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「では、訓練を始める。まず留学生にはチームに混ざってもらう。先程の模擬戦について聞きたいこともあるだろう。ロックとアンジェリーナはカムイのチームに、エルクとエレナはスレッドのチームに入りなさい」
「よろしくね」
僕とお姉ちゃんはスレッド君のところへと移動する。
「今日の訓練は以前から話していた通り、トラップの発見と解除をしてもらう。ダンジョンにある元々のトラップだけでは物足りないだろうと、5階層まで俺がトラップを大量に仕掛けておいた。トラップに掛かってしまったら毎回ここまで戻ってくるように。お前達にはトラップに掛からずに何階層まで行けるか競ってもらう。今日中なら何回でも挑んで構わないが、安全なトラップだけとは限らない。俺が仕掛けたトラップに死ぬようなものはないが、怪我をするものはある。当然、ダンジョンに元々あるトラップには命の保障はない。無理だと思ったチームは途中で棄権しても構わない。何か質問はあるか?」
「個人的に相談したいことがあります」
僕はロイド先生に言う。
この訓練に僕が参加したら訓練にならないからだ。
「では、スレッド以外のチームは訓練開始だ。くれぐれも気を抜くなよ」
他のチームがダンジョンに向かって行った。
「それで、相談とは何だ?」
「トラップを見つけて解除する訓練とのことですけど、僕はトラップを見つけて解除する特殊なスキルをもってます。僕が参加すると訓練にならないと思いまして、どうしたらいいですか?」
「俺はそのスキルがどの程度のものか知らないからな。各自のスキルを活用して下層を目指すのも訓練の内だから、訓練に適したスキルを所有していること自体は問題ない。一度気にせずスキルを使って訓練に参加して、簡単に5階層まで到達してしまったら、次はエルクのスキル無しで挑んでもらうのがいいだろうか」
「わかりました」
どうするのか聞けたところで、僕達もダンジョンに向かって出発する。
「自己紹介がちゃんと出来ていなかったから、ダンジョンに入る前にお互い何が出来るのか共有しよう。ダンジョンは危ないから、お互いのことをもっと知ることは必要だと思うんだ」
歩きながらスレッド君が言った。
「それじゃあ、まずは俺からするか。ウォルクだ。風魔法が得意だ。チームでは後衛のアタッカーを担当している。見ての通り獣人で鼻が効くから、周りの警戒も俺が担当している」
ウォルクくんは本人も言った通り獣人だ。
ウルフが二本足で立ったような見た目をしており、人に近いラクネとは異なり、獣寄りの獣人だ。
外見だけを見れば前衛だけど、後衛のようだ。
「私はコレットです。私も後衛で、支援と治癒の魔法が使えます。弓も少し使えます。王国の水の聖女様のようになることが私の目標です」
コレットさんが言ったことに、お姉ちゃんが動揺する。
「コレットさんは水の聖女を見たことはあるんですか?」
僕はコレットさんに聞く。お姉ちゃんが当人だとは気付いていないみたいだけど、気付けてないだけなのか、それとも噂くらいしか知らなくて、気付きようがないのか。
「残念ながら見たことはないんです。本当なら王国に行って弟子にしてもらいたいんだけど、お父さんは許してくれないし、争いが始まるしで会いに行くのは難しいんです」
「そうなんだ。コレットさんはなんでおね……聖女様にそんなに憧れているんですか?」
「噂を聞いただけですが、死んだ人を生き返らせることも出来る程の力があるのに、教会で修道女としての修行をしながらお金の無い人にも分け隔てない治療をしているそうなんです。私も治癒魔法を水の聖女様のように使いたいと思いました」
コレットさんは嬉しそうな顔をして言った。
自分の好きなことを話せることが嬉しいのだろう。
それを聞いたお姉ちゃんは恥ずかしそうに俯いてしまった。
話すかどうかはお姉ちゃんに任せよう。
「スレッド・スレイブです。火魔法が使えますが、魔力量に自信がないので、先程の模擬戦のように剣術を補佐する形で魔法を発動してます。クラスのまとめ役もやってますので、何か困ったことがあれば遠慮なく言ってください」
家名があるってことはスレッド君は貴族のようだ。
ウォルク君とコレットさんとチームを組んでいるし、貴族とか平民とかあまり気にしない人なのかな。
「エルク……エルクだよ。さっきロイド先生に言ったとおり、トラップの発見と解除に特化したスキルが使えます。今は土魔法の熟練度を上げる訓練を重点的にしてるよ。学院の友達と冒険者のパーティを組んでいて、少し前にパーティ全員がEランクになったよ」
「あの実力でEランクなのか?」
ウォルク君に聞かれる。
「パーティみんなで上を目指そうって話をしていて、僕だけランクを上げる試験を受けるってことはしてないんだ」
「それなら納得だ。あれでDランクになりたくてもなれないと言われたら、王国の冒険者には化け物しかいなくなる」
「最後は私ね。エレナです。教室でも話したけどエルクの姉です。水魔法と回復魔法が使えます。少し前にエルクにも手伝ってもらって昇格試験を受けて、Aランクの冒険者になりました。スレッド君は気付いていて黙っててくれていたみたいだけど、周りから水の聖女と呼ばれています。周りが勝手によんでいるだけなので、普通に接してくれると嬉しいです」
お姉ちゃんは自分が水の聖女だと話すことにしたようだ。
そういえば、お姉ちゃんはスキル屋から何もスキルを買ってないのかな?
