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グローバルスタンダードなハイスペ社長に、社運を懸けたプレゼン
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俺の勤める会社は造園・園芸用資材の製造、販売を手がける「ガルテン松山」という。関東中心にシェアを持つ中堅どころの老舗だ。
本社五階の大会議室では、D’s Theory社の社長を招いてプレゼンが行われていた。
D’s Theoryーーなんだかファッションブランドみたいな会社名だが、生分解性と耐久性、そして低コストまでも両立させた新素材のエコプラスチックの特許を持っており、世界中のあらゆる分野の企業が注目している。
プレゼンに成功すれば我が社は日本で唯一、この注目の新素材を使用した地球に優しい園芸資材を商品化できる。随時シリーズ化して一般愛好家にも向けて販売していく予定だ。
ところで、ここの社長ってのがまたーーまさに、天から二物も三物も与えられてしまった人どころか、生まれと見た目と才能のシャンパンタワー独り占め状態が擬人化して歩いているような(ちょっと何言ってるかわかんない)とりあえず神様、今からでも何か一つくらい俺にくれ。
ええと、ひとまず落ち着いて……と。
説明しよう。
「D’s Theory」社長、 遠山玄英ーーアメリカの某難関大の修士号を複数持つ天才研究者にして一流実業家。
歳は三十前半と聞いたが、俺と大して変わらない。
インターナショナルな家庭環境で育ち数カ国語に堪能な上、小学校入学時から飛び級を繰り返す天才児として育った。長身かつ端麗な容姿ーーウェーブのかかった明るい色の髪はクールに整えられ、淡い色の瞳は深い知性を感じさせるーーまるで海外のファッション紙から抜け出てきたようである。
彼の一番の転機は大学在学中に発明したエコ素材が世界の注目を集めた事だった。十代後半で「D’s Theory」をスタートアップ企業として立ち上げ、今や世界を相手にするまでに成長させたーーが、会社の規模自体はガルテン松山とそれほど変わらないというのだから驚く。
グローバルにして少数精鋭ーーそれが 会社と彼のモットーのようで社長自ら営業に飛び回っている。
昨年ついに、世界に影響を与えた著名人が登場することで有名な「DIMES」誌の表紙を飾ったらしい(読んだことはない)
商談は基本リモートだそうで、今回の方が異例だが、先方の希望だという。なんでも最近日本に来たばかりで、日本の典型的な中小企業を見てみたかったのだとか何とか……頭の良すぎる人の思考回路がよくわからない。しかもあちらは社長と法務部長の二人組なのに対してこちらは社長以下幹部全員に担当者総出ーーこんなプレゼン、今まで見た事ない。日本の企業文化特有の「誠意を見せる」という作法に則っての事かもしれないが。
とにかく業界内でのライセンス契約が独占できれば、空前の業績アップが見込めるため、窓口であるうちの課のみならず全部署が社運をかける勢いで取り組んできたのは確かだ。
部長が進行役で、うちの水島企画課長がプレゼンターとして概要を説明する。詳細な質問に対応するために各担当課長や技術畑の責任者が待機している。
俺はさらにその補佐だから、遠山社長とはおそらく話す機会なんてないだろうーーたとえあったとしても頭のレベルが違いすぎて何を話していいかわからないくらいには雲の上の人だーーと思っていたのだがプレゼンが始まる前、着席した社長の前に追加の資料の束を置こうとした時に、憮然とした表情の彼とちょっとだけ目が合った。
これは何を言いたいかわかった。
明らかに「え、ペーパーレスじゃないの?」と書いてある表情だ。かと思うと俺が差し出した資料を「ありがとう」とふんわり笑顔を浮かべて受け取った。
ーーうっわ、何このノーブルなリアクション!同じ人類でも俺らとはもう、人種通り越して"亜種"とか"目"レベルで違う気するわ!
