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【 煩悩四国旅 順打ち・逆打ち・乱れ打ち 】
07: 四国は高知 安芸から馬路村 「馬路温泉とゆず(後)」
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馬路の温泉ですが、贅沢にも夕食後に二度目の入浴を戴きました。
トロリとしたいいお湯ですが、中途半端な時刻のせいか、浴場には誰も居ませんでした。
浴室の外に見える筈の安田川も真っ黒。
「静けさ」には、圧があるものだなーって思いました。
で、急になんとなく怖くなってきたんです。
多くの田舎の村で、山奥や川や沼に妖怪話が生まれるのがよくわかりましたね。
夜は「ただ暗いだけの昼間」ではないって事なんですね。
『浴室と脱衣室を仕切る磨りガラスに白い影が流れる。
初め入り口にあった子供用のスリッパが、出る時にはきれいになくなっていた。』
そんな書き出しの怪談話が書けそう、みたいな(笑)。
馬路の夜は、昼と別の質量を持っているようですが、「朝」もそんな感じ。
ホテルのテラスから見える、川の飛び岩にずっといた嘴の白くて長い縦型の鳥はなんて名なんだろう?
黒い岩みたいな体色の鳥なんだけど、、、。
丹念に読みとって行かなければ、見落としがちになるけれど、朝には多くの命の芽吹きがあるんですね、、なんちゃって(笑)。
でもって、滅多にやらないんですが、その朝はホテル界隈のお散歩に出かけました。
扮装を解いた「お化け」ちゃんには、意外とこういう時間帯がお似合いなのかも知れません。
お散歩中に、村の吊り橋で若いお母さんと娘さんにであいました。
橋の上で娘を肩車してたお母さんはアンが橋に足を踏み入れた途端に娘さんを降ろしました。
橋が揺れるんです。
アンも昔、姪っ子でこれと同じ経験をした事があります。
奈良は十津川村の谷瀬の吊り橋で、甥っ子にせがまれてやったのですが、ほんと怖かった。
肩車をしてると重心が高くなって、揺らされるととても怖くなるんですね。
慌ててアンは、頭を下げて橋を渡りました。
朝食の後は、次の目的地に出発する前に、村にあるミニチュアの森林鉄道を楽しみました。
小さな渓谷を周回するものなんですが、夏休みのせいか地元の女子高生が切符販売をしてました。
柔らかなショートヘアをグレーブラウンに染めたおしゃれな子で、この年頃の女の子にはファッションの地域格差があまりないんだなぁって思いました。
もちろん都会には、ブランドモノなんかに手を出せる若い子もいて、そういう子達には叶わないだろうけど、お金の自由度を外せば、ファッションって結局本人の感性ってことなのかなぁと思います。
この森林鉄道ではしゃいだあとは、インクラインという不思議なケーブルカーにのりました。
35度くらいの傾斜でもって、小さな丘の斜面を一気に登るのんですが、この動力が「水」なんですね。
いまいち動く理屈が飲み込めないんですけど、アンたちが乗り込んだら、運転手のおじいちゃんが、いきなりケーブルカーの底あたりから水をブババッと排出。
それが終了すると、ケーブルカーが、ズルルと言う感じで上昇し始めるのです。
逆に降りる時は、丘のてっぺんにある貯水タンクから引いてきたパイプから、水をケーブルカーの最後尾についた四角い上戸みたいなものにドドドと注水する。
そしてどうやらこれが満杯になると、再びケーブルカーはごるんごるんとずり下がりだすようです。
(擬音が多くてゴメンナサイ)
なんだか小学校の理科の実験みたいですね(笑)。
こんなインクラインなんかが馬路村にあるのは、この村が総面積の約96%を山林に覆われ、魚梁瀬杉(やなせすぎ)という銘木を中心に林業で栄えてきた歴史があるから、、でも今や村の主産業は「ゆず」なんです。
それと「ゆず」の加工品。
地方創生の鑑みたいですね。
アンは、この馬路村のホテルのおみやげ物売り場のコーナーで、初めてポン酢の「ゆずの村」の瓶を手にしたんです(笑)。
どのスーパーでも、この「ゆずの村」が見受けられるようになったのは、もう少し後の事でした。
トロリとしたいいお湯ですが、中途半端な時刻のせいか、浴場には誰も居ませんでした。
浴室の外に見える筈の安田川も真っ黒。
「静けさ」には、圧があるものだなーって思いました。
で、急になんとなく怖くなってきたんです。
多くの田舎の村で、山奥や川や沼に妖怪話が生まれるのがよくわかりましたね。
夜は「ただ暗いだけの昼間」ではないって事なんですね。
『浴室と脱衣室を仕切る磨りガラスに白い影が流れる。
初め入り口にあった子供用のスリッパが、出る時にはきれいになくなっていた。』
そんな書き出しの怪談話が書けそう、みたいな(笑)。
馬路の夜は、昼と別の質量を持っているようですが、「朝」もそんな感じ。
ホテルのテラスから見える、川の飛び岩にずっといた嘴の白くて長い縦型の鳥はなんて名なんだろう?
