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目覚めたら・・・
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目を開けると目の前には見知らぬ女性がいた
「エルクちゃん、おはよう」
…エルク?
そうか、転生したのか。
俺は自分の身体を見る。幼児だな。2歳くらい…いや、3歳だった
赤子からスタートじゃなくてよかった。
お腹減ったなぁ…
この人は母親だ。何故だかわかる。なんか安心する
お腹減った
「おはよう…ママ、お腹すいた…」
「エルクちゃん、ごめんね。ご飯少なくて」
そうだ、うちは貧乏だった。
当たり前のようにママって呼んだし、なんか記憶が混在してる気がする
「だいじょうぶ…」
「ごめんね…」
悲しませてしまった
女の子が近づいてきて話しかけてくる
「エルクおきたの?お姉ちゃんが遊んであげる」
えーと、たしか……姉のエレナだ
「お姉ちゃん、おはよう」
「何したい?」
笑顔で聞かれる
今は頭の整理をしたいけど…
「…さんぽ」
「わかった。じゃあいこう」
エレナと手を繋いで外を歩く
辺りはあまり活気のない農村だ。初めて会うはずなのにすれ違う人の顔に既視感を覚えるのは、俺が覚えてないだけで実際は何度かあってるのだろう。
頭の中に2人いるみたいで気持ち悪い
あぁー、お腹すいた
そういえば、神に強奪使ったんだったな。結局どうなったんだ?
「お姉ちゃん、自分のスキルってどうやってかくにんするの?」
「教会にある水晶を借りれば見れるわよ。知りたいの?」
「うん」
「この村には教会が無いからむずかしいね。それにまだ3歳だからスキルなんて多分ないわよ?」
「そうなの?」
「たまに子供の頃からスキル持ってる子もいるらしいけどね。大人になってもスキルを持ってない人も普通にいるらしいし、もしスキルがあったら相当ラッキーよ」
僕は強奪が成功してるなら持ってるくらいか。
相手が神だから失敗してる方が可能性高そうだけど
ん?僕……考えるのはやめよう
「教会ってどこにあるの」
「私も行ったことないからわからないけど、馬車で2日くらい行ったところに大きい街があるみたいだよ」
それは、無理だな
「他に知る方法は無いの?」
「定期的に神父さんが治療の為に村を回ってから、その時にお願いすれば貸してくれるかも…」
「いつくらい?」
「わからないけど、前に来たのは結構前だったからもしかしたらそろそろ来てくれるかもね」
「そっか…ありがとう」
それまではお預けかな
「そろそろ帰ろうか」
「うん」
家に帰るとご飯が準備されていた
大根みたいなやつとスープ
お腹が限界だったから助かった
大根みたいなのはめっちゃ固かった。味は……あんまりしない。
スープも薄味だった。
でもお腹すいてたから残さず全部食べる
……全然足りない
おかわりは無さそうだ…
お風呂もないな
冷たい水で身体を拭いてから寝ることになった
ハードモードだな
代わり映えしない空腹と戦う日々が過ぎて幾分、やっと神父さんが来る日がやってきた
この生活はもうツライ。なんとか今日で脱出するしかない。
まずはどうにかして水晶を使わせてもらわないとな。
後は強奪が成功してて、いいスキルを奪ってることを願うまでだ
「エルクちゃん、おはよう」
…エルク?
そうか、転生したのか。
俺は自分の身体を見る。幼児だな。2歳くらい…いや、3歳だった
赤子からスタートじゃなくてよかった。
お腹減ったなぁ…
この人は母親だ。何故だかわかる。なんか安心する
お腹減った
「おはよう…ママ、お腹すいた…」
「エルクちゃん、ごめんね。ご飯少なくて」
そうだ、うちは貧乏だった。
当たり前のようにママって呼んだし、なんか記憶が混在してる気がする
「だいじょうぶ…」
「ごめんね…」
悲しませてしまった
女の子が近づいてきて話しかけてくる
「エルクおきたの?お姉ちゃんが遊んであげる」
えーと、たしか……姉のエレナだ
「お姉ちゃん、おはよう」
「何したい?」
笑顔で聞かれる
今は頭の整理をしたいけど…
「…さんぽ」
「わかった。じゃあいこう」
エレナと手を繋いで外を歩く
辺りはあまり活気のない農村だ。初めて会うはずなのにすれ違う人の顔に既視感を覚えるのは、俺が覚えてないだけで実際は何度かあってるのだろう。
頭の中に2人いるみたいで気持ち悪い
あぁー、お腹すいた
そういえば、神に強奪使ったんだったな。結局どうなったんだ?
「お姉ちゃん、自分のスキルってどうやってかくにんするの?」
「教会にある水晶を借りれば見れるわよ。知りたいの?」
「うん」
「この村には教会が無いからむずかしいね。それにまだ3歳だからスキルなんて多分ないわよ?」
「そうなの?」
「たまに子供の頃からスキル持ってる子もいるらしいけどね。大人になってもスキルを持ってない人も普通にいるらしいし、もしスキルがあったら相当ラッキーよ」
僕は強奪が成功してるなら持ってるくらいか。
相手が神だから失敗してる方が可能性高そうだけど
ん?僕……考えるのはやめよう
「教会ってどこにあるの」
「私も行ったことないからわからないけど、馬車で2日くらい行ったところに大きい街があるみたいだよ」
それは、無理だな
「他に知る方法は無いの?」
「定期的に神父さんが治療の為に村を回ってから、その時にお願いすれば貸してくれるかも…」
「いつくらい?」
「わからないけど、前に来たのは結構前だったからもしかしたらそろそろ来てくれるかもね」
「そっか…ありがとう」
それまではお預けかな
「そろそろ帰ろうか」
「うん」
家に帰るとご飯が準備されていた
大根みたいなやつとスープ
お腹が限界だったから助かった
大根みたいなのはめっちゃ固かった。味は……あんまりしない。
スープも薄味だった。
でもお腹すいてたから残さず全部食べる
……全然足りない
おかわりは無さそうだ…
お風呂もないな
冷たい水で身体を拭いてから寝ることになった
ハードモードだな
代わり映えしない空腹と戦う日々が過ぎて幾分、やっと神父さんが来る日がやってきた
この生活はもうツライ。なんとか今日で脱出するしかない。
まずはどうにかして水晶を使わせてもらわないとな。
後は強奪が成功してて、いいスキルを奪ってることを願うまでだ
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