産賀良助の普変なる日常

ちゃんきぃ

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3年生夏休み

7月29日(土)晴れ 明莉との夏休みⅢその2

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 夏休み8日目の白だしの日。
 僕は今日も変わらず塾へ行く一方で、明莉も今日はバド部の活動があった。
 一応、空調がある体育館の中で活動できるとはいえ、この暑い中でスポーツをするのはなかなかキツイと僕は思う。

 そんな僕が3回分の集中講義を終えてから帰宅すると、ちょうど部活帰りで着替え終わった明莉が居間にいた。

「りょうちゃんおかえり&おつかれー」

「ただいま。そっちもお疲れ様」

「ありがと。まぁ、あかりはもう慣れたようなもんだけどね」

「そうか。もう入部してから半年近く経ってるもんな」

「それもあるけど、あかりは中学からずっとやってるわけだし」

 そう言われると中学の時すぐに卓球部の幽霊部員となった僕とは大違いだ。
 継続力の高さでいえば明莉の方が圧倒的に上かもしれない。

「なんて偉そうに言ってみたけど、別にバドミントン上手いわけじゃないんだけどね。試合は全然勝ててないし」

「へー……よく考えたら僕、明莉のバドミントンの試合見たことないかも」

「それはそう。あかりが呼んだことないし」

「な、なんで?」

「いや、呼ぶレベルの大きな試合はなかったし、兄を見に来させるのはちょっと……」

「別にいいと思うけどなぁ。家族全員で試合を応援するシーンとかあるじゃないか」

「だから、あれは県大会とか大きな舞台だから成立するの。規模の小さい試合で家族全員来たらちょっと恥ずかしいじゃん」

「まぁ……授業参観ですら恥ずかしかったからそうか」

「でも、あかりは一度文芸部の活動風景見てみたいかも」

「僕は駄目なのに!?」

「いや、これは純粋な興味だから」

 確かに試合と普段の活動では内容が大きく違うけど……見学されても特に面白いところはないようにも思う。
 いや、そんなこと言ってしまったら興味を持って入部してくれる1年生達に失礼かもしれないけど。

「それなら4月の時に見学すれば良かったのに」

「その時に行ったら入部するかもって期待されちゃうかもしれないじゃん。あかりは天井からショーケースを覗くような立ち位置で見学したいの」

「なんでちょっと凝った言い方をしたんだ。でも……夏休み中は活動らしい活動してないからなぁ」

「えっ? 見に行っていい感じなの?」

「もちろん、他の部員に聞く必要はあるけど、ちょっとくらい見学してもいいと言ってくれるとは思う。夏休み中は緩くやってるし」

「大丈夫? 先輩の圧力でなんとかしようとしてない?」

「そ、そんなことはないよ。本当に来るつもりなら事前に言っといてくれたら」

「わかった。午前中の行けそうな時間わかったらまた教えるね」

 冗談として流されると思っていたら、前向きな反応を見せるのは予想外だった。
 まぁ、他の部活の活動風景を見る機会なんてないから興味を持つのはわからなくはない。
 でも、僕だって明莉の試合を見てみたい気持ちが……いや、やめておこう。
 これを言ったら鬱陶しい兄だと思われてしまう。
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