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第二章
聖女の力の原動力
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「それどころか彼女は──魔力が少しもないですね」
「!?」
「魔力が……ない……!?」
この世界では魔力のない者は平民で、貴族は魔力を持って生まれてくる。
おそらく遺伝性のもので、昔から魔力を持ち国で活躍した者が爵位を賜り貴族となったというツールからなんだろうけれど、ごくまれに平民でも魔力を持つ子が生まれてくる。
そんな子は貴族の家に引き取られて、王立学園に通って魔法を学ぶということが多い。
逆に、貴族にも稀に魔力のない子供が生まれる。
その子は“魔力枯らし”と言われ、そのことが分かったその日に孤児院へ入れられることが多い。
貴族で魔力がないというのは恥だという、貴族連中の傲慢さがにじみ出るのだろう。
私の場合はお姉様が聖女になって私のことどころじゃなかった──というか、私は忘れられていたから魔力測定式もされなかったし、孤児院に入れられることもなかったけれど、もし私のことを少しでも考える隙間があったならば私は魔力測定をすっ飛ばして孤児院行きだったと思う。
いや、もしかしたら、孤児院に行かせるよりも家に置いていた方が無給で仕事をさせることができてよかったから家に置いていたのかもしれないけれど……。
お母様たちの私に対しての感情を認めてから、少しだけれどそうやって現実を考えることができるようになった気がする。
もしも、もしも今、聖女なのは私でお姉様は聖女どころか“魔力枯らし”だと知られたら──。
「お姉様……」
絶対に知られないようにしないと。
幸い私がここにいることはお父様たちにも誰も知られてはいない。
このまま私がまる子たちのご飯を作って彼らに満足してもらって、それから私が来世に送ってもらうまで、ひっそりと生きねば……。
だってお姉様は……あの家で唯一、私に優しかったから。
「私、お姉様の幸せを邪魔したくありません」
「だろうな。君の性格なら。だが、何にしても君は魔力のコントロールを覚えねばならない」
「魔力の、コントロール?」
「あぁ。コントロールができていないと、気を乱した時やふとした拍子に魔力暴走を起こす危険があるからな。……俺のように」
かつて魔力暴走を起こして自身のご両親を亡くしてしまったオズ様。
そのことを思い出しているのか苦し気に視線を伏せる姿に私がかける言葉を探していると──。
「なら、私がやり方を教えて差し上げましょう」
穏やかな声でお師匠様が頬見かけた。
「師匠が?」
「お師匠様が、ですか?」
怖れ多くもエルフの大賢者様に私なんぞが教えを乞うだなんて、いいのかしら?
「聖女の魔力は普通の魔力とは本質が少し違います。今の人間にそれを教えることのできるものなどいないでしょうね。千年以上生きてきた私ならば、それを教えることができます」
普通の魔力とは違う……。
そうよね、聖女なんてもう何百年もいなかった、今の人間にとっては未知の力だもの。
専門外のオズ様に負担をおかけするわけにもいかないわ。
「……お師匠様。お願い、できますか?」
「えぇ。もちろんですよ。早速やってみましょうか。オズ、あなたの協力も必要です。一緒に裏庭へ」
「俺も? あぁ、わかった」
オズ様も呼ばれた訳に首をかしげながらも、私たちは屋敷の裏庭へと向かった。
そしてその理由は、すぐに身をもって思い知らされることになる。
***
晴れやかな空の下。
私はお師匠様に言われるがままに、オズ様と向き合って立っている。
「内にある聖女の魔力を出したりコントロールするには、幸せな感情というものが糧になるんです」
「幸せな……感情……?」
「そう。今まであなたが魔力暴走を起こさなかったのは、そもそもの環境のおかげ、というか、せい、というか……。あまり幸せとは感じなかったからなのでしょうね」
ぴしゃりと言われて、図星をつかれたようで胸がどきりと振動する。
皮肉なものだ。
愛されたくて仕方がなかったというのに、愛されないことが我が身を、そして周囲の人間を守っていただなんて。
「ということで、幸せを感じてもらいますね」
「は、はぁ……」
幸せを感じるって、いったいどうやって……?
