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「エルクくんとエレナさんに聞きたいことがあるのだけれど、少しいいかな」
予想していた通り、トラップに掠りもせずに5階層まで到達した後、僕は口出ししないようにしての2週目の訓練中にスレッド君に話しかけられる。
1周目の時はトラップの発見はしたけど、出来るだけ解除はせずに避けていたので、同じルートを通ってもトラップはまだ残っている。
僕は掛かることがないのでいいけど、スレッド君は話しながらでもいいのかな?
「大丈夫だよ」
そう思いながらも、訓練に失敗したとして、評価が下がるのは話しかけて来たスレッド君自身なので返事をする。
「帝国をどう思う?」
「スキル屋の抗議のこと?」
質問の括りが大きすぎて何が聞きたいのか、何の意図があるのかわからない。
「いや、帝国という国について、王国に住んでいる者としてどう思うのか知りたい。今もこうしていがみ合っていることについてどう思っているのか」
「来たばかりだから帝国の都合は全然知らないけど、スタンピードで国が疲弊している時に戦を仕掛けるのは、人道的にどうかとは思ったよ。他は帝国のこともあんまり知らないから、特に思っていることはないかな」
僕は正直に答える。
「エレナさんは?」
「エルクに同意ね。住む国は違っても、苦しんでいる人が大勢いるとわかっているなら、争っていた歴史があってもまずは手を貸すべきよ。神父様のような方が皇帝だったらきっとそうしていたわ。実際、魔王様と獣王様からは少なくない物資が届けられて、そのおかげで生きながらえている人もいるわね。王国の事情しかしらないし、王国の事情も全て把握している訳ではないけど、帝国に対してあまり良い印象はないわ」
「教えてくれてありがとう。賛同出来ないのであれば、今から話すことは忘れてもらいたいのだけれど、今の皇帝には王座から退いてもらおうと計画している。以前から話に上がることはあったけど、なかなか実行に移すことは出来なかった。失敗する未来しかなかったから。でも、皇帝に対して不満が大きくなっている今ならチャンスはあると思うんだ。どうか2人にも協力してもらいたい」
スレッド君は革命でも起こす気なのだろうか。
話しぶりから察するに、同じ思想を持つレジスタンスが何人かいるみたいだ。
「僕達に協力を頼むってことは、力でなんとかしようと思ってるってことだよね?争いをなくす為に争うのも時には必要だと思うけど、そのやり方をすると争いの連鎖が始まりそうだよ。止めるつもりはないけど、僕は何も聞かなかったことにするね」
僕は当然断る。
「私も聞かなかったことにするわね。だけど、その前に一つだけ言わせて。コレットさんとウォルクさんの前で言うってことは2人もその仲間ということよね。コレットさん、争いを無くすためでも、争いが起きればたくさんの関係のない人まで傷つくことになります。長い目で見れば傷つく人は少なくなるかもしれないけど、その為の犠牲にしていいとは私は思わない。弟子にすることは出来ないけど、もしお父さんの許しがでるなら一緒に教会で神父様から教えを乞いましょう。きっと考えが変わるわ。そしたら、一緒に違う方法で困っている人の助けとなることをしましょう」
お姉ちゃんも断ったけど、お姉ちゃんは自身を慕ってくれているコレットさんには違う道を歩んで欲しいようだ。
「わかりました。私は抜けることにします。でも、スレッド君のやろうとしていることに反対しているわけではないので、私も全て忘れることにします」
コレットさんは即答した。
やっぱり、仲良くなったばかりのラクネと同じ目をしているように見える。
お姉ちゃんの噂を聞いたから憧れているって言ってたけど、本当にそれだけの理由なのかな。
そうだとしたら、大分影響を受けやすい人だと思うけど……。
「待って欲しい。君達が考えているような方法をとるつもりはないんだ。中立派の支持を得る為に君達の名前を貸してもらいたいという話で、君達に戦って欲しいと頼んでいるわけじゃない。君達は王国でも重要な立ち位置にいると思う。噂がここまで届いているくらいだから。だから、そんな君達が協力者になってくれるという話だけで、大分こちらに有利に話が進むと僕は期待して話をしたんだ」
剣を取って戦うわけではないようだ。
ただ、聖女と呼ばれているお姉ちゃんは別としても、僕の名前を使ったところで何か大きく流れが変わるとは思えない。
確かに自分の力が周りに比べて飛び抜けているのは理解しているつもりではいるけど、僕が何か行動を起こしたとして、僕だからという理由で協力してくれる人は多くないはずだ。
