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ダンジョン探索
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翌日、ヨツバはまだ調べ事を続けるとのことなので僕は1人でダンジョンの入り口へと向かう。
入り口には昨日と同じ男性がいた。
「ダンジョンに潜りに来ました。とりあえず10階層までにします」
「ちゃんと3人揃えてきたな。そこの紙に書いてくれ」
「わかりました」
僕は自分の名前と10階層まで潜ること、それから5の鐘が鳴る頃に帰還すると記入する。
「気をつけて行ってこいよ」
僕はダンジョンに入る。
1人でも入れた理由は幻影のスキルで3人いるように幻を見せていたからだ。
冒険者を雇うことも出来るは出来るけど、毎日雇っていたらお金が保たない。
なので僕はルールを破ってダンジョンに入ることにした。
見た目は3人なので許してほしい。
意味はないけど……
せっかく幻影を作ったので、幻影は囮に使うことにする。
僕は幻影を自身の前と後ろに配置してダンジョンを進んでいく。
3人いるように見えても実際は1人なので、接近されると危険だ。
なのでヨツバが参加するまでは無理せず浅い階層でレベルを上げるつもりでいる。
6階層まで降りた所でキラーベアーを見つけた。
こいつとは何回も戦ったことがあるし、あまり群れてもいない。
今日はこいつと戯れるか……。
僕は適当に歩いて、キラーベアーを見つけたら倒すということを繰り返す。
キラーベアーを倒して手に入るのは[魔素(★)]だった。
以前と同じスライムが出てくるやつだ。
レベルが1上がった所で切り上げることにする。
前のダンジョンからほとんどレベル上げをしていなかったということもあるが、やっとレベルは22だ。
悪くはないけど、やっぱりもっと奥に潜りたいな……
翌日、僕は同様の方法でダンジョンに入り5階層に転移する。
今日は多少の危険はあるけど10階層にいるボスを倒しに行く。
僕は目に入った魔物を倒しながら10階層のボス部屋の前までやってくる。
10階層のボスはレッサードラゴンらしい。
レッサーと付いているけど、ドラゴンであることには変わりない。
ちなみに地上にはレッサードラゴンはほとんどいないらしい。
頑張れば倒せる相手ではあるけど、レッサーだとしても素材はドラゴンだ。
狩り尽くされて、絶滅の危機らしい。
この世界に魔物を保護しようなんて考えはないので、残ってるかもしれないレッサードラゴンは見つかり次第狩られる。
どうでもいいことを思い出しながら僕はボス部屋の扉を開ける。
「グギャアアアアア」
レッサードラゴンが吠える。
こいつがレッサーと呼ばれる所以は空を飛べないこと。
そしてブレスも吐けない。
魔法使いが1人で戦うと考えた場合、同じレベル帯の魔物の中ではこいつは倒しやすい部類だ。
的が大きく、動きもそこまで速くない。
その代わり皮が分厚く、その質量で押し潰そうとしてくる。
戦士1人の方が苦労しそうだ。
僕はレッサードラゴンと距離をとることを意識しながら火魔法で攻撃を加えていく。
同格か格上くらいの相手だけど、近寄られないことに意識して攻撃を重視しなければ問題はなかった。
やはり相性が良かったな。
レベルは残念ながら上がらなかったが、獲得した魔素は★2だった。
スライム以外が出てきそうだ。
僕は11階層へと降りる。
11階層の魔物はベアーウルフだった。
倒したことのある魔物だけど、それはヨツバと2人でだ。
しかもダンジョンの方が魔物の数が多い。
僕は10階層へ戻ることにする。
ボスを何度も倒したいけど、ボス部屋を開けてもパーティに直近でこのボスを倒した人がいると出てこない。
大体1日空けるとまた戦えるらしい。
僕は★2の魔素が気になるのでまだ早いけどダンジョンから出る。
都市を出て、人目のつかないところまで移動する。
ストレージから魔素★2を取り出し、蓋を開ける。
★でスライムなのだから★2だとウルフくらいが出てくると思っていた。
強い魔物だとしてもキラーベアーくらいだろうと……
しかし現れたのは鳥にもドラゴンにも見える魔物だった。
これがワイバーンだろうか……。
いや、考察している暇はない。
すぐに倒さなくては……。どこかに飛んで逃げて行ってしまったら大変だ。
都市の方にいったら最悪死人が出る。
僕は慌てて火魔法でワイバーンを仕留める。
飛び立つ前でよかった。空高く飛ばれてしまったら対処出来なくなるところだった。
ワイバーンはスライム同様、倒しても経験値は増えず、魔素も落とさなかった。
予想外ではあるけど、これも今のところ必要はないな。
ワイバーンはすぐに倒せたことを考えるとそこまで強い魔物ではないと思う。
攻撃を当てにくいという点では戦いにくいけど、空中の敵に攻撃する手段があればそこまで危険ではないだろう。
もちろん今の僕にとって油断の出来る相手ではないし、倒せたのも地上にいたからだ。
だけど、魔物としての格で考えるならばさっき戦ったレッサードラゴンの方が明らかに上だろう。
僕は仮説を立てる。
★で出てくる魔物はスライムだった。
スライムは多分魔物の中で最弱だ。
ワイバーンはもしかしたら魔素★2を落とす魔物の中で最弱なのではなかろうか?
