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第036匙 きょうは〈あいもり〉で:べっぴん舍・神保町(D10)
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『ビストロべっぴん舎』の公式ホームページによれば、べっぴん舎は、東京都と千葉県に三店舗あって、千葉県の柏店を除く、東京の二店舗は、神保町界隈に存在しており、これら、お茶の水本店と神保町店は、徒歩で五分の所に位置している。
書き手は、武道館方面を背にして、靖国通りの左側と接している、例の〈V〉字の分岐路の右辺の下の方に位置している、お茶の水本店の方は既に訪れていた。
ちなみに、本店は、第六回と第七回の「マイスター賞」を二年連続受賞しており、さらに、『食べログ』の二〇二二年の「カレー百名店』にも選出されているのだが、八月の末に食したべっぴん舎のカレーは、その称号に相応しい味であった。そのため、神保町店の方も、近いうちに是非とも訪れたい、と考えていたのである。
とはいえども、べっぴん舎は、お茶の水本店も神保町店も、現状、ランチタイムのみの営業なので、いつ行けるか分からない。そのため、昼に無理やり時間を作って、九月中旬のこの日、書き手は、神保町店の方を訪れる事にした次第なのである。
店のホームページの「MENU」によれば、本店の献立は、「赤のべっぴん薬膳カリー」、「黒のべっぴんカシミールカリー」、「濃厚えびカリー」、「牛すじカシミールカリー」となっていた。
これに対して、神保町店の方は、本店と同じ、「赤のべっぴん薬膳カリー」、「黒のべっぴんカシミールカリー」に加え、例えば、べっぴんキーマカリーのような、「日替わりカリー」や、赤のべっぴん薬膳カリーとべっぴんキーマカリーの「あいもりカリー」といった本店にはないメニューも見止められた。
本店と神保町店は、距離的に近いとはいえども、神保町店は、単なる本店の分身ではないのかもしれない。
実際に来店したところ、店の入り口にあったメニューには、「赤のべっぴん薬膳キーマカリー」、「黒のべっぴん薬膳キーマカリー」、日替わりの「季節の野菜サラダとべっぴんキーマカリーのあいがけカリープレート」、そして「キーマと野菜のあいもりカリー」が並べられていた。
昼時の来店で、さらに、ワンオペ店であったため、席に案内されるまでの間、しばし店内で待つことになったのだが、この待機時間の間に、書き手は、注文する品を決める事にした。
赤と黒は本店でも食べられるので、選択肢は、日替わりのあいがけか、あいもりのいずれかだ。
日替わりの方は、一つの皿に二種類のカレーがかかっている「あいがけ」なのだが、一方の「あいもり」は、「べっぴんキーマカリー」(辛口)と「赤のべっぴん薬膳やさいカリー」(中辛)であった。
しばし悩んだ書き手であったが、結局のところ、「キーマと野菜のあいもりカリー」を注文する事にした。
決断の決め手は、「あいもり」のカリーがそれぞれ別の器に入っているからである。
席に案内された後、やがて運ばれてきたのは、黄色いサフランライスと、別々の器にいれられた二種類のカリーであった。
どちらがどちらか分からなかったのだが、見た目で判断するに、プチトマトが入ったやや色味が赤いカリーの方が「赤のべっぴん」で、これに比べ、色味が濃い方が「べっぴんキーマカリー」であるように思われる。
念のため、まず最初にひとくちずつカリーを口に運んでみた。
色が濃い方が辛かった。なので、こちらが「べっぴんキーマカリー」の方で間違いはないようだ。
学校給食の三角食べが習慣として染み込んでしまっている書き手ではあったが、あいもりで、その食べ方をしたら、口の中でカリーの味が混ざってしまう。それでは、あいがけではなく、あえて、あいもりにした意義が薄れてしまう。
そこで、中辛の赤の薬膳を先に食し、しかるのちに、辛口のキーマに手をつける、という食事戦略を採ったのであった。
ちなみに、サフランライスは大盛にした。
辛口カリーの場合、ついライスを多めに食すことで辛さを打ち消そうとしてしまう。そのため、ライスが足りなくなってしまう可能性が高いからだ。
事実、赤もキーマも割と辛かったので、ライスを多めにして正解であった。
また、口をクリアにするには、水だけでは不十分で、ライスにその役割を委ねることにもなるので、その意味でも、今回、黄色いサフランには随分と助けられたのである。
今回のあいがけは、「べっぴんキーマカリー(辛口)」と「赤のべっぴん薬膳やさいカリー(中辛)」だったのだが、あいもりが別の組み合わせのケースもあるのだろうか? その場合には、また、異なる組み合わせの「あいもり」を注文してみたい。
いや、次は、あえて「あいがけ」にするのもアリよりの〈あい〉と思う書き手であった。
〈訪問データ〉
べっぴん舍・神保町:神保町・神保町
D10
九月十三日・火曜日・十二時半
キーマと野菜のあいもりカリー:一一〇〇円(現金)
〈参考資料〉
