2 / 144
1
はじめてのワンナイト
しおりを挟む
子どもの頃から親譲りの無鉄砲で損ばかりしているーー夏目漱石の「坊ちゃん」ではないけれども。
リーマンショック前夜、バブルの余波と物価安の時代に生を受け、伝統的家族観と少子高齢化のいいとこ取りでシックスポケットの恩恵を最大限に受けて子ども時代を過ごした、和をもって尊しとなす後期ゆとり世代ーーのはずなのだが、「"あしたの◯ョー"かっ!」てセルフツッコミを入れたくなるくらい物心ついた時からハングリー精神全開なガキーーそれが俺、青葉恒星だった。
その上曲がった事が許せず、納得いかないと先生だろうが体格のいい上級生だろうがいちいち食ってかかった。
と言っても、先に手を出すのは悪手であると保育園時代に早くも学んだため、主に祖父ちゃん譲りの啖呵でやり込める。
たまに売られる喧嘩(物理)も必ず買ってたので生傷が絶えず、昭和のヤンキー全盛時代ならまだしもクラスの多数派は空気の読める平和な派閥主義者達だったから、小中高通じて学校ではだいたい浮いていた。
恩師には「恒星のいるクラスはトラブルだらけだが、イジメだけはない」などと言われ、嘆かれたのか褒められたのかよくわからない。大人になった今振り返ってみると、さぞかし扱い難いガキだったろうと思う。
一方的にやり込めないで(心理・物理)ちゃんと相手の話も聞くべきだーーと言う事も徐々に学んだ。そんな俺も一浪一留で無事に大学を卒業し、紆余曲折の末、中途採用で正社員となり数年。アラサーの域に入った今は落ち着いたもんだ。
……と、自分では思い込んでいた。
なのにやらかした。しかもストリートファイター系じゃなく、どうやら18禁系の……
昨夜、ひどく飲んだくれて記憶を無くし、見知らぬ部屋で目が覚めたーーと、ここまでは割とよくある話かもしれない。
だが、あからさまにタイーホされちゃう系の、不道徳なパーティでもやらかした後のようなひどい部屋で、全裸で目覚めたとしたら話は別だ。
「男なら逃げるな」というのもガテン系祖父ちゃんの教えだがーーめっちゃ現実逃避したい。前代未聞の状況を自分の中で消化するので精一杯だ。
ーーええと……ついにお天道様に顔負けできないようなことをやらかしてしまったのか、俺?
昨夜何があったのか二日酔いの痛む頭で必死に思い出そうとしたが、記憶がまったく抜け落ちていてさらに愕然とした。
酷く寝乱れた跡のあるツインのベッドとユニットバスのみというシンプルな構成のその空間は、個人の居住スペースではなくどこかのビジホのツインルームのようだ。状況からすると部屋には俺の他に少なくとも一人以上がいたはずだが、部屋に他の人物の気配はない。
あちらこちらに散乱する酒池肉林の残滓に閉口しつつ衣類を回収し、ついでに相手を思い出す手がかりとなる物が何か落ちてないか探す。口紅のついたグラスとか片方だけのピアスとか、長い抜け毛とか香水の残り香とかーー何か残っていてもよさそうなのに、見事に何もない。
あるのは床に転がる空き缶空き瓶と山のような……
ーー紙ゴミ拾ってDNA分析頼んだら何か出るかな?ーーって、アメドラの科学捜査班じゃあるまいし。
ーーいや。むしろ、相手の記憶も手がかりも全くないってことの方が問題じゃないか?まさか……昏睡強盗?
