【BL-R18】転生しても平凡な僕~前世で別れたスパダリが、双子に生まれ変わって溺愛過剰~

弓はあと

文字の大きさ
上 下
32 / 45

淫ら

しおりを挟む


 ぐぃ、とクラウド様にうしろから腰を掴まれた僕は、レイン様の脚の上からおろされた。

 レイン様の足元で四つん這いになる。
 正確には四つん這いというよりも、椅子に座るレイン様の太腿へ頬をあて膝に腕を絡めて縋りつき、お尻をクラウド様に突き出しているような姿勢。

 前世で恋人だった怜とは性行為を……挿入までした事があるけれど、今世では初めて。

 凄く緊張してる、心臓のドキドキが凄い。
 クラウド様、本当に……、するの?

 不安な気持ちが大きくなってきたら、レイン様の大きな手で頭を撫でられた。

「デュオ、つらかったら俺の太腿をおもいきり噛んでいいからな。噛んでいればうしろの痛みが紛れるはずだ」

 逞しくて精悍な姿からは想像できないくらい優しいレイン様の声。
 思わず甘えそうになってしまう気持ちを堪えて、首を小さく横に振る。

「っ、できません、太腿を噛むなんてっ」
「そうか……」
「む、ぐッ……!?」
「それなら、指を噛んでくれ」

 口内に挿し込まれたレイン様の指。
 太腿でも指でも、レイン様の事を噛むなんてできない。

 僕は口を閉じる事ができず、だらしなく開けたまま。

 背中の方から伸ばされたクラウド様の手で陰茎を握られ、絶妙な強さで擦られた。

「んぁっ!?」

 てっきり後孔に刺激があると思っていたから、予想外の快感に声が漏れる。

「んぐ……んヌ……んンぅ……ンぁ……」 

 気持ちよくて、淫らな声が口から零れ出てしまう。
 恥ずかしいから声を出したくないのに、レイン様の指があって口を閉じられない。
 だらしなく開けた口の端からは、声だけでなく涎まで零れてしまっている。

「!!!!ッ!!!?」

 突然、後孔の入り口に感じた熱の塊。
 ぐぐぐッ、とソレが体内へ入ってきたので、思わずヒュッと息を呑む。

 侵入者を拒むかのように身体が強張ったけれど、クラウド様に陰茎を擦られて少しだけ意識が違う方へ向く。

 そうしたらまた、ぐぐぐ……と僕の身体を抉じ開けてきた熱くて硬い存在。
 指三本よりも、ずっと太くて圧迫感が凄い。

 でも、クラウド様に陰茎を擦られると圧迫感が和らいだ。
 さらにレイン様から優しく頭を撫でられて、安心感で身体の力が抜けていく。

 それを繰り返し、少しずつ少しずつ、クラウド様が僕のナカへ入ってきた。

 ふたりが痛みを和らげてくれたので、想像していたつらさはほとんど無い。

 いつの間にか、僕の口内へ挿し込まれていたレイン様の指は抜かれていた。

「ん、奥まで入ったよ。デュオン、がんばったね」
「クラウド、まだ動かないでやってくれ。デュオの身体が馴染むまで」
「わかった……。デュオンのナカ気持ちよくて、すぐにでも動きたいけど我慢するよ……」
「デュオ、よくがんばったな。つらくないか、大丈夫か?」

 僕の頭を撫でているレイン様の言葉に対し、コクリと頷く。

 つらくは、無い。
 ハッ、ハァッと呼吸は乱れてしまっているけれど。

 奥まで挿入したまま、クラウド様は僕の身体をうしろから抱きしめた。

「デュオン、愛しているよ。生まれ変わってきてくれて……ぃゃ、生まれ変わりでなくても、この世に生まれ私たちと出会ってくれてありがとう」

 クラウド様の言葉に、胸がキュンと疼く。
 
 この世に生まれてからの僕は、まだふたりと出会って間もないからこの気持ちが愛と呼べるのかまだ自信が無いけれど。

 ふたりの事は好きだし、僕に幸せをくれるふたりの気持ちに応えたいという想いは溢れている。

 クラウド様に陰茎を擦られて、自然と腰が揺れてしまった。

「そろそろいいかな……デュオン、動いても、いい?」
「ッん、ぃ、ぃ、です……っ」

 クラウド様は僕の上体を少しだけ起こしてうしろから抱きしめた。
 僕はすぐ前に座っているレイン様の太腿へ手を置きマットに膝をついて、クラウド様の方へ腰を突き出している。