「オズ──セシリアの両手を優しく握ってあげてください」
「へ?」
「……どういうことだ師匠」
抑揚のない声で尋ねるオズ様の顔は無。
正直怖い。
「セシリアは聖女の力を使った際、オズのために力を使ったのでしょう? 薬茶を作るとき、あなたは何を思って作りましたか?」
「え、えっと……。オズ様の病が治りますように、って……」
「そう。オズのことを考えていたんですよね? オズの無事を祈り、元気になることを求めた。その結果聖女の力を使うことができた。だからあなたをオズで満たすことが、現状では一番あなたの幸せを呼び起こすことになるんですよ」
オズ様が、私の幸せ──?
「っ……」
顔が熱くなって思わずオズ様を見上げれば、顔と耳をほんのり赤く色づかせて視線を逸らすオズ様。
「オズ? セシリアが魔力暴走を起こしても良いんですか?」
「うっ……」
「ね? ほらはやく」
お師匠様の笑顔の圧が強い……!!
「…………握るぞ」
「は、はい!!」
あぁっごめんなさいごめんなさいっ!!
私なんぞの手を握らせてしまって本当にごめんなさいぃぃぃいいいっ!!
「セシリア、集中して。どうですか? 何を感じますか?」
「え、えっと……ぽかぽか、します。気持ちいいです、すごく」
身体の芯からじんわりと湧き上がる暖かいものを感じて、思わず瞑目する。
まるで温かいお湯の中にいるような。
まるで春の日の光の中に溶け込むような。
心地いい、というものは、こういうものをいうのだろう。
「ん。それが聖女の力です。今はあなたの中でうねりを繰り返しているでしょうから、それを平らに保つように意識してみてください。まずはこのままそれができるようになるまで、オズ、手は離さないように。いいですね?」
「えぇ!?」
「クソじじぃ……」
そうして私は、日が暮れるまでオズ様に手を握られ続けたのだった。
「!?」
「魔力が……ない……!?」
この世界では魔力のない者は平民で、貴族は魔力を持って生まれてくる。
おそらく遺伝性のもので、昔から魔力を持ち国で活躍した者が爵位を賜り貴族となったというツールからなんだろうけれど、ごくまれに平民でも魔力を持つ子が生まれてくる。
そんな子は貴族の家に引き取られて、王立学園に通って魔法を学ぶということが多い。
逆に、貴族にも稀に魔力のない子供が生まれる。
その子は“魔力枯らし”と言われ、そのことが分かったその日に孤児院へ入れられることが多い。
貴族で魔力がないというのは恥だという、貴族連中の傲慢さがにじみ出るのだろう。
私の場合はお姉様が聖女になって私のことどころじゃなかった──というか、私は忘れられていたから魔力測定式もされなかったし、孤児院に入れられることもなかったけれど、もし私のことを少しでも考える隙間があったならば私は魔力測定をすっ飛ばして孤児院行きだったと思う。
いや、もしかしたら、孤児院に行かせるよりも家に置いていた方が無給で仕事をさせることができてよかったから家に置いていたのかもしれないけれど……。
お母様たちの私に対しての感情を認めてから、少しだけれどそうやって現実を考えることができるようになった気がする。
もしも、もしも今、聖女なのは私でお姉様は聖女どころか“魔力枯らし”だと知られたら──。
「お姉様……」
絶対に知られないようにしないと。
幸い私がここにいることはお父様たちにも誰も知られてはいない。
このまま私がまる子たちのご飯を作って彼らに満足してもらって、それから私が来世に送ってもらうまで、ひっそりと生きねば……。
だってお姉様は……あの家で唯一、私に優しかったから。
「私、お姉様の幸せを邪魔したくありません」
「だろうな。君の性格なら。だが、何にしても君は魔力のコントロールを覚えねばならない」
「魔力の、コントロール?」
「あぁ。コントロールができていないと、気を乱した時やふとした拍子に魔力暴走を起こす危険があるからな。……俺のように」
かつて魔力暴走を起こして自身のご両親を亡くしてしまったオズ様。
そのことを思い出しているのか苦し気に視線を伏せる姿に私がかける言葉を探していると──。
「なら、私がやり方を教えて差し上げましょう」
穏やかな声でお師匠様が頬見かけた。
「師匠が?」
「お師匠様が、ですか?」
怖れ多くもエルフの大賢者様に私なんぞが教えを乞うだなんて、いいのかしら?