慌てて部屋の片隅に放り投げてあった鞄を開け中を確認した。財布は中身ごと無事で、スマホも免許証も社員証もあった。位置情報を確認してみると自宅の最寄駅からふた駅手前にあるホテルのようだ。
とりあえずシャワーを浴びようとバスルームに入ったが、なぜか片方の輪が配管に掛けられたままの手錠と赤と白に汚れたタイルを見て発狂しそうになった。
事件性のないことを信じて床は洗い流したが、手錠を外すには鍵が必要そうだ。
たぶんこのホテルを利用することは二度ないだろうが、それでも従業員にどう思われるかが気になって、チェックアウト前に一通り部屋を片づけることにした。作業に没頭することで現実から逃避したかった。
小一時間後、どこをどう見ても18禁系の複数上等乱痴気破廉恥パーティー後そのものだったカオスな部屋を、ズボラな宿泊客が散らかしたレベルまでカモフラージュすることができた。
手錠の鍵はついに見つからなかった。
ーーって、しまった。今何時だよ?
今日は取引先と大事な打ち合わせがある。とりあえずプライベートで起きてしまったことは後回しだ。が、着替えに戻っている暇はない。昨日と同じ服を見苦しくない程度に整え、チェックアウトのためにフロントに降りたのだが支払いは済んでいると言われ、二度驚いた。安心するより先に背筋が薄ら寒くなった。
相手がどんな人物かーーそもそもあの部屋に二人だけか、それとも何人かいたのかだけでも聞いてみたかったが、間違いなく変に思われる。受け入れがたい現実と向き合うのも怖くて、従業員の記憶に残ることなく一刻も早くその場を離れて無関係な人になりたかった。
ーーどういうことだ?まさか俺、犯罪に巻き込まれたんじゃ?
会社までの電車で揺られているうちにだんだん現実感が増し、不安に襲われる。
これまでの人生で、出会って間もない女の子と飲んでいい気分になって意気投合したこともあるにはある。が、いわゆるワンナイトラブってのはしたことがない。
昭和ど真ん中世代の古風な祖父に育てられたせいか、恋愛もそれに付随する行為も過程も、それなりに重く考える。
年齢を重ねるにつれてただ好きだ、くっついた、別れた、では済まされず「結婚」というゴールをお互いそれなりに考えられなければならない域に入ってきたのもわかっている。
最近は仕事でもそれなりに責任ある立場を任され、恋愛に対してもだんだん腰が重くなっている。現在彼女はいないので、ヒヤヒヤしながら浮気を隠したりバレて責めらたりする心配だけはない。それが救いか。
美人局に逆リベンジポルノ、あるいは病気を伝染されていたなどなどーーどちらかといえば今まで自分が被害者だとばかり考えてしまっていたが、逆に自分が加害者側になっている可能性もある。もしも未成年に節操なく声かけちゃってたとかだったら、どうしたらいいんだ?
ーーやっぱり警察に相談するべきなんじゃないか?
ーーいや!俺が逮捕されたら祖父ちゃん、ショックで倒れちゃうかも……血圧高いし。
どん底まで気分が落ち込んだ時、天啓のようにひらめいた。
ーーいや、まてよ。相手が未成年だとしたら、ホテル代を精算していくってのはおかしくないか?