 クラウド様の腰が、ゆっくりと動き出す。
 僕のモノよりもずっと長くて太いクラウド様の陰茎で、ナカを抉られて。
 最初は無理やり擦られているような、少しの痛みと違和感があった。

「ッ……ん……んっ……」

 だけど、指を挿れた時にクラウド様が、ここだね、って言ったところを突かれた瞬間、状況は一変した。
 まるで快楽を感じるスイッチを押されたみたいに。

「ぅッ、ぁ、ャ、ダメっ……ゃ、ダそ、こッ」
「デュオン、ここ?」

 言葉と同時に快感のツボをクラウド様の陰茎でぐりぐりされて。

「ぁあッ! ゃ……ダメぇ、くらぅしゃま!」

 そこ気持ちぃぃ、気持ちぃぃ、凄く、ぃぃ

 愉悦の波に翻弄された僕は何の抵抗もできず、先走りを垂らしながらビクビク身体を揺らす事しかできない。

 不意に、くぃ、とクラウド様に顎を持たれ上を向かされた。

「デュオン、レインが見ているよ。私のモノを挿れられて淫らに悦んでいるデュオンの姿を」
「ふ、ぇ……?」
「目を開けて、見てごらん」

 見てごらん、と言われて思わず目を開けてしまう。

 眉を寄せ少し戸惑ったように一瞬だけ瞳を揺らしたレイン様がこちらを見ていた。
 他の男性に挿入されて淫らに腰を振っている僕の姿をレイン様に見られている。

 僕の目から、はらはらと涙が零れていった。

 恥ずかしい、恥ずかしい、恥ずかしい……

「……れぃ、ん、しゃま……みなぃ、で」

 レイン様とクラウド様は、それでも構わないと納得しているのかもしれないけれど。

 だけど僕は、恥ずかしい。
 恥ずかしいのに、気持ちよくなってしまう自分がいる。

 レイン様も、やっぱりこんな僕は嫌だと思ってしまったらどうしよう。

「きらぃ、ン、ならな、ァ……で……ッ」

 クラウド様に奥を突かれ淫らに喘ぎながら、僕は懇願した。





しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

軽い気持ちで超絶美少年(ヤンデレ)に告白したら

夕立悠理
恋愛
容姿平凡、頭脳平凡、なリノアにはひとつだけ、普通とちがうところがある。  それは極度の面食いということ。  そんなリノアは冷徹と名高い公爵子息(イケメン)に嫁ぐことに。 「初夜放置? ぜーんぜん、問題ないわ! だって旦那さまってば顔がいいもの!!!」  朝食をたまに一緒にとるだけで、満足だ。寝室別でも、他の女の香水の香りがしてもぜーんぜん平気。……なーんて、思っていたら、旦那さまの様子がおかしい? 「他の誰でもない君が! 僕がいいっていったんだ。……そうでしょ?」  あれ、旦那さまってば、どうして手錠をお持ちなのでしょうか?  それをわたしにつける??  じょ、冗談ですよね──!?!?

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~

恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん) は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。 しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!? (もしかして、私、転生してる!!?) そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!! そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

ヤンデレだらけの短編集

BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。 全8話。1日1話更新(20時)。 □ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡 □ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生 □アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫 □ラベンダー:希死念慮不良とおバカ □デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。 かなり昔に書いたもので芸風(?)が違うのですが、楽しんでいただければ嬉しいです!

愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました

Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。 そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。 相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。 トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。 あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。 ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。 そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが… 追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。 今更ですが、閲覧の際はご注意ください。

買われた悪役令息は攻略対象に異常なくらい愛でられてます

瑳来
BL
元は純日本人の俺は不慮な事故にあい死んでしまった。そんな俺の第2の人生は死ぬ前に姉がやっていた乙女ゲームの悪役令息だった。悪役令息の役割を全うしていた俺はついに天罰がくらい捕らえられて人身売買のオークションに出品されていた。 そこで俺を落札したのは俺を破滅へと追い込んだ王家の第1王子でありゲームの攻略対象だった。 そんな落ちぶれた俺と俺を買った何考えてるかわかんない王子との生活がはじまった。

処理中です...