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第二章
第8話 寝れない夜
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お腹いっぱいに夜ご飯を食べ、村人のみんなは作業の疲れが出てきたようで、あっという間に爆睡状態になった。
勿論バーブノウンも同じで、大きなあくびをしながら布団に潜った。
疲れがどっと体にのしかかり、瞼も重くなっていく。
このまま睡魔に襲われて、心地よく寝れる……。
ゴソゴソ……
「―――?」
すると突然バーブノウンの布団がモゾモゾと動き始めた。
バーブノウンは半目開きの状態で何事だと目を覚ました。
そして急にバーブノウンの腕に何やら暖かくて柔らかいものが当たる感触が……。
その方向へ首を動かすと、突然銀色の綺麗な瞳が眼の前に映った。
「―――うわあ! びっくりした……!」
銀色の瞳を見つめたまま3秒後、やっと目を覚ましたバーブノウンは驚きのあまり布団の中で暴れ回った。
正体はフィーダだった。
昨日はちゃんと自分の布団で寝ていたのに、今日はなぜかバーブノウンの布団の中に入り込んできている。
「フィ、フィーダ何してるの?」
バーブノウンは寝ているみんなの邪魔をしないように、コソコソとフィーダに囁く。
フィーダも彼と同じく囁いた。
「―――添い寝」
「そ、添い寝!? 自分の布団で寝ないの?」
「うーん、自分の布団で寝ても良いけど、なんか今日は寒いからバーブのところに行って暖かくなりたいなって……。ダメかな?」
「―――っ! べ、別に良いけどさあ……」
バーブノウンは顔を赤くすると、フィーダに見られたくなかったようで、彼女とは反対の方向を向いた。
彼は隠しているつもりだが、耳も真っ赤になっているためフィーダにはバレバレだった。
「―――じゃ、おやすみ」
「えっ、本当に寝るんだ……」
フィーダはバーブノウンに気を使うことなく、そのまま眠りについた。
そんな状態に平常心でいられるわけなく、バーブノウンはドキドキしながら光り輝く星を見ていた。
フィーダはもう熟睡してしまったようで、すうすうと小さな寝息をたてている。
バーブノウンはこっそりと横目でフィーダを見た。
銀色で、細くて長い髪の毛がバーブノウンの近くまで伸びている。
バーブノウンはそれを見つめた後、ただの好奇心で試しに触ってみようかなと思った。
(い、今は寝ているしバレないよね?)
バーブノウンはドギマギしながら体をフィーダに向け、彼女の髪の毛に手を伸ばした。
ゆっくり、ゆっくりと手を近づけ……髪の毛にそっと触れた。
(すごい……。フィーダの髪の毛ってこんなに細くて柔らかいんだ……)
フィーダの銀色の髪の毛は、バーブノウンの想像より遥かに綺麗なものだった。
癖がなく真っ直ぐ伸びていて、細くて透き通るような銀色の髪の毛……。
しばらくバーブノウンはフィーダの髪の毛にぺたぺたと興味津々に触っていたが、
自分が今やっていることに恥ずかしくなったバーブノウンは、サッと手を布団の中に入れた。
(ぼ、僕は一体何をやってるんだ……!)
「う、ん……」
「―――!」
フィーダは突然寝返りする。
バーブノウンは彼女の髪の毛を触ったことに気付いて寝返りを打ったのかと考えたため、フィーダが体制を変えた瞬間にビクリと体を跳ねらせた。
勿論そんなことはなく、彼女はただ寝返りを打ちたかっただけである。
しかし、寝相が悪いことがバーブノウンをさらに眠れなくなってしまうことになってしまうのだった。
「うーん……」
「へっ……!」
フィーダはバーブノウンに向かって体を向けると、バーブノウンの体に腕を回し、自分の体をバーブノウンに引き寄せてきたのだ。
バーブノウンの胸に顔を埋《うず》め、心地良さそうな顔をしながら寝ているフィーダを見たバーブノウンは、頭から煙を出して顔を真っ赤にした。
バーブノウンの全身にフィーダの色んな所が当たってしまっている。
フィーダの肌はとても柔らかい。
それのせいでバーブノウンの心臓の鼓動はさらに加速していった。
バーブノウンの心臓はうるさいくらいに鳴り響いた。
「だ、ダメだってフィーダ……!」
バーブノウンはフィーダにそう囁いたが、彼女は爆睡状態。
彼の言ってることなど耳に入ることはなかった。
(こ、これじゃ寝れないじゃん……)
結局、フィーダは朝になって目覚めるまでずっとこの状態だった。
そして、バーブノウンは一睡も出来ず……朝を迎えた。
「ふわあ……あれ? バーブ随分顔がやつれてる」
「お、おはようフィーダ……。あのさ、僕もうちょっと寝てるから先にご飯食べてて……」
「―――寝れなかったの?」
「うん……。だからもうちょっと寝かせて……」
フィーダは何が何だかわからず首を傾げていると、自分のお腹がぐうっと鳴った。
こうなれば彼女の頭の中はご飯、ご飯、ご飯……ご飯のことしか考えられなくなる。
フィーダは朝恒例の水浴びをするために小川へと向かっていった。
「―――寝よ」
一方バーブノウンの目元には大きくて黒い隈が出来ている。
そして顔を真っ青にし、げっそりとしていた。
あまりの眠たさに、バーブノウンは左腕を目に当てると倒れるように眠ってしまった。
それを見た村人たちは何事かと慌ててバーブノウンに近寄るが、巨大な隈をつけてすやすやと眠るバーブノウンを見て、よくわからないけど可哀想に……と思ってしまうのであった。
勿論バーブノウンも同じで、大きなあくびをしながら布団に潜った。
疲れがどっと体にのしかかり、瞼も重くなっていく。
このまま睡魔に襲われて、心地よく寝れる……。
ゴソゴソ……
「―――?」
すると突然バーブノウンの布団がモゾモゾと動き始めた。
バーブノウンは半目開きの状態で何事だと目を覚ました。
そして急にバーブノウンの腕に何やら暖かくて柔らかいものが当たる感触が……。
その方向へ首を動かすと、突然銀色の綺麗な瞳が眼の前に映った。
「―――うわあ! びっくりした……!」
銀色の瞳を見つめたまま3秒後、やっと目を覚ましたバーブノウンは驚きのあまり布団の中で暴れ回った。
正体はフィーダだった。
昨日はちゃんと自分の布団で寝ていたのに、今日はなぜかバーブノウンの布団の中に入り込んできている。
「フィ、フィーダ何してるの?」
バーブノウンは寝ているみんなの邪魔をしないように、コソコソとフィーダに囁く。
フィーダも彼と同じく囁いた。
「―――添い寝」
「そ、添い寝!? 自分の布団で寝ないの?」
「うーん、自分の布団で寝ても良いけど、なんか今日は寒いからバーブのところに行って暖かくなりたいなって……。ダメかな?」
「―――っ! べ、別に良いけどさあ……」
バーブノウンは顔を赤くすると、フィーダに見られたくなかったようで、彼女とは反対の方向を向いた。
彼は隠しているつもりだが、耳も真っ赤になっているためフィーダにはバレバレだった。
「―――じゃ、おやすみ」
「えっ、本当に寝るんだ……」
フィーダはバーブノウンに気を使うことなく、そのまま眠りについた。
そんな状態に平常心でいられるわけなく、バーブノウンはドキドキしながら光り輝く星を見ていた。
フィーダはもう熟睡してしまったようで、すうすうと小さな寝息をたてている。
バーブノウンはこっそりと横目でフィーダを見た。
銀色で、細くて長い髪の毛がバーブノウンの近くまで伸びている。
バーブノウンはそれを見つめた後、ただの好奇心で試しに触ってみようかなと思った。
(い、今は寝ているしバレないよね?)
バーブノウンはドギマギしながら体をフィーダに向け、彼女の髪の毛に手を伸ばした。
ゆっくり、ゆっくりと手を近づけ……髪の毛にそっと触れた。
(すごい……。フィーダの髪の毛ってこんなに細くて柔らかいんだ……)
フィーダの銀色の髪の毛は、バーブノウンの想像より遥かに綺麗なものだった。
癖がなく真っ直ぐ伸びていて、細くて透き通るような銀色の髪の毛……。
しばらくバーブノウンはフィーダの髪の毛にぺたぺたと興味津々に触っていたが、
自分が今やっていることに恥ずかしくなったバーブノウンは、サッと手を布団の中に入れた。
(ぼ、僕は一体何をやってるんだ……!)
「う、ん……」
「―――!」
フィーダは突然寝返りする。
バーブノウンは彼女の髪の毛を触ったことに気付いて寝返りを打ったのかと考えたため、フィーダが体制を変えた瞬間にビクリと体を跳ねらせた。
勿論そんなことはなく、彼女はただ寝返りを打ちたかっただけである。
しかし、寝相が悪いことがバーブノウンをさらに眠れなくなってしまうことになってしまうのだった。
「うーん……」
「へっ……!」
フィーダはバーブノウンに向かって体を向けると、バーブノウンの体に腕を回し、自分の体をバーブノウンに引き寄せてきたのだ。
バーブノウンの胸に顔を埋《うず》め、心地良さそうな顔をしながら寝ているフィーダを見たバーブノウンは、頭から煙を出して顔を真っ赤にした。
バーブノウンの全身にフィーダの色んな所が当たってしまっている。
フィーダの肌はとても柔らかい。
それのせいでバーブノウンの心臓の鼓動はさらに加速していった。
バーブノウンの心臓はうるさいくらいに鳴り響いた。
「だ、ダメだってフィーダ……!」
バーブノウンはフィーダにそう囁いたが、彼女は爆睡状態。
彼の言ってることなど耳に入ることはなかった。
(こ、これじゃ寝れないじゃん……)
結局、フィーダは朝になって目覚めるまでずっとこの状態だった。
そして、バーブノウンは一睡も出来ず……朝を迎えた。
「ふわあ……あれ? バーブ随分顔がやつれてる」
「お、おはようフィーダ……。あのさ、僕もうちょっと寝てるから先にご飯食べてて……」
「―――寝れなかったの?」
「うん……。だからもうちょっと寝かせて……」
フィーダは何が何だかわからず首を傾げていると、自分のお腹がぐうっと鳴った。
こうなれば彼女の頭の中はご飯、ご飯、ご飯……ご飯のことしか考えられなくなる。
フィーダは朝恒例の水浴びをするために小川へと向かっていった。
「―――寝よ」
一方バーブノウンの目元には大きくて黒い隈が出来ている。
そして顔を真っ青にし、げっそりとしていた。
あまりの眠たさに、バーブノウンは左腕を目に当てると倒れるように眠ってしまった。
それを見た村人たちは何事かと慌ててバーブノウンに近寄るが、巨大な隈をつけてすやすやと眠るバーブノウンを見て、よくわからないけど可哀想に……と思ってしまうのであった。
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