そこで少し冷静になったところで、明らかに事後特有の気怠さと睡魔が一気に襲って来た。あやうく意識を手放して、最寄り駅で降り損ねるところだった。
ーーそれにしても記憶無くなるまで飲むなんて何年ぶりだろうな。しかも、誰かに何かをやらかしといて忘れてるなんて……
平日の夜に会うような人間なんて限られている。行きずりのナンパでないなら、同じ会社内の人間だという可能性は高い。もし相手が既婚者だったり彼氏持ちだったりしたら、また別な面倒の種が待っているわけでーーだが、とりあえず今は目の前のプレゼンに集中する事にする。そして。
ーー酒、やめよう……
リーマンショック前夜、バブルの余波と物価安の時代に生を受け、伝統的家族観と少子高齢化のいいとこ取りでシックスポケットの恩恵を最大限に受けて子ども時代を過ごした、和をもって尊しとなす後期ゆとり世代ーーのはずなのだが、「"あしたの◯ョー"かっ!」てセルフツッコミを入れたくなるくらい物心ついた時からハングリー精神全開なガキーーそれが俺、青葉恒星だった。
その上曲がった事が許せず、納得いかないと先生だろうが体格のいい上級生だろうがいちいち食ってかかった。
と言っても、先に手を出すのは悪手であると保育園時代に早くも学んだため、主に祖父ちゃん譲りの啖呵でやり込める。
たまに売られる喧嘩(物理)も必ず買ってたので生傷が絶えず、昭和のヤンキー全盛時代ならまだしもクラスの多数派は空気の読める平和な派閥主義者達だったから、小中高通じて学校ではだいたい浮いていた。
恩師には「恒星のいるクラスはトラブルだらけだが、イジメだけはない」などと言われ、嘆かれたのか褒められたのかよくわからない。大人になった今振り返ってみると、さぞかし扱い難いガキだったろうと思う。
一方的にやり込めないで(心理・物理)ちゃんと相手の話も聞くべきだーーと言う事も徐々に学んだ。そんな俺も一浪一留で無事に大学を卒業し、紆余曲折の末、中途採用で正社員となり数年。アラサーの域に入った今は落ち着いたもんだ。
……と、自分では思い込んでいた。
なのにやらかした。しかもストリートファイター系じゃなく、どうやら18禁系の……
昨夜、ひどく飲んだくれて記憶を無くし、見知らぬ部屋で目が覚めたーーと、ここまでは割とよくある話かもしれない。
だが、あからさまにタイーホされちゃう系の、不道徳なパーティでもやらかした後のようなひどい部屋で、全裸で目覚めたとしたら話は別だ。
「男なら逃げるな」というのもガテン系祖父ちゃんの教えだがーーめっちゃ現実逃避したい。前代未聞の状況を自分の中で消化するので精一杯だ。
ーーええと……ついにお天道様に顔負けできないようなことをやらかしてしまったのか、俺?
昨夜何があったのか二日酔いの痛む頭で必死に思い出そうとしたが、記憶がまったく抜け落ちていてさらに愕然とした。
酷く寝乱れた跡のあるツインのベッドとユニットバスのみというシンプルな構成のその空間は、個人の居住スペースではなくどこかのビジホのツインルームのようだ。状況からすると部屋には俺の他に少なくとも一人以上がいたはずだが、部屋に他の人物の気配はない。
あちらこちらに散乱する酒池肉林の残滓に閉口しつつ衣類を回収し、ついでに相手を思い出す手がかりとなる物が何か落ちてないか探す。口紅のついたグラスとか片方だけのピアスとか、長い抜け毛とか香水の残り香とかーー何か残っていてもよさそうなのに、見事に何もない。
あるのは床に転がる空き缶空き瓶と山のような……
ーー紙ゴミ拾ってDNA分析頼んだら何か出るかな?ーーって、アメドラの科学捜査班じゃあるまいし。
ーーいや。むしろ、相手の記憶も手がかりも全くないってことの方が問題じゃないか?まさか……昏睡強盗?
慌てて部屋の片隅に放り投げてあった鞄を開け中を確認した。財布は中身ごと無事で、スマホも免許証も社員証もあった。位置情報を確認してみると自宅の最寄駅からふた駅手前にあるホテルのようだ。
とりあえずシャワーを浴びようとバスルームに入ったが、なぜか片方の輪が配管に掛けられたままの手錠と赤と白に汚れたタイルを見て発狂しそうになった。
事件性のないことを信じて床は洗い流したが、手錠を外すには鍵が必要そうだ。
たぶんこのホテルを利用することは二度ないだろうが、それでも従業員にどう思われるかが気になって、チェックアウト前に一通り部屋を片づけることにした。作業に没頭することで現実から逃避したかった。
小一時間後、どこをどう見ても18禁系の複数上等乱痴気破廉恥パーティー後そのものだったカオスな部屋を、ズボラな宿泊客が散らかしたレベルまでカモフラージュすることができた。
手錠の鍵はついに見つからなかった。
ーーって、しまった。今何時だよ?