ダイス君は冷静に国としてプラスになるかどうかで考えるはずだから、ローザの家が命を救われた恩を感じて協力してくれるかどうかというところだろう。
後は家族くらいしかいないと思う。
「何をするつもりなのか、問題ない程度でいいから教えてくれる?」
とりあえず、詳しい話を聞くことにする。
「まず、僕のことを知らないみたいだから身分を話すと、第八皇子になります。継承権は一応ありますが、無いようなものです」
スレッド君は皇子様だった。
自分が次の皇帝になる為に、派閥を大きくしたいってことかな。
確かにそういう話なら、初めに僕が想像した武力でどうにかしようということとは異なる。
「僕自身が皇帝になる可能性は限りなく0に近いですが、僕の姉である第二皇女のセレイユ姉さんを女帝とするべく僕は動いています。姉さんは長年続いている王国とのいざこざを終わらせたいと考えていますが、今の停戦協定も帝国に有利な形で結ばれており、それも含めて真っ白な関係に戻したいと考えている姉さんに付いてくれる貴族は多くないのが現状です」
スレッド君が皇帝になるのではなく、お姉さんを女帝としたいのか。
停戦協定の内容は知らないけど、わざわざ利益を捨てるのを良しとはしないだろう。
「このままだと、王国と争うのも悪くないと思っている人が次の皇帝になりそうってこと?」
「そうです。何も動かなければ第一皇子のガラク様が皇帝になるはずです」
ガラク兄さんと言わないということは、セレイユ様に比べて、ガラク様とは親しい関係ではないということだろうか。
「僕が名前を貸すことで、その流れが変わるとは思えないんだけど……」
「今回の戦に限らず、王国と争えば君達が戦場に出てくる可能性はあると思う。これは帝国が仕掛けるだけでなく、王国が攻めてくるということも含めての話になる。セレイユ姉さんと君達が親しいのであれば、王国が帝国を攻める時に君達が参加するという未来は考えにくい。君達なら王国の命令に背くことも可能なはずだから。そういった形で名前を借りたいと思っている。可能なら実際にセレイユ姉さんにも会ってどんな人なのか知ってもらいたい」
「どうする?」
僕としては答えは決まっているけど、答える前にお姉ちゃんの意見を聞いておく。
お姉ちゃんは首を横に振った。
お姉ちゃんも僕と同じ結論のようだ。
「面白い話をしているな。俺も混ぜてくれよ」
予想していた通り、トラップに掠りもせずに5階層まで到達した後、僕は口出ししないようにしての2週目の訓練中にスレッド君に話しかけられる。
1周目の時はトラップの発見はしたけど、出来るだけ解除はせずに避けていたので、同じルートを通ってもトラップはまだ残っている。
僕は掛かることがないのでいいけど、スレッド君は話しながらでもいいのかな?
「大丈夫だよ」
そう思いながらも、訓練に失敗したとして、評価が下がるのは話しかけて来たスレッド君自身なので返事をする。
「帝国をどう思う?」
「スキル屋の抗議のこと?」
質問の括りが大きすぎて何が聞きたいのか、何の意図があるのかわからない。
「いや、帝国という国について、王国に住んでいる者としてどう思うのか知りたい。今もこうしていがみ合っていることについてどう思っているのか」
「来たばかりだから帝国の都合は全然知らないけど、スタンピードで国が疲弊している時に戦を仕掛けるのは、人道的にどうかとは思ったよ。他は帝国のこともあんまり知らないから、特に思っていることはないかな」
僕は正直に答える。
「エレナさんは?」
「エルクに同意ね。住む国は違っても、苦しんでいる人が大勢いるとわかっているなら、争っていた歴史があってもまずは手を貸すべきよ。神父様のような方が皇帝だったらきっとそうしていたわ。実際、魔王様と獣王様からは少なくない物資が届けられて、そのおかげで生きながらえている人もいるわね。王国の事情しかしらないし、王国の事情も全て把握している訳ではないけど、帝国に対してあまり良い印象はないわ」
「教えてくれてありがとう。賛同出来ないのであれば、今から話すことは忘れてもらいたいのだけれど、今の皇帝には王座から退いてもらおうと計画している。以前から話に上がることはあったけど、なかなか実行に移すことは出来なかった。失敗する未来しかなかったから。でも、皇帝に対して不満が大きくなっている今ならチャンスはあると思うんだ。どうか2人にも協力してもらいたい」
スレッド君は革命でも起こす気なのだろうか。
話しぶりから察するに、同じ思想を持つレジスタンスが何人かいるみたいだ。