黒い岩みたいな体色の鳥なんだけど、、、。
丹念に読みとって行かなければ、見落としがちになるけれど、朝には多くの命の芽吹きがあるんですね、、なんちゃって(笑)。
でもって、滅多にやらないんですが、その朝はホテル界隈のお散歩に出かけました。
扮装を解いた「お化け」ちゃんには、意外とこういう時間帯がお似合いなのかも知れません。
お散歩中に、村の吊り橋で若いお母さんと娘さんにであいました。
橋の上で娘を肩車してたお母さんはアンが橋に足を踏み入れた途端に娘さんを降ろしました。
橋が揺れるんです。
アンも昔、姪っ子でこれと同じ経験をした事があります。
奈良は十津川村の谷瀬の吊り橋で、甥っ子にせがまれてやったのですが、ほんと怖かった。
肩車をしてると重心が高くなって、揺らされるととても怖くなるんですね。
慌ててアンは、頭を下げて橋を渡りました。
朝食の後は、次の目的地に出発する前に、村にあるミニチュアの森林鉄道を楽しみました。
小さな渓谷を周回するものなんですが、夏休みのせいか地元の女子高生が切符販売をしてました。
柔らかなショートヘアをグレーブラウンに染めたおしゃれな子で、この年頃の女の子にはファッションの地域格差があまりないんだなぁって思いました。
もちろん都会には、ブランドモノなんかに手を出せる若い子もいて、そういう子達には叶わないだろうけど、お金の自由度を外せば、ファッションって結局本人の感性ってことなのかなぁと思います。
この森林鉄道ではしゃいだあとは、インクラインという不思議なケーブルカーにのりました。
35度くらいの傾斜でもって、小さな丘の斜面を一気に登るのんですが、この動力が「水」なんですね。
いまいち動く理屈が飲み込めないんですけど、アンたちが乗り込んだら、運転手のおじいちゃんが、いきなりケーブルカーの底あたりから水をブババッと排出。
それが終了すると、ケーブルカーが、ズルルと言う感じで上昇し始めるのです。
逆に降りる時は、丘のてっぺんにある貯水タンクから引いてきたパイプから、水をケーブルカーの最後尾についた四角い上戸みたいなものにドドドと注水する。
そしてどうやらこれが満杯になると、再びケーブルカーはごるんごるんとずり下がりだすようです。
(擬音が多くてゴメンナサイ)
なんだか小学校の理科の実験みたいですね(笑)。
こんなインクラインなんかが馬路村にあるのは、この村が総面積の約96%を山林に覆われ、魚梁瀬杉(やなせすぎ)という銘木を中心に林業で栄えてきた歴史があるから、、でも今や村の主産業は「ゆず」なんです。
それと「ゆず」の加工品。
地方創生の鑑みたいですね。
アンは、この馬路村のホテルのおみやげ物売り場のコーナーで、初めてポン酢の「ゆずの村」の瓶を手にしたんです(笑)。
どのスーパーでも、この「ゆずの村」が見受けられるようになったのは、もう少し後の事でした。
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