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アイドルとパーマorストレート (〃)
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精液の処理を終え、触り合ったりもしつつ身体と髪を洗い終え、湯船に浸かる。
「濡れても巻いてるんだなぁ……」
二人で浸かるには狭いので、カミアには膝に乗ってもらっている。太腿に感じる尻の感触、腕に包む身体の華奢さ、色々と興奮ポイントはあるけれど一つずつ挙げていては日が昇る。指に巻いて弄ぶ髪だけに言及した。
「うん。みぃくんは濡れるとぺったりするね」
「ストレートだからな。いつもワックスでセットしてるだけで、濡れるとまぁ……ちょっと、な」
「でもお風呂上がりも結構キマってない? 前に見た感じだとさ」
「髪乾かす時にセットし直してるからな、流石にワックスはつけてないけど……水とドライヤーだけでも割と言うこと聞いてくれる素直な髪なんだよ」
「へぇー、いいねぇ。ストレートヘアちょっと憧れあるんだよね」
見慣れているせいかカミアにはくるくると巻いた可愛らしい天然パーマが一番似合っている気がする。
「僕ストレートだったらどんな風になるかな?」
「カンナ……」
「あっ、そっか。お兄ちゃん今ストレートか……えへへ、僕まだ昔のお兄ちゃんのイメージのが強くて、僕達髪質も同じだから」
「昔のカンナか……俺知らないんだよな、天パのカンナ。写真とかないの?」
カンナの家で彼の父親が作ったのだろうスクラップ帳の新聞記事、痛ましい事件の記事に載っていた写真なら見た。同じ顔が二つ並んでいた。
「僕見とけばよくない? 髪質ストレートだった僕を想像したいならお兄ちゃん、昔の天パお兄ちゃんを想像したいなら僕……顔同じだもん、双子って便利だね」
「まぁ……想像はしやすいけどさ。ちっちゃい頃の写真ないのか?」
「……僕が知ってる限りは。お母さん、お兄ちゃんのこと忘れるために全部捨てちゃったっぽいし……僕達が単品で写ってることなんてまずないし。お兄ちゃんの昔の写真見たいなら、お父さんに聞いてみた方がいいよ。あの人、色々取っておくタイプみたいだから」
「お義父さんか……」
確かに見事なオタ部屋を作っていた、昔の写真もきっちりアルバムに収めていそうだ。しかし父親に対して「あの人」とは……何年も離れ離れで暮らしたんじゃ仕方ないのかな。俺にはよく分からない、父親なんて産まれた時から居なかった。居る感覚も、途中で居なくなった感覚も、想像し難い。
「うん、お父さん……ちょくちょく電話かけてくれる。でもなんか……なんか、話しにくい。何話していいか、よく分かんない」
「……まぁ、何年も離れてたら仕方ないんじゃないか? そういうもんだよ、そのうち慣れるだろうから気楽にしてろ」
「仕方ないの? お兄ちゃんとはずーっと話せるんだよ、再会したての時から」
「それはほら、双子の絆……的な?」
「えぇ? 何それー……ふふふっ、ねぇ、そろそろ上がろっか。のぼせちゃうよ」
「……そうだな。そろそろ……うん」
カミアと共に浴室を後にする。備え付けのバスローブを羽織り、髪を乾かしていく。鏡に映る自分を見ると少し笑えた、バスローブがパステルカラーの上ウサギまで描かれた可愛らしい絵柄なのだ。
「みぃくん、なんかつんつるてんって感じ……」
「Lまでしかなかったんだよ。やっぱりこの部屋女の人とか子供向けなんじゃないか?」
「さも自分は平均ですみたいな態度だけど、180後半はマイノリティだよ」
「4だよ、ギリ前半」
「ほんとにギリじゃん。ふふふ……それにみぃくん足長いから」
足の長さは今関係ないだろう。割合で言えばカミアとそう変わらない……ことも、ないか。えっ俺足長っ。
「みぃくん? 鏡じっと見てどうしたの?」
「ん、いや…… 早く髪乾かそうか」
「うんっ、お腹すいたもんね」
「あっ」
「ん?」
「……いや」
そういえば夕飯をまだ食べていなかった。髪を乾かし終えたらカミアを抱く気で居た。
「飯ってどこで食べるんだ? 部屋まで持ってきてくれるタイプか?」
「ルームサービスもあるけど、最上階のレストラン行きたいなぁ。ハロウサのショーがあるんだよ。時間は……後二十分くらいしたらだ、ちょっと急ごみぃくん」
「俺勃ってるんだけど……」
「シャワーの温度調整ここで出来るみたいだよ」
冷水で萎えさせろと?
ドライヤーと水と櫛で髪のセットを終え、服を着る。泊まりになるとは考えていなかったから着替えなんて持ってきていない、風呂に入る前に着ていた服をまた着るのだ。
「んー、気持ち汗臭い……」
「ファブる? ちっちゃいの持ち歩いてるよ僕」
服の匂いを嗅いでいるとカミアが消臭剤を持ってきてくれた。
「マジか、貸してくれ! もう制汗剤ぶっかけようかと……あ、下着は流石にないよな、裏返しで履こうかな」
「流石にないなぁ。ご飯食べる間だけだしいいんじゃない? ファブっとくね」
「玉が冷える……」
「冷やした方がいいって聞くよ」
「ぅおっ、ヒュッてなった」
「乾いてから履きなよ~」
着替えを終えて部屋を出て、カミアが行きたがっていた最上階のレストランに向かう。
「ショーあるって言ってたけど……アレ、ステージか?」
「うん、多分。流石に最前の席は埋まってたけど、割といい席取れたね」
「だな。何食べよう……昼肉食ったし、魚にしようかな」
料理を選び、しばらく待つ。運ばれてきた料理をカミアと談笑しながら食べていると、照明が少し暗くなった。アキの部屋くらいの暗さだ。
「始まるのかなっ」
弱まった灯りに対し、カミアの瞳の輝きは強まったように感じる。
「みたいだな」
ステージに立ったウサギの着ぐるみがスポットライトで照らされる。
「来たぁ! ハロウサ~!」
もこもこした愛らしい着ぐるみに手を振るカミアから、カミアのライブではしゃいでいたハルを連想した。
「濡れても巻いてるんだなぁ……」
二人で浸かるには狭いので、カミアには膝に乗ってもらっている。太腿に感じる尻の感触、腕に包む身体の華奢さ、色々と興奮ポイントはあるけれど一つずつ挙げていては日が昇る。指に巻いて弄ぶ髪だけに言及した。
「うん。みぃくんは濡れるとぺったりするね」
「ストレートだからな。いつもワックスでセットしてるだけで、濡れるとまぁ……ちょっと、な」
「でもお風呂上がりも結構キマってない? 前に見た感じだとさ」
「髪乾かす時にセットし直してるからな、流石にワックスはつけてないけど……水とドライヤーだけでも割と言うこと聞いてくれる素直な髪なんだよ」
「へぇー、いいねぇ。ストレートヘアちょっと憧れあるんだよね」
見慣れているせいかカミアにはくるくると巻いた可愛らしい天然パーマが一番似合っている気がする。
「僕ストレートだったらどんな風になるかな?」
「カンナ……」
「あっ、そっか。お兄ちゃん今ストレートか……えへへ、僕まだ昔のお兄ちゃんのイメージのが強くて、僕達髪質も同じだから」
「昔のカンナか……俺知らないんだよな、天パのカンナ。写真とかないの?」
カンナの家で彼の父親が作ったのだろうスクラップ帳の新聞記事、痛ましい事件の記事に載っていた写真なら見た。同じ顔が二つ並んでいた。
「僕見とけばよくない? 髪質ストレートだった僕を想像したいならお兄ちゃん、昔の天パお兄ちゃんを想像したいなら僕……顔同じだもん、双子って便利だね」
「まぁ……想像はしやすいけどさ。ちっちゃい頃の写真ないのか?」
「……僕が知ってる限りは。お母さん、お兄ちゃんのこと忘れるために全部捨てちゃったっぽいし……僕達が単品で写ってることなんてまずないし。お兄ちゃんの昔の写真見たいなら、お父さんに聞いてみた方がいいよ。あの人、色々取っておくタイプみたいだから」
「お義父さんか……」
確かに見事なオタ部屋を作っていた、昔の写真もきっちりアルバムに収めていそうだ。しかし父親に対して「あの人」とは……何年も離れ離れで暮らしたんじゃ仕方ないのかな。俺にはよく分からない、父親なんて産まれた時から居なかった。居る感覚も、途中で居なくなった感覚も、想像し難い。
「うん、お父さん……ちょくちょく電話かけてくれる。でもなんか……なんか、話しにくい。何話していいか、よく分かんない」
「……まぁ、何年も離れてたら仕方ないんじゃないか? そういうもんだよ、そのうち慣れるだろうから気楽にしてろ」
「仕方ないの? お兄ちゃんとはずーっと話せるんだよ、再会したての時から」
「それはほら、双子の絆……的な?」
「えぇ? 何それー……ふふふっ、ねぇ、そろそろ上がろっか。のぼせちゃうよ」
「……そうだな。そろそろ……うん」
カミアと共に浴室を後にする。備え付けのバスローブを羽織り、髪を乾かしていく。鏡に映る自分を見ると少し笑えた、バスローブがパステルカラーの上ウサギまで描かれた可愛らしい絵柄なのだ。
「みぃくん、なんかつんつるてんって感じ……」
「Lまでしかなかったんだよ。やっぱりこの部屋女の人とか子供向けなんじゃないか?」
「さも自分は平均ですみたいな態度だけど、180後半はマイノリティだよ」
「4だよ、ギリ前半」
「ほんとにギリじゃん。ふふふ……それにみぃくん足長いから」
足の長さは今関係ないだろう。割合で言えばカミアとそう変わらない……ことも、ないか。えっ俺足長っ。
「みぃくん? 鏡じっと見てどうしたの?」
「ん、いや…… 早く髪乾かそうか」
「うんっ、お腹すいたもんね」
「あっ」
「ん?」
「……いや」
そういえば夕飯をまだ食べていなかった。髪を乾かし終えたらカミアを抱く気で居た。
「飯ってどこで食べるんだ? 部屋まで持ってきてくれるタイプか?」
「ルームサービスもあるけど、最上階のレストラン行きたいなぁ。ハロウサのショーがあるんだよ。時間は……後二十分くらいしたらだ、ちょっと急ごみぃくん」
「俺勃ってるんだけど……」
「シャワーの温度調整ここで出来るみたいだよ」
冷水で萎えさせろと?
ドライヤーと水と櫛で髪のセットを終え、服を着る。泊まりになるとは考えていなかったから着替えなんて持ってきていない、風呂に入る前に着ていた服をまた着るのだ。
「んー、気持ち汗臭い……」
「ファブる? ちっちゃいの持ち歩いてるよ僕」
服の匂いを嗅いでいるとカミアが消臭剤を持ってきてくれた。
「マジか、貸してくれ! もう制汗剤ぶっかけようかと……あ、下着は流石にないよな、裏返しで履こうかな」
「流石にないなぁ。ご飯食べる間だけだしいいんじゃない? ファブっとくね」
「玉が冷える……」
「冷やした方がいいって聞くよ」
「ぅおっ、ヒュッてなった」
「乾いてから履きなよ~」
着替えを終えて部屋を出て、カミアが行きたがっていた最上階のレストランに向かう。
「ショーあるって言ってたけど……アレ、ステージか?」
「うん、多分。流石に最前の席は埋まってたけど、割といい席取れたね」
「だな。何食べよう……昼肉食ったし、魚にしようかな」
料理を選び、しばらく待つ。運ばれてきた料理をカミアと談笑しながら食べていると、照明が少し暗くなった。アキの部屋くらいの暗さだ。
「始まるのかなっ」
弱まった灯りに対し、カミアの瞳の輝きは強まったように感じる。
「みたいだな」
ステージに立ったウサギの着ぐるみがスポットライトで照らされる。
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