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3年生夏休み
7月28日(金)晴れ 後輩との日常・野島結香の場合その5
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夏休み7日目の葉っぱの日。
そして、夏休み中2回目の文芸部の活動日。
とはいっても、やっていることは各々の創作作業で、普通に雑談を挟みながらの作業だから連日の集中講義と比べると非常に緩い空間である。
「失礼しまーす。結香いますかー?」
「げっ……」
そんな空気を変える人物……実香さんが突然訪問してくる。
夏休みに入る前に行こうかどうかと話していた気がするけど、今回は妹の結香さんに明確な目的があって来たようだった。
「おっ、いたいた」
「何しに来たの……」
「いやぁ、今日のお昼に食べたいもの思い付いてさー」
「だったらLINEで送ればいいでしょ!」
「だって、LINEだとスルーされる可能性あるし」
実香さんのその発言に対して結香さんは何も言えずに悔しそうな表情になる。
急に変わるとは思ってないけど、姉妹の仲は相変わらずのようだ。
「これこれ。ちょうどレシピが更新されててね」
「ふーん……じゃあ、それでいいんじゃない」
「おっけ! それじゃあ、私が帰りに材料買って帰るから……」
「それ、全部買うつもりじゃないでしょうね? そうめんはまだストックあったと思うから……いや、やっぱり私も一緒に行く」
「そう? りょーかいです。あっ、皆さん失礼しましたー」
僕らの返事を待つ前に実香さんは部室を出ていく。
すると、結香さんが作業に戻る前に日葵さんが口を開いた。
「結香ちゃんって……お姉さんと一緒にお昼食べてたんだ?」
「えっ? そうですけど……?」
「そして、一緒に買い物行ったりするんだ?」
「まぁ、必要であればそうですね」
「ほ~」
「な、何か問題でも?」
「ううん、何でもない! いやぁ、ひまりはちょっと勘違いしてたかもしれないよ」
日葵さんの言葉に僕を含めた他の部員は頭を縦に振ると、結香さんは不思議そうな顔をしていた。
いや、てっきり家庭内でも常に冷戦状態なのだと決めつけていたかだ、今日のような相談ができることに少し驚いていたのだ。
もちろん、夏休みでご両親がいないから仕方なくという可能性もあるけど、普段悪いように聞かされていた分、今日のやり取りは少しほっこりしてしまうくらいだった。
「な、なんか生暖かい視線を感じる……」
という感じで、午前中の部活はなんだかんだ平和に終わった。
僕自身は特に面白いこともなかったけど、たまにはこういう日もいいだろう。
そして、夏休み中2回目の文芸部の活動日。
とはいっても、やっていることは各々の創作作業で、普通に雑談を挟みながらの作業だから連日の集中講義と比べると非常に緩い空間である。
「失礼しまーす。結香いますかー?」
「げっ……」
そんな空気を変える人物……実香さんが突然訪問してくる。
夏休みに入る前に行こうかどうかと話していた気がするけど、今回は妹の結香さんに明確な目的があって来たようだった。
「おっ、いたいた」
「何しに来たの……」
「いやぁ、今日のお昼に食べたいもの思い付いてさー」
「だったらLINEで送ればいいでしょ!」
「だって、LINEだとスルーされる可能性あるし」
実香さんのその発言に対して結香さんは何も言えずに悔しそうな表情になる。
急に変わるとは思ってないけど、姉妹の仲は相変わらずのようだ。
「これこれ。ちょうどレシピが更新されててね」
「ふーん……じゃあ、それでいいんじゃない」
「おっけ! それじゃあ、私が帰りに材料買って帰るから……」
「それ、全部買うつもりじゃないでしょうね? そうめんはまだストックあったと思うから……いや、やっぱり私も一緒に行く」
「そう? りょーかいです。あっ、皆さん失礼しましたー」
僕らの返事を待つ前に実香さんは部室を出ていく。
すると、結香さんが作業に戻る前に日葵さんが口を開いた。
「結香ちゃんって……お姉さんと一緒にお昼食べてたんだ?」
「えっ? そうですけど……?」
「そして、一緒に買い物行ったりするんだ?」
「まぁ、必要であればそうですね」
「ほ~」
「な、何か問題でも?」
「ううん、何でもない! いやぁ、ひまりはちょっと勘違いしてたかもしれないよ」
日葵さんの言葉に僕を含めた他の部員は頭を縦に振ると、結香さんは不思議そうな顔をしていた。
いや、てっきり家庭内でも常に冷戦状態なのだと決めつけていたかだ、今日のような相談ができることに少し驚いていたのだ。
もちろん、夏休みでご両親がいないから仕方なくという可能性もあるけど、普段悪いように聞かされていた分、今日のやり取りは少しほっこりしてしまうくらいだった。
「な、なんか生暖かい視線を感じる……」
という感じで、午前中の部活はなんだかんだ平和に終わった。
僕自身は特に面白いこともなかったけど、たまにはこういう日もいいだろう。
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