笑)。

 紹介して貰ったお店は、骨付鳥・一鶴の高松店さんです。
 一鶴の屋島店さんが最初の候補に挙がっていたようですが、ホテルの関係で高松店さんに案内して貰いました。
 (屋島への上がり口にある屋島店さんのロケーションも観光には便利そうですが、高松駅からの中央通りの賑わいとか、夜の高松もイイです!)
 で一鶴さん、結構な行列でしたよ~。
 大阪人の普通の感覚で言うと、「なんでチキンレッグ如きに並ぶのん?」ですが、確かに並ぶ価値はありますね。


 基本、並んだり待ったりするのは嫌いな人間なんですが、あれって自分の番までの「目処があるか、ないか」によって、かなり感覚が違ってきますよね。
 アンが初めて東京ディズニーランドに行ったときに、一番感心したのが、あの待たせ方でした。
 いや、一鶴さんがそういう工夫をしてたワケじゃなくて、アン達が待っている位置がたまたま店内の回転の様子や、楽しそうに舌鼓をうっているお客さん達の姿が見渡せて「次は自分たちの番だーっ」というのが目に見えて判ったかも知れませんが。
 本当に美味しい物を食べてる時って、人はそういうオーラを自然に発しますものね。
 そうそう、TVCMでよく登場する仲間同士のプチ宴会描写のリアル版(笑)。

 
 美味しかったです!
 味付けとか火の通し方の調理技術ってのもあるんだろうけど、鳥の素材自体の流通経路が、良いんじゃないかしら。
  一鶴さんでは、親鳥と雛鳥の二種類が提供されますが、二本も食べられないので、アンは雛鳥、「案内さん」が親鳥を頼んで二人で仲良くシェアしました。
 (「案内さん」とどんな関係なの?という突っ込みはなしねw)

  焼き上がった骨付鳥から出る油に付けて食べるといいって言われてる、キャベツも、おにぎりも美味しいです。
 なんでしょうね、これ、特別な事をしてそうにもないのに美味しい。
 お家で、まったく同じ事を再現しても、ここまではいかないだろうから、雰囲気なのかなー。

 勿論、親鳥の方が色々な面で味が「しっかり」してますが、その日の気分でどちらもOKの美味しさです。
 そしてこの美味しさは完全に「ビール対応」ですが、辛いだけじゃないから、子どもが食べても大丈夫でしょうね。
 アン的に「味覚の成長」って見方で言うならと、子どもは最初にケンタに出会うより、この「骨付鳥」に出会う方が幸せなんじゃないかと思います。
 鳥自体の旨みが充分に味わえますからね。
 食べやすくするのと、旨みを味わい尽くすのとは、微妙に違うような気がします。

 
 PS 「骨付鳥」レシピがネットのあちこちで収集できますが、アンが何回か挑戦してみた所によると、調味料に「ゆず胡椒」とか、ひねったものは余り必要ないみたいですね。
 ストレートにニンニクや醤油でいけると思います。
 調味料で凝るというより、火力とか時間とか、ねかせとか調理手順をしっかりする方が良いみたいです。

 
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