チートな親から生まれたのは「規格外」でした

真那月 凜

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3-84.お土産披露

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「次はルークのだよ」
俺はルークが海に潜って採ってきた海藻を取り出した
わかめや昆布、海苔なんかもあるから母さんの目が輝いた
そういや昆布出汁って無かったんだっけ?
今使ってるのは魔物素材の鶏ガラとか干し肉が多いからこれは面白いことになりそう
さっきの魚介にカツオも入ってるから母さんなら最終的に、鰹節まで作りそうな気がする…

「海藻?」
「ああ。基本的に食用だけど薬草としての効果のあるものが結構多いみたいだ」
そういえばシャノンの鑑定では”薬草として使用可”としか表示されてないけど俺の鑑定では”○○の材料”的な表記だったんだよな
中には育毛剤の材料ってのもあって俺は思わず噴き出したのを思い出していた
「ルーク頑張って潜ってたもんね」
「…それは言わなくていい」
シャノンの言葉に真っ赤になるルークをみんなが笑う
2人共俺が漁に行ってる時に採取してたみたいだから、その様子もよく見てたんだろう

「こっちもかなりの種類ね?」
「セトイカは思ったより資源に恵まれてるんだな。できればこれがこっち迄届けばいいんだが…」
「だよね。魚もだけど薬草が新鮮なまま届けば言うことない。セトイカでその話はしてきたんだ。いつかこの魚が俺たちの町に届くのを楽しみにしてるって」
「それが実現すれば食文化が大きく変わりそうね」
「薬の開発も進むかもしれないわ」
「薬に関しては届くのを待つより人を送る方が早いだろうがな」
あ、これはひょっとしなくてもコーラルさん案件か
「セトイカとここの中間くらいにある町までは道が整備される予定だしそれが少しずつ広がって行けば可能性はあると思うんだよね」
ルークがニヤニヤしながら言った

「その顔で言うってことは整備される原因に心当たりがありそうだな?」
父さんがルークではなく俺を見ながら言う
ルークの奴余計なことを…

「オルフィを出てから盗賊に襲われてた商人を助けたってのは知らせただろ?」
「あぁ、そんな話もあったな?助けた商人の娘に気に入られて迫られたんだったか」「近くの町まで追いかけてきて濡れ衣を着せられそうになったから返り討ちにしたんだよね?」
「そ。その商人からの損害賠償がかなりの額になるんだけど、あんな奴の金を受け取りたくなかったから、セトイカに向けた道の整備に当ててもらうことにしたんだ」
「道が整備されれば魔物も寄ってきにくくなるか」
なぜかこの世界の魔物にはそういう習性があるらしい
道を整備する際に魔物除けの何かが施されてるのかもしれないけど

「その件に関してはその町の領主が俺らの素性を把握してたからコーラルさんにも報告が行ってると思う」
「そうなのね。この旅で随分お世話になったんじゃない?リトスの件もあるし」
「その分おバカさんの掃除もしてるからいいんじゃない?」
「セトイカの領主とかね」
ルークとシャノンは得意げに言う

「そのお詫びと言っては何だけど、道中で手に入れた魔物のレア素材はコーラルさんのいる時にお披露目ってことで」
「…何を手に入れたか気にはなるがそういうことなら仕方ないな」
心底残念そうに言うのはカルムさんだ
カルムさんはとにかくレア素材に目がない
「だが、早く見たい気持ちは消せんな」
カルムさんはよっぽど早く見たかったらしく、その日の晩にコーラルさんを呼びつけっていた

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