リーナさんは収納のスキルを買おうとして、スキル屋に勧められてアイテムボックスを買ったってラクネから聞いたけど……。
「み、水の聖女様!あ、ああありがとうございました!わ、私を聖女様の弟子にしてください!」
コレットさんが驚きパニックになりながら、弟子にして欲しいとお姉ちゃんに頼む。
お父さんから反対されているってさっき言ってたのに、いいのだろうか……。
「ごめんなさい。私も神父様から教えを乞うている身なのでそれは出来ません。でも、弟子とは関係なく、一緒に学ぶ仲間として仲良くしたいです」
「……わかりました。聖女様の修行が終わられた時にもう一度お願いしに行きます」
わかっていないようだ。
お姉ちゃんは断る理由として自分も修行中の身と言っただけで、元から弟子なんて取る気はないと思う。
「聖女様というのもやめてね。周りがよんでいるだけで、自分がそんなに立派なものだとは思ってないから。今は同じクラスの1人だからね」
「はい!」
コレットさんを見て、リーナさんを治してすぐの時のラクネを少し思い出した。
「王都でスタンピードが起きた後、子供が子爵になったとの噂を聞いたんだ。王国だけでなく、帝国でも子供が武勲を上げて家名を得たという話は聞いたことがない。本来であれば詳しい話が入ってくるはずなんだけど、王国との関係が悪くなったせいで話が入ってきていないんだ。もし知っていて、隠していることでなければ教えてもらえないかな?」
スレッド君に聞かれる。
「子爵になったのはロック君だよ」
別に隠すことでもないし、ロック君自身も隠そうとしていないので教える。
「彼だったんだ。さっきの模擬戦を見た後だから納得するしかないね。僕はもしかしたら君がそうなのだと思ったんだけど、違ったみたいだね」
「なんでそう思ったの?」
「さっき、名前を途中で言い直したから、もしかしたら家名があって言いたくないのかなって。それに、模擬戦の時は全然本気を出していなかったみたいだから、君が噂の人物でも納得出来ると思ってね」
「……実は僕も準男爵から男爵に上がって、家名をもらったんだ。スレッド君が家名も名乗ったからエルク・アメノミと僕も名乗らないといけなかったんだけど、貴族として扱って欲しくなかったから言うのをやめたんだ」
スタンピードから王都を守るのに甚大な活躍をしたとして、また断ることが許されず爵位が上がってしまった。
しかもなんちゃって貴族の準男爵から、ちゃんとした貴族として扱われる男爵になってしまった。
何かあった時に国の為に働けという意味で爵位を上げたと、今なら思ってしまう。
もう一つ上がってしまうと領地持ちの貴族となってしまうので、ダイス君にはこれ以上上げないでと本気でお願いした。
ダイス君に褒美は何が欲しいか聞かれて、特に欲しいものはないと言ったら報償金を増額された僕とは違い、褒美としても爵位を希望したロック君は平民から一気に子爵になった。
今は王都が荒れているので後回しになっているけど、領地も与えられることになっている。
ロック君はサボン村とその辺りを領地としてもらうことになっているそうだ。
前に僕が行こうとして結局辿り着かなかったスマスラ遺跡も含まれているらしい。
「僕も貴族の息子ではあるけど、学院の中に上下関係はないからね。全員が全員そうだとは言えないけど、少なくてもコレットとウォルクは僕に対しても普通に接してくれるから、その心配は不要だよ」
言い方からして、スレッド君は結構上の貴族家のようだ。
「よろしくね」
僕とお姉ちゃんはスレッド君のところへと移動する。
「今日の訓練は以前から話していた通り、トラップの発見と解除をしてもらう。ダンジョンにある元々のトラップだけでは物足りないだろうと、5階層まで俺がトラップを大量に仕掛けておいた。トラップに掛かってしまったら毎回ここまで戻ってくるように。お前達にはトラップに掛からずに何階層まで行けるか競ってもらう。今日中なら何回でも挑んで構わないが、安全なトラップだけとは限らない。俺が仕掛けたトラップに死ぬようなものはないが、怪我をするものはある。当然、ダンジョンに元々あるトラップには命の保障はない。無理だと思ったチームは途中で棄権しても構わない。何か質問はあるか?」
「個人的に相談したいことがあります」
僕はロイド先生に言う。
