ゴックン、その口で食べるの? /Osaka発ドラァグドライブ、掛け違いの旅

Ann Noraaile

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【 煩悩四国旅 順打ち・逆打ち・乱れ打ち 】

06: 四国は高知 安芸から馬路村 「馬路温泉とゆず(前)」

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 大阪で値段を無視して、ウマイぽん酢しょうゆを選ぶなら、「旭ポンズ」か「ゆずの村」の2択でしょう(笑)。
 両者ともTVCMなんかで強烈に露出してるわけでもないのに、「今日は本当に美味しいポン酢で」というハレの日には、高確率で選ばれるポン酢です。
 しかも「ぽん酢」は激戦区ですから、次から次へと新商品が生まれる中でですよ。
 やっぱり売れる理由あってのロングセラーやベストセラー商品って強いですよね。
 あっ、アンは「ゆずの村」派です。
 って事で今回は、アンが初めて、ぽん酢「ゆずの村」を強く意識した旅の話を。

 この旅は、四国の安芸から始まりました。
 安芸は、阪神タイガースの春のキャンプ地で知られた町ですけど、「観光地としては、、」っていう構えの印象ですよね。
 安芸って、少し山の方に入ったら濃~い四国の田舎ですから。
 でもこれが結構、アン的には当たりでした。
 

 もちろん、本州近畿にも一杯「田舎」はある訳ですが、四国のはなんとなく感じが違うんですよ。
 あえて言えばプチ南国ぽいw?
 安芸は、それを存分に堪能できます。
 観光スポットなら土井廓中・武家屋敷跡がいいですね。
 完全にタイムスリップした感じ、童謡の「叱られて」が、この地で作られたのも凄くうなずけます。

  叱られて 叱られて
  あの子は町まで お使いに
  この子は坊やを ねんねしな
  夕べさみしい 村はずれ
  こんと きつねが なきゃせぬか
  ・・・ホントに、村のはずれまで行ったら狐がケーンと鳴くと思います(笑)。

 この「日本の田舎」を見終わってから、足を伸ばした安芸城跡近くの堀の蓮も凄かったです。
 アンの蓮に対するイメージは、線香臭いというかお婆ちゃんのそれなんだけど、濃厚な緑の中に綿みたいな白がポッと咲いてるのは、ちょっと熱帯入ったエロチックな感じさえしました。

 それと安芸観光で外せないのは、野良時計と「焼きなすアイス」。
 野良時計はある意味、イメージと実体の落差が、札幌の時計台といい勝負だけど、見て損はないでしょう。
 それに野良時計って名前がいいでしょー、野良仕事用、、恋の街・札幌の時計台とはちょっと違うw。

 実物は黒塀づくりの札幌の時計台みたいなもんですけどね。
 そこでちょっとお茶したのが、この時計台の側にある高園茶屋さん。
 ここの野点コーヒー、美味しかったです。
 プラス甘さを抑えた羊羹、ごちそうさまでした。
 そうそう「焼きなすアイス」は、一度食べてみる事をお勧めしますね。
 どんな味かって?わてよういわんわ(笑)。

 そんな安芸観光が終わったら、今夜の宿がある馬路村に移動です。

 「う・ま・じ・むら」ですよ、「うまじむら」、「ばろむら」ではありません(笑)。

 そう、冒頭の「ゆずの村」が生まれた村ですね。
 四国の一般道って、総じて極端なアップダウンが少ない感じで、ほのぼのした印象なんですが、馬路村は安田川沿いのくねくね道をズンズンと登ったところにあって、結構「辿り着いた」感がありました。
 うーん、、山奥ぅ。


 馬路村の村おこし戦略の優れている部分は、都会の人間が、田舎にどんな幻想を持っているかを知り抜いている事なんだと思いますね。
 馬路温泉のパンフレットの裏表紙には「馬路では雨が珍しくない、そしてそんな雨の日に馬路温泉に泊まったあなたは幸せだ」と書いてありました。
 (※ 今はどうだか知りませんが)

 「雨に刻々とその表情を変えていく山肌を、時より聞こえるカワセミの声と共になにもせずに、一日中眺められるのだから、、」と。
 泣かせる名文句ですね。
 「旅」は、日々の決まり切ったルーチンワークを破る為にあるんですからね。
 日々自分をすり減らしていくような現実感を洗い流して、心身をリフレッシュさせる為。
 やっぱりこのコンセプトうまいですね。


 さてお食事、旅館で出される土佐ジロー(地鶏)のたたきや、鮎・山菜が徹底的に美味しいです。
 よく地方から来たヒトが、都会の魚なんて臭くてたべられないと言うけれど、逆に都会の人間が地方に出かけて「地」のものを食べると、なぜ味がこんなに違うのかと吃驚しちゃいますよね。

 時々「本当に美味しいもの」は売りに出さないで自分達で食べるとかいう話を聞きますが、こんな美味しいものを食べたら、そういった事はありうるかもーと思ったりしますねw。
 もちろん、それは正真正銘の「本物」、地元天然物にありついた場合の話なんですけど(笑)。


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