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【 煩悩四国旅 順打ち・逆打ち・乱れ打ち 】
08: 四国は香川 琴平 「金丸座」
しおりを挟む琴平観光なら、コンピラさんこと金刀比羅宮はもちろんですけど、アンのお勧めは旧金毘羅大芝居「金丸座」です。
コンピラさんの階段登りも、まあ記念になるといえば記念になるけど、あの労力と上からの景色が釣り合う人とそうでない人がいるだろうし。
え?それは上からの眺めの良し悪しじゃなく、信仰心の問題ですって?それは失礼しました。
でもーあの強烈な石段、有名じゃなくて周りになんにもない寂れた寺社仏閣のものだったら、現代人、昇れます?
・・って冗談ですてば。
でも「金丸座」は、こんぴら表参道を昇らずに、左にそれたら行けます(しつこいか)。
旧金毘羅大芝居「金丸座」は天保6年に建てられた現存する日本最古の芝居小屋です。
「金丸座」の名称自体は、明治33年につけられたものです。
昭和45年に国の重要文化財として指定され、この時、名称が旧金毘羅大芝居となりました。
見学は有料ですけど、ガイドさんに案内して貰えます。
アンはこの手の観光ガイドさんの話って、真面目に大人しく聞いてるタイプじゃないんですが、ここのガイド内容は面白かったです。
語りが面白いとか、そう言うのじゃなしに、正にガイドに聞き入るという感じです。
というか、それだけ金丸座の建物自体が魅力的なんですよね。
劇場装置としての「金丸座」の色々な仕掛けは、目で見て、そして説明されないと、その凄さが判らないというか、それで良く判るというか、、。
歌舞伎、凄いです!
歌舞伎の世界って今でも、新しい表現にどんどんチャレンジされてますが、あの遺伝子ってこんな建物の中にも見て取れます。
役者さんも凄いんだろうけど、その演目自体を支えている諸々の施設や背景にある文化も凄い。
「金丸座」の外装・入り口・客席・舞台装置・舞台裏、それぞれに見所たっぷり、トリヴィアたっぷりです。
歌舞伎にかける人々の情熱と工夫がひしひしと伝わってきます。
特に舞台を回転させる仕掛けがある地下?が凄いですね。
本番になったら、あの地下を歌舞伎関係者の皆さんが走り回っている姿を考えるとちょっと鳥肌が立ちます。
ああそれと、「金丸座」の見学が面白いのは、この施設がちゃんと現役で動いてるって事も大きいんでしょうね。
そう、毎年4月に公演される「四国こんぴら歌舞伎大芝居」です!!
お話によると、今でも金丸座公演では電気を一切使わないので、照明なんかも当時のまま、自然光下での歌舞伎になるんだそうです。
ああそれで、「金丸座」の壁の明かり窓って3段階になってるんだ!!
(これ言葉じゃ伝わらないでしょ、是非現地で見てください。)
こんぴら表参道と金刀比羅宮は行ったけれど、旧金毘羅大芝居「金丸座」はまだという方は絶対損をしてますよ。
これから琴平を訪れる可能性のある人は「金丸座」見学を忘れずに。
と言うのも、アンが上の該当者だからです(笑)。
一回目にここに訪れた時には、金刀比羅宮に詣ってヘトヘトになり、中野うどん学校のなんとも言えない観光地パワーに当てられて浮足立ち、「琴平」をしっかり味わえなかった人ですから。
旧金毘羅大芝居「金丸座」を見るまでは、「琴平」には陸軍中野学校の名前に似た、うどん作り体験の出来る土産物屋さんがあったなーとしか、記憶になかった人ですから。
PS 車で旅行にでかけると、かなりネックになってくるのが駐車場ですね。
今みたいにWeb環境が整い切れてなかった頃は、駐車場選びって旅行計画を立てるときの結構重要な要素だったんですよね。
駐車場の情報を仕入れる為に、わざわざ旅行雑誌を買ったりしてね。
観光地によれば、すごく便利な場所で、しかもリーズナブルな条件で車をとめられる駐車場が沢山ある場合もあれば、言い方は悪いですけど「旅行客の足元みちゃってさ。それってボッタクリでしょ」って駐車場しかない所もありますね。
しかもそんな駐車場でも、まだ駐められれば良い方で、駐車待ちで数時間過ごさざるを得なかったりすると、もう最悪です。
でアンの場合、駐車場選びは観光スポットへの距離じゃなく、駐めやすさを主にして駐車場を決める事が多いです。
そうすると結果的に、最低でも数10分は徒歩で目的地まで行くことになります。
長いときは30分とか。
でもその方が、観光スポット以外のその土地の素顔が垣間見えて楽しいんです。
観光スポットって、地上に突如現れた異世界じゃありませんから、必ずその土地に住む人々の生活や歴史・文化の上に成り立っているわけで、それを肌で感じるって素敵な事でしょ。
今回の琴平旅行では、琴平駐車場に車をとめました。
前の旅行で駐車に関しては呼び込みも含めて余り良い思い出がなかったし(笑)。
琴平駐車場は広々してていいですよ。
大きな通り沿いに面しているから、駐車場自体が見つけやすいし。
「こんぴら表参道」階段下まで大体徒歩で8分くらいです。
金倉川を渡って昭和の匂いがプンプンする商店街をぬけ、金刀比羅宮表参道へ出ることができます。
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