今日は取引先と大事な打ち合わせがある。とりあえずプライベートで起きてしまったことは後回しだ。が、着替えに戻っている暇はない。昨日と同じ服を見苦しくない程度に整え、チェックアウトのためにフロントに降りたのだが支払いは済んでいると言われ、二度驚いた。安心するより先に背筋が薄ら寒くなった。
相手がどんな人物かーーそもそもあの部屋に二人だけか、それとも何人かいたのかだけでも聞いてみたかったが、間違いなく変に思われる。受け入れがたい現実と向き合うのも怖くて、従業員の記憶に残ることなく一刻も早くその場を離れて無関係な人になりたかった。
ーーどういうことだ?まさか俺、犯罪に巻き込まれたんじゃ?
会社までの電車で揺られているうちにだんだん現実感が増し、不安に襲われる。
これまでの人生で、出会って間もない女の子と飲んでいい気分になって意気投合したこともあるにはある。が、いわゆるワンナイトラブってのはしたことがない。
昭和ど真ん中世代の古風な祖父に育てられたせいか、恋愛もそれに付随する行為も過程も、それなりに重く考える。
年齢を重ねるにつれてただ好きだ、くっついた、別れた、では済まされず「結婚」というゴールをお互いそれなりに考えられなければならない域に入ってきたのもわかっている。
最近は仕事でもそれなりに責任ある立場を任され、恋愛に対してもだんだん腰が重くなっている。現在彼女はいないので、ヒヤヒヤしながら浮気を隠したりバレて責めらたりする心配だけはない。それが救いか。
美人局に逆リベンジポルノ、あるいは病気を伝染されていたなどなどーーどちらかといえば今まで自分が被害者だとばかり考えてしまっていたが、逆に自分が加害者側になっている可能性もある。もしも未成年に節操なく声かけちゃってたとかだったら、どうしたらいいんだ?
ーーやっぱり警察に相談するべきなんじゃないか?
ーーいや!俺が逮捕されたら祖父ちゃん、ショックで倒れちゃうかも……血圧高いし。
どん底まで気分が落ち込んだ時、天啓のようにひらめいた。
ーーいや、まてよ。相手が未成年だとしたら、ホテル代を精算していくってのはおかしくないか?
そこで少し冷静になったところで、明らかに事後特有の気怠さと睡魔が一気に襲って来た。あやうく意識を手放して、最寄り駅で降り損ねるところだった。
ーーそれにしても記憶無くなるまで飲むなんて何年ぶりだろうな。しかも、誰かに何かをやらかしといて忘れてるなんて……
平日の夜に会うような人間なんて限られている。行きずりのナンパでないなら、同じ会社内の人間だという可能性は高い。もし相手が既婚者だったり彼氏持ちだったりしたら、また別な面倒の種が待っているわけでーーだが、とりあえず今は目の前のプレゼンに集中する事にする。そして。
ーー酒、やめよう……
0
あなたにおすすめの小説
壊すほどに、俺はお前に囚われている
氷月
BL
【後輩と先輩、交錯する心と体】
春、新学期の大学キャンパス。
4年の蓮(レン)は、人気者らしく女子に囲まれながらも、なぜか新入生・七瀬巧(タクミ)の姿を探してしまう自分に気づいていた。
彼は去年の秋、かつて蓮が想いを寄せていた男の恋人の友人として出会った相手。
――まさか、この俺様が、また男に惹かれるなんて。
否定しようとすればするほど、目はタクミを追ってしまう。
無邪気に笑う顔。ふと見せる真剣な横顔。
先輩と後輩、互いに抗えない感情に囚われながら、夏の学園を駆け抜けていく――。
【完結】取り柄は顔が良い事だけです
pino
BL
昔から顔だけは良い夏川伊吹は、高級デートクラブでバイトをするフリーター。25歳で美しい顔だけを頼りに様々な女性と仕事でデートを繰り返して何とか生計を立てている伊吹はたまに同性からもデートを申し込まれていた。お小遣い欲しさにいつも年上だけを相手にしていたけど、たまには若い子と触れ合って、ターゲット層を広げようと20歳の大学生とデートをする事に。
そこで出会った男に気に入られ、高額なプレゼントをされていい気になる伊吹だったが、相手は年下だしまだ学生だしと罪悪感を抱く。
そんな中もう一人の20歳の大学生の男からもデートを申し込まれ、更に同業でただの同僚だと思っていた23歳の男からも言い寄られて?