「聖女の魔力は普通の魔力とは本質が少し違います。今の人間にそれを教えることのできるものなどいないでしょうね。千年以上生きてきた私ならば、それを教えることができます」
普通の魔力とは違う……。
そうよね、聖女なんてもう何百年もいなかった、今の人間にとっては未知の力だもの。
専門外のオズ様に負担をおかけするわけにもいかないわ。
「……お師匠様。お願い、できますか?」
「えぇ。もちろんですよ。早速やってみましょうか。オズ、あなたの協力も必要です。一緒に裏庭へ」
「俺も? あぁ、わかった」
オズ様も呼ばれた訳に首をかしげながらも、私たちは屋敷の裏庭へと向かった。
そしてその理由は、すぐに身をもって思い知らされることになる。
***
晴れやかな空の下。
私はお師匠様に言われるがままに、オズ様と向き合って立っている。
「内にある聖女の魔力を出したりコントロールするには、幸せな感情というものが糧になるんです」
「幸せな……感情……?」
「そう。今まであなたが魔力暴走を起こさなかったのは、そもそもの環境のおかげ、というか、せい、というか……。あまり幸せとは感じなかったからなのでしょうね」
ぴしゃりと言われて、図星をつかれたようで胸がどきりと振動する。
皮肉なものだ。
愛されたくて仕方がなかったというのに、愛されないことが我が身を、そして周囲の人間を守っていただなんて。
「ということで、幸せを感じてもらいますね」
「は、はぁ……」
幸せを感じるって、いったいどうやって……?
「オズ──セシリアの両手を優しく握ってあげてください」
「へ?」
「……どういうことだ師匠」
抑揚のない声で尋ねるオズ様の顔は無。
正直怖い。
「セシリアは聖女の力を使った際、オズのために力を使ったのでしょう? 薬茶を作るとき、あなたは何を思って作りましたか?」
「え、えっと……。オズ様の病が治りますように、って……」
「そう。オズのことを考えていたんですよね? オズの無事を祈り、元気になることを求めた。その結果聖女の力を使うことができた。だからあなたをオズで満たすことが、現状では一番あなたの幸せを呼び起こすことになるんですよ」
オズ様が、私の幸せ──?
「っ……」
顔が熱くなって思わずオズ様を見上げれば、顔と耳をほんのり赤く色づかせて視線を逸らすオズ様。
「オズ? セシリアが魔力暴走を起こしても良いんですか?」
「うっ……」
「ね? ほらはやく」
お師匠様の笑顔の圧が強い……!!
「…………握るぞ」
「は、はい!!」
あぁっごめんなさいごめんなさいっ!!
私なんぞの手を握らせてしまって本当にごめんなさいぃぃぃいいいっ!!
「セシリア、集中して。どうですか? 何を感じますか?」
「え、えっと……ぽかぽか、します。気持ちいいです、すごく」
身体の芯からじんわりと湧き上がる暖かいものを感じて、思わず瞑目する。
まるで温かいお湯の中にいるような。
まるで春の日の光の中に溶け込むような。
心地いい、というものは、こういうものをいうのだろう。
「ん。それが聖女の力です。今はあなたの中でうねりを繰り返しているでしょうから、それを平らに保つように意識してみてください。まずはこのままそれができるようになるまで、オズ、手は離さないように。いいですね?」
「えぇ!?」
「クソじじぃ……」
そうして私は、日が暮れるまでオズ様に手を握られ続けたのだった。
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