この訓練に僕が参加したら訓練にならないからだ。
「では、スレッド以外のチームは訓練開始だ。くれぐれも気を抜くなよ」
他のチームがダンジョンに向かって行った。
「それで、相談とは何だ?」
「トラップを見つけて解除する訓練とのことですけど、僕はトラップを見つけて解除する特殊なスキルをもってます。僕が参加すると訓練にならないと思いまして、どうしたらいいですか?」
「俺はそのスキルがどの程度のものか知らないからな。各自のスキルを活用して下層を目指すのも訓練の内だから、訓練に適したスキルを所有していること自体は問題ない。一度気にせずスキルを使って訓練に参加して、簡単に5階層まで到達してしまったら、次はエルクのスキル無しで挑んでもらうのがいいだろうか」
「わかりました」
どうするのか聞けたところで、僕達もダンジョンに向かって出発する。
「自己紹介がちゃんと出来ていなかったから、ダンジョンに入る前にお互い何が出来るのか共有しよう。ダンジョンは危ないから、お互いのことをもっと知ることは必要だと思うんだ」
歩きながらスレッド君が言った。
「それじゃあ、まずは俺からするか。ウォルクだ。風魔法が得意だ。チームでは後衛のアタッカーを担当している。見ての通り獣人で鼻が効くから、周りの警戒も俺が担当している」
ウォルクくんは本人も言った通り獣人だ。
ウルフが二本足で立ったような見た目をしており、人に近いラクネとは異なり、獣寄りの獣人だ。
外見だけを見れば前衛だけど、後衛のようだ。
「私はコレットです。私も後衛で、支援と治癒の魔法が使えます。弓も少し使えます。王国の水の聖女様のようになることが私の目標です」
コレットさんが言ったことに、お姉ちゃんが動揺する。
「コレットさんは水の聖女を見たことはあるんですか?」
僕はコレットさんに聞く。お姉ちゃんが当人だとは気付いていないみたいだけど、気付けてないだけなのか、それとも噂くらいしか知らなくて、気付きようがないのか。
「残念ながら見たことはないんです。本当なら王国に行って弟子にしてもらいたいんだけど、お父さんは許してくれないし、争いが始まるしで会いに行くのは難しいんです」
「そうなんだ。コレットさんはなんでおね……聖女様にそんなに憧れているんですか?」
「噂を聞いただけですが、死んだ人を生き返らせることも出来る程の力があるのに、教会で修道女としての修行をしながらお金の無い人にも分け隔てない治療をしているそうなんです。私も治癒魔法を水の聖女様のように使いたいと思いました」
コレットさんは嬉しそうな顔をして言った。
自分の好きなことを話せることが嬉しいのだろう。
それを聞いたお姉ちゃんは恥ずかしそうに俯いてしまった。
話すかどうかはお姉ちゃんに任せよう。
「スレッド・スレイブです。火魔法が使えますが、魔力量に自信がないので、先程の模擬戦のように剣術を補佐する形で魔法を発動してます。クラスのまとめ役もやってますので、何か困ったことがあれば遠慮なく言ってください」
家名があるってことはスレッド君は貴族のようだ。
ウォルク君とコレットさんとチームを組んでいるし、貴族とか平民とかあまり気にしない人なのかな。
「エルク……エルクだよ。さっきロイド先生に言ったとおり、トラップの発見と解除に特化したスキルが使えます。今は土魔法の熟練度を上げる訓練を重点的にしてるよ。学院の友達と冒険者のパーティを組んでいて、少し前にパーティ全員がEランクになったよ」
「あの実力でEランクなのか?」
ウォルク君に聞かれる。
「パーティみんなで上を目指そうって話をしていて、僕だけランクを上げる試験を受けるってことはしてないんだ」
「それなら納得だ。あれでDランクになりたくてもなれないと言われたら、王国の冒険者には化け物しかいなくなる」
「最後は私ね。エレナです。教室でも話したけどエルクの姉です。水魔法と回復魔法が使えます。少し前にエルクにも手伝ってもらって昇格試験を受けて、Aランクの冒険者になりました。スレッド君は気付いていて黙っててくれていたみたいだけど、周りから水の聖女と呼ばれています。周りが勝手によんでいるだけなので、普通に接してくれると嬉しいです」
お姉ちゃんは自分が水の聖女だと話すことにしたようだ。
そういえば、お姉ちゃんはスキル屋から何もスキルを買ってないのかな?