ノンケの伊吹と伊吹を落とそうと奮闘する三人の若者が巻き起こすラブコメディ!
BLです。
性的表現有り。
伊吹視点のお話になります。
題名に※が付いてるお話は他の登場人物の視点になります。
表紙は伊吹です。
エリート上司に完全に落とされるまで
琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。
彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。
そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。
社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。
オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?
中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」
そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。
しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は――
ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。
(……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ)
ところが、初めての商談でその評価は一変する。
榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。
(仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな)
ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり――
なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。
そして気づく。
「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」
煙草をくゆらせる仕草。
ネクタイを緩める無防備な姿。
そのたびに、陽翔の理性は削られていく。
「俺、もう待てないんで……」
ついに陽翔は榊を追い詰めるが――
「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」
攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。
じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。
【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】
主任補佐として、ちゃんとせなあかん──
そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。
春のすこし手前、まだ肌寒い季節。
新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。
風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。
何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。
拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。
年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。
これはまだ、恋になる“少し前”の物語。
関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。
(5月14日より連載開始)
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
もう一度言って欲しいオレと思わず言ってしまったあいつの話する?
藍音
BL
ある日、親友の壮介はおれたちの友情をぶち壊すようなことを言い出したんだ。
なんで?どうして?
そんな二人の出会いから、二人の想いを綴るラブストーリーです。
片想い進行中の方、失恋経験のある方に是非読んでもらいたい、切ないお話です。
勇太と壮介の視点が交互に入れ替わりながら進みます。
お話の重複は可能な限り避けながら、ストーリーは進行していきます。
少しでもお楽しみいただけたら、嬉しいです。
(R4.11.3 全体に手を入れました)
【ちょこっとネタバレ】
番外編にて二人の想いが通じた後日譚を進行中。
BL大賞期間内に番外編も完結予定です。
死ぬほど嫌いな上司と付き合いました【完結】
三宅スズ
BL
社会人3年目の皆川涼介(みながわりょうすけ)25歳。
皆川涼介の上司、瀧本樹(たきもといつき)28歳。
涼介はとにかく樹のことが苦手だし、嫌いだし、話すのも嫌だし、絶対に自分とは釣り合わないと思っていたが‥‥
上司×部下BL
【完結・BL】胃袋と掴まれただけでなく、心も身体も掴まれそうなんだが!?【弁当屋×サラリーマン】
彩華
BL
俺の名前は水野圭。年は25。
自慢じゃないが、年齢=彼女いない歴。まだ魔法使いになるまでには、余裕がある年。人並の人生を歩んでいるが、これといった楽しみが無い。ただ食べることは好きなので、せめて夕食くらいは……と美味しい弁当を買ったりしているつもりだが!(結局弁当なのかというのは、お愛嬌ということで)
だがそんなある日。いつものスーパーで弁当を買えなかった俺はワンチャンいつもと違う店に寄ってみたが……────。
凄い! 美味そうな弁当が並んでいる!
凄い! 店員もイケメン!
と、実は穴場? な店を見つけたわけで。
(今度からこの店で弁当を買おう)
浮かれていた俺は、夕飯は美味い弁当を食べれてハッピ~! な日々。店員さんにも顔を覚えられ、名前を聞かれ……?
「胃袋掴みたいなぁ」
その一言が、どんな意味があったなんて、俺は知る由もなかった。
******
そんな感じの健全なBLを緩く、短く出来ればいいなと思っています
お気軽にコメント頂けると嬉しいです
■表紙お借りしました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる