【BL-R18】転生しても平凡な僕～前世で別れたスパダリが、双子に生まれ変わって溺愛過剰～

待って……

　お風呂の洗い場に敷かれた柔らかなマットの上に椅子を置き、座っているレイン様。

　僕はそのレイン様の脚に跨って座っている。
　レイン様と正面から抱き合うような感じで。

　そして今、レイン様からの深い口付けを受けとめていて。

「んッ……ムぅ……ふ……ん、ゥ……」

　大きな手で後頭部をグッと支えられているから、僕に愉悦を与え続けるレイン様の舌から逃れる事はできない。

　しかも僕に快楽を与えているのは、レイン様だけじゃなかった。

　クラウド様の指が、僕の後孔の入り口と左の乳首を優しく撫でている。
　小さな円を描くようにして。後孔と乳首に触れるか触れないかの強さで。
　優しい刺激がもどかしい。お腹の奥の方が疼いてしまう。

「……ッ……！」

　クラウド様の指の動きに気を取られていたら、キスをしながらレイン様が僕の陰茎を握った。

「……ムんッ……んァ……んンんぅ……ッ」

　陰茎を扱かれ、思わず腰が揺れる。

　キスして舌を絡められ、後孔と乳首は優しく撫でられて、陰茎を握られ扱かれて。
　与えられる快感が多すぎて、脳が弾けてしまいそう。

「ッ！？」

　つぷ……と何かが後孔から侵入してきた。
　きっと……クラウド様の、指……。

「確か優陽は、このあたりだったけど……」

　クラウド様が小さく呟きながら、何かを探るように指を動かしている。
　僕のナカで蠢くクラウド様の指の動きが淫猥で、身体の奥の方が落ち着かずなんだかムズムズした。

　落ち着かない感じから逃れたくて身体を捩ろうとしてみるけれど、レイン様に後頭部を支えられキスされているから自由がきかず無駄な抵抗にしかなっていない。

「ムゥ……ん……んンッ！？」

　クラウド様の指がある一点を擦った瞬間、得体の知れない痺れが駆け抜けた僕の身体。
　反射的にビクンッと腰が浮く。

「ここだねデュオン、指を増やしてたくさん擦ってあげる」

　嬉しそうに囁くクラウド様の声が聞こえ、なぜか身体の芯がゾクッと震えた。

　一度抜かれて、再び入ってきたクラウド様の指。
　先ほどよりも圧迫感がある、指が増えていそう。

「ん……ンぅ……んんッ、ンンーっ！？」

　ここだね、ってさっき言ってた場所を、確かめるようにクラウド様が指で擦った。
　腰が跳ねるようにビクビク動いてしまう。
　わざとじゃないのに、僕の陰茎を握るレイン様の手に自分から擦りつけるような感じで。

「上手に指を咥えられたね。痣ももう痛くなさそうだから、どうするデュオン、今日は最後までしてみる？」

　最後……まで……？

　頭がとろん、と蕩けて考える事ができない。
　するとレイン様の唇が離れていき、後頭部を支えていた大きな手で頭を撫でられた。

　レイン様に頭を撫でられるの、好き。
　なんだか安心するから。

「デュオ、大丈夫か？」

　レイン様に大丈夫かって聞かれた……。
　フォッグ様に蹴られてできた痣が痛くないかって事かな。

「大丈夫です、レイン様」

　僕の事を慈しむように見つめるレイン様の顔を見て、へにゃり、と笑う。

「レイン、デュオンの初めては私が貰っていいよね？　初めてがレインのでは、デュオンの負担が大きいと思うから」
「……ぁぁ、俺のはデカすぎるからな。デュオの事を考えたら、やむを得ないだろ。俺は後からでいい」

　ぇ……
　ぇ、と……
　待って、待って、待って……

　さっきレイン様に大丈夫かって聞かれたのは、もしかしてふたりの陰茎を順番に僕の後孔で受け入れられるかって事だったの！？