「僕達に協力を頼むってことは、力でなんとかしようと思ってるってことだよね?争いをなくす為に争うのも時には必要だと思うけど、そのやり方をすると争いの連鎖が始まりそうだよ。止めるつもりはないけど、僕は何も聞かなかったことにするね」
僕は当然断る。
「私も聞かなかったことにするわね。だけど、その前に一つだけ言わせて。コレットさんとウォルクさんの前で言うってことは2人もその仲間ということよね。コレットさん、争いを無くすためでも、争いが起きればたくさんの関係のない人まで傷つくことになります。長い目で見れば傷つく人は少なくなるかもしれないけど、その為の犠牲にしていいとは私は思わない。弟子にすることは出来ないけど、もしお父さんの許しがでるなら一緒に教会で神父様から教えを乞いましょう。きっと考えが変わるわ。そしたら、一緒に違う方法で困っている人の助けとなることをしましょう」
お姉ちゃんも断ったけど、お姉ちゃんは自身を慕ってくれているコレットさんには違う道を歩んで欲しいようだ。
「わかりました。私は抜けることにします。でも、スレッド君のやろうとしていることに反対しているわけではないので、私も全て忘れることにします」
コレットさんは即答した。
やっぱり、仲良くなったばかりのラクネと同じ目をしているように見える。
お姉ちゃんの噂を聞いたから憧れているって言ってたけど、本当にそれだけの理由なのかな。
そうだとしたら、大分影響を受けやすい人だと思うけど……。
「待って欲しい。君達が考えているような方法をとるつもりはないんだ。中立派の支持を得る為に君達の名前を貸してもらいたいという話で、君達に戦って欲しいと頼んでいるわけじゃない。君達は王国でも重要な立ち位置にいると思う。噂がここまで届いているくらいだから。だから、そんな君達が協力者になってくれるという話だけで、大分こちらに有利に話が進むと僕は期待して話をしたんだ」
剣を取って戦うわけではないようだ。
ただ、聖女と呼ばれているお姉ちゃんは別としても、僕の名前を使ったところで何か大きく流れが変わるとは思えない。
確かに自分の力が周りに比べて飛び抜けているのは理解しているつもりではいるけど、僕が何か行動を起こしたとして、僕だからという理由で協力してくれる人は多くないはずだ。
ダイス君は冷静に国としてプラスになるかどうかで考えるはずだから、ローザの家が命を救われた恩を感じて協力してくれるかどうかというところだろう。
後は家族くらいしかいないと思う。
「何をするつもりなのか、問題ない程度でいいから教えてくれる?」
とりあえず、詳しい話を聞くことにする。
「まず、僕のことを知らないみたいだから身分を話すと、第八皇子になります。継承権は一応ありますが、無いようなものです」
スレッド君は皇子様だった。
自分が次の皇帝になる為に、派閥を大きくしたいってことかな。
確かにそういう話なら、初めに僕が想像した武力でどうにかしようということとは異なる。
「僕自身が皇帝になる可能性は限りなく0に近いですが、僕の姉である第二皇女のセレイユ姉さんを女帝とするべく僕は動いています。姉さんは長年続いている王国とのいざこざを終わらせたいと考えていますが、今の停戦協定も帝国に有利な形で結ばれており、それも含めて真っ白な関係に戻したいと考えている姉さんに付いてくれる貴族は多くないのが現状です」
スレッド君が皇帝になるのではなく、お姉さんを女帝としたいのか。
停戦協定の内容は知らないけど、わざわざ利益を捨てるのを良しとはしないだろう。
「このままだと、王国と争うのも悪くないと思っている人が次の皇帝になりそうってこと?」
「そうです。何も動かなければ第一皇子のガラク様が皇帝になるはずです」
ガラク兄さんと言わないということは、セレイユ様に比べて、ガラク様とは親しい関係ではないということだろうか。
「僕が名前を貸すことで、その流れが変わるとは思えないんだけど……」
「今回の戦に限らず、王国と争えば君達が戦場に出てくる可能性はあると思う。これは帝国が仕掛けるだけでなく、王国が攻めてくるということも含めての話になる。セレイユ姉さんと君達が親しいのであれば、王国が帝国を攻める時に君達が参加するという未来は考えにくい。君達なら王国の命令に背くことも可能なはずだから。そういった形で名前を借りたいと思っている。可能なら実際にセレイユ姉さんにも会ってどんな人なのか知ってもらいたい」
「どうする?」
僕としては答えは決まっているけど、答える前にお姉ちゃんの意見を聞いておく。
お姉ちゃんは首を横に振った。
お姉ちゃんも僕と同じ結論のようだ。
「面白い話をしているな。俺も混ぜてくれよ」
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