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夏休み

かいがいのおさんぽ、いち

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前立腺マッサージ器具付きの黒いベルトのような貞操帯を装着。陰茎を締め付けられる感覚に昂り、後孔を疼かせて前立腺を刺激される。

「んぁっ、ぁ……はぁっ……ユキ様」

誘拐された日の翌日、俺は外出の準備をしていた。美容院を予約してあるのだ、ついでに観光もしようと雪兎は言ってくれた。

「なぁに? ほら、ブラもつけて」

もちろん普通には出かけさせてくれない。当然のように黒革製の貞操帯をつけさせられ、似たデザインのブラジャーのような形状のものも渡された。

「これは……なんですか?」

胸の上下左右を黒革に締め付けられ、真ん中は空いている。常に乳首を刺激するようなものではないらしい。

「胸の周りのお肉を集めて巨乳に見せてくれるやつだよ」

「確かに胸筋がいつもよりふっくらして……って、男には要らないでしょこんなもん」

「え~、僕ポチのおっぱい好きなんだからそんなこと言わないでよ」

ぽふん、と雪兎は俺の胸筋の谷間に顔を埋める。嬉しそうに顔をぐりぐりと動かす様子が微笑ましくて口を挟むのはやめにした。無意識に母性を求めているのかもしれないと考えてしまったからだ。

「はぁ……ふかふか、柔らかいね」

力が入っていない筋肉は柔らかい、肉を寄せ集めた結果はそこそこのボリュームだ、本物には程遠いとしても弄ぶには十分だろう。

「ふふ……こんなに鍛えた身体、歳下のガキに好き勝手される気分はどう? 雄臭い君にブラもどきつけさせて、可愛くしてやった厳つい胸弄んで、僕はとっても気分がいいよ」

胸にちゅうっと吸い付きながら乳首をつまみ、ただ引っ張って俺の反応を上目遣いで伺う。
何が「無意識に母性を求めているのかも……」だ、俺はバカだ。やっぱりただの変態性愛じゃないか。俺は何回勝手に騙されたら気が済むんだ。

「……っ、痛いっ!」

呆れていると引っ張られていた方とは反対の乳首に噛み付かれた。

「ふふふ……両方おそろい。可愛くなったね。さ、服着て」

ビンビンに勃った乳首を放置し、雪兎は俺に外出用の服を投げ渡す。何の変哲もない薄手のシャツとジーンズだ。

「……あの、ユキ様。上着は……ありませんか?」

「寒い?」

シャツは俺には少し小さい。パツパツの薄いシャツを着たら当然、乳首が目立つ。ハッキリと形が浮いている。こんなの半裸より恥ずかしい。

「そうだね、まだシャツ一枚で出歩く時期じゃないかも。これ着ていいよ」

「ありがとうございます……!」

そういったプレイではなかったようで革ジャンをもらえた。感謝しながら袖を通し、乳首が隠れることに安堵する。

「……んっ」

しかし、乳首を隠すと革ジャンの内側に乳首が擦れる。シャツ越しとはいえ、いや、薄い生地の上から革ジャンが触れるからこそ生地のザラつきまで快感に変わる。

「ポチ、アクセ付けたげるね」

「へ……? ぁ、あぁ……ありがとうございます」

雪兎は黒い尻尾飾りのストラップをジーンズにぶら下げる。ベルトを通す箇所だ、しかもちょうど真後ろ。
まぁ、このくらいの犬要素なら許容範囲だ。首輪も街の方々にそういうチョーカーだと思ってもらえるだろう。

「はい、カチューシャ」

「……え」

「屈んで」

犬耳カチューシャを渡され、戸惑いながらも言われるがままに膝をつくと首輪に紐が取り付けられた。

「はやく耳つけてよ」

「ゃ、あの……ユキ様、街に出るんですよね。犬のカッコして、首輪引かれてなんて……目立つ」

「街中でSMやってるのなんてそんな珍しくないよ」

「珍しいでしょ! 俺が海外に疎いからって適当言って!」

敷地内ならまだしも街中をこの格好で歩く訳にはいかない。必死に喚く俺にため息をついた雪兎は突然首輪を強く引いた。

「逆らうな、犬」

「は、はいぃ……ユキ様、ごめんなさい……」

赤紫の丸っこくて可愛い瞳で睨みつけ、声変わりもしていないのに頑張って低い声で凄んできた。その可愛さに胸がときめく。
しかも可愛いだけでなく奇妙にも主人らしい威厳も感じた、下腹がときめく。前立腺マッサージ器具をきゅうきゅう締め付けて前立腺を叩かせてしまう。

「はぁっ……ぁあ、ユキ様ぁ……」

「まずは美容院だね、行こっ」

「はい、仰せのままに……」

腹も胸も脳も快感と幸福感でいっぱいだ。俺の全てを満たしてくれる小さなご主人様に首輪を引かれ、俺は異国の街へ繰り出した。
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