そうなると★3が手に入った時にはさらに強力な魔物が出てきそうな気がする。
とりあえず確認は出来たので学院まで戻ることにする。
寝る為に日本の自室に戻る前、ヨツバに「明日からは私もダンジョンに行く」と言われた。
結局、それらしき手掛かりは見つからなかったらしい。
翌日からはヨツバとダンジョンに潜る。
ヨツバがいるので幻影は1人だけだ。
ヨツバが来たので11階層以降も問題なく進むことが出来る。
レッサードラゴンを倒し、11階層でレベル上げをして今日は帰還して、さらに翌日15階層まで進む。
14階層までの魔物は[魔素(★)]をドロップしていたが15階層の魔物は[魔素(★2)]をドロップした。
ドロップした魔物はワイバーンだった。
基本的にダンジョンは下の階層に潜るほど魔物は強くなる。
★2の魔素を落とす魔物で1番浅い階層にいたのはワイバーンだったことを考えると、僕の仮説は合っていそうだ。
まあ、最弱だということは正直どうでもいいことだけれど、ここから先の魔物を倒した数だけ地上にワイバーンを解き放つことが出来るのはヤバいな。
街の中でやろうものなら地獄絵図になることが容易に想像できる。
入り口には昨日と同じ男性がいた。
「ダンジョンに潜りに来ました。とりあえず10階層までにします」
「ちゃんと3人揃えてきたな。そこの紙に書いてくれ」
「わかりました」
僕は自分の名前と10階層まで潜ること、それから5の鐘が鳴る頃に帰還すると記入する。
「気をつけて行ってこいよ」
僕はダンジョンに入る。
1人でも入れた理由は幻影のスキルで3人いるように幻を見せていたからだ。
冒険者を雇うことも出来るは出来るけど、毎日雇っていたらお金が保たない。
なので僕はルールを破ってダンジョンに入ることにした。
見た目は3人なので許してほしい。
意味はないけど……
せっかく幻影を作ったので、幻影は囮に使うことにする。
僕は幻影を自身の前と後ろに配置してダンジョンを進んでいく。
3人いるように見えても実際は1人なので、接近されると危険だ。
なのでヨツバが参加するまでは無理せず浅い階層でレベルを上げるつもりでいる。
6階層まで降りた所でキラーベアーを見つけた。
こいつとは何回も戦ったことがあるし、あまり群れてもいない。
今日はこいつと戯れるか……。
僕は適当に歩いて、キラーベアーを見つけたら倒すということを繰り返す。
キラーベアーを倒して手に入るのは[魔素(★)]だった。
以前と同じスライムが出てくるやつだ。
レベルが1上がった所で切り上げることにする。
前のダンジョンからほとんどレベル上げをしていなかったということもあるが、やっとレベルは22だ。
悪くはないけど、やっぱりもっと奥に潜りたいな……
翌日、僕は同様の方法でダンジョンに入り5階層に転移する。
今日は多少の危険はあるけど10階層にいるボスを倒しに行く。
僕は目に入った魔物を倒しながら10階層のボス部屋の前までやってくる。
10階層のボスはレッサードラゴンらしい。
レッサーと付いているけど、ドラゴンであることには変わりない。
ちなみに地上にはレッサードラゴンはほとんどいないらしい。
頑張れば倒せる相手ではあるけど、レッサーだとしても素材はドラゴンだ。
狩り尽くされて、絶滅の危機らしい。
この世界に魔物を保護しようなんて考えはないので、残ってるかもしれないレッサードラゴンは見つかり次第狩られる。
どうでもいいことを思い出しながら僕はボス部屋の扉を開ける。
「グギャアアアアア」
レッサードラゴンが吠える。
こいつがレッサーと呼ばれる所以は空を飛べないこと。
そしてブレスも吐けない。
魔法使いが1人で戦うと考えた場合、同じレベル帯の魔物の中ではこいつは倒しやすい部類だ。
的が大きく、動きもそこまで速くない。
その代わり皮が分厚く、その質量で押し潰そうとしてくる。
戦士1人の方が苦労しそうだ。
僕はレッサードラゴンと距離をとることを意識しながら火魔法で攻撃を加えていく。
同格か格上くらいの相手だけど、近寄られないことに意識して攻撃を重視しなければ問題はなかった。
やはり相性が良かったな。
レベルは残念ながら上がらなかったが、獲得した魔素は★2だった。
スライム以外が出てきそうだ。
僕は11階層へと降りる。
11階層の魔物はベアーウルフだった。
倒したことのある魔物だけど、それはヨツバと2人でだ。
しかもダンジョンの方が魔物の数が多い。
僕は10階層へ戻ることにする。
ボスを何度も倒したいけど、ボス部屋を開けてもパーティに直近でこのボスを倒した人がいると出てこない。
大体1日空けるとまた戦えるらしい。
僕は★2の魔素が気になるのでまだ早いけどダンジョンから出る。
都市を出て、人目のつかないところまで移動する。
ストレージから魔素★2を取り出し、蓋を開ける。
★でスライムなのだから★2だとウルフくらいが出てくると思っていた。
強い魔物だとしてもキラーベアーくらいだろうと……
しかし現れたのは鳥にもドラゴンにも見える魔物だった。
これがワイバーンだろうか……。
いや、考察している暇はない。
すぐに倒さなくては……。どこかに飛んで逃げて行ってしまったら大変だ。
都市の方にいったら最悪死人が出る。
僕は慌てて火魔法でワイバーンを仕留める。
飛び立つ前でよかった。空高く飛ばれてしまったら対処出来なくなるところだった。
ワイバーンはスライム同様、倒しても経験値は増えず、魔素も落とさなかった。
予想外ではあるけど、これも今のところ必要はないな。
ワイバーンはすぐに倒せたことを考えるとそこまで強い魔物ではないと思う。
攻撃を当てにくいという点では戦いにくいけど、空中の敵に攻撃する手段があればそこまで危険ではないだろう。
もちろん今の僕にとって油断の出来る相手ではないし、倒せたのも地上にいたからだ。
だけど、魔物としての格で考えるならばさっき戦ったレッサードラゴンの方が明らかに上だろう。
僕は仮説を立てる。
★で出てくる魔物はスライムだった。
スライムは多分魔物の中で最弱だ。
ワイバーンはもしかしたら魔素★2を落とす魔物の中で最弱なのではなかろうか?
そうなると★3が手に入った時にはさらに強力な魔物が出てきそうな気がする。
とりあえず確認は出来たので学院まで戻ることにする。
寝る為に日本の自室に戻る前、ヨツバに「明日からは私もダンジョンに行く」と言われた。
結局、それらしき手掛かりは見つからなかったらしい。
翌日からはヨツバとダンジョンに潜る。
ヨツバがいるので幻影は1人だけだ。
ヨツバが来たので11階層以降も問題なく進むことが出来る。
レッサードラゴンを倒し、11階層でレベル上げをして今日は帰還して、さらに翌日15階層まで進む。
14階層までの魔物は[魔素(★)]をドロップしていたが15階層の魔物は[魔素(★2)]をドロップした。
ドロップした魔物はワイバーンだった。
基本的にダンジョンは下の階層に潜るほど魔物は強くなる。
★2の魔素を落とす魔物で1番浅い階層にいたのはワイバーンだったことを考えると、僕の仮説は合っていそうだ。
まあ、最弱だということは正直どうでもいいことだけれど、ここから先の魔物を倒した数だけ地上にワイバーンを解き放つことが出来るのはヤバいな。
街の中でやろうものなら地獄絵図になることが容易に想像できる。
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