もちろん見た目的にハーフかクォーターっぽいとか、そういう話をしているのではない。ちなみに紙の資料はウチのお偉いさん方に合わせたものでーー背中に少し冷や汗をかいた。
いざプレゼンが始まると、社長の質疑応答は容赦がなかった。販路の拡大法、製品の機能的な問題、ついて厳しいところをツッコんだ。最後に商品仕様と契約内容についての改善要望を判決文を諳んじるように述べると資源循環法やCO2排出基準についての自らの見解を、立ち上がって演説し始めた。
と書くと一方的に叱られているみたいだが、実際の話は行列ができる人気市民講座ばりにわかりやすくて面白く、早すぎず遅すぎずの滔々とした話し方とちょうど心地よい周波数のローヴォイスに全員聞き入って拍手喝采……何このファンサ状態「プレゼン とは」
そして随行していた法務部長(社長よりも年上に見えたが、やはり若い)の仕事は果たしてあったのかどうか……
本当に頭のいい人」とは専門用語で難しい話ができる人ではなく、難しい話を誰にでもわかりやすくできる人だという。おそらくこの人、ここにいるうちの幹部全員を束にしたより数倍有能だ。
模範的なヤングエグゼクティブ然とした所作と言動、滲み出る育ちの良さと有能な人ほどついていきたくなるであろうカリスマ性ーー腹ただしいほど出来過ぎな男ではあるがここまでレベルが違うと嫉妬すらできない。
ところで肝心のプレゼンの首尾はどうだったんだろう。色々厳しい注文はついたが、まさかクリアできずに駄目って事は……
プレゼン後、遠山課長が会社内を見学したいと言い出し、社長が案内を買って出た。もしや好感触ってやつ?
ちなみにうちの会社のビルはグッドデザイン賞受賞作でも有名建築家デザインでも何でもない、築三十年・耐震補強つきの、実用本位の平成風ビルだ。
「内川さん、青葉君。先回りして露払いをお願い」
上機嫌そうな水島企画課長が、俺と課長補佐に指示した。
「露払い?」
って、大名行列っすか?
首を傾げながら会議室のドアを開け、廊下を見渡してみて納得した。
おそらく会社じゅうの女子社員(年齢層問わず)が、平均年齢及び既婚者率高めの地味職系企業ではおそらく一生お目にかかる事の無いであろう、国際レベルの超ハイスペック男子を人目拝もうと、廊下の物陰や階段近くに潜んでいるーー男子社員も若干混じっているか。
まるで空港ロビーでK-POPアイドルの到着を待ち構えるファンとマスコミの一団だ。
本社五階の大会議室では、D’s Theory社の社長を招いてプレゼンが行われていた。
D’s Theoryーーなんだかファッションブランドみたいな会社名だが、生分解性と耐久性、そして低コストまでも両立させた新素材のエコプラスチックの特許を持っており、世界中のあらゆる分野の企業が注目している。
プレゼンに成功すれば我が社は日本で唯一、この注目の新素材を使用した地球に優しい園芸資材を商品化できる。随時シリーズ化して一般愛好家にも向けて販売していく予定だ。
ところで、ここの社長ってのがまたーーまさに、天から二物も三物も与えられてしまった人どころか、生まれと見た目と才能のシャンパンタワー独り占め状態が擬人化して歩いているような(ちょっと何言ってるかわかんない)とりあえず神様、今からでも何か一つくらい俺にくれ。
ええと、ひとまず落ち着いて……と。
説明しよう。
「D’s Theory」社長、 遠山玄英ーーアメリカの某難関大の修士号を複数持つ天才研究者にして一流実業家。
歳は三十前半と聞いたが、俺と大して変わらない。
インターナショナルな家庭環境で育ち数カ国語に堪能な上、小学校入学時から飛び級を繰り返す天才児として育った。長身かつ端麗な容姿ーーウェーブのかかった明るい色の髪はクールに整えられ、淡い色の瞳は深い知性を感じさせるーーまるで海外のファッション紙から抜け出てきたようである。
彼の一番の転機は大学在学中に発明したエコ素材が世界の注目を集めた事だった。十代後半で「D’s Theory」をスタートアップ企業として立ち上げ、今や世界を相手にするまでに成長させたーーが、会社の規模自体はガルテン松山とそれほど変わらないというのだから驚く。