「べっぴん舍・神保町」、『神田カレー街 公式ガイドブック 2022』、七十ページ。
〈WEB〉
『ビストロべっぴん舎』、二〇二二年十一月五日閲覧。
「カレー百名店 2022」『食べログ』、二〇二二年十一月五日閲覧。
書き手は、武道館方面を背にして、靖国通りの左側と接している、例の〈V〉字の分岐路の右辺の下の方に位置している、お茶の水本店の方は既に訪れていた。
ちなみに、本店は、第六回と第七回の「マイスター賞」を二年連続受賞しており、さらに、『食べログ』の二〇二二年の「カレー百名店』にも選出されているのだが、八月の末に食したべっぴん舎のカレーは、その称号に相応しい味であった。そのため、神保町店の方も、近いうちに是非とも訪れたい、と考えていたのである。
とはいえども、べっぴん舎は、お茶の水本店も神保町店も、現状、ランチタイムのみの営業なので、いつ行けるか分からない。そのため、昼に無理やり時間を作って、九月中旬のこの日、書き手は、神保町店の方を訪れる事にした次第なのである。
店のホームページの「MENU」によれば、本店の献立は、「赤のべっぴん薬膳カリー」、「黒のべっぴんカシミールカリー」、「濃厚えびカリー」、「牛すじカシミールカリー」となっていた。
これに対して、神保町店の方は、本店と同じ、「赤のべっぴん薬膳カリー」、「黒のべっぴんカシミールカリー」に加え、例えば、べっぴんキーマカリーのような、「日替わりカリー」や、赤のべっぴん薬膳カリーとべっぴんキーマカリーの「あいもりカリー」といった本店にはないメニューも見止められた。
本店と神保町店は、距離的に近いとはいえども、神保町店は、単なる本店の分身ではないのかもしれない。
実際に来店したところ、店の入り口にあったメニューには、「赤のべっぴん薬膳キーマカリー」、「黒のべっぴん薬膳キーマカリー」、日替わりの「季節の野菜サラダとべっぴんキーマカリーのあいがけカリープレート」、そして「キーマと野菜のあいもりカリー」が並べられていた。
昼時の来店で、さらに、ワンオペ店であったため、席に案内されるまでの間、しばし店内で待つことになったのだが、この待機時間の間に、書き手は、注文する品を決める事にした。
赤と黒は本店でも食べられるので、選択肢は、日替わりのあいがけか、あいもりのいずれかだ。
日替わりの方は、一つの皿に二種類のカレーがかかっている「あいがけ」なのだが、一方の「あいもり」は、「べっぴんキーマカリー」(辛口)と「赤のべっぴん薬膳やさいカリー」(中辛)であった。
しばし悩んだ書き手であったが、結局のところ、「キーマと野菜のあいもりカリー」を注文する事にした。
決断の決め手は、「あいもり」のカリーがそれぞれ別の器に入っているからである。
席に案内された後、やがて運ばれてきたのは、黄色いサフランライスと、別々の器にいれられた二種類のカリーであった。
どちらがどちらか分からなかったのだが、見た目で判断するに、プチトマトが入ったやや色味が赤いカリーの方が「赤のべっぴん」で、これに比べ、色味が濃い方が「べっぴんキーマカリー」であるように思われる。
念のため、まず最初にひとくちずつカリーを口に運んでみた。
色が濃い方が辛かった。なので、こちらが「べっぴんキーマカリー」の方で間違いはないようだ。
学校給食の三角食べが習慣として染み込んでしまっている書き手ではあったが、あいもりで、その食べ方をしたら、口の中でカリーの味が混ざってしまう。それでは、あいがけではなく、あえて、あいもりにした意義が薄れてしまう。
そこで、中辛の赤の薬膳を先に食し、しかるのちに、辛口のキーマに手をつける、という食事戦略を採ったのであった。
ちなみに、サフランライスは大盛にした。
辛口カリーの場合、ついライスを多めに食すことで辛さを打ち消そうとしてしまう。そのため、ライスが足りなくなってしまう可能性が高いからだ。
事実、赤もキーマも割と辛かったので、ライスを多めにして正解であった。
また、口をクリアにするには、水だけでは不十分で、ライスにその役割を委ねることにもなるので、その意味でも、今回、黄色いサフランには随分と助けられたのである。
今回のあいがけは、「べっぴんキーマカリー(辛口)」と「赤のべっぴん薬膳やさいカリー(中辛)」だったのだが、あいもりが別の組み合わせのケースもあるのだろうか? その場合には、また、異なる組み合わせの「あいもり」を注文してみたい。
いや、次は、あえて「あいがけ」にするのもアリよりの〈あい〉と思う書き手であった。
〈訪問データ〉
べっぴん舍・神保町:神保町・神保町
D10
九月十三日・火曜日・十二時半
キーマと野菜のあいもりカリー:一一〇〇円(現金)
〈参考資料〉
「べっぴん舍・神保町」、『神田カレー街 公式ガイドブック 2022』、七十ページ。
〈WEB〉
『ビストロべっぴん舎』、二〇二二年十一月五日閲覧。
「カレー百名店 2022」『食べログ』、二〇二二年十一月五日閲覧。
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