リーナさんは収納のスキルを買おうとして、スキル屋に勧められてアイテムボックスを買ったってラクネから聞いたけど……。
「み、水の聖女様!あ、ああありがとうございました!わ、私を聖女様の弟子にしてください!」
コレットさんが驚きパニックになりながら、弟子にして欲しいとお姉ちゃんに頼む。
お父さんから反対されているってさっき言ってたのに、いいのだろうか……。
「ごめんなさい。私も神父様から教えを乞うている身なのでそれは出来ません。でも、弟子とは関係なく、一緒に学ぶ仲間として仲良くしたいです」
「……わかりました。聖女様の修行が終わられた時にもう一度お願いしに行きます」
わかっていないようだ。
お姉ちゃんは断る理由として自分も修行中の身と言っただけで、元から弟子なんて取る気はないと思う。
「聖女様というのもやめてね。周りがよんでいるだけで、自分がそんなに立派なものだとは思ってないから。今は同じクラスの1人だからね」
「はい!」
コレットさんを見て、リーナさんを治してすぐの時のラクネを少し思い出した。
「王都でスタンピードが起きた後、子供が子爵になったとの噂を聞いたんだ。王国だけでなく、帝国でも子供が武勲を上げて家名を得たという話は聞いたことがない。本来であれば詳しい話が入ってくるはずなんだけど、王国との関係が悪くなったせいで話が入ってきていないんだ。もし知っていて、隠していることでなければ教えてもらえないかな?」
スレッド君に聞かれる。
「子爵になったのはロック君だよ」
別に隠すことでもないし、ロック君自身も隠そうとしていないので教える。
「彼だったんだ。さっきの模擬戦を見た後だから納得するしかないね。僕はもしかしたら君がそうなのだと思ったんだけど、違ったみたいだね」
「なんでそう思ったの?」
「さっき、名前を途中で言い直したから、もしかしたら家名があって言いたくないのかなって。それに、模擬戦の時は全然本気を出していなかったみたいだから、君が噂の人物でも納得出来ると思ってね」
「……実は僕も準男爵から男爵に上がって、家名をもらったんだ。スレッド君が家名も名乗ったからエルク・アメノミと僕も名乗らないといけなかったんだけど、貴族として扱って欲しくなかったから言うのをやめたんだ」
スタンピードから王都を守るのに甚大な活躍をしたとして、また断ることが許されず爵位が上がってしまった。
しかもなんちゃって貴族の準男爵から、ちゃんとした貴族として扱われる男爵になってしまった。
何かあった時に国の為に働けという意味で爵位を上げたと、今なら思ってしまう。
もう一つ上がってしまうと領地持ちの貴族となってしまうので、ダイス君にはこれ以上上げないでと本気でお願いした。
ダイス君に褒美は何が欲しいか聞かれて、特に欲しいものはないと言ったら報償金を増額された僕とは違い、褒美としても爵位を希望したロック君は平民から一気に子爵になった。
今は王都が荒れているので後回しになっているけど、領地も与えられることになっている。
ロック君はサボン村とその辺りを領地としてもらうことになっているそうだ。
前に僕が行こうとして結局辿り着かなかったスマスラ遺跡も含まれているらしい。
「僕も貴族の息子ではあるけど、学院の中に上下関係はないからね。全員が全員そうだとは言えないけど、少なくてもコレットとウォルクは僕に対しても普通に接してくれるから、その心配は不要だよ」
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