グローバルにして少数精鋭ーーそれが 会社と彼のモットーのようで社長自ら営業に飛び回っている。
昨年ついに、世界に影響を与えた著名人が登場することで有名な「DIMES」誌の表紙を飾ったらしい(読んだことはない)
商談は基本リモートだそうで、今回の方が異例だが、先方の希望だという。なんでも最近日本に来たばかりで、日本の典型的な中小企業を見てみたかったのだとか何とか……頭の良すぎる人の思考回路がよくわからない。しかもあちらは社長と法務部長の二人組なのに対してこちらは社長以下幹部全員に担当者総出ーーこんなプレゼン、今まで見た事ない。日本の企業文化特有の「誠意を見せる」という作法に則っての事かもしれないが。
とにかく業界内でのライセンス契約が独占できれば、空前の業績アップが見込めるため、窓口であるうちの課のみならず全部署が社運をかける勢いで取り組んできたのは確かだ。
部長が進行役で、うちの水島企画課長がプレゼンターとして概要を説明する。詳細な質問に対応するために各担当課長や技術畑の責任者が待機している。
俺はさらにその補佐だから、遠山社長とはおそらく話す機会なんてないだろうーーたとえあったとしても頭のレベルが違いすぎて何を話していいかわからないくらいには雲の上の人だーーと思っていたのだがプレゼンが始まる前、着席した社長の前に追加の資料の束を置こうとした時に、憮然とした表情の彼とちょっとだけ目が合った。
これは何を言いたいかわかった。
明らかに「え、ペーパーレスじゃないの?」と書いてある表情だ。かと思うと俺が差し出した資料を「ありがとう」とふんわり笑顔を浮かべて受け取った。
ーーうっわ、何このノーブルなリアクション!同じ人類でも俺らとはもう、人種通り越して"亜種"とか"目"レベルで違う気するわ!
もちろん見た目的にハーフかクォーターっぽいとか、そういう話をしているのではない。ちなみに紙の資料はウチのお偉いさん方に合わせたものでーー背中に少し冷や汗をかいた。
いざプレゼンが始まると、社長の質疑応答は容赦がなかった。販路の拡大法、製品の機能的な問題、ついて厳しいところをツッコんだ。最後に商品仕様と契約内容についての改善要望を判決文を諳んじるように述べると資源循環法やCO2排出基準についての自らの見解を、立ち上がって演説し始めた。
と書くと一方的に叱られているみたいだが、実際の話は行列ができる人気市民講座ばりにわかりやすくて面白く、早すぎず遅すぎずの滔々とした話し方とちょうど心地よい周波数のローヴォイスに全員聞き入って拍手喝采……何このファンサ状態「プレゼン とは」
そして随行していた法務部長(社長よりも年上に見えたが、やはり若い)の仕事は果たしてあったのかどうか……
本当に頭のいい人」とは専門用語で難しい話ができる人ではなく、難しい話を誰にでもわかりやすくできる人だという。おそらくこの人、ここにいるうちの幹部全員を束にしたより数倍有能だ。
模範的なヤングエグゼクティブ然とした所作と言動、滲み出る育ちの良さと有能な人ほどついていきたくなるであろうカリスマ性ーー腹ただしいほど出来過ぎな男ではあるがここまでレベルが違うと嫉妬すらできない。
ところで肝心のプレゼンの首尾はどうだったんだろう。色々厳しい注文はついたが、まさかクリアできずに駄目って事は……
プレゼン後、遠山課長が会社内を見学したいと言い出し、社長が案内を買って出た。もしや好感触ってやつ?
ちなみにうちの会社のビルはグッドデザイン賞受賞作でも有名建築家デザインでも何でもない、築三十年・耐震補強つきの、実用本位の平成風ビルだ。
「内川さん、青葉君。先回りして露払いをお願い」
上機嫌そうな水島企画課長が、俺と課長補佐に指示した。
「露払い?」
って、大名行列っすか?
首を傾げながら会議室のドアを開け、廊下を見渡してみて納得した。
おそらく会社じゅうの女子社員(年齢層問わず)が、平均年齢及び既婚者率高めの地味職系企業ではおそらく一生お目にかかる事の無いであろう、国際レベルの超ハイスペック男子を人目拝もうと、廊下の物陰や階段近くに潜んでいるーー男子社員も若干混じっているか。
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