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本当に

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 クラウド様が眉を寄せ、心配そうに僕の顔を覗き込んできた。

「もしかしてデュオン、また怪我をさせられたりしている? だから隠したいのかな?」
「なんだと、さっき脱がせた時は気付かなかったが。デュオ、フォッグから何かされてたのか? 気付かなくてすまない、身体をよく見せてくれ」

 僕を気遣うふたりの様子に、慌てて首を横へ振って否定する。

「ち、違います。怪我なんてしていませんっ」
「本当に? それならタオルをどけて身体を見せて、デュオン」

 おずおずとタオルを身体から離して肌を晒すと、僕の背中をレイン様が、前側をクラウド様がじっくりと眺め始めた。

「新たな傷は無さそうだな」
「そうだね。デュオン、本当に痛い所は無い?」

 コクリと頷くと、クラウド様は安心したようにホッと小さく息を吐いた。

 そうか、ふたりは僕の身体が貧相で平凡以下でも、そんな事は気にしないんだ。
 僕の身体が無事かどうか、そういった事だけを心配してくれている……。

 ふたりの優しさに、鼻の奥の方がツンとして涙が出そうになった。
 でも……

「ひァ、はぅぅ……ッ」

 新たな刺激で身体が驚いて、出そうになっていた涙は引っ込み代わりに情けない声が口から零れてしまう。

 ふふ、と僕の目の前でクラウド様が悪戯っぽく微笑んだ。
 僕の股間を、優しく優しく撫でながら。

「私たちに見られているだけで興奮しちゃったのかな、デュオンのココは。それともこんな風に大きくなってしまったのは、レインとキスをしていた時から?」
「っ、はぅン……んッァア……」

 クラウド様の手の動きが激しくなってきたので、股間を隠すために手をソコへ伸ばす。
 そうしたらクラウド様にパッと両手首を掴まれて、上に持ち上げられた。
 まるで万歳をしているみたいに。

「レイン、デュオンの手を持ってて」

 はぁ、と背後から大きなため息が聞こえた。

「ほら、デュオ。俺と手をつなごう。一度クラウドに気持ちよくしてもらえば、楽になるから。クラウド、あんまりデュオを虐めるなよ」

 同じ部屋で一緒に寝るようになって、分かったことがある。
 クラウド様はすごく優しいのに、ほんの少ーしだけ意地悪だ。
 そしてレイン様は剛健だけど、もの凄く繊細で気遣いをしてくれる。

 クラウド様は左手を僕の膝裏へ添え思いきり脚を開かせると、もう一方の手で僕の陰茎を扱いた。

 僕は降参、といった感じで手を上げた位置で、うしろに座っているレイン様と手をつながれている。

 両手と右脚を拘束され与えられる快楽から逃れる事もできず、ただ翻弄されて喘ぎ続ける事しかできない。

「ぁ、ぁ、はぅッ……ん、んン、ぁああッ!」

 クラウド様の手で導かれあっという間に白濁液を吐き出した僕は、うしろにいるレイン様にぐったりと寄りかかってしまった。

 僕は椅子に座っているレイン様の膝の上にのせられ、わしゃわしゃと髪を洗われている。
 
 レイン様が髪を洗ってくれている間に、クラウド様が背中と股間以外の場所を洗ってくれた。

 背中を洗うため、正面から向き合うようにしてレイン様の脚に跨って座る。

 クラウド様が、僕の背中を洗ってくれた。

「今日はここも、しっかりと洗おうか」
「ひぅッ!?」

 クラウド様の指で軽く撫でられただけで、身体をビクッと大きく震わせてしまった。
 触られた場所が、後孔のすぐそばという敏感な場所だったから。

「クラウド、そこは俺が洗う。場所を変われ」
「昨日の夜レインはここに指を挿れていただろう? 今日は私の番だよ」
「しかしさっきからクラウドばかりデュオの身体に触れていて、ズルくないか?」

 んー、と声が聞こえたので首だけそちらへ向けると、クラウド様が顎に手をあて、何か考えていた。

「それなら私が指を挿れている時に、レインがデュオンにキスしながら前を扱いてあげたらいいんじゃないかな。そうすればレインも満足だろうし、デュオンも痛みを紛らわす事ができる」
「わかった、俺がデュオの痛みを和らげてやる」
「ぇ、ほん……ム、んンッ」

 本当にそこも洗うのですか、と聞こうとした言葉はレイン様の口づけに吞み込まれてしまった。

 僕の後孔に何か――おそらくクラウド様の指が触れ、ビクッと身体が大